ベストカレンダーのロゴ ベストカレンダー

オックスフォードが5秒差で制す FT日経UK駅伝の劇闘

FT日経UK駅伝

開催日:6月12日

📅 カレンダーに追加:GoogleiPhone/Outlook

FT日経UK駅伝
誰が優勝したの?
大学対抗はオックスフォード大学が6時間49分01秒で優勝し、エクセターにわずか5秒差の劇的な勝利だった。企業・コミュニティ部門はマーシュが初代「金栗カップ」を受賞している。
金栗カップって何?
能登半島地震で被災した家屋の木材を再利用して作られた大会新設のトロフィー。金栗四三の名を冠し、英国の高級工芸ブランドLINLEYが制作、石川県との復興支援と文化交流を象徴している。

テムズ河畔で繰り広げられた激闘──オックスフォード大学がわずか5秒差で優勝

2026年6月12日、英国ウィンザーからレディングにかけてのテムズ川沿いの約112kmを舞台に、第3回「FT日経 UK駅伝」が開催されました。主催はEkiden Group Ltd.(代表:アンナ・ディングリー)。大会は大学対抗部門に17校、企業・コミュニティ部門に18チームが参加し、英国の大学生や企業ランナー、地域の参加者、日本からのゲストらが“たすき”をつなぎました。プレスリリースは2026年6月15日 02時31分に配信されています。

大学対抗部門の優勝はオックスフォード大学。ゴールタイムは6時間49分01秒で、2位のエクセター大学にわずか5秒差という劇的な結末でした。最終10区でエクセター大学が驚異の追い上げをみせ、ゴール前まで勝敗がわからない接戦となりましたが、オックスフォードがリードを守り切りました。3位はカーディフ大学です。

オックスフォード大学が第3回「FT日経 UK駅伝」制覇!参加大学は3年で3校から17校に拡大 – 日本発祥の「Ekiden」が英国で根づく競技へ 画像 2

レース展開と現場の様子

コースは草地やぬかるみを含むクロスカントリー的要素の強いルートで、チームは男子5名・女子5名の男女混合10人で構成されます。沿道には地元の小学生やキャラクター「くまのパディントン」も応援に駆けつけ、観客の声援が選手を後押ししました。大会は英国の大学対抗長距離リレーとして、年々その存在感を高めています。

オックスフォード大学の選手トーマス・レンショー(1区)は、「去年は失格だったが、今年はチームで改善を重ね優勝を目指した。1区として最高のスタートを切ることだけを考えていた」とコメントしました。企業・コミュニティ部門の優勝はマーシュ。UKマネージング・ディレクターでチームキャプテンを務めたジョン・カヴァナ氏は、組織的な準備と社内公募で集まった約9千人の同僚からの選抜チームでの勝利を誇る旨を述べ、来年の防衛を明言しました。

  • 大学対抗部門 優勝:オックスフォード大学(6時間49分01秒)
  • 大学対抗部門 2位:エクセター大学
  • 大学対抗部門 3位:カーディフ大学
  • 企業・コミュニティ部門 優勝:マーシュ
  • 企業・コミュニティ部門 2位:チーム アシックス&スペシャルゲスト
  • 企業・コミュニティ部門 3位:サイエンス・イン・スポーツ
オックスフォード大学が第3回「FT日経 UK駅伝」制覇!参加大学は3年で3校から17校に拡大 – 日本発祥の「Ekiden」が英国で根づく競技へ 画像 3

拡大と制度化が示す“Ekiden”の英国での定着

本大会は2024年に初開催され、当初は3校でのスタートでしたが、第3回となる今回は大学対抗が17校へと拡大しました。参加校にはオックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ラフバラー大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)など英国を代表する大学が含まれます。日本からは第2回優勝の立命館大学が日英交流特別招待枠としてゲスト参加し、総合でも好成績(全体順位2位)を残して大会を盛り上げました。

今年からは予選・シード制度が導入され、合計25校のエントリーのうち9校が出場できない状況になったことからも、参加希望の高まりが伺えます。また、英国の陸上競技統括団体であるEngland Athleticsの公認を受けたことにより、UK駅伝は単なる交流イベントから本格的な大学対抗エリート競技へと進化しています。

オックスフォード大学が第3回「FT日経 UK駅伝」制覇!参加大学は3年で3校から17校に拡大 – 日本発祥の「Ekiden」が英国で根づく競技へ 画像 4

英国ならではの競技形態

UK駅伝は日本の駅伝の基本精神である「たすきリレー」を受け継ぎつつ、英国の参加者や環境に合わせた変化も取り入れています。男女混合編成(男子5名+女子5名)や、河川沿いのトレイルパスを含む約112kmの自然豊かなコース、企業・コミュニティ部門の活発な参加などが特徴です。

形式
10人1チーム(男子5名、女子5名の男女混合)
距離
約112km(ウィンザー〜レディング、テムズ川沿い)
参加部門
大学対抗(17チーム)/企業・コミュニティ対抗(18チーム)
主催
Ekiden Group Ltd.(代表:アンナ・ディングリー)

企業・コミュニティ部門には英国空軍(Royal Air Force)、在英日本大使館や英国公務員等の混合チーム(State Visit Legacy Team)、ジャーナリストやランニング界のレジェンドらによる「ストーリーテラーズ(Storytellers)」チームなど、多彩な顔ぶれが揃いました。沿道の応援や地域参加の増加は、駅伝文化が英国の社会に浸透しつつあることを示しています。

