6月29日発売『スピン』最終号、表紙・紙質と寄稿陣・終刊イベント
ベストカレンダー編集部
2026年6月17日 20:52
スピン第16号(最終号)発売
開催期間:6月29日〜7月17日
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最終号を飾る表紙と紙──素材選びと装丁の特徴
河出書房新社が6月29日発売予定のオールジャンル雑誌「スピン/spin」第16号は、刊行以来の変化と継続を感じさせる装丁で最終号を迎える。装画はポール・コックス(Paul Cox)の絵、表紙の「ことば」は作家・恩田陸によるものが掲げられている。
紙については、紙の専門商社である株式会社竹尾の協力を得て、表紙と目次にそれぞれ異なるファインペーパーを採用している。表紙はファインペーパー『プリマN – FS』(プリマN – FS、リニューアル)、目次は和紙の風合いを再現した『新だん紙 きらら 金』(現在庫限り)を使用している。視覚と触覚の両面で本の質感を味わえる構成だ。
- 表紙の紙:プリマN – FS(ファインペーパー)
- 目次の紙:新だん紙 きらら 金(和紙調ファインペーパー)
- 装画:ポール・コックス(Paul Cox)
- ブックデザイン:佐々木暁
- 本文挿画:塩川いづみ
- 協力:株式会社竹尾
紙の名前や素材の選定は本誌内の「紙のなまえ」ページでも紹介されており、手に取って確かめることで設計上の意図や紙質の細かい違いが理解できる。紙の専門会社との協働により、現在庫限りの紙を含む特別な風合いが実現されている点が特筆される。
紙に関する具体的な参照先として、竹尾の該当ページの情報が示されている。読者は紙の製品ページを参照しながら、誌面の紙質を確認できる。
収録作品と執筆陣の全容──小説、詩、短歌、エッセイ、写真まで
第16号は最終号にふさわしく、ジャンル横断的なラインナップを網羅している。短篇・連載小説・詩歌・エッセイ・書評・コラム・写真と、幅広い表現が一冊に収められている。以下は収録作品と執筆者を漏れなく列記したものだ。
短篇では小原晩、斉藤壮馬、和合亮一、渡辺祐真らの作品が並ぶ。連載小説は継続中の作品と最終回を迎える作品が混在し、誌面は物語の現在地と完結を同時に伝える作りになっている。
短篇と特別企画「勇者」
本号収録の短篇と特別企画の詳細は以下の通りである。短篇は作家ごとに作品タイトルが付されている。
- 短篇
- 小原晩——看板
- 斉藤壮馬——フェアウェル・パーティー
- 和合亮一——ノックは猛烈に、夜中に。
- 渡辺祐真——願わくばやりたいことをやって死ぬ
- 特別企画「勇者」(1テーマ・ジャンル横断企画 第2弾)
- 絵:塩川いづみ
- 小説:金子玲介——平和
- 短歌:榊原紘——勇者
- 詩:岩倉文也——勇者の沈黙
- 俳句:松本てふこ——告発
- エッセイ:伊藤亜和——勇者になるには
短篇の冒頭は斉藤壮馬の「フェアウェル・パーティー」で始まり、「離散式」という言葉が導く家族の物語が展開される。小原晩の「看板」は日常の風景を観察する視点で紡がれる短篇であり、渡辺祐真はゲーム会社を舞台にした短篇を寄稿するなど、作家ごとに異なる視座が提示される。
エッセイ、写真、特別寄稿
エッセイ陣も多彩で、歌人や宗教学者、漫画家、脚本家、ライターなど多様な分野の寄稿が並ぶ。写真と文の組み合わせや、作家による特別寄稿も含まれる。
- エッセイ
- 岡野大嗣——「ひとりごと」と「ひとりよがり」
- 木村亮——雨にうたえば
- 島薗進——宮沢賢治とゴッホと星月夜——さそりと糸杉
- 寺沢大介——積読を消化する
- 中島かずき——“物語”を語るということ
- マンスーン——パソコンが喋ることは難しい
- 写真と文:沼田元氣——スピンと栞の小話
- 特別寄稿:皆川博子——フィナーレのあとに
- 短歌:岡本真帆——レンチキュラー(連作)
これらの寄稿は創作論、読書術、個人的な体験や観察など幅広いテーマを含んでおり、読者は多様な角度から表現と思想に触れることができる。
連載陣・連載最終回と企画連携の全貌
「スピン/spin」は創刊以来、連載作品を中心に誌面を構成してきた。本号では連載作品の最終回を迎えるものと継続するものが混在しており、長期にわたる読みの蓄積と締めくくりが同居している。
さらに、創業140周年特別企画や連載論考、書評、紙に関する対談など、多角的な連載・企画が最終号に集約されている。
連載小説・詩・論考・書評一覧
以下は連載作品と連載最終回の一覧である。すべて本号に収録されている。
- 連載小説
- 一穂ミチ——ハイランド美星ヶ丘(第16回)
- 大森美香——花と葉(第14回)
- 恩田陸——そして金魚鉢の溢れ出す午後に、(最終回)
- 桜木紫乃——だから(後篇)
- 澤田瞳子——おぼろ影(第5回)
- 堂場瞬一——連作 罪と罪(最終回)
- 平松洋子——ササエさん(第3回)
- 藤沢周——利休残照(最終回)
- 連載詩(最終回)
- 最果タヒ——キャラクターの血のみずうみに、ぼくの瞳が映ってる――ガラスの仮面詩集(最終回)
- 連載論考
- 読書猿——複合バイアス──連鎖・併発・ループする認知バイアス(第3回)
- 連載書評「絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本」
- 戸川安宣——絶版本で思い出すこと
- 永井玲衣——本棚が光っている
上記以外にも、斉藤壮馬の連載エッセイ「書を買おう、街へ出よう。」(最終回)や渡辺祐真の「詩歌の話」など、長期連載の締めくくりが並ぶ。
