梅雨・猛暑でロスパン急増 rebakeが40個大容量セット発売
ベストカレンダー編集部
2026年5月12日 18:46
梅雨の大容量セット
開催日:5月12日
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梅雨と猛暑で増える「ロスパン」——実態と数値が示す深刻さ
パンの通信販売・ロスパン削減サービス「rebake」を運営する合同会社クアッガが実施した調査によれば、梅雨時期にあたる5月〜6月は、それ以外の時期と比べてロスパン(店頭で売れ残ってしまったパン)の発生量が約1.4倍に増加することが明らかになりました。全国で1000店舗以上のパン屋がrebakeのネットワークに参加しており、そのデータや店舗アンケートを基にした分析です。
具体的な数値として、パン屋側の実感では梅雨時期に平均で客足が約30%減ると回答する店舗が多く、消費者アンケートでは天候によって来店を控える人が多いことも確認されています。消費者100人の調査では、天候の影響でパン屋に行くのをやめると回答した人が8割に上り、そのうち雨で行かないと答えた人は半数以上であったため、全体の約40%が雨を理由に来店を控える傾向が示されました。
梅雨と猛暑のダブルパンチ
近年の傾向として、梅雨期においても気温が高くなる日が増えており、雨による来店控えに加え暑さによる外出自粛もパン屋の集客に影響を与えています。過去の調査では、2023年の夏に気温が高かった影響でパン屋へ行く回数が減ったと回答した消費者が37%に達しました。気象庁が発表した「向こう3か月の天候の見通し(2026年5〜7月)」では、例年より高温の日が多くなる見通しであることが示され、2026年も高温による影響が懸念されています(参考:気象庁資料リンク)。
このような気象条件の変化は、来客数の低下だけでなく、店頭に並ぶパンの販売予測を困難にし、ロスパンの増加へとつながります。パンは仕込みに数時間かかる食品であるため、前日やそれ以前に製造量を決める必要がある点が、廃棄発生の構造的な一因になっています。
パン屋と消費者の声——精神的負担と現場の工夫
アンケート結果は経営面での打撃だけを示すものではありません。パン屋にとって、丹精込めて焼いたパンが廃棄されることは精神的な負担にもつながっています。rebakeが実施した調査では、ロスパンが出ることで精神的負担を感じると回答したパン屋は68%に上り、過去調査でも約70%という高い比率が報告されています。
パン屋の現場では、来客が予想より少なかった日、作りすぎてしまったときに廃棄となるケースが多く、仕込みの早さや販売の予測精度の難しさが重なります。早い店では午前1時ころから仕込みを始めるなど、作業負担も大きな要素です。
パン屋から寄せられた具体的な声
- 「梅雨時期、夏の猛暑はとても辛い時期になる。冷凍パンの美味しい食べ方や、夏でもパンを食べたくなるようなストーリーを展開できれば良いと感じている」
- 「梅雨時期にはロスパンが増えることをもっとアピールしてほしい」
- 「猛暑と雨が重なると食欲や来客の傾向が変わり、一番困るパターンだ」
- 「近年のゲリラ豪雨などで天気が急変し、パンがかなり残る場合が増えた」
- 「梅雨や夏は全体的に販売数量が落ち、気温が高い日数の増加で売上減少が心配だ」
これらの声を受けて、多くの店舗が雨の日限定クーポンや季節限定のサービスを導入するなど販促の工夫を行っていますが、それでも不安を拭いきれない店舗が少なくありません。
rebakeの取り組みと「梅雨の大容量セット」仕組みの詳細
合同会社クアッガが提供するrebakeは、パン屋の店頭で売れ残る可能性のあるパンを通信販売として再流通させるサービスで、全国約1000店舗超が登録しています。廃棄に至る前のロスパンをユーザーに届けることで、食品ロス削減に役立てる取り組みです。
2026年も期間限定で実施する「梅雨の大容量セット」は、通常10〜15個程度のセットに対し40個以上のパンを詰めて一度に発送する仕様です。店頭で大量にロスが発生した際に、一気に40個以上を発送できる仕組みを整え、購入者は事前に大容量セットを購入しておくと、ロスが発生した店舗から順次発送されます。
大容量セットの販売方法と利用上の注意
- 購入者はあらかじめrebakeで大容量セットを購入する。
- 店頭でロスパンが発生した店舗にて、詰め合わせができ次第、順次発送される。
- 購入者側から店舗は選べず、店舗はランダムに割り振られるため、どの店のパンが届くかは受け取り時までわからない。
- 通常セットより量が多く、相対的にお得に購入できる設定になっているケースが多い。
この仕組みにより、店側は廃棄量を削減でき、利用者は多様なパンを楽しみながら食品ロス削減に参加できます。購入者からのレビューは好評で、届いたパンを喜ぶ声が多く寄せられていると報告されています。
また、rebakeを運営する合同会社クアッガは2025年よりロスの店頭受け取りサービス「トリニコ」も開始しています。トリニコは神奈川県を中心に展開し、登録店舗の約半数がパン屋で、店頭で売れ残りそうな商品を割引価格で受け取ることで、別の形の廃棄削減につなげるサービスです。
- 会社名
- 合同会社クアッガ
- 事業内容
- パン廃棄削減サービスrebake、グルテンフリー定期便、食に関するコンサルティング
- 代表
- 斉藤優也、鶴見和俊
- 所在地
- 東京都墨田区八広1-2-10
- 設立
- 2018年8月
- サービスURL
- https://rebake.me/
- トリニコURL
- https://www.toriniko.me/
まとめ:要点の整理と今後の示唆
本記事で取り上げた調査と取り組みの要点を以下の表にまとめます。数値と仕組みを整理することで、梅雨期・高温期におけるパン屋の課題と、それに対するrebakeの対応が一望できるようにしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ロスパン増加倍率(5〜6月) | 平時と比較して約1.4倍 |
| 客足の減少(パン屋の実感) | 平均約30%減 |
| 天候による来店控え(消費者調査) | 天候で来店をやめる人は80%の回答、そのうち雨だと来店しない人は全体の約40% |
| パン屋の精神的負担 | ロスパンによる精神的負担を感じるパン屋は68%(過去調査では約70%) |
| rebakeの登録店舗数 | 全国で約1000店舗以上 |
| 大容量セットの仕様 | 通常10〜15個のセットに対し、梅雨期限定で40個以上を詰めたセットを販売(配送はロス発生店舗から順次、購入時に店舗の選択は不可) |
| トリニコの展開 | 2025年開始、神奈川県中心に展開、登録店舗の約半数がパン屋 |
| 運営会社情報 | 合同会社クアッガ(設立2018年8月、東京都墨田区) |
梅雨期や高温期はパン屋にとって来客減や廃棄増につながる時期であり、経営面と精神面の双方で負担が生じます。rebakeの大容量セットやトリニコのような二次流通の仕組みは、売れ残りのパンを廃棄にしないための一つの対応策として機能しており、パン屋側の廃棄削減と利用者側の多様なパン体験の両立を目指すものです。気象庁の予測や過去の気温上昇の傾向も踏まえ、今後もこうした取り組みの需要は高まると考えられます。
情報元:合同会社クアッガ プレスリリース(配信日:2026年5月12日)、rebake公式サイトおよび関連サービス情報。