6/19公開『みんな我が子』NTLive版、オリヴィエ賞受賞舞台を劇場で
ベストカレンダー編集部
2026年6月15日 16:32
NTLive『みんな我が子』劇場公開
開催日:6月19日
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ローレンス・オリヴィエ賞を受賞した舞台が、映画館で甦る
ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)による舞台映像作品『みんな我が子(All My Sons)』が、2026年6月19日(金)より日本で劇場公開されます。プレスリリースはカルチャヴィル合同会社より2026年6月15日 15時00分に発表されており、NTLiveの最新公開作としてTOHOシネマズ 日比谷ほか全国の映画館で順次上映されます。
本作はイギリスの劇評で高い評価を獲得している舞台を、NTLiveならではのこだわりのカメラワークで収録したものです。劇評ではガーディアン、インディペンデント、イブニング・スタンダード、The i などで五つ星評価が並び、2026年ローレンス・オリヴィエ賞では6部門にノミネートされ、そのうち最優秀リバイバル賞と最優秀助演男優賞(パーパ・エッシードゥ)の2部門を受賞しています。
受賞とノミネーションの詳細
本作のオリヴィエ賞での評価は回顧に値します。受賞・ノミネーションの内訳は次の通りです。
- ノミネート(計6部門):最優秀リバイバル賞/最優秀演出家賞(イヴォ・ヴァン・ホーヴェ)/最優秀男優賞(ブライアン・クランストン)/最優秀女優賞(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)/最優秀助演女優賞(ヘイリー・スクワイアーズ)/最優秀助演男優賞(パーパ・エッシードゥ)
- 受賞(2部門):最優秀リバイバル賞、最優秀助演男優賞(パーパ・エッシードゥ)
こうした受賞歴は、原作戯曲と演出、そしてキャストの結実を示しています。NTLiveの映像化は、舞台の空気感や演出意図をスクリーンに忠実に伝えることを目指しており、舞台公演を見逃した観客にも同等の経験を提供します。
寄せられた著名人の推薦コメントと劇評の反響
公開に先駆け、本編を確認した演劇関係者や俳優らから推薦コメントが到着しています。コメントは、アーサー・ミラー作品にゆかりのある出演者、翻訳者、演出家、劇作家ら計6名から寄せられ、作品の持つ現在性や演出表現の力を改めて示しています。
推薦コメントの寄稿者は以下のとおりです。各氏はいずれもミラー作品との関わりを持ち、舞台や翻訳、演出の現場で実践的な経験を有しています。
- 朝海ひかる(俳優)
- 「私は以前、イヴォ・ヴァン・ホーヴェさん演出の『ガラスの動物園』を幸運にも拝見しておりました。観客として、その時に味わったストーリーへの没入感は今でも忘れられません。そして今、この『みんな我が子』でも同じ感覚を味わう事ができ、興奮しております。画面越しとは思えないほど俳優の息遣いや感情が伝わってきて、目を離す事ができませんでした。ヴァン・ボーヴェさんの観客を物語へ引き込む演出、そしてドリームチームといわれるキャスト陣を、是非皆さまにも体感していただきたいです。現代を生きる私たちにも深く響くテーマに満ちており、観終えた後もさまざまな問いが心に残りました。」
- 小田島創志(戯曲翻訳家)
- 「アーサー・ミラーを翻訳していると、台詞の妙に感嘆する。台詞によって紡ぎ出される個人の生活が、社会の縮図となっている。そしてこの舞台、喜怒哀楽の色彩が狂おしく、切ない。イヴォ・ヴァン・ホーヴェの芸術的で滑らかな演出が、繊細に会話(と梯子)を立たせている。人間とは何か、生活とは何か、豊かさとは何か。戦争がいかに人を狂わせていくか。『みんな我が子』、いつか翻訳してみたい。いつ訳せるか、フランクに星占いで占ってもらおう。」
