フジクラ決算:増益で期末130円、効力は6/29
ベストカレンダー編集部
2026年5月14日 16:53
期末配当効力日
開催日:6月29日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
フジクラ、2026年3月期の業績は売上高11,824億円・当期純利益1,572億円に拡大
フジクラは2026年5月14日に公表した連結決算短信において、当連結会計年度(2026年3月期)の業績を明らかにしました。売上高は11,824億円(前年度比20.7%増)、営業利益は1,887億円(同39.2%増)、経常利益は1,995億円(同45.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,572億円(同72.5%増)となっています。
これらの増益は主に情報通信事業部門、特にデータセンタ向けの強い需要や光ケーブルの増産などを背景としており、売上債権・棚卸資産および有形固定資産の増加が確認されています。以下では当該リリースに含まれる詳細情報を整理して紹介します。
2027年3月期の見通しと想定されるリスク要因
フジクラは2027年3月期の連結業績予想を公表しました。数値は次のとおりです。
- 売上高:12,430億円(前年度比5.1%増)
- 営業利益:2,110億円(同11.8%増)
- 経常利益:2,180億円(同9.3%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,560億円(同0.7%減)
会社側は情報通信事業部門での光ケーブル急増産に伴う需要を見込みつつ、一部原材料(例:水素等)の調達が追いつかなくなる懸念を保守的に織り込んでいます。同時に、トランプ関税の還付やデータセンタ向けの強い需要が継続することを業績好調の背景として挙げています。
その一方で、現状の大きな不確実性として、ホルムズ海峡封鎖による物流停滞が発生している点が指摘されました。ナフサ需給の逼迫を背景に一部原材料で供給不足や価格上昇が懸念されるものの、影響額を合理的に算定できないため、現時点では業績予想に織り込んでいないとされています。会社は業績へ重大な影響が見込まれる場合は速やかに開示するとしています。
貸借対照表の動きと財務状況のポイント
当連結会計年度末における貸借対照表の主な変動は以下の通りです。総資産は前連結会計年度末と比較して1,391億円増加の9,695億円となりました。これは情報通信事業部門での需要増を背景に、売上債権・棚卸資産などの流動資産および有形固定資産が増加したことが主因と説明されています。
負債の部は前連結会計年度末と比較して187億円減少の3,763億円となりました。これは主に有利子負債の減少に起因します。一方、純資産の部は前連結会計年度末と比較して1,579億円増加の5,932億円となっています。純資産の増加は当期純利益の計上と為替換算調整勘定の増加によるもので、配当支払いに伴う利益剰余金の減少が一部相殺した形です。
- 総資産
- 9,695億円(前期比+1,391億円)
- 負債合計
- 3,763億円(前期比−187億円)
- 純資産合計
- 5,932億円(前期比+1,579億円)
詳細は公表資料にて確認できますが、流動資産・有形固定資産の増加や有利子負債の削減といった要因が、当該期の財務構成に影響している点は重要なポイントです。
配当方針の変更と2026年期末配当の決議
取締役会は2026年5月14日に、2026年3月期の期末配当について、2026年6月26日開催予定の定時株主総会に下記のとおり提案することを決議しました。基準日は2026年3月31日です。配当は剰余金を原資としています。
フジクラは2025年中期経営計画に基づき、利益およびキャッシュ・フローの達成状況、将来の成長投資等を勘案して配当性向の基準を見直し、従来の30%から40%を目安とした株主還元を行う方針に変更しています。これを受け、当期は前回予想から増配を行い期末配当を設定しています。
配当の詳細(基準日:2026年3月31日)
決定された配当の金額と比較情報を以下に示します。期末配当の効力発生日は2026年6月29日となる予定です。中間配当は既に95円が支払われているため、年間合計は225円となります。
| 項目 | 今回決定額(2026年5月14日決議) | 直近の配当予想(2026年2月9日公表) | 前期実績(2025年3月期) |
|---|---|---|---|
| 基準日 | 2026年3月31日 | 同左 | 2025年3月31日 |
| 1株当たり配当金(期末) | 130円00銭 | 120円00銭 | 66円50銭 |
| 配当金総額 | 35,932百万円 | - | 18,381百万円 |
| 効力発生日 | 2026年6月29日 | - | 2025年6月30日 |
| 配当原資 | 利益剰余金 | - | 利益剰余金 |
この増配により、年間配当は1株当たり225円(中間95円、期末130円)となります。配当性向の目安が40%に引き上げられた点は、株主還元方針の明確な強化と受け取れます。
補足情報と参照先
プレスリリースは同社ウェブサイトにて公表されています。リリース本文では業績の前提、リスク、その他詳細数値の注記が記載されているため、投資判断や業績解説の際には原文を確認することが重要です。
公表資料の参照先(企業ウェブサイト):https://www.fujikura.co.jp/
| 項目 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 売上高(2026年3月期) | 11,824億円 | 前年度比20.7%増 |
| 営業利益(同) | 1,887億円 | 前年度比39.2%増 |
| 経常利益(同) | 1,995億円 | 前年度比45.4%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(同) | 1,572億円 | 前年度比72.5%増 |
| 次期業績予想(2027年3月期 売上高) | 12,430億円 | 前年度比5.1%増 |
| 総資産(期末) | 9,695億円 | 前期末比+1,391億円 |
| 負債合計(期末) | 3,763億円 | 前期末比−187億円 |
| 純資産合計(期末) | 5,932億円 | 前期末比+1,579億円 |
| 期末配当(決議) | 130円 | 効力発生日:2026年6月29日(予定) |
| 年間配当(中間+期末) | 225円(中間95円) | 配当性向目安:40% |
| 配当総額(期末) | 35,932百万円 | 基準日:2026年3月31日 |
以上がプレスリリースの要点と関連データの整理です。業績増加の背景としてデータセンタ向け需要や光ケーブル増産が挙げられる一方、原材料調達と国際物流上のリスク(ホルムズ海峡封鎖、ナフサ需給の逼迫など)が示されている点は注視すべき事項です。詳細はフジクラの公式サイトに掲載された公表資料をご確認ください。