テラドローン、サウジでパイプライン監視を2027年1月開始
ベストカレンダー編集部
2026年5月14日 20:53
サウジ管路保安監視受注
開催日:1月1日
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サウジアラビア東部で展開する大規模パイプラインの保安監視を単独受注
Terra Drone株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:徳重 徹)は、子会社であるTerra Drone Arabiaを通じて、世界最大級の総合エネルギー・化学企業が保有する石油・ガスのパイプラインを対象としたドローンによる保安監視(セキュリティ目的の巡回監視)業務を単独で受注しました。プレスリリースは2026年5月14日 15時30分付で発表されています。
本プロジェクトは、サウジアラビア王国東部地域に広がる管理区域を対象に実施され、同社はこれまで中東地域で培った実績、特にアブダビ国営石油会社(ADNOC)との協業や多数のドローン点検プロジェクトで得たノウハウを活かして、広域かつ高頻度の監視を実現します。
発注の背景と求められる機能
石油・ガスのパイプラインは安定したエネルギー供給の基盤であり、広範囲にわたる敷設エリアの平常時巡回に加え、万が一の異常発生時には迅速かつ正確な状況把握と初動対応が不可欠です。本案件はそのような要請に応える形で実施されます。
テラドローンは点検事業での豊富な運用実績を基盤に、保安監視へと適用範囲を拡げることで、重要インフラの保全強化に寄与することを目的としています。
- 対象範囲:サウジアラビア王国東部地域の管理区域
- 監視対象:石油・ガスのパイプライン(世界最大級の総合エネルギー・化学企業が保有)
- 主導体制:テラドローンが技術パートナーとして単独受注・実施
AIによる自動検知と長距離・長時間飛行ドローンによる運用設計
本案件では、高解像度カメラを搭載し、長距離・長時間の飛行が可能なドローンを使用するとともに、AI技術を組み合わせることで安全上の違反や保安上の不審事項を自動検知する仕組みを導入します。これにより監視の精度向上とオペレーションの効率化が見込まれます。
取得映像は解析により不法侵入や漏洩の兆候の抽出・特定が行われ、異常発生時には正確な位置確認と報告が可能です。初動対応を支援するための迅速な情報伝達が運用上の重要な役割を果たします。
主なオペレーション内容
- 定期的なパトロール飛行による巡回監視と高頻度な点検
- 取得映像の解析による不法侵入・漏洩等の兆候抽出と位置特定
- 異常発生時の位置情報の報告および初動対応の支援
- AIを活用した自動検知機能による監視精度の向上
運用はTerra Drone Arabiaの現地体制とTerra Droneグループの技術支援を組み合わせて実施されます。長距離飛行が可能な機体の選定・運航管理・データ処理の各フェーズで安全性と継続可用性を確保する設計が求められます。
解析技術やUTM(運航管理システム)との連携は、運航管理やデータの可視化、運用履歴の蓄積といった面でも重要です。Terra Droneが提供するUTMは既に世界10カ国で導入実績があり、本案件でも運航管理基盤の適用が期待されます。
契約概要・スケジュール・財務情報
契約はテラドローンが単独で受注・実施する形式で、実施期間や金額、開始時期が明確に示されています。契約金額はサウジアラビアリヤルで提示され、円換算額も公表されています。
以下は本件の主要な受注概要です。
- 受注内容
- 対象範囲における保安監視業務(石油・ガスのパイプラインの巡回監視)
- 実施期間
- 1年間(2027年1月期中に開始予定)
- 受注金額
- 約4億600万円(10,150,000サウジアラビアリヤル、換算レート:1リヤル=40円)
契約金額の換算についてはプレスリリース記載のとおり、サウジアラビアリヤルを基準とした金額を日本円に換算しています。実施開始は2027年1月期中を予定しており、詳細な工程や開始日程は事業進捗に応じて確定される見込みです。
なお、本件による当期業績への影響は、2026年3月16日に公表された2027年1月期通期連結業績予想に織り込まれています。今後、事業の進捗により新たに公表すべき事項が生じた場合には速やかに発表されます。
テラドローンの実績・組織体制と本案件の位置付け
テラドローンはドローンの開発・ソリューション提供を行い、UTM開発や空飛ぶクルマ向け運航管理システムの研究開発も手がけています。ミッションは「Unlock “X” Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」です。
グループとしてのこれまでの実績は以下の通りです。これらの経験が本件受注における信頼の根拠となっています。
- 点検事業の実績:連結子会社Terra Inspectioneering B.V.を中心に、2024年8月末時点で累計1,500件以上のプロジェクトを実施(例:シェルの欧州最大規模製油所、BASFの点検など)
- 世界初の技術認証:2023年にUTドローンによるFPSOの板厚計測方法でABS(American Bureau of Shipping)の承認を取得
- FPSO点検のグローバル展開:2023年からブラジルでMODEC(現:三井海洋開発)やSBM、BW Offshore等と連携してプロジェクトを推進
- 中東での点検実績:2023年以降、NDTCCS等の現地パートナーと協力し、ADNOCグループ(ADNOC Onshore等)で多数の点検を実施
- 累計実績:測量、点検、農業、運航管理分野で累計3,000件以上の実績
- UTM導入実績:世界10カ国での導入実績
- 業界評価:Drone Industry Insightsのランキングで、産業用ドローンサービス企業として2020年以降連続でトップ2にランクイン、2024年は世界1位
子会社Terra Drone Arabiaは中東・アフリカ地域で土地測量や水深測量、データ処理などを提供する現地法人であり、サウジアラビア市場への進出は同国のVision 2030を支える取り組みの一環と位置付けられています。詳細は公式サイト(https://terra-drone.com.sa/)にて確認できます。
代表取締役社長の徳重徹は本件について、ドローン技術の現地展開を一層推進するものであり、総合エネルギー・化学企業が保有する重要インフラの保安監視を担う旨を述べ、サウジアラビアにおける事業の持続可能な成長と技術革新の基盤づくりに取り組む姿勢を示しました。
要点の整理(本件の概要表)
以下は本記事で取り上げた本案件の主要項目を表形式で整理したものです。契約内容・技術・スケジュール・関連組織を明確にまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年5月14日 15:30 |
| 実施主体 | Terra Drone株式会社(テラドローン)/Terra Drone Arabiaを通じて実施(受注はテラドローンが単独で行う) |
| 対象地域 | サウジアラビア王国 東部地域(管理区域内) |
| 監視対象 | 世界最大級の総合エネルギー・化学企業が保有する石油・ガスのパイプライン |
| 使用機材・技術 | 高解像度カメラ搭載の長距離・長時間飛行ドローン、AIによる自動検知、UTM等の運航管理基盤 |
| 主なオペレーション | 定期パトロール、映像解析による異常抽出・位置特定、初動対応支援 |
| 実施期間 | 1年間(2027年1月期中に開始予定) |
| 受注金額 | 約4億600万円(10,150,000 SAR、換算レート:1 SAR = 40円) |
| 関連実績 | 累計点検プロジェクト1,500件超(2024年8月末時点)、グループ累計3,000件超、UTM導入10カ国、業界ランキング世界1位(2024年) |
| 問い合わせ先 | Terra Drone株式会社 メール: pr@terra-drone.co.jp / HP: http://www.terra-drone.net |
本件は、ドローンの点検で培った運用ノウハウとAI技術を組み合わせ、広域かつ高頻度の保安監視を実現する事例です。テラドローンは本プロジェクトを通じて、サウジアラビアにおける同社グループの技術的・運用上のプレゼンスを強化する計画となっています。