カリモク新コレクションMORIWA、7月1日発売 スギ材で地域材活用へ
ベストカレンダー編集部
2026年6月24日 07:52
MORIWA発売
開催日:7月1日
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森を起点に生まれた「MORIWA」――背景と発表日時
カリモク家具株式会社は、針葉樹を主材とする新コレクション「MORIWA」を発表しました。プレスリリースは2026年6月23日15時00分に配信され、製品は2026年7月1日(水)より発売を開始します。発売後は7月上旬より順次、全国のカリモク家具ショールームで展示が行われます。
本コレクションの発端は、野村不動産グループが2022年から進める「森を、つなぐ」東京プロジェクトです。同プロジェクトのフィールドである東京都奥多摩町の「つなぐ森」において、これまでバイオマス燃料として燃やされていた小径材や節有材を家具材として活用する取り組みが進められました。この取り組みをベースに、野村不動産グループ、カリモク家具、建築家・プロダクトデザイナーの芦沢啓治による三者協働で開発された家具が、2025年度グッドデザイン賞を受賞し、汎用的なデザインとしてオープンソース化されました。
「MORIWA」は、そうした協働で生まれた家具と思想を全国の地域材活用へと広げるコレクションとして位置づけられています。名称は「森」と「和・環・輪」を掛け合わせた造語で、ものづくりを通じた森の循環への願いが込められています。
スギを主体とする素材設計とデザインの考え方
日本の木材生産量の約93%が針葉樹によるものですが、家具材としては強度や細さの要求からスギは不向きとされることが多くありました。「MORIWA」はスギという素材の特性を単なる制約と捉えず、デザインの個性として読み解くことで成立しています。スギの軽さや木目の美しさを活かし、強度が必要な部位には広葉樹を組み合わせることで、日常使用に耐える構造を実現しました。
また、節のある素材をあえて素材の表情として取り込み、針葉樹ならではの風合いと品位を両立させています。カラーバリエーションはClear(針葉樹の明るい木目を活かす)、Smoked(節や色ムラを落ち着いたトーンに統一)、Black(高級感のある仕上がり)の三種を用意し、空間の用途や質感の要望に幅広く対応します。
インクルーシブデザインの採用
デザイン開発には視覚障がいを持つ方や車椅子・義足を利用する方もプロセスに参加するインクルーシブデザインの手法を採用しています。これにより、見た目の美しさだけでなく利用しやすさを備えた形状が検討されました。
具体的な配慮としては、脚の断面を丸くすることによる安全性と触感の改善、背もたれに肘掛けとしての機能を持たせる設計などが挙げられます。これらの機能的配慮がフォルムの統一感にも寄与しています。
ラインナップと各製品の仕様・価格
初回のラインナップは全6種。タスクチェア、アームチェア、サイドチェア、テーブル(複数サイズ)、ラウンドテーブル(複数サイズ)、ベンチで構成され、オフィスや商業施設、公共空間などのコントラクト案件にも対応する仕様が揃っています。
以下に製品ごとの仕様と価格を摘録します。サイズは単位を明記しています。
- Arm Chair(アームチェア)
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- デザイン:芦沢啓治
- 塗装色:Clear / Smoked / Black
- 主材:スギ
- サイズ:W560 / D550 / H785 / SH470 (mm)
- 価格:¥132,220 (税込)
- 特徴:広い背もたれ、針葉樹の木目を活かしたデザイン。2脚までスタッキング可能。
- Task Chair(タスクチェア)
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- デザイン:芦沢啓治
- 塗装色:Clear / Smoked / Black
- 主材:スギ
- サイズ:W655 / D625 / H780~850 / SH430~500 (mm)
- 価格:¥160,380 (税込)
- 特徴:キャスター脚を採用しアームチェアのデザインを継承。可動性と座り心地を両立。
- Side Chair(サイドチェア)
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- デザイン:芦沢啓治
- 塗装色:Clear / Smoked / Black
- 主材:スギ
- サイズ:W470 / D485 / H760 / SH470 (mm)
- 価格:¥113,300 (税込)
- 特徴:直線的な脚と丸みのある背・座の組合せ。高密度ウレタン採用で長時間座っても疲れにくい。2脚までスタッキング可。
- Table(テーブル)
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デザイン:芦沢啓治 / 塗装色:Clear / Smoked / Black / 主材:スギ / クリ
