ITエンジニアの管理職志向は拮抗、実態と要因解説
ベストカレンダー編集部
2026年6月22日 14:33
管理職離れ調査発表
開催日:6月22日
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若手ITエンジニアに広がる「管理職志向の二極化」──調査の要点と解釈
株式会社キッカケクリエイションが2026年3月25日〜26日に実施した、25〜39歳の非管理職ITエンジニア428名を対象とするインターネット調査(IDEATECHのリサーチマーケティング「リサピー®︎」を利用)の結果から、管理職志望の二極化が明確になりました。調査公表は2026年6月22日付です。
設問「将来的に管理職(課長相当以上)になりたいか」に対しては、「非常にそう思う」15.2%、「ややそう思う」34.8%で合計50.0%、一方で「あまりそう思わない」22.0%、「全くそう思わない」25.5%で合計47.5%と拮抗しており、組織内での志向が真っ二つに分かれていることが示されました。
数値の背景と調査条件
本調査は有効回答428名(25〜39歳、係長・課長補佐相当以下の非管理職のITエンジニア)を対象に行われ、構成比は小数点以下第2位を四捨五入しています。調査に関するコラムは以下に掲載されています:https://itrend.kikkakeagent.co.jp/articles/217
出典の明示条件としては、情報の出典元として「キッカケエージェント」の名記と、ウェブで使用する場合のリンク設置(https://kikkakeagent.co.jp/)が求められています。
管理職回避の実態──責任と報酬の不均衡、精神的負担、働き方の維持
管理職になりたくないと回答した(n=203)理由では、「業務量や責任が増える割に報酬が見合わない」54.7%が最多でした。次いで「上司と部下の板挟みになるストレス」44.8%、「残業代がつかなくなるなど実質的な手取りが減る可能性」29.1%が続き、金銭面と精神面の両面で不満が顕在化しています。
また、職場におけるイメージ変化を尋ねたところ、72.2%(「非常にそう感じる」22.2%+「ややそう感じる」50.0%)が職場で「割に合わない」「なりたくない」といったネガティブなイメージの広がりを実感していると回答しました。これは組織文化として管理職の魅力が低下している現状を示します。
管理職を避ける理由(上位)と現場の声
Q2の上位回答は次の通りです。以下は複数回答可の集計結果です。
- 業務量や責任が増える割に報酬が見合わない:54.7%
- 上司と部下の板挟みになるストレスが大きい:44.8%
- 残業代がつかなくなるなど実質的な手取りが減る可能性:29.1%
- マネジメントより技術的な課題解決にやりがいを感じる:16.3%
- 今の働き方の柔軟性を手放したくない:15.8%
- 技術から離れ市場価値が下がる懸念:15.3%
- コードや技術に触れる時間がなくなる:11.3%
- 身近に魅力的なエンジニアリングマネジャーのロールモデルがいない:7.4%
自由回答には「昇進に伴う業務内容や精神的負担に対して給与が割に合わない」「現実はプレイングマネージャーを求められ、残業代が出ないことが多い」など、報酬と業務の不均衡を指摘する声が多数寄せられています。
副業・複業志向と管理職への条件──キャリアのポートフォリオ化が進行
キャリア志向の観点では、65.5%の回答者が「1社での昇進より副業・複業で技術の幅を広げること」に魅力を感じると回答しました(「非常にそう思う」15.7%+「ややそう思う」49.8%)。この傾向は、収入源の分散や会社依存リスクの回避を目的とした合理的な選択と読み取れます。
副業・複業に魅力を感じる理由(n=280、複数回答可)では、「収入源を複数持つことで経済的に安定する」51.4%、「1つの会社に依存するリスクを分散したい」50.4%が上位に位置し、「技術力を複数領域で証明し市場価値を高めたい」28.9%など技術的成長志向も見られます。
数値で見る副業志向と管理職受諾条件
Q5(副業志向)とQ6(理由)の要旨と、管理職を引き受ける際の年収上乗せ希望(Q8)を以下に整理します。
