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澤村伊智10周年『ざんどぅまの影』比嘉姉妹起源

ざんどぅまの影刊行

開催日:5月19日

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ざんどぅまの影刊行
『ざんどぅまの影』ってシリーズのどの位置付け?
本作は「比嘉姉妹」シリーズのビギニングに当たる長編で、琴子・真琴が生まれる前の祖母・比嘉勝子を主人公に、霊能者の系譜の起源を描く作品です。
比嘉姉妹シリーズ、未読でも楽しめる?
はい。シリーズ未読者向けの導入となる構成で、1981年を舞台に怪異と人間ドラマを描くため入りやすいです。紙・電子同日配信で入手しやすい点も利点です。

澤村伊智10周年記念長編『ざんどぅまの影』、1980年代の比嘉家ルーツを描く

株式会社KADOKAWAは、作家デビュー10周年を迎えた澤村伊智の長編小説『ざんどぅまの影』を2026年5月19日(火)に発売した。シリーズ累計部数は紙・電子を合わせて85万部(2026年5月時点)を突破しており、本作は人気シリーズ「比嘉姉妹」の始まりを描くビギニング作品として位置づけられている。

本作は、比嘉姉妹(琴子・真琴)が生まれる以前、祖母である比嘉勝子の時代を舞台に置き、「霊能者の系譜」の原点に迫る物語である。装画は田崎蟻、装丁は大原由衣が担当し、四六判上製単行本・344頁で刊行されている。初出は第一章が『怪と幽』vol.021(2025年12月刊行)で、その他の章は書き下ろしとなる。

【シリーズ累計85万部突破!】デビュー10周年の澤村伊智が描く、比嘉姉妹はじまりの物語『ざんどぅまの影』2026年5月19日発売 画像 2

刊行日・仕様・入手方法

発売日は2026年5月19日(火)。同日、電子書籍も配信される。定価は2,145円(本体1,950円+税)。ISBNは9784048116800で、発行は株式会社KADOKAWAである。

書誌情報ページおよび関連特設ページは以下の通りで、試し読みや特設情報が公開されている。

【シリーズ累計85万部突破!】デビュー10周年の澤村伊智が描く、比嘉姉妹はじまりの物語『ざんどぅまの影』2026年5月19日発売 画像 3

物語の核と本作が持つ特徴

物語は1981年、神奈川県P市Q区を舞台に始まる。沖縄からの移住者が暮らすこの街で、夜ごと水で濡れた人影が目撃され、住民が陸地で海水に溺れたような異様な死を遂げる事件が相次ぐ。主人公の篤は、事件の鍵を握る比嘉勝子、通称「おばぁ」のもとを訪ね、街を覆う不穏な出来事の源に迫っていく。

本作の冒頭にあるフレーズは「その化け物は、海から来る」であり、海に由来する怪異が物語全体の軸となる。恐怖描写と社会的・心理的テーマを両立させる澤村作品の特長が、デビュー10周年の集大成として凝縮されている。

【シリーズ累計85万部突破!】デビュー10周年の澤村伊智が描く、比嘉姉妹はじまりの物語『ざんどぅまの影』2026年5月19日発売 画像 4

作品ポイントの詳細

KADOKAWAの紹介では本作のポイントが三点挙げられているが、内容をより具体的に整理すると以下の通りである。

  1. シリーズ・ビギニング:比嘉姉妹が誕生する以前の時代を描き、霊能者の系譜の始点を明らかにする。シリーズ未読者にも手に取りやすい導入部として機能する。
  2. デビュー10周年の集大成:恐怖・どんでん返し・絶望・感動といった要素を併せ持ち、現代的テーマと怪異の恐ろしさを同時に描くことで、他人事ではいられない物語性を提示する。
  3. 物語性とエンターテインメント性:伝統的怪談の要素を踏まえつつ、登場人物たちの関係性と地域の歴史を織り込み、読者の関心を引きつける構成となっている。

これらの要素は、既刊の「比嘉姉妹」シリーズが評価されてきた魅力と共通するが、本作ではその起源を描くことでシリーズ全体の読み直し、再評価を促す設計になっている。

【シリーズ累計85万部突破!】デビュー10周年の澤村伊智が描く、比嘉姉妹はじまりの物語『ざんどぅまの影』2026年5月19日発売 画像 5

シリーズ関連刊行と展開情報

新刊と同時期の刊行動向として、シリーズ関連の文庫新刊や既刊情報も発表されている。とくに短編集の文庫化が近く、シリーズ全体を補完するラインナップが整えられている。

KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」では、シリーズの試し読みを連続公開中で、期間は2026年5月16日(土)~5月25日(月)の10日間。該当ページでは大ボリュームの試し読みが提供されているため、刊行直後の読書導入として利用できる。

シリーズ最新文庫・短編集『ととはり屋敷』

『ととはり屋敷』(角川ホラー文庫)は2026年5月25日(月)発売予定の文庫作品。定価は1,078円(本体980円+税)、文庫判・352頁、ISBNは9784041150115で、電子書籍も同日配信される。