創業140周年特別企画と選者一覧
創業140周年特別企画「140人・140冊・この1文」第4回には、河出書房新社の所縁ある人物や書店員、作家、古書店主、YouTuber、VTuberなど多彩な選者が参加している。各選者が選ぶ「河出の1冊」とそこから抜き出した「この1文」、寄せたコメントを掲載し、寄藤文平による描き下ろしイラスト「ふくろうさん」とともに紹介する。
第4回の選者(敬称略)は以下の20名である。
- 梅﨑実奈(書店員)
- 梶野光弘(書店員)
- 狩野大樹(書店員)
- 川野芽生(作家・歌人)
- 喜多義治(古書ドリス 店主)
- 木野寿彦(作家)
- 纐纈望(書店員)
- 合田ノブヨ(コラージュ作家)
- 好事家ジェネ(YouTuber)
- 今野真(古本 水中書店 店主)
- 白井智之(作家)
- 儒烏風亭らでん(VTuber)
- 高頭佐和子(書店員)
- 髙村志保(今井書店 店主)
- 茸本朗(野食ハンター)
- 梨(作家)
- 野上由人(NICリテールズ)
- hacchi(ゲーム実況者)
- 福原夏菜美(書店員)
- 蓑田沙希(古本と肴 マーブル 店主)
絵とロゴは寄藤文平(文平銀座)が担当している。
刊行情報、終刊イベント、Webと連載の今後の案内
「スピン/spin」第16号の書誌情報と刊行関連の情報は以下の通りである。誌面スペックや価格、発売日、公式の告知先などを確実に記しておく。
- 誌名/号数
- スピン/spin 第16号(最終号)
- 雑誌コード
- 07822-04(文藝2026年夏季号増刊)
- 定価
- 330円(税込)
- 仕様
- A5判/並製・平綴じ/240ページ
- 発売日
- 2026年6月29日(月)
- ブックデザイン
- 佐々木暁
- 装画
- ポール・コックス(Paul Cox)
- 本文挿画
- 塩川いづみ
- 協力
- 株式会社竹尾
書誌ページや関連Webページの案内も掲載されているため、詳細情報や追加の告知は公式ページを参照することができる。書誌ページのURLは書誌ページとして公開されている。
公式のWeb案内先(誌面内での参照)
書誌ページ: https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309980980/
「スピン/spin」Webページ: https://spin.kawade.co.jp/
スピンのX(旧Twitter)アカウント: https://x.com/kawade_spin
終刊記念イベントと告知事項
「スピン/spin」終刊記念イベントは7月17日(金)18時30分より開催予定である。会場は千代田区神田錦町にある株式会社竹尾 見本帖本店2階。詳細は別途案内される旨が通知されている。
創刊は2022年7月に発表され、同年9月から刊行を開始した。本号で終刊となることが明示されており、当初から16号限定での企画スタートであったことも併記されている。連載中の作品については、未完の連載や書籍化の情報などが今後の案内としてWebやXで告知される予定である。
Web連載作品の案内
本号では誌面収録のほかWeb上での連載作品情報も案内されている。代表的なWeb連載作品として以下が紹介されている。
- 佐々木譲「路上の輝き」
https://spin.kawade.co.jp/reading/4379/ - 内田博仁「自閉症のぼくは小説家」
https://spin.kawade.co.jp/reading/4310/
また、連載情報や書籍化・続報については「スピンのX」と「WEBスピン」にて案内されるとされている。
収録内容と刊行データの要約表
以下の表は、本記事で触れた第16号の主要な情報を要点ごとに整理したものである。誌面の主要項目、刊行情報、イベント、協力会社、参照先を一覧化している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 誌名/号数 | スピン/spin 第16号(最終号) |
| 発売日 | 2026年6月29日(月) |
| 定価 | 330円(税込) |
| 仕様 | A5判/並製・平綴じ/240P |
| 装画/表紙のことば | 装画:ポール・コックス 表紙ことば:恩田陸 |
| 本文挿画・デザイン | 本文挿画:塩川いづみ ブックデザイン:佐々木暁 |
| 表紙の紙/目次の紙 | 表紙:プリマN – FS 目次:新だん紙 きらら 金(竹尾協力) |
| 協力 | 株式会社竹尾(紙の提供等) |
| 終刊記念イベント | 2026年7月17日(金)18:30 株式会社竹尾 見本帖本店2階(千代田区神田錦町) 詳細は別途 |
| 代表的収録作品 | 短篇(小原晩、斉藤壮馬、和合亮一、渡辺祐真)/特別企画「勇者」/連載小説・詩・論考・書評等 |
| 創刊と終刊 | 創刊発表:2022年7月、刊行開始:2022年9月、今回で16号にて終刊 |
| 公式案内先 | 書誌ページ:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309980980/ Webページ:https://spin.kawade.co.jp/ スピンのX:https://x.com/kawade_spin |
以上が第16号の収録内容と刊行データの整理である。本号は素材や装丁、寄稿陣、特別企画、連載の最終回といった要素が重なり、誌面としての総体を示す形になっている。今後の連載の続報やイベント詳細は、誌面で案内されたWebおよびXの公式情報を確認することで最新の情報が得られる。