7月1日開幕|ミクロン精度が支えるものづくり最前線 展示会ガイド
ベストカレンダー編集部
2026年6月24日 14:03
第38回ものづくりワールド
開催期間:7月1日〜7月3日
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ミクロン単位の精度が支える、見えない産業基盤
目に見えないほど小さな世界、1μm(ミクロン)単位の加工精度が、半導体、医療機器、自動車、航空宇宙といった先端産業の部材・部品供給の基盤となっている。RX Japan合同会社が2026年7月1日から3日まで東京ビッグサイトで開催する「第38回 ものづくり ワールド[東京]」は、そうした全国の町工場・中小企業が培ってきた“ミクロン技術”を一堂に集める場である。
生成AIや半導体の重要性の高まり、医療機器の安定供給といった産業構造の変化を受け、経済産業省・厚生労働省・文部科学省が公表した「2026年版ものづくり白書」でも、AI・デジタル技術の活用や技能継承の重要性が示されている。こうした外部環境の変化のなかで、高精度・高信頼性・安定供給を提供できる中小企業の技術が改めて注目されている。
小さな部品や微細加工を得意とする職人たちの技術は「速さ」や「安さ」だけで評価されるものではなく、代替困難な精度と耐久性で産業の土台を支える。今回の展示会は、その“見えない主役”たちが一堂に会する数少ない機会である。
出展企業と技術の最前線 — 精度と用途で見る事例紹介
出展企業は全国各地の中小メーカー・町工場を中心に、多彩な技術と製品を持ち寄る。以下にプレスリリースで紹介された出展製品と企業の詳細を、具体的な数値や用途とともに整理する。
各社は医療、自動車、半導体、電子部品、航空機など多様な分野に対応する技術を示しており、ミクロン単位の数値を明示した説明が多い点が特徴である。
切断・刃物・微細切削の技術
刃先の尖りをナノレベルで制御し、対象物に応じた刃先形状を提供する産業用刃物の技術は、幅広い産業への適用が期待されている。
米粒や髪の毛も切断可能とする技術を持つ企業の出展は、自動車、医療、半導体、食品、繊維など多岐にわたる用途での切断精度を示すものだ。
- (株)ファインテック(小間番号:E15-44/福岡県)— 刃先のナノ制御による高精度切断技術。
- キリシマ精工(株)(小間番号:E39-23/鹿児島県)— 極小はさみを含む金属切削加工。手術支援ロボットの構成部品や、歯科医師と共同開発した舌側矯正器具で特許取得。
医療・美容分野向けの極微細加工
美容や医療で注目されるマイクロニードルは、試作サンプル数500種類以上という実績があり、高い加工精度を求められている。
微細針や極小部品の製作は、加工精度±0.001mmなどの高い公差管理が行われており、量産前の試作や実証に不可欠な技術である。
- Y-MOLD(株)(小間番号:E16-47/長野県)— 「加工精度±0.001mm」を掲げ、マイクロニードル試作品で日本一の実績(試作サンプル500種類以上)。
微細歯車・波動ギヤ・光学部品
ヒューマノイド等で活用される極小波動ギヤや、小型化が進む光学部品の研磨・製造技術は、機械の高機能化・小型化を支える。
精密歯車は最小外径φ3.5、モジュール換算で0.035から加工可能とされ、光学部品では1辺1mmの極小プリズム製造が可能な事例がある。
- アスカ工業(株)(小間番号:E35-46/神奈川県)— 極小波動ギヤ(最小外径φ3.5、歯形モジュール換算0.035)。
- (株)三井光機製作所(小間番号:E6-32/東京都)— 1辺1mmからの極小プリズム製造、光学部品の研磨技術でトップランナー。
微細放電加工・超微細穴形成・成形技術
放電加工やワイヤーカットの極細加工技術は、0.02mm(20μm)という細穴加工を可能にし、半導体や電子部品向けに不可欠な加工技術を提供する。
一方で、プラスチック射出成形やセラミックス射出成形により、Φ0.12mm(120μm)の超微細穴を実現する技術も示されている。
- (株)ナムテクノ(小間番号:E2-55/岐阜県)— 最小径0.02mmの細穴放電加工、ワイヤー径0.02mmの極細線ワイヤーカット。
- 三行合成樹脂(株)(小間番号:E24-38/新潟県)— セラミックス射出成形でΦ0.12の超微細穴を実現。0.1g単位〜最大約2.5kgまで射出成形対応。
ばね・組み込み部品・切削・マシニング
特殊なばねや省スペース化を支えるスクロウェーブスプリングなど、規格にとらわれない設計対応を行う部品メーカーも出展する。
また、長年の切削・マシニング加工の実績を持つ企業が、若い人材を抱えて幅広い分野を支えている点が紹介されている。
