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高島屋の新賞『都市文化賞』大賞に山口晃『趣都』

高島屋都市文化賞発表

開催日:6月15日

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高島屋都市文化賞発表
大賞って誰の本なの?
大賞は山口晃さんの『趣都』(講談社、2025)です。第1回は推薦委員約100名が選んだ94作品から審査員6名が選出し、特別賞6点も同時に発表されました(発表日:2026-06-15)。
関連イベントやフェアには行けるの?
はい。丸善日本橋店でのブックフェアは2026年6月13日〜7月31日、記念トークは7月19日と8月8日(いずれも会場+オンライン配信)。参加はPeatixで事前申込みが必要です。

都市文化を問い直す新賞の誕生と第1回受賞発表

株式会社髙島屋とその連結子会社である東神開発株式会社が共同で設立した「高島屋・東神開発都市文化賞」は、第1回の受賞作を2026年6月15日に発表しました。本賞は、2025年に刊行された著作物を対象に設定され、都市という場や都市にかかわる文化的営為を再考するための新たなプラットフォームとして位置づけられています。

発表の日時は株式会社髙島屋によるプレスリリースにて2026年6月15日14時00分とされ、本賞は推薦委員約100名によって選書された94作品の中から、審査員6名による審査で選出されました。第1回の大賞には山口晃『趣都』(講談社, 2025)が選ばれ、さらに審査員それぞれが選ぶ特別賞6作品が併せて発表されています。

高島屋・東神開発都市文化賞2026 第1回 受賞作決定 大賞には山口晃さん『趣都』、その他6作品を選出 画像 2

選考プロセスと対象範囲

選考の一次段階は、推薦委員約100名による選書に基づいて行われ、そこから94作品がノミネートされました。その後、審査員6名が最終選考を担当しています。対象は2025年刊行の著作に限定され、都市をめぐる考察、記録、芸術作品など多義的な読み方が可能な書籍が含まれています。

本賞の設立趣旨としては「都市文化」という概念を問い直す試みを継続的に行うことが掲げられ、年間を通じてトークイベントや動画配信などで活動を展開していくことが明記されています。受賞発表を契機に特設サイトも開設されています(https://www.takashimaya.co.jp/urbancultureaward/)。

高島屋・東神開発都市文化賞2026 第1回 受賞作決定 大賞には山口晃さん『趣都』、その他6作品を選出 画像 3

受賞作一覧と大賞受賞者のコメント

第1回高島屋・東神開発都市文化賞の受賞一覧は、大賞1点と審査員による特別賞が6点という構成です。受賞作の一覧は次の通りです。以下の各作品名と出版社、刊行年は発表資料のとおり記載します。

  • 大賞:山口晃『趣都』(講談社, 2025)
  • 技芸が響きあうバザールワールド賞(五十嵐太郎):有馬恵子『京都出町のエスノグラフィ ミセノマの商世界』(青土社, 2025)
  • オスカー賞(大山顕):梅川由紀『ごみと暮らしの社会学 モノとごみの境界を歩く』(青弓社, 2025)
  • 反照と継承賞(小田原のどか):大坂拓『写真が語るアイヌの近代 「見せる」「見られる」のはざま』(新泉社, 2025)
  • 聴こえない声を掬いとる賞(木ノ下裕一):内海潤也, 北村毅, 佐喜真彩, 志賀理江子, 東琢磨(著), シェリル・シルバーマン, クリストファー・スティヴンズ, パメラ・ミキ(訳)『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着』(公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館, 2025)
  • 都市と身体賞(瀧波ユカリ):小川公代『ゆっくり歩く』(医学書院, 2025)
  • 都市への想像力賞(富永京子):加藤耕一『建築のラグジュアリー 物質と構築がつむぐ建築史』(東京大学出版会, 2025)

発表資料には大賞受賞者、山口晃氏の受賞コメントも掲載されています。受賞コメントは受賞の経緯や審査体制への率直な感想を含むもので、受賞をめぐる不安や選考に対する信頼、関係者への謝意が述べられています。ここにコメント全文を掲載します。

