dodaが提示『ワーク〈ライク〉バランス』で見えたギャップ
ベストカレンダー編集部
2026年5月21日 14:23
ワーク〈ライク〉バランス
開催期間:5月21日〜6月20日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
働き方改革の先に見えた“時間の余白”と充足感のギャップ
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2026年3月に全国の20代~60代の就業者1,962名を対象に「はたらき方と生活充実度」に関する実態調査を実施しました。プレスリリースは2026年5月21日11:00に配信され、本稿では調査結果と同社が提唱する新たな考え方を整理して伝えます。
調査はインターネット方式で行われ、実施期間は2026年3月30日~3月31日です。回答者の属性は20代から60代までの就業者1,962名を対象としています。編集長は桜井貴史氏で、同社が掲げるスローガンは「はたらく今日が、いい日に。」です。
主要な調査結果:自由時間の増加は限定的だが、関心ごとへの時間確保を望む声は多い
調査からは、社会全体でワークライフバランスの重要性が認識される一方、実際に自由時間が増えたと感じている人は少数にとどまる実態が示されました。数値を挙げると、ワークライフバランスが「非常に」または「ある程度」重視されていると感じる人は合計51.7%ですが、自由時間が「増えた」または「やや増えた」と回答した人の合計は22.2%でした。
また、自由時間が増えたと回答した人に対して日々の幸福度の変化を尋ねると、「特に変化はない」「やや下がった」「大きく下がった」を合わせた割合は35.0%となり、自由時間の増加と幸福度の向上には必ずしも相関が見られないことが分かりました。
「関心ごとに使う時間を増やしたい」が6割超
今後、自分の関心ごと(趣味・学び・好きなことなど)に使う時間をどの程度増やしたいかという問いでは、「大きく増やしたい」(18.4%)と「ある程度増やしたい」(43.1%)の合計が61.5%に達しています。多くの人が自分の関心に割く時間を増やす意向を示しています。
一方で、現状で日々の充実度を高めるために行っていることを尋ねると、トップは「十分な睡眠・休息をとる」で46.5%でした。2位には「何もしないでぼんやり過ごす」が21.3%と、受動的な休息行動が上位に入っています。心身の回復を優先する傾向はあるものの、それが能動的な趣味や学びへの時間配分に直接つながっていない様子がうかがえます。
やりたいことを妨げる主な要因
「やるべきと感じるコト(義務的な行動)」と「やりたいと感じるコト(情熱や好きというモチベーション)を理想的な比率で実現する上での阻害要因」では、上位に「経済的な余裕がなく、好きなことにお金を使えない」(30.3%)と「体力・気力がなく、疲れている」(29.1%)があがりました。心身の余裕や経済面がボトルネックになっている点が明確です。
さらに「翌日の仕事や家事を気にして休日の楽しみをセーブする」という回答合計は55.2%に上り、オフの時間も「やるべきこと」から完全には解放されていない実態が示されています。
doda独自の分類が示す現在地と理想像:12タイプのマッピング
dodaは従来のワーク(仕事)とライフ(私生活)という切り口を超え、「やるべきと感じるコト」と「やりたいと感じるコト」という視点で人々の状態を12タイプに分類しました。回答者に最も近いタイプを選んでもらったところ、最多は「空回りアクターモード(労働とプライベートを切り分けていても、充実感に欠ける)」で17.0%でした。
理想の分類を見ると、上位には「没入型アクターモード(やるべき仕事をこなしながらも、それ以外の時間は情熱を注げることに没頭できる)」(15.0%)と「完璧なスイッチャーモード(仕事と好きなことを鮮やかに切り替える)」(14.4%)が挙がっています。多くの人が「やるべきことに追われる日々」から脱却し、主体的に情熱を注げる状態を理想としていることが分かります。
分類の概要と診断の位置づけ
この12タイプ分類は、個々の状態を可視化することで、現状の課題を明確にし、理想のバランスへ向かうための具体的な示唆を与えることを目的としています。タイプごとに異なる阻害要因や優先課題があり、それに応じた行動変容が求められます。
dodaはこのロジックを基に、無料の診断コンテンツを提供し、各タイプへ向けたアドバイスを提示することで、自律的な行動変化のきっかけを生み出す狙いです。
新概念「ワーク〈ライク〉バランス」と具体施策の内容