- 徳永京子(演劇ジャーナリスト)
- 「この戯曲はこんな戯曲だったのかと、イヴォ・ヴァン・ホーヴェにまた教えられた。強風で倒れた庭の木の、リアリティを無視した大きさ。物語が核心に近づくにつれて、深海のような暗い青で舞台を浸す照明。遠い森の奥から聞こえてくるような木に斧を入れる音。肌の色が違う俳優を配した家族。鋭利な彫刻刀で掘り出すようにそれらが露わにするのは、マチズモと資本主義にどっぷりつかった(トランプのようなキャップを被っている)父親だけでなく、登場人物それぞれに潜む他者への差別意識だ。父親の何かしらを受け継ぐのが息子なら、作品のタイトルは、人の良心ではなく、永遠になくならない人間の欠点を指してもいるのではないかと怖くなった。そしてそれは、観るべき怖さだ。」
- 長塚圭史(劇作家・演出家・俳優)
- 「愚かで、愛おしい、庶民の暮らしがある。どうにか折り合いをつけ、ギリギリ許容できるところで、ささやかな幸福を掴み取り、誰しも生き抜いていく。正義や誠実さは時に鋭利な凶器となる。そして愛は悲しみを深くさせる。シンプルな舞台装置の中で、けれど終始観客の目と耳を執拗に刺激しながら、ケラー家とディーヴァー家とその隣人たちの傷ついた心にジリジリと迫る。戦争が続く限り、世界中でこの物語は続く。つまり終わらないということだろうか。」
- 広田敦郎(戯曲翻訳者)
- 「よく知っていたはずの劇に、もう一度打ちのめされた。イヴォ・ヴァン・ホーヴェの演出は、『みんな我が子』が単なる社会派の家族劇ではなく、罪と記憶をめぐる現代の〈悲劇〉であることを鮮やかに示す。シンプルで象徴的な空間に浮かび上がる日常の言葉の二重性、そして拭いきれない傷痕──こんなにも壊れた世界で、忘れて生きることなど、果たして可能だろうか?」
- 山崎一(俳優)
- 「いま観るべき作品! アーサー・ミラーの言葉が何度も心に刺さる。イヴォ・ヴァン・ホーヴェの演出はまさに今の世界情勢。あの国のリーダーたちにも是非観てもらいたい、感じてもらいたい、『みんな我が子』なんだと!」
これらのコメントは、原作戯曲の骨格に演出が深い読みを加えた結果としての表現力と、舞台の映像化における表現の鮮明さを指摘するものです。各氏はそれぞれの立場から台詞や演出、照明・音響、配役の人種的配置などを挙げ、作品が現在の社会状況と深く響き合うことを示しています。
メディアの評価
各紙のレビューも高評価が目立ちます。ガーディアンは「奇跡のドリームキャストが集結」と評し、インディペンデントはブライアン・クランストンの演技を「圧倒的な磁力」と表現しています。イブニング・スタンダードは「観る者を驚愕させる、至高の演劇」と評し、The iは「これほど見事な『みんな我が子』は、いまだかつて観たことがない」と述べています。
こうした批評は、舞台公演を映画館で観ることの価値を裏付けるものです。舞台の“生”の力が、映像化によってどのように保存・伝達されているかが注目されます。
上映情報・キャスト・ストーリーを詳述
NTLive版『みんな我が子』の日本公開は2026年6月19日(金)から開始されます。上映時間は2時間25分(休憩なし)で、作品のテンポと演出の密度は上映時間と休憩の設定にも反映されています。
上映劇場(日本)は下記の通りです。鹿児島のガーデンズシネマのみ、7月4日(土)と7月20日(月・祝)の2日間のみの限定上映である点に留意が必要です。
- 東京:TOHOシネマズ 日比谷
- 神奈川:TOHOシネマズ ららぽーと横浜
- 北海道:札幌シネマフロンティア
- 名古屋:ミッドランドスクエア シネマ
- 大阪:大阪ステーションシティシネマ
- 熊本:熊本ピカデリー
- 鹿児島:ガーデンズシネマ(7/4・7/20の2日限定上映)
キャストと制作クレジット