画廊の担当さんから「趣都」が何やら受賞したとの知らせを受け、聞けば「東神開発都市文化賞」なる聞いたことのない賞である。これは、受賞したは良いが気がつくとこちらが何がしかのお金を払うことになっている類の賞ではないか。不安になって問い返すに、「東神」の前に「高島屋」と入っており、審査委員長は五十嵐太郎氏だという。大分安心であるが、そうなると今度は受賞作が五十嵐氏の論考を参照している事や、高島屋に仕事を頂いた過去がある事など、インサイダーな点が気になった。重ねて問うに、まあそういうことは先方も考慮の上だから気にせずお受けしてはどうかと、労るように言われた。往々にして作品は作者より利口である。僭越の誹りを恐れず、開明なる審査員諸氏の選考を信じて受賞の栄誉に浴することにした。賞の関係各位、そして「趣都」を完成に導いてくださった漫画の方の担当さんに衷心感謝申し上げたい。

2026年6月6日 山口晃

高島屋・東神開発都市文化賞2026 第1回 受賞作決定 大賞には山口晃さん『趣都』、その他6作品を選出 画像 4

受賞作それぞれの特徴

各受賞作は、都市や地域、記憶、日常の質感など多様な視点から「都市文化」を描き出しています。有馬恵子は出町の商いの場をエスノグラフィとして掘り下げ、大山顕選評の梅川由紀はごみと生活の関係性を社会学的に解読します。大坂拓は写真史の中でアイヌ表象の問題を検証し、共同著作の『ジャム・セッション』は美術コレクションとアーティストの接点を論考的に編みます。

また、小川公代の『ゆっくり歩く』は身体と都市の関係、加藤耕一の建築史は物質文化とラグジュアリーの関係を通して都市の想像力を問います。審査員それぞれが選ぶ特別賞は、多様な視点を提示することを意図した選定と言えます。

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記念トーク、ブックフェア、限定アイテムの開催概要

受賞発表を記念して、トークイベントやブックフェア、限定のブックカバーや小冊子配布といった関連企画が発表されています。多くのイベントは事前申し込み制でオンライン配信も予定されていますので、来訪・視聴の際は案内に従って手続きが必要です。

以下に、主なイベントと実施要項を整理します。記載の日時や会場、申込方法は発表資料の情報に基づいています。予告なく変更される場合がある点にも留意が必要です。

高島屋・東神開発都市文化賞2026 第1回 受賞作決定 大賞には山口晃さん『趣都』、その他6作品を選出 画像 6

トークイベント(大賞関連)

2回の対談形式のトークが公開され、いずれも高島屋グループ本社ビル8階ホール(東京都中央区日本橋2丁目12-10)を会場に実施されます。両行事ともオンライン配信がありますが、事前申し込みが必要とされています。

  1. 大賞『趣都』受賞記念トーク
    出演:山口晃(画家)×五十嵐太郎(審査委員長/建築史・建築批評)×瀧波ユカリ(審査員/漫画家)
    日時:2026年7月19日(日) 18:00〜20:00
    会場:高島屋グループ本社ビル8階ホール(東京都中央区日本橋2丁目12-10)
  2. 大賞『趣都』受賞記念スピンオフ企画「架空(ガクウ)の話」
    出演:山口晃(画家)×大山顕(審査員/写真家・評論家)×石山蓮華(電線愛好家)
    日時:2026年8月8日(土) 14:00〜16:00
    会場:高島屋グループ本社ビル8階ホール(東京都中央区日本橋2丁目12-10)
    備考:「架空(ガクウ)線」は空中に張られた電線の専門用語です。

いずれのイベントもPeatixにて詳細と申込み案内が掲載される旨が通知されています。参加・視聴の希望者は事前にPeatixの案内を確認する必要があります。

高島屋・東神開発都市文化賞2026 第1回 受賞作決定 大賞には山口晃さん『趣都』、その他6作品を選出 画像 7

ブックフェアと限定配布物

受賞作発表に合わせて丸善日本橋店で大規模なブックフェアが行われます。約300点を集め、受賞及びノミネート作品に加え、審査員が選んだ「都市文化」に関わる書籍約180作品が並びます。TAKE FREEのブックリストも配布されますが、数に限りがあります。

開催場所 丸善日本橋店 2階 エスカレーター横(東京都中央区日本橋2丁目3-10)
開催期間 2026年6月13日(土)~7月31日(金)
展示点数 約300点(受賞作・ノミネート作品・審査員が選ぶ書籍 約180作品含む)

