5月29日|インテル×WMX ROS2でPC一台のPhysical AI
ベストカレンダー編集部
2026年5月28日 17:09
WMX ROS2を発表
開催日:5月29日
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インテル招待による発表──Physical AI実行インフラとしてのWMX ROS2
モベンシス株式会社は、2026年5月29日に台湾で開催される「Intel Edge Solution Summit 2026」において、自社のリアルタイムPhysical AI実行技術を発表することを明らかにしました。プレスリリースは2026年5月28日11時30分に公開され、インテルからの招待を受けた形でのグローバルイベント登壇となります。
今回発表される技術は、視覚認識や音声認識などのAI推論結果を物理世界のロボット動作へ決定論的に接続するための実行インフラであり、従来のGPUと専用モーションコントローラが分離された構成によって生じる通信・同期遅延を解消することを目的としています。
発表の背景と解決する課題
Physical AIは、映像入力→推論→ロボット制御という一連のプロセスを自律的に行う次世代のAI応用領域です。生成AIと異なり、物理世界での即時性と安定した実行が求められる点が特徴です。現在の多くの構成では、AI推論を担うGPUとモーションコントローラが別ハードウェアとなっており、デバイス間遅延がボトルネックとなっています。
モベンシスが示すソリューションは、AI推論とロボット制御を単一のPC上で同時に実行可能にすることにより、「見て・考えて・行動する」即時性を向上させ、システム構成の簡素化と応答性能の改善を目指すものです。
- 発表日時(プレスリリース)
- 2026年5月28日 11時30分
- イベント出展日
- 2026年5月29日(Intel Edge Solution Summit 2026、台湾)
技術構成:Intel Core Ultra Series 3とWMX ROS2の統合
モベンシスのソフトウェアモーションコントローラ「WMX ROS2」は、インテルの最新プロセッサであるIntel® Core™ Ultra Series 3上で動作します。本プロセッサにはArc B390 GPUおよびNPUが内蔵されており、AI推論処理とロボット制御を同一ハードウェアで担うことが可能です。
WMX ROS2はインテルのAI推論最適化ツールキットOpenVINO™と統合し、さらにリアルタイムの決定論的応答を実現するIntel® TCC(Time Coordinated Computing)に対応しています。これにより、従来必要だった専用ロボットコントローラを排し、単一PCでの統合実行が実現されます。
技術要素の整理
- WMX ROS2:モベンシスが提供するソフトウェアベースのモーションコントローラ(ROS2対応)。
- Intel® Core™ Ultra Series 3:Arc B390 GPU・NPU内蔵プロセッサでAI推論と制御を同一プラットフォーム上で実行。
- OpenVINO™統合:AI推論の最適化とハードウェア活用効率の向上。
- Intel® TCC:決定論的リアルタイム応答を支える時間協調型コンピューティング技術。
デモンストレーションの内容と期待される効果
会場では協働ロボットを用いた実演を行います。単一のIntel Core Ultra Series 3搭載PCが、ボードゲーム上のサイコロや駒の視覚認識、ゲームプレイヤーの音声認識を行い、その同じPCから即座にロボットアームを高精度に制御するシナリオが示されます。
このデモは、AIの判断と物理世界での実行がどの程度の遅延で連携できるか、専用コントローラ無しでの安定性や応答性がどの程度確保できるかを実証することを目的としています。従来構成で必要とされた専用のロボットコントローラや追加の電源装置を削減できる点、システム構成の簡素化による運用面でのメリットも併せて提示されます。
デモ構成の詳細
| 要素 | 役割 |
|---|---|
| Intel Core Ultra Series 3搭載PC | 映像・音声の取得、AI推論、ロボット制御を統合実行 |
| WMX ROS2 | リアルタイムモーションコントロールをソフトウェアで実現 |
| OpenVINO™ | AI推論の最適化ライブラリとして機能 |
| 協働ロボットアーム | 認識結果に基づき物理動作を実行 |
企業背景、実績、連絡先情報
モベンシスは1998年に米国ボストンにてMITロボティクス研究を基盤として設立された企業で、ソフトモーション(Soft Motion)技術のパイオニアとして知られます。日本、韓国、米国、中国に拠点を持ち、半導体、二次電池、ロボティクス分野を中心に累計40,000ライセンス以上を提供、500社を超えるグローバル顧客への導入実績を有しています。
同社は、これまでの決定論的制御技術の実績を基に、AI時代におけるPhysical AI向け実行インフラ企業への事業拡大を進めています。2026年3月のNVIDIA GTC 2026での発表に続き、今回のIntel Edge Solution Summitへの参加を通じて、インテルベースの環境における実行技術の有用性を示す狙いがあります。
- 会社名
- モベンシス株式会社(MOVENSYS Inc.)
- 所在地
- 〒169-0074 東京都新宿区北新宿二丁目21番1号 新宿フロントタワー20階
- 創業者(代表取締役)
- 梁 富好(ヤン ブホ)
- 電話番号
- 03-6908-6383
- メール
- sales.jp@movensys.com
- 事業内容
- 各種産業装置向けモーションコントロール製品の開発・販売
- URL
- https://www.movensys.com/jp/
- オープンソース
- https://github.com/movensys/wmx-ros2
代表コメント
代表取締役の梁は、Physical AIの次のフェーズで重要となるのはAIモデル自体ではなく、AIの判断を物理世界でいかに高速かつ安定的に実行できるかだと述べています。今回のインテルとの協業は、インテルベースの1台のPC上でAI推論とロボット制御を同時に実行することで、シンプルかつ安定したPhysical AI実行構造を示す点に意義があると説明しています。
梁はまた、モベンシスのリアルタイム実行技術が多様なコンピューティング環境でPhysical AIの中核Execution Infrastructureとして活用可能であることを今回の参加で示すとしています。
記事の要点整理
以下の表は、本記事で取り上げた主要な情報を整理したものです。技術要素、デモの構成、企業情報、イベント日時を明確に示しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース日 | 2026年5月28日 11時30分 |
| イベント | Intel Edge Solution Summit 2026(台湾、2026年5月29日) |
| 発表内容 | Physical AI向けリアルタイム実行技術(WMX ROS2 + Intel® Core™ Ultra Series 3 + OpenVINO™ + Intel® TCC) |
| デモ概要 | 単一PCで視覚・音声認識を実行し、協働ロボットを即時制御(ボードゲームのサイコロ・駒を認識) |
| 期待される効果 | 専用ロボットコントローラや電源装置の削減、システム簡素化、応答性と安定性の向上 |
| 企業実績 | 1998年創業、累計40,000ライセンス以上、500社超の導入実績 |
| 問い合わせ | sales.jp@movensys.com / 03-6908-6383 |
本稿では、モベンシスが示す単一PC上でのAI推論とリアルタイムロボット制御の統合という技術的方向性、デモ内容、同社の背景と連絡先情報をまとめて提示しました。提供されているオープンソース(https://github.com/movensys/wmx-ros2)や、イベントで使用される技術要素の名称は正確に記載しています。記事内の数値・日付・技術仕様は、プレスリリースの情報に基づいています。