5月21日開催:バリに生ごみ堆肥化コンポスト完成
ベストカレンダー編集部
2026年5月20日 08:04
ペレレナン村コンポスト竣工
開催日:5月21日
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バリ島ペレレナン村に完成した「生ごみ堆肥化」コンポスト施設の全貌
公益社団法人日本青年会議所(以下、日本JC)が推進する国際貢献事業「SMILE by ACTION」において、インドネシア共和国バリ島チャングー地区ペレレナン村のごみ処理施設内に建設されたコンポスト設備が、2026年5月10日に竣工しました。本施設は、観光地としてゴミ問題が深刻化しているバリ島に対し、生ごみを資源化して地域内で循環させる仕組みを導入することを目的としています。
竣工にあわせ、コンポストの稼働開始と地域関係者の連携を確認する竣工式が2026年5月21日(木)10:00~14:00にNoema Resort Pererenan(チャングー地区ペレレナン村)で開催されます。本記事では、設備の技術的特徴、運用体制、事業の背景と具体的な実施方法、竣工式の内容まで、プレスリリースの全情報を整理して伝えます。
施設の目的と背景
インドネシアは年間のごみ総排出量約6,500万トンで世界5位に位置し、特にバリ島では観光客の増加により廃棄物排出量が急増しています。現地では埋め立て処理への依存が強く、排出ごみの60~70%を占める生ごみの適切な処理が不十分なため、悪臭や衛生問題、メタンガス発生などの環境リスクが生じています。
こうした課題に対して日本JCは、現地のホテル、農家、企業と連携してクローズドループ型の生ごみ循環モデルを構築しました。生ごみを堆肥化して農作物生産に還元し、その作物をホテルが購入して提供するという循環を通じ、廃棄物削減と地域経済の活性化を同時に図ります。
- 完成日: 2026年5月10日
- 竣工式: 2026年5月21日(木)10:00~14:00
- 会場: Noema Resort Pererenan(チャングー地区 ペレレナン村)
導入された技術と設計の工夫
今回のコンポスト設備は、生ごみの水分管理と悪臭抑制に重点を置いた設計が特徴です。年間を通して高温多湿、降雨の影響が大きいバリ島の環境を考慮し、処理プロセスの安定化と現地運用の実効性を高めるための技術が採用されています。
主な技術的要素として、ブロアー設置による乾燥促進、そしてバイオファイター技術の活用が組み合わされています。これらにより、堆肥化プロセスの高速化と好気性発酵の安定化、悪臭の分子レベルでの抑制が図られています。
ブロアー付きコンポストの狙い
生ごみは水分が多すぎると堆肥化が困難になり、腐敗菌の増加や悪臭発生の原因となります。バリ島の気候特性を踏まえ、本設備には空気を循環させるブロアーを装備し、投入物の乾燥を促進することで安定的な好気性発酵を実現しています。
ブロアーの導入は、雨季や海辺特有の高湿度環境下での運転トラブルを回避するための設計上の工夫であり、現地での長期的な稼働性を高めるために不可欠な要素です。
バイオファイター技術の活用
バイオファイターは富山県の株式会社石橋が開発した乳酸菌を原料とする天然成分100%の消臭技術です。化学物質を使用せず、悪臭を分解する性能で消臭率99.9%減少のデータが確認されています。ただし、既存製品は海外輸出ができないため、現地法人のsu-re.coと連携して現地の植物を用いた商品開発を行い、堆肥化工程に組み込むことで効果を発揮する形に調整しています。
この技術の導入によって、悪臭抑制だけでなく生ごみの初期分解の高速化や好気性発酵の安定化が期待されています。現地での資材・生物資源の活用を進めることで、持続可能な運用につなげる計画です。
運用体制と事業の具体的手法
コンポストの新設場所は、ペレレナン村のごみ処理施設(TPS Pererenan)内の10m×10m(約100平方メートル)のスペースです。設置された設備は1日あたり約100kgの生ごみを堆肥化する処理能力を有します。
運用面では、協力するホテル間で分別基準と回収手順を統一し、専用ルートで分別生ごみを堆肥化施設へ集約します。生成された堆肥は地域の農家へ提供し、有機農業に活用されます。生産された有機作物はホテルが購入し、ホテル内レストランのメニューとして提供される仕組みです。
- 処理能力
- 約100kg/日
- 設置面積
- 10m×10m(約100㎡)
- 回収・供給フロー
- ホテルでの分別 → 専用回収ルート → コンポスト(堆肥化) → 堆肥の農家提供 → 有機作物のホテル購入・提供