また、丸善日本橋店で書籍を購入した来店者には限定ブックカバーを提供する予定とされており、文庫・新書・単行本の購入者が対象です。こちらも数量限定です。さらに、7月上旬頃より部数限定で小冊子を配布予定とし、審査員選評(各2000字以上)や一次・最終選考ノミネート作品、ブックフェアで紹介した選書リスト等を収録する予定です。小冊子は丸善日本橋店でのブックフェア、記念トークイベント、年間のトークシリーズ開催会場で配布されます(数量限定)。

高島屋・東神開発都市文化賞2026 第1回 受賞作決定 大賞には山口晃さん『趣都』、その他6作品を選出 画像 8

審査員構成と年間を通じた活動

本賞の審査体制は審査委員長1名と審査員5名、計6名で構成されています。審査委員長および審査員は建築史、写真、彫刻、演劇、漫画、社会学など多様な領域を背景に持ち、都市文化を複眼的に評価するための布陣が組まれています。

審査委員長と審査員の一覧は以下のとおりです(表記は発表資料の50音順に従う)。特設サイトでは各審査員の2000字以上に及ぶ選評を公開していると明記されています。

審査委員長
五十嵐太郎(建築史・建築批評)
審査員
大山顕(写真家・評論家)
小田原のどか(彫刻家、評論家。版元代表)
木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎 主宰)
瀧波ユカリ(漫画家)
富永京子(社会学)

また、賞の活動は受賞発表やフェアに留まらず、年間を通じたトークシリーズや動画配信、大山顕による都市鑑賞シリーズなどを通じて継続的に「都市文化」について考え、発信していく計画が示されています。情報発信は公式ウェブサイトのほか、YouTube、X(@toshibunka)、Instagram(@toshibunka_shou)でも行われる予定です。

高島屋・東神開発都市文化賞2026 第1回 受賞作決定 大賞には山口晃さん『趣都』、その他6作品を選出 画像 9

情報の確認先

公式の情報は高島屋の特設サイトに集約されています。詳細な選評やイベント詳細、申込方法などは下記の公式ページを参照してください。

https://www.takashimaya.co.jp/urbancultureaward/

高島屋・東神開発都市文化賞2026 第1回 受賞作決定 大賞には山口晃さん『趣都』、その他6作品を選出 画像 10

本記事の要点を整理した表

以下の表は、本稿で扱った受賞発表の主要項目を分かりやすく整理したものです。発表日や受賞作、イベントの開催期日や会場など、確認しやすい形でまとめています。

項目 内容
発表者 株式会社髙島屋(及び連結子会社 東神開発株式会社)
発表日時 2026年6月15日 14:00(プレスリリース掲載日時)
対象作品 2025年刊行の書籍(推薦委員約100名が選んだ94作品の中から審査員が選考)
大賞 山口晃『趣都』(講談社, 2025)
特別賞(6点) 有馬恵子『京都出町のエスノグラフィ…』、梅川由紀『ごみと暮らしの社会学…』、大坂拓『写真が語るアイヌの近代…』、内海潤也ほか『ジャム・セッション…』、小川公代『ゆっくり歩く』、加藤耕一『建築のラグジュアリー…』(いずれも2025刊)
審査体制 審査委員長:五十嵐太郎。審査員:大山顕、小田原のどか、木ノ下裕一、瀧波ユカリ、富永京子(計6名)
トークイベント(主な開催日) 2026年7月19日 18:00〜20:00(大賞記念)/2026年8月8日 14:00〜16:00(スピンオフ) 会場:高島屋グループ本社ビル8階ホール(東京都中央区日本橋)
ブックフェア 丸善日本橋店 2階(東京都中央区日本橋) 期間:2026年6月13日~7月31日/展示:約300点/TAKE FREEブックリスト配布(数量限定)
限定物・配布物 限定ブックカバー(丸善日本橋店での書籍購入者対象、数量限定)、部数限定小冊子(7月上旬頃より配布予定)
公式情報 特設サイト:https://www.takashimaya.co.jp/urbancultureaward//SNS:YouTube、X(@toshibunka)、Instagram(@toshibunka_shou)

以上が発表資料に基づく整理です。受賞作と関連企画は、都市という場の捉え直しを促す多様な視点を提示しており、夜間のトーク配信やブックフェアを通じて幅広い読者が接触できる構成になっています。詳細な選評やイベントの申込方法は特設サイトで随時更新される予定です。