調査結果を受け、dodaは従来の「ワークライフバランス」をさらに進化させ、仕事や私生活の枠にとらわれず「やるべきと感じるコト(ワーク)」と「やりたいと感じるコト(ライク)」を調和させる新たな概念として「ワーク〈ライク〉バランス」を提唱しました。新概念への共感度は高く、調査では「とても共感できる」(15.5%)と「共感できる」(48.5%)を合わせ64.0%が共感を示しています。特に20代では支持が7割以上に達しています。
この提唱に合わせて、dodaは以下の2つのアクションを展開します。ひとつは診断コンテンツ、もうひとつは参加型のnoteコンテストです。
① ワーク〈ライク〉バランス診断(公開日:2026年5月21日)
本調査で開発した独自ロジックを応用した無料の診断コンテンツです。仕事や普段の生活についての簡単な質問に答えることで、あなたの状態を12タイプのいずれかに判定します。判定後には、それぞれのタイプに合わせた理想のバランスへ移行するためのアドバイスも提供されます。診断は2026年5月21日(木)に公開され、特設サイトから利用できます。
診断は自分の現状理解と次のアクションにフォーカスしており、回答を通じて自らの課題と優先事項を把握できるよう設計されています。
② noteコンテスト「#ワーク〈ライク〉バランス」(開催期間:2026年5月21日11:00~6月20日23:59)
クリエイターと読者をつなぐプラットフォーム「note」と共催で、自分にとって心地よいワーク〈ライク〉バランスや、やるべきコトとやりたいコトを両立させたエピソード、より人生を充実させるためのはたらき方を実現した実例などを募集するコンテストを実施します。特設ページから応募・閲覧が可能です。
審査員には、書籍「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社新書)で新書大賞2025を受賞した三宅香帆氏を迎え、多様な視点から選考が行われます。開催期間は2026年5月21日(木)11:00開始、6月20日(土)23:59締切です。
調査結果の要点とデータ一覧
以下に、本記事で取り上げた調査結果と施策を分かりやすく整理した表を示します。数値や日付などの主要な情報を一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リリース発行者 | パーソルキャリア株式会社(転職サービス「doda」) |
| 配信日時 | 2026年5月21日 11:00 |
| 調査名 | 「はたらき方と生活充実度」に関する実態調査 |
| 調査方法・期間 | インターネット調査/2026年3月30日~3月31日 |
| 対象 | 全国の20代~60代の就業者 1,962名 |
| ワークライフバランスの浸透実感 | 「非常に」+「ある程度」=51.7% |
| 自由時間が増えたと感じる割合 | 「増えた」+「やや増えた」=22.2% |
| 自由時間が増えた人の幸福度の変化(変化なし・低下) | 「特に変化はない」+「やや下がった」+「大きく下がった」=35.0% |
| 関心ごとに使う時間を増やしたい割合 | 「大きく増やしたい」+「ある程度増やしたい」=61.5% |
| 日々の充実度向上のために行っていること(1位) | 十分な睡眠・休息をとる=46.5% |
| やりたいことの阻害要因(上位) | 経済的余裕がない=30.3%/体力・気力がない=29.1% |
| 休日の楽しみをセーブする割合 | 翌日の仕事や家事を気にしてセーブする=55.2% |
| 独自分類の最多タイプ(現状) | 空回りアクターモード=17.0% |
| 理想のタイプ上位 | 没入型アクターモード=15.0%/完璧なスイッチャーモード=14.4% |
| 新概念「ワーク〈ライク〉バランス」への共感 | 「とても共感できる」+「共感できる」=64.0%(20代は7割超が支持) |
| 診断コンテンツ公開日 | 2026年5月21日(ワーク〈ライク〉バランス診断) |
| noteコンテスト開催期間 | 2026年5月21日 11:00 ~ 2026年6月20日 23:59 |
| 審査員(noteコンテスト) | 三宅香帆氏(「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」著者、新書大賞2025受賞) |
以上は、dodaが実施した調査の主要な結果と同社が打ち出した「ワーク〈ライク〉バランス」に関連する施策の要点です。調査は働き方改革による時間的余白の増加が充足感に直結していないという現状を明確に示しており、同社は診断や参加型コンテストを通じて個人が自らのバランスを整理する支援を進める方針を示しています。
なお、ワークライフバランスの定義に関しては内閣府の定義(「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」)が引用されています(出典:内閣府仕事と生活の調和とは(定義))。