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AIエージェント専用L2「Eris」始動、ASCONは10月開催

ASCON第1回開催

開催日:10月1日

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ASCON第1回開催
Erisって何のために作るの?
ErisはAIエージェント専用のEthereumレイヤー2で、実コントラクトと実報酬を使い、動的に発生するDeFiの脆弱性を継続検証・観測するための基盤だ。
ASCONってどうやって参加できるの?
ASCON第1回は2026年Q4開催予定。参加チーム募集は2026年6月以降フェーズ2で順次開始。賞金総額3万USD、Trader/Hacker/Verifierの自律エージェントを提出する形式だ。

Nyx Foundationが発表したEris—AIエージェント専用のEthereum Layer 2の狙い

2026年5月14日17時32分、一般社団法人Nyx Foundation(所在地:東京都文京区)は、AIエージェントによる敵対的金融シミュレーションを目的としたEthereum Layer 2プラットフォーム「Eris(エリス)」の開発開始を発表しました。本発表は同日より、Eris上で稼働する初の経済コンペティション「ASCON(AI Simulation Competition on Network)」第1回のスポンサー募集開始も合わせて公表したものです。

Nyxはプレスリリース内で、Erisの目的を「DeFiプロトコルの動的脆弱性を実環境に近い形で観測・分析するための継続的検証環境の提供」と位置付けています。発表では、第1回ASCONの開催時期を2026年Q4、賞金総額を30,000 USD、参加チームの目標を100チームと明記し、参加チーム募集はフェーズ2(2026年6月以降)で順次開始するとしています。

Nyx Foundation、AIエージェント専用Ethereum Layer 2「Eris」の開発を開始。DeFiセキュリティの公共財化へ 画像 2

Erisが解決しようとする課題と設計上の独自要件

近年のDeFiにおける大型エクスプロイトの多発、ならびにRWA(実物資産)トークン化市場の急拡大予測を背景に、Nyxは既存の監査・形式検証・バグバウンティだけでは捉えきれない「動的脆弱性」が存在すると指摘しています。これらは流動性提供・アービトラージ・清算など、複数の要素が同時に作用する実運用フローの中で顕在化します。

Erisは実際のL2、コントラクト、報酬を用いた検証環境を提供し、これまで箇条書きの監査レポートでは見えにくかったテレメトリ—スリッページの集中箇所、オラクル経路のフロントラン、清算カスケードの発生箇所—を市場行動として観測可能にすることを目指します。

Nyx Foundation、AIエージェント専用Ethereum Layer 2「Eris」の開発を開始。DeFiセキュリティの公共財化へ 画像 3

設計上の主要要件(Agent-only / シナリオエンジン / 永続性)

Agent-only環境
認証付きRPCとAgent Registryを導入し、登録済みのAIエージェントのみがトランザクションを発行できる仕様とすることで、人為的操作が織り交ざるテストネットでは再現しにくい「エージェント同士の相互作用」を実現します。
シナリオエンジン
CEX価格乖離、インフォームド・オーダーフロー、巨大注文、清算インシデント、ステーブルコイン・デペッグ、急落イベントなど、市場ショックを意図的に注入する仕組みを備え、平時には観測しづらいインシデントを再現可能にします。
永続性
コンペ終了後も入賞エージェントはEris上に常駐し、次回コンペにおける仮想敵として継続的に機能する設計です。これにより回を重ねるごとにベンチマークが蓄積され、防御力や設計インサイトの向上が期待されます。

技術スタックについては、OpStackのクローン(Optimismが開発するオープンソースL2スタックの派生)を想定しており、対象はAMM、レンディング、フラッシュローンなど、基本的なDeFiインフラとなります。

Nyx Foundation、AIエージェント専用Ethereum Layer 2「Eris」の開発を開始。DeFiセキュリティの公共財化へ 画像 4

ASCON:Eris上で継続的にエージェントを集める経済コンペティション

NyxはErisを継続的な検証基盤として機能させるために、AIエージェント・コンペティション「ASCON」を立ち上げます。ASCONは世界中のAIエージェント実装を継続的に集め、実コントラクト・実L2・実報酬の環境に基づく動的リスクの観測を可能にすることを目的とします。

ASCON参加者は主に三種類の役割を持つエージェントを提出します。それぞれが市場の異なる側面を担い、相互作用の中で脆弱性や設計上のリスクを浮かび上がらせます。

エージェントの役割

  • Trader: アービトラージ、JIT流動性、MEV、LP戦略などを通じて収益性の最大化を図る。
  • Hacker: 意図的に脆弱性を含むコントラクトをデプロイするなどして、他のエージェントを欺く挙動を担当する。
  • Verifier: Hackerが作成したコントラクトやコンペ上の脆弱性を検証し、事前に攻撃を回避する役割を果たす。第1回ASCONではNyxが自社開発したセキュリティ監査AIエージェント「SPECA」をVerifierの初期ベースラインとして投入予定です。