角を丸く仕上げ、安全性に配慮した4本脚の汎用テーブル。天板のテーパー加工でスッキリした印象を与えます。
サイズ 寸法 (mm) 価格 (税込) 1~2人掛け W900 / D900 / H720 ¥257,400~ 4人掛け W1500 / D900 / H720 ¥257,400~ 6人掛け W1800 / D1000 / H720 ¥440,000 その他 W2100 / D1100 / H720、W2400 / D1200 / H720 ¥257,400~¥440,000 - Round Table(ラウンドテーブル)
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デザイン:芦沢啓治 / 塗装色:Clear / Smoked / Black / 主材:スギ / クリ / スチール
脚のベースにスチールを採用し軽やかな表情を持たせた円形テーブル。1本脚で足元が広く使いやすい設計です。
サイズ 寸法 (mm) 価格 (税込) 小 W600 / D600 / H720 ¥184,800 大 W900 / D900 / H720 ¥264,000 - Bench(ベンチ)
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- デザイン:芦沢啓治
- 塗装色:Clear / Smoked / Black
- 主材:スギ
- サイズ:W1300 / D400 / H420 (mm)
- 価格:¥172,700 (税込)
- 特徴:人数を限定しない座り場としてエントランスやパブリックスペースでの利用に適する。
流通・用途と関係者情報
「MORIWA」はオフィスや商業施設、公共空間などのコントラクト案件を主軸に据え、地域材活用を仕様要件とするインテリアプロジェクトに対応することを意図しています。スギは北海道から九州まで全国に自生しており、産地を問わず製材できる樹種であるため、広葉樹に比べ乾燥期間が短く、全国展開しやすいという利点があります。
カリモク家具では地域ごとの材を産地・材種ごとに管理しており、各地で伐採される木材との連携を進めることで、森から素材へ、素材から空間へと思想を反映する対応が可能です。
関係者の紹介と関連情報
本コレクションのデザインを手がけた芦沢啓治は1973年東京都生まれ。横浜国立大学建築学科卒業後、2005年より芦沢啓治建築設計事務所を主宰し、石巻工房のファウンダーでもあります。モットーは「正直なデザイン / Honest Design」で、建築・インテリア・家具・照明まで幅広く手がけています。代表作にはTRUNK(HOTEL)YOYOGI PARKや国内外のBLUE BOTTLE COFFEE店舗が含まれます。詳細は芦沢啓治の公式サイト(https://www.keijidesign.com/)を参照してください。
カリモク家具の起源は1940年、創業者の加藤正平が愛知県刈谷市で始めた小さな木工所にさかのぼります。1960年代から自社製の木製家具販売を開始し、「ハイテク&ハイタッチ」を製造コンセプトに成長してきました。企業情報や製品情報は公式サイト(https://www.karimoku.com/)およびInstagram(@karimoku_official)で確認できます。
要点の整理(表形式)
以下に本記事で触れた主要な情報を表にまとめます。製品の仕様や発売日、関係プロジェクトなどを一覧で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表者 | カリモク家具株式会社(本社:愛知県知多郡、取締役社長:加藤 洋) |
| プレスリリース日時 | 2026年6月23日 15:00 |
| 発売開始日 | 2026年7月1日(水)、7月上旬より順次ショールーム展示 |
| コレクション名 | MORIWA(スギを主材とする初のコレクション) |
| 開発協働 | 野村不動産グループ(「森を、つなぐ」東京プロジェクト)/カリモク家具/芦沢啓治 |
| 出発点(素材) | 東京都奥多摩町「つなぐ森」の小径・節有材(これまでバイオマス燃料として処理されていた材の活用) |
| 受賞 | 2025年度グッドデザイン賞(オープンソース化済) |
| カラーバリエーション | Clear / Smoked / Black |
| 初回ラインナップ | Arm Chair / Task Chair / Side Chair / Table(複数サイズ) / Round Table(複数サイズ) / Bench(計6種) |
| 主な販売想定用途 | オフィス、商業施設、公共空間などのコントラクト案件 |
| 公式情報 | https://www.karimoku.com/(カリモク家具) |
本記事では、発表日と発売日、開発背景、素材とデザインの方針、製品ラインナップと各製品の仕様・価格、流通や用途、関係者情報を整理して紹介しました。針葉樹であるスギの特性を活かしつつ、地域材の循環と具体的な空間提案につなげる意図が明示されたコレクションであることが確認できます。