本作は比嘉家の家族史を紐解く短編集で、比嘉琴子と真琴以外の兄弟姉妹に何が起きたのかを描く前日譚となる。造形制作は萬歳淑、装丁は大原由衣、図版作成は二見亜矢子が担当。収録作の初出は『怪と幽』各号である。

「比嘉姉妹」シリーズ既刊一覧(主な既刊)

シリーズ既刊は文庫中心に複数点が刊行されており、長編・短編集を含めて多様な展開がなされている。以下に既刊の主要タイトルと刊行情報を列記する。

  • 『ぼぎわんが、来る』(第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作、映画化・コミック化) 発売日:2018年2月24日/定価:968円(本体880円+税)/文庫判/頁数:384/ISBN:9784041064290
  • 『ずうのめ人形』(シリーズ第2弾) 発売日:2018年7月24日/定価:1,078円(本体980円+税)/文庫判/頁数:464/ISBN:9784041067680
  • 『ししりばの家』(長編第3弾) 発売日:2020年1月23日/定価:924円(本体840円+税)/文庫判/頁数:352/ISBN:9784041085431
  • 『などらきの首』(短編集) 発売日:2018年10月24日/定価:902円(本体820円+税)/文庫判/頁数:304/ISBN:9784041073223
  • 『ぜんしゅの跫』(短編集・第5弾) 発売日:2021年1月22日/定価:902円(本体820円+税)/文庫判/頁数:304/ISBN:9784041099568
  • 『さえづちの眼』(中編集) 発売日:2023年3月22日/定価:924円(本体840円+税)/文庫判/頁数:352/ISBN:9784041117361
  • 『すみせごの贄』(短編集・第3弾) 発売日:2024年3月22日/定価:902円(本体820円+税)/文庫判/頁数:304/ISBN:9784041138632
  • 『ばくうどの悪夢』(長編第4弾) 発売日:2025年10月24日/定価:1,188円(本体1,080円+税)/文庫判/頁数:544/ISBN:9784041150122

これらの既刊はシリーズ世界を補強する中短篇や長篇が揃っており、本作『ざんどぅまの影』はその起源にあたる位置付けである。

著者プロフィールと受賞歴、関連情報

澤村伊智(さわむら・いち)は1979年大阪府生まれ、東京都在住。幼少期から怪談・ホラーに親しんできた経歴を持ち、作風には岡本綺堂を敬愛する影響がみられる。2015年に『ぼぎわんが、来る』(当時タイトル「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉を受賞し、同作は映画化(『来る』)やコミック化もされている。

その後も短編「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞〈短編部門〉を受賞(2019年)、『ファミリーランド』で第19回Sense of Gender賞特別賞を受賞(2020年)するなど、ホラーとミステリをまたぐ多面的な評価を受けている。既刊には長編・短編集・掌編集があり、ホラー文芸の中心的作家の一人として認知されている。

主要な受賞歴と主な著作

第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉
『ぼぎわんが、来る』(2015年受賞、のちに映画化)
第72回日本推理作家協会賞〈短編部門〉
「学校は死の匂い」(受賞年:2019年)
第19回Sense of Gender賞 特別賞
『ファミリーランド』(2020年)

他の著作としては『一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集』『斬首の森』『頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集』などがある。シリーズ作品や単発のホラー作品を通じて一定の読者層を獲得してきた経緯が、本作刊行の背景にある。

関連リンクと試し読み情報

シリーズ関連や著者特設ページ、試し読み情報は以下のリンクから確認できる。

刊行内容の要点整理

ここまでに示した刊行情報や作品概要を整理し、主要事項を一覧形式の表にまとめる。表は書誌情報や価格、発売日、ISBN、ページ数、装画・装丁などの要点を比較しやすく配置している。

以下の表で新刊2点とシリーズ累計情報、試し読み公開期間などの主要情報をまとめる。

項目 『ざんどぅまの影』 『ととはり屋敷』(文庫)
発売日 2026年5月19日(火) 2026年5月25日(月)
定価 2,145円(本体1,950円+税) 1,078円(本体980円+税)
体裁/頁数 四六判上製単行本/344頁 文庫判/352頁
ISBN 9784048116800 9784041150115
装画・造形・装丁 装画:田崎 蟻/装丁:大原由衣 造形制作:萬歳 淑/装丁:大原由衣/図版作成:二見亜矢子
初出・収録情報 第一章初出:『怪と幽』vol.021(2025年12月) 他書き下ろし 収録作の初出:『怪と幽』各号(vol.011、016、017、019、018、022)
電子配信 同日配信あり 同日配信あり
出版社 株式会社KADOKAWA
シリーズ累計部数 85万部(紙・電子合計、2026年5月時点)
試し読み公開期間 2026年5月16日(土)~5月25日(月) カドブンにて連続公開
関連リンク https://kadobun.jp/trial/higashimai/
https://kadobun.jp/special/sawamura-ichi/

以上が刊行の主な事実と作品に関する整理である。澤村伊智の「比嘉姉妹」シリーズは、長編・短編を通じて世界観を拡張してきた。本作『ざんどぅまの影』はシリーズの起点となる物語として位置づけられ、既刊との相互参照によりシリーズ全体の理解が深まる構成になっている。試し読みや書誌情報を確認のうえ、各書店や電子書店での入手を検討できる。