これらの取り組みは単に廃棄物の削減を目的とするだけでなく、各工程における雇用創出、農家の収益安定化、ホテルの付加価値向上といった地域経済の活性化にも寄与します。観光業と環境保全を両立させる新たなサステナブルツーリズムとしての展開も視野に入れています。
竣工式のプログラムと登壇者
竣工式は関係者向けに開催され、式典のプログラムは詳しく定められています。式典では事業趣旨の説明や施設内覧、当該堆肥を活用した有機野菜を用いたホテル新メニューの試食などが予定されています。
報道関係者の取材希望については、プレスリリース原文にある通り「竣工式の取材をご希望される場合は、担当の澤までご連絡ください」と案内されています。
登壇予定者(報道資料の表記に基づく)
- su-re.co 代表 高間 剛 氏(資料内に u-re.co と表記された箇所もあります)
- ペレレナン村長 ニョマン 氏
- バドゥン県環境局長 ライ 氏
- 富山市 市長代理/富山市役所 環境政策課 課長代理 小林 慶一 氏
- 公益社団法人日本青年会議所 国際ビジネス連携委員会 委員長 小俣 峻平
当日の主なプログラム(時刻は式次第の流れ)
- 開会
- 主催挨拶:日本JC 国際ビジネス連携委員会 委員長 小俣 峻平、su-re.co 代表 高間 剛 氏
- 祝辞:ペレレナン村長 / バドゥン県環境局長 / 富山市 / 環境省
- 事業説明:SMILE by ACTION 趣旨と事業説明
- 施設内覧
- 試食会:堆肥を活用して生産した有機野菜を使用したホテル新メニューの試食
- 記念撮影(集合写真)
- 閉会挨拶:su-re.co 代表 高間 剛 氏
取材希望の報道関係者は担当の澤へ連絡する案内が出ています。関係各者が出席することで、導入後の運用体制や地域との連携の確認が行われる見込みです。
SMILE by ACTION の位置づけと期待される効果
SMILE by ACTION は日本JCが発展途上国の環境問題解決を目的に進める国際貢献事業で、2023年に開始されました。2016年からの SMILE by WATER 事業の経験をもとに、水質や資源問題にとどまらず、幅広い環境課題に取り組むことを目指しています。
国連のSDGsに照らすと、本事業は主に13番の「気候変動に具体的な対策を」と14番の「海の豊かさを守ろう」に関連する取り組みです。設備の導入に加え、地域が自立して環境改善と経済活動を両立できるよう、持続可能な運用支援を行う点が重視されています。
今後は、導入後の運転データや堆肥の有効性、地域経済への波及効果を踏まえて、同様モデルの他地域への展開可能性も検討される予定です。事業の進捗や詳細は日本JCの公式ウェブサイトで随時発信されます。
関連リンク: https://www.jaycee.or.jp/committee-commission/jp203
今回の記事の要点を整理した表
以下の表は本記事で取り上げた主要事項を簡潔にまとめたものです。各項目の数値や日時はプレスリリースに基づいています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業名 | SMILE by ACTION(公益社団法人日本青年会議所の国際貢献事業) |
| 施設完成日 | 2026年5月10日 |
| 竣工式日時・会場 | 2026年5月21日(木)10:00~14:00 / Noema Resort Pererenan(ペレレナン村) |
| 設置場所 | TPS Pererenan(ペレレナン村ごみ処理施設)内 10m×10m(約100㎡) |
| 処理能力 | 約100kg/日 |
| 主要技術 | ブロアー付きコンポスト設計、バイオファイター技術(株式会社石橋開発、現地連携:su-re.co) |
| 運用フロー | ホテルでの分別 → 専用回収 → コンポスト処理 → 堆肥を農家へ供給 → ホテルが有機作物を購入・提供 |
| 登壇予定者(主な氏名) | 高間 剛(su-re.co 代表)、ニョマン(ペレレナン村長)、ライ(バドゥン県環境局長)、小林 慶一(富山市役所 環境政策課 課長代理)、小俣 峻平(日本JC) |
| 関連URL | https://www.jaycee.or.jp/committee-commission/jp203 |
以上の通り、今回のプロジェクトは現地の環境課題に対する技術的解決と地域経済の循環を同時に目指すものであり、竣工式を契機に実運用と評価が進められます。関係者による継続的な連携と運用改善が、今後の効果判定とモデルの普及にとって重要になると見られます。