| 設問 | 主な回答(上位) |
|---|---|
| Q5: 副業・複業に魅力を感じるか | 非常にそう思う 15.7%、ややそう思う 49.8%、合計65.5% |
| Q6: 副業・複業に魅力を感じる理由(複数選択) | 収入の複数化で経済的安定 51.4%、会社依存リスク分散 50.4%、技術の多領域化 28.9% |
| Q8: 管理職を引き受ける際の希望年収上乗せ | 100万〜200万円未満 27.1%、300万円以上 19.6%、金額問わずなりたくない 13.3% |
自由回答では「一社での昇給には限界があるため、副業で稼ぐ方が合理的」「将来の家族計画を見据えた収入確保」という現実的な動機が多く見られます。
組織への示唆、調査概要と企業情報
本調査は、ITエンジニアの「管理職離れ」が単なる意欲低下ではなく、報酬や働き方、キャリアパスの設計に対する合理的な回避であることを示しています。管理職を魅力的にするには、業務量と責任に見合う報酬体系の再設計、管理職でも働き方の柔軟性を維持できる仕組み、管理職にならなくても昇給・昇格できるスペシャリスト(IC)コースの整備などが求められます。
マネジメント初心者向けの研修やメンタリング、技術業務を一定程度維持できる役割設計、管理職とスペシャリストを行き来できるキャリアパスの導入も、優秀なエンジニアの流出防止に寄与する可能性があります。
調査概要(要約)
- 調査名称
- ITエンジニアの「管理職離れ」に関する実態調査
- 調査方法
- インターネット調査(IDEATECH「リサピー®︎」)
- 調査期間
- 2026年3月25日〜2026年3月26日
- 有効回答
- 25〜39歳の非管理職ITエンジニア 428名
- 出典・参照
- キッカケエージェント(要出典明記、リンク: https://kikkakeagent.co.jp/ )
本調査の詳細コラムは https://itrend.kikkakeagent.co.jp/articles/217 および KIKKAKE ITREND(https://itrend.kikkakeagent.co.jp/)で公開されています。メディア「KIKKAKE ITREND」はITエンジニアのQOL向上を支援する行動報酬型メディアで、記事やクイズ、ポイント交換などの機能を提供しています。
| 項目 | 内容(主な数値) |
|---|---|
| 対象 | 25〜39歳の非管理職ITエンジニア 428名(調査期間:2026/3/25〜3/26) |
| 管理職志向 | 管理職になりたい合計 50.0%(非常に15.2%+やや34.8%)/なりたくない合計 47.5% |
| 管理職回避の主理由 | 報酬が見合わない 54.7%、板挟みのストレス 44.8%、残業代減少の懸念 29.1% |
| 職場イメージ | 職場で「割に合わない」と感じる:72.2%(非常に22.2%+やや50.0%) |
| 重視する給与以外の項目 | 柔軟な勤務時間・場所 51.4%、心理的安全性 40.9%、技術的チャレンジ 24.1% |
| 副業志向 | 副業で技術の幅を広げたい 65.5%/理由:収入分散 51.4%、会社依存リスク分散 50.4% |
| 管理職受諾の条件 | 望む年収増:100万〜200万円未満 27.1%、300万円以上 19.6%、金額問わず不可 13.3% |
| 示唆 | 報酬体系・働き方・キャリアパスの再設計(ICコース等)と研修・ロールモデル整備が必要 |
本記事は株式会社キッカケクリエイションの公開資料を基に作成しました。調査の詳細やコラムは https://itrend.kikkakeagent.co.jp/articles/217 を参照してください。企業情報は以下の通りです:会社名 株式会社キッカケクリエイション、設立 2020年3月26日、代表者 代表取締役 川島 我生斗、所在地 東京都渋谷区桜丘町22番14号 N.E.Sビル N棟3階、事業内容 ITキャリア支援事業・IT転職映像メディア・ITライフスタイルメディア、URL https://kikkakecreation.com/。