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ネクソン、韓国でアーリーステージ支援の官民ファンド設立

官民ファンド設立

開催期間:6月23日〜6月23日

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結局何が発表されたの?
ネクソンがネクソンパートナーズ、Kona Venture Partners、韓国文化体育観光部と連携し、韓国のアーリーステージゲーム開発を支援する官民ファンド(総額2,500億ウォン)を設立すると発表したものです。
誰がどれだけ出資するの?
Kona Venture Fund VIIが1,200億ウォン(うち文化体育観光部600億ウォン)、ネクソンパートナーズは別途最大1,300億ウォンの直接投資枠を設け、合計2,500億ウォンを拠出します。

韓国におけるアーリーステージ支援:ネクソン主導の官民ファンド設立の全容

2026年6月23日14時36分、株式会社ネクソンは、韓国でアーリーステージのゲーム開発スタジオを支援するための官民ファンド設立を発表しました。本発表は、ネクソンの完全子会社であるNexon Partners Co.,Ltd.(以下、ネクソンパートナーズ)、ゲーム特化型ベンチャーキャピタルであるKona Venture Partners(以下、コナベンチャーパートナーズ)、および韓国の文化体育観光部(Ministry of Culture, Sports and Tourism)が連携して行うものです。

発表によれば、今後5年間にわたり総額で2,500億ウォン(約263億円)を拠出し、アーリーステージの独立スタジオやスタートアップ企業への段階的投資を進める計画です。今回の取り組みは資金供給の強化だけでなく、次世代ゲームの創出やクリエイティブエコシステムの持続的発展を目的としています。

発表の背景と意義

ネクソンは、スマートフォン時代に新たなゲームスタジオの波が生まれたことにならい、AIなどの先端技術の普及が新しいゲームIP(知的財産)を創出する契機になると位置付けています。特に韓国国内では、投資家心理の長期的な低迷によって有望なアーリーステージ企業が資金調達に苦戦している状況が続いており、今回の官民連携はその課題に対応するものです。

ネクソンの代表取締役社長、李 政憲(イ・ジョンホン)は声明の中で、アーリーステージへの資金供給を強化し、クリエイティブエコシステムを支えながら新技術を活用した次世代ゲーム育成に特化した長期的プログラムを運営する意向を示しています。具体的な資金規模や運用体制が明示されている点も、本発表の重要な特徴です。

ファンドの構成と資金配分の詳細

今回のパートナーシップは、金額と役割が明確に定められている点が特徴です。期間は5年間で、総額は2,500億ウォン(約263億円)を予定しています。この合計額には、官(韓国文化体育観光部)と民(ネクソンパートナーズ、コナベンチャーパートナーズ)の出資が含まれます。

具体的な内訳としては、ネクソンパートナーズとコナベンチャーパートナーズが中心となって運用する「Kona Venture Fund VII」が設立され、その規模は1,200億ウォン(約126億円)です。同ファンドには韓国文化体育観光部からの600億ウォンの出資が組み込まれています。

  • 総合投資規模(5年間): 2,500億ウォン(約263億円)
  • Kona Venture Fund VII: 1,200億ウォン(約126億円)
  • 韓国文化体育観光部の出資: 600億ウォン(Kona Venture Fund VIIに含む)
  • ネクソンパートナーズによる追加の直接投資枠: 最大1,300億ウォン(約137億円)

さらに、ネクソンパートナーズはファンド運用に加え、有望なスタジオの成長に必要な追加資金として最大1,300億ウォン(約137億円)の直接投資を別途実施する方針を示しています。これにより、シードやシリーズAステージでの出資にとどまらず、成長段階に応じた継続的な資金供給が可能となります。

注記: 円換算は発表資料に基づき、1円=9.497ウォンの換算レートで計算されています(表記: [i])。

運用体制と投資対象の具体像

ファンドの実務運用はコナベンチャーパートナーズが担当し、投資フェーズはシードからシリーズAまでのアーリーステージに重点が置かれます。コナベンチャーパートナーズはゲームに特化したベンチャーキャピタルとしての知見を活かして、スタジオの選定、投資判断、ハンズオン支援を行う計画です。