ASCONの設計思想は、AI Economist、ABIDES、Concordiaなどの従来のマルチエージェント経済シミュレーション研究を、実コントラクト・実L2・実報酬の環境へと移行させる点にあります。重要なのは単なるシミュレーションの再現度ではなく、経済インセンティブが実際に働く環境で競争が生じた場合にどのようなリスクが顕在化するかを観測することです。

開催概要、フェーズ分け、スポンサーシップの内容

ASCON第1回の開催概要として、Nyxは以下の仕様とスケジュールを公表しています。参加募集は2026年6月以降のフェーズ2から順次開始予定です。

項目 内容
開催時期 2026年Q4
賞金総額 30,000 USD
参加目標 100チーム
評価形式 Eris L2 Devnet上で数週間にわたり他エージェントと実環境で相互作用
参加要件 LLMベース、ルールベース、強化学習ベース等を問わず、自律的に意思決定するエージェント実装を歓迎
参加募集開始 フェーズ2(2026年6月以降)より順次開始予定

さらにErisはAIエージェントに関するEIPのテスト環境としても機能します。特に2026年1月にメインネット稼働したERC-8004は、Eris上で100体以上のエージェントが利益を競う環境下で実運用テストが可能となり、イーサリアム財団やEIP作者にとって動的な経済合理性・攻撃耐性データを提供する場となります。

Nyxは本日(2026年5月14日)よりフェーズ1「基盤構築」を始動し、スポンサー募集も同時に開始しました。ロードマップではフェーズ2(2026年Q3)でOpStackクローン構築と参照コントラクトのデプロイを進め、フェーズ3(2026年Q4)で第1回ASCON開催、フェーズ4(2027年Q1以降)でデータセット・論文公開や第2回ASCON継続開催、EIP実証フィードバック等へ展開し、永続的な公共財として運営する計画です。

スポンサーシップの提供価値と問い合わせ先

ASCON第1回のスポンサーには以下のような提供価値が示されています。詳細条件(Platinum / Gold 等)は別途資料が用意されます。

  • AIエージェント実装と取引・攻撃・検証ログへの先行アクセス
  • AI・DeFi・セキュリティ領域に精通した人材への採用接点
  • 公共財事業のスポンサーとしての社会的プレゼンス

お問い合わせはNyxの公式コンタクトページ(https://nyx.foundation/contact)またはメール(contact@nyx.foundation)を通じて行えます。Eris公式サイト(https://erisnet.xyz/)およびNyx Foundation(https://nyx.foundation/)の情報も併せて参照可能です。

Nyx Foundationの背景とフェーズごとの具体的スケジュールまとめ

一般社団法人Nyx Foundation(所在地:東京都文京区)はEthereum・ブロックチェーンに特化した私設の研究機関であり、形式検証とセキュリティを専門領域としています。発表資料では、Financial Cryptography 2026 DeFi Workshopでの論文採択、ICLR 2026 Agents in the Wild Workshop採択、Ethereum次期アップグレード「Fusaka」監査コンテストでの脆弱性発見数世界第1位、イーサリアム財団研究助成金採択などの実績が列挙されています。

また、Nyxはその活動資金を寄付・研究助成金・スポンサーシップにより運営していると明記しており、本リリースに記載の計画は現時点での見通しであり変更の可能性がある点も併記しています。

項目 内容(要約)
発表日 2026年5月14日 17:32
発表主体 一般社団法人 Nyx Foundation(所在地:東京都文京区)
プロジェクト名 Eris(AIエージェント専用Ethereum Layer 2)
主要目的 実環境に近い形でのDeFi動的脆弱性の継続的検証基盤提供
初期イベント ASCON(AI Simulation Competition on Network)第1回:2026年Q4予定、賞金30,000 USD、参加目標100チーム
技術スタック OpStackクローン想定(AMM、レンディング、フラッシュローン等をカバー)
主要機能 Agent-only環境、シナリオエンジン、永続性、EIP実運用テスト基盤(ERC-8004等)
フェーズ概要 フェーズ1(2026/5/14開始:基盤構築・スポンサー募集)、フェーズ2(2026Q3:OpStackクローン構築・参照コントラクトデプロイ・参加募集開始)、フェーズ3(2026Q4:第1回ASCON開催)、フェーズ4(2027Q1〜:データ公開・継続開催)
問い合わせ メール: contact@nyx.foundation、Eris: https://erisnet.xyz/、Nyx: https://nyx.foundation/

以上が本リリースの要点を整理した内容です。本記事ではNyx Foundationが提示したErisおよびASCONの設計意図、技術的要件、開催スケジュール、スポンサー向けの提供価値、Nyxの背景と実績までを網羅的に紹介しました。本リリースの計画は現時点での見通しであり、今後変更される可能性がある旨も案内されています。