出演者には映画・演劇で著名な面々が揃っています。米テレビドラマで知られるブライアン・クランストンをはじめ、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、パーパ・エッシードゥ、ヘイリー・スクワイアーズ、トム・グリン=カーニーらが名を連ねます。
- 作
- アーサー・ミラー
- 演出
- イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
- 上映時間
- 2時間25分(休憩なし)
- 主な出演
- ブライアン・クランストン(『ブレイキング・バッド』)/マリアンヌ・ジャン=バプティスト(『秘密と嘘』)/パーパ・エッシードゥ(ドラマ版『ハリー・ポッター』)/ヘイリー・スクワイアーズ(『わたしは、ダニエル・ブレイク』)/トム・グリン=カーニー(『ダンケルク』)
あらすじ(ネタバレを最小限にして)
物語は戦時下に軍需品の製造で富を築いたジョーという人物を中心に展開します。ジョーは莫大な利益を得ますが、その成功は重大な代償を伴っていました。パートナーの不良品製造が原因で法的な問題が生じ、さらに次男が戦場で行方不明となります。
戦後、ジョーが手にしたと見える平和は、家族の心に真の安らぎをもたらすのかが問われます。物語は家族の記憶と罪、良心のもつれを掘り下げ、個人の決断が及ぼす波及を丁寧に描出します。演出は象徴的かつ視覚的な仕掛けを用いて、観客の感覚を効果的に刺激します。
NTLiveの映像には予告編や本編からの抜粋動画が用意されており、映画館上映前に一部を視聴できるようになっています。
まとめ:公開情報と主要データ
以下にこの記事で触れた主要な情報を表に整理しました。公開日、上映時間、主要キャスト、受賞歴、上映劇場、関連リンクなどを一覧化しています。必要な情報を一目で確認できるようにまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品 | NTLive『みんな我が子(All My Sons)』 |
| 公開日(日本) | 2026年6月19日(金) |
| プレスリリース日 | 2026年6月15日 15時00分(カルチャヴィル合同会社) |
| 上映時間 | 2時間25分(休憩なし) |
| 作・演出 | 作:アーサー・ミラー/演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ |
| 主な出演 | ブライアン・クランストン、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、パーパ・エッシードゥ、ヘイリー・スクワイアーズ、トム・グリン=カーニー |
| オリヴィエ賞 | ノミネート6部門(最優秀リバイバル賞/最優秀演出家/最優秀男優/最優秀女優/最優秀助演女優/最優秀助演男優)/受賞2部門(最優秀リバイバル賞、最優秀助演男優) |
| 上映劇場(日本) | TOHOシネマズ 日比谷/TOHOシネマズ ららぽーと横浜/札幌シネマフロンティア/ミッドランドスクエア シネマ/大阪ステーションシティシネマ/熊本ピカデリー/ガーデンズシネマ(鹿児島:7/4・7/20の2日限定) |
| 批評 | ガーディアン、インディペンデント、イブニング・スタンダード、The i で五つ星評価。各紙で劇評と称賛が並ぶ。 |
| 関連リンク/作品情報HP | https://www.ntlive.jp/allmysons2026 |
| ダウンロード | プレスリリース素材(画像ファイルのダウンロードあり) |
以上がプレスリリースの全情報を整理した内容です。舞台原作の重層的なテーマ、イヴォ・ヴァン・ホーヴェの演出、そしてオリヴィエ賞受賞を含む実績と高評価のレビュー、出演者と公開スケジュールに関する詳細を網羅しました。作品の公式ページでは予告編や関連素材のダウンロードが可能ですので、鑑賞前の事前情報として活用できます。