一方、ネクソンパートナーズはネクソン本体の資源やネットワークを活用して、投資先スタジオに対する追加資金の提供や技術的・商業的な支援を行います。ネクソンパートナーズ自体は2026年4月に設立されたネクソンの完全子会社であり、今回の官民ファンド構想における中心的な役割を担います。

投資対象と技術領域

投資対象として明示されているのは、グローバルに展開可能なIPの開発と、先端技術(AI等)を活用した次世代ゲームの開発を目指すスタジオです。具体的には、次のような領域が挙げられます。

  1. グローバル市場を視野に入れた新規IPの企画・開発
  2. AIや機械学習、先進的なゲームエンジンやツールを用いた開発プロセスの高度化
  3. クロスプラットフォーム(PC、コンソール、モバイル)展開を見据えたプロダクト設計

これらの投資先に対しては、資金提供だけにとどまらず、ネクソンの運用ノウハウや国際展開支援、マーケティング支援など多面的なサポートが想定されています。投資は段階的に実行され、シード段階から成長段階までのフォローを可能にするスキームが組まれています。

組織と役割分担の整理

ネクソンパートナーズ
ネクソンの完全子会社として設立(2026年4月)。ネクソンの資源とネットワークを活用し、直接投資枠として最大1,300億ウォンの追加出資を行う。
コナベンチャーパートナーズ
Kona Venture Fund VIIの運用主体。シード〜シリーズAのアーリーステージ投資を中心に実務運用を担当する。
韓国文化体育観光部
官側の出資として600億ウォンをKona Venture Fund VIIに拠出。官民連携による産業育成の枠組みを提供する。

ネクソンの企業背景と発表内容の整理(表形式)

最後に、本記事で示した主要データや発表の要点を表で整理します。以下の表は、出資額・運用主体・対象領域などを見やすくまとめたものです。

項目 内容
発表日 2026年6月23日 14:36
発表主体 株式会社ネクソン(Nexon)、Nexon Partners、Kona Venture Partners、韓国文化体育観光部
プロジェクトの目的 韓国におけるアーリーステージの独立ゲームスタジオ育成、次世代ゲームIPの創出、クリエイティブエコシステムの持続的発展支援
運用期間 5年間
総出資規模 2,500億ウォン(約263億円)
Kona Venture Fund VII規模 1,200億ウォン(約126億円)(うち韓国文化体育観光部600億ウォン)
ネクソンパートナーズの直接投資枠 最大1,300億ウォン(約137億円)
投資対象 グローバル展開可能なIP開発、AI等の先端技術を用いた次世代ゲーム開発スタジオ(シード〜シリーズA中心)
為替換算レート(注) 1円=9.497ウォン(表中の円換算はこのレートに基づく)
ネクソンの概要
  • 創業: 1994年
  • 本社: 東京都港区
  • 上場: 2011年12月(東証)
  • 主なタイトル: 『メイプルストーリー』『マビノギ』『アラド戦記』他40以上のゲーム
  • 提供地域: 190以上の国と地域(PC、コンソール、モバイル)
  • 公式サイト: https://www.nexon.co.jp/

本件は、資金面での支援に加えて、ネクソン及びコナベンチャーパートナーズが持つ技術・運用ノウハウを組み合わせることで、韓国のアーリーステージゲーム開発環境に対する包括的な支援を目指す取り組みです。上述の通り、出資額や期間、運用体制は明確に示されており、今後は具体的な投資案件の選定や育成プログラムの実施が進められます。

この発表は、韓国のゲーム産業に対する官民共同の新たな資金供給スキームとして位置づけられ、AIやグローバルIPの創出を通じて次世代のゲームスタジオ育成を促すことが期待されます。