オックスフォード大学が第3回「FT日経 UK駅伝」制覇!参加大学は3年で3校から17校に拡大 – 日本発祥の「Ekiden」が英国で根づく競技へ 画像 5

「金栗カップ」と石川県連携──被災木材を用いたトロフィーが示す文化交流の深まり

企業・コミュニティ部門の優勝チームには今年新たに命名された優勝杯「金栗カップ(Kanakuri Cup)」が初めて授与されました。金栗カップは“日本マラソンの父”とされる金栗四三の名を冠したトロフィーで、能登半島地震で被災した家屋の木材を再利用して制作されました。製作は英国の高級工芸ブランド「LINLEY(リンリー)」が担当しています。

石川県は本大会の2026年フィーチャー県として協力し、能登の復興支援および日英文化交流の取り組みを展開しました。会場には石川県の伝統工芸や食文化の紹介コーナーが設けられ、被災地支援団体への寄付や、被災地の詩を刻印した大会メダルの製作などが行われました。

オックスフォード大学が第3回「FT日経 UK駅伝」制覇!参加大学は3年で3校から17校に拡大 – 日本発祥の「Ekiden」が英国で根づく競技へ 画像 6

石川県からの招待学生の参加とコメント

石川県からは2名の学生が大会に招待されました。金沢工業大学4年の六角颯琉(ろっかく はる)さんは、初めての海外渡航での経験を振り返り、英国の参加者の温かさや石川の工芸品を紹介できたことの意義を語りました。金沢大学4年の出雲千聖(いずも ちせ)さんは、テムズ川沿いの風景や現地の学生との交流、被災木材で作られた金栗カップを披露できたことの意義を述べ、帰国後に研究や周囲へ伝える意欲を示しました。

金栗カップは石川県の招待学生2名からマーシュへ授与され、能登の想いを伝える象徴として扱われます。制作に用いられた被災木材の背景や、その物語はトロフィーのデザイナーからの説明も交え会場で紹介されました。

オックスフォード大学が第3回「FT日経 UK駅伝」制覇!参加大学は3年で3校から17校に拡大 – 日本発祥の「Ekiden」が英国で根づく競技へ 画像 7

大会の意義と主要データの整理

Ekiden Group Ltd.創設者のアンナ・ディングリー代表は、大会の成長について「初年度は3校でスタートしたが、今年は17のトップ大学と18の企業・コミュニティチームが競う規模となり、England Athleticsの公認を受けるなど、本格的なエリート競技へと進化している」と述べました。辞書に収録された「Ekiden」が実際の大会として英国の大学生や地域で使用され、たすきをつなぐ文化が根づいたことを象徴的と評価しています。

以下に、本大会で明らかになった主要情報を表で整理します。

項目 内容
大会名 FT日経 UK駅伝(FT Nikkei UK Ekiden)
開催日 2026年6月12日(金)
主催 Ekiden Group Ltd.(代表:アンナ・ディングリー)
開催地 英国・ウィンザー〜レディング(テムズ川沿い)
距離 約112km(草地やぬかるみを含むトレイルパス)
形式 10人1チーム(男子5名・女子5名の男女混合)
大学対抗 17チーム参加(エントリー合計25校、うち9校出場不可)
企業・コミュニティ対抗 18チーム参加(マーシュが優勝)
大学対抗 優勝・タイム オックスフォード大学 6時間49分01秒(2位エクセター大学との差5秒)
企業・コミュニティ 優勝 マーシュ(初代「金栗カップ」授与)
金栗カップ 能登半島地震で被災した家屋の木材を用い、LINLEY制作のトロフィー。金栗四三の名を冠す
石川県との取り組み 招待学生2名派遣、伝統工芸・食文化紹介、被災地支援寄付、メダルに被災地の詩を刻印等
England Athletics 公認イベントとして実施
公式サイト・問い合わせ https://ukekiden.com/ja/ / press@ukekiden.com(日本語対応可)
ヘッドラインスポンサー 日本経済新聞社、フィナンシャル・タイムズ
オフィシャルパートナー アシックス
オフィシャルスポンサー(アルファベット順) アビームコンサルティング、アーカス・インベストメント、大和キャピタル・マーケッツ・ヨーロッパ、日本航空、キッコーマン、マーシュ、サイエンス・イン・スポーツ、スポーツ・グラウンド、サントリーグローバルスピリッツ、UCC上島珈琲
サポーター 英国大使館、日本国大使館、MUSUBI、日本政府観光局、英国空軍、石川県、一般社団法人東京俱楽部、サッポロビール、富士フイルム、ブリック・ローゼンバーグ、リンリー

本大会は日本発祥の駅伝を原点としつつ、英国の大学スポーツ、企業・地域コミュニティを繋ぐ場として発展を続けています。オックスフォードの接戦やマーシュへの金栗カップ授与、石川県との連携といった要素はいずれも、スポーツを通じた国際的な文化交流が具体化した事例といえます。大会に関する詳細や画像は公式サイト(https://ukekiden.com/ja/)で公開されています。問い合わせは press@ukekiden.com(日本語対応可)まで受け付けています。