- (株) MAENI(小間番号:E40-9/神奈川県)— スクロウェーブスプリングのパイオニア。自動車業界など多方面で採用。
- (株)極東精機製作所(小間番号:E10-32/東京都)— 大田区で70年以上の切削・マシニング加工。平均年齢28歳の若い人材と世界的デザイン賞受賞実績。
取材案内、会期情報、来場・出展規模の詳細
本展は2026年7月1日(水)〜3日(金)、10:00〜17:00に東京ビッグサイト(全館使用)で開催される。主催はRX Japan合同会社で、展示社数は約2,000社、来場者数は約70,000名を見込んでいる。入場は無料だが事前の来場登録が必要である。
取材は事前申込制となっており、主催者の提供する取材窓口を通じて申し込む。会期前日(6月30日)の取材調整や、会期当日の取材対応についても、可能な限り事務局で調整する旨が示されている。
取材申請と可能な取材内容
取材申し込みは専用ページから行う。事前に取材対象やテーマの相談も受け付けており、スケジュール調整が必要な場合には事務局側での手配が可能とされている。
- 取材申込先(プレス登録)
- https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp/media/press-registration.html
- 公式サイト(来場登録含む)
- https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp.html?utm_campaign=prtimes_260624&utm_medium=other&utm_source=other
主な取材テーマとして、フィジカルAI、AIロボティクス、自動化・省人化、3Dプリンタの実装事例(例:LEXUS LC500純正部品への国内初採用)、ヒューマノイド・医療ロボット・内視鏡を支える匠の技、注目セミナー(ファナック、安川電機、エヌビディア等の登壇予定)などが挙げられている。
現場取材の調整と支持事項
取材を希望するメディアは、事前登録フォームを利用して申請すること。会期当日の問い合わせにも可能な限り対応する旨が案内されているため、急な取材希望にも柔軟に対応する体制が整えられている。
会場では出展社ブース取材、来場者インタビュー、会場風景の撮影、主催者・出展社インタビューなど多様な取材が可能である。
この記事の整理:主な情報の要約と開催データ
以下に、本記事で取り上げた主要事項を表形式で整理する。出展製品や企業名、開催日程、取材申込先などをひと目で確認できるようにまとめた。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示会名 | 第38回 ものづくり ワールド[東京] |
| 会期 | 2026年7月1日(水)〜3日(金) 10:00〜17:00 |
| 会場 | 東京ビッグサイト(全館使用) |
| 主催 | RX Japan合同会社 |
| 出展社数(予定) | 2,000社 |
| 来場者数(見込み) | 約70,000名 |
| 入場 | 無料(事前来場登録が必要) |
| 取材申込 | プレス登録ページ |
| 公式Web | https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp.html?utm_campaign=prtimes_260624&utm_medium=other&utm_source=other |
出展企業(プレスリリース掲載分)を以下に列挙する。各社の小間番号と所在都道府県、主な技術・特徴を併記している。
| 企業名 | 小間番号 | 所在 | 主な技術・特徴 |
|---|---|---|---|
| (株)ファインテック | E15-44 | 福岡県 | 刃先のナノレベル制御による高精度切断技術(幅広い産業に対応) |
| Y-MOLD(株) | E16-47 | 長野県 | マイクロニードル試作品、加工精度±0.001mm、試作サンプル500種類以上 |
| キリシマ精工(株) | E39-23 | 鹿児島県 | 極小はさみ、医療用部品、歯列矯正器具の共同開発と特許 |
| アスカ工業(株) | E35-46 | 神奈川県 | 極小波動ギヤ(最小外径φ3.5、モジュール換算0.035) |
| (株)極東精機製作所 | E10-32 | 東京都 | 切削・マシニング加工(70年以上の蓄積、平均年齢28歳) |
| (株)三井光機製作所 | E6-32 | 東京都 | 極小プリズム(1辺1mmから)等の光学部品研磨技術 |
| (株)ナムテクノ | E2-55 | 岐阜県 | 最小径0.02mmの細穴放電加工、ワイヤー径0.02mmの極細ワイヤーカット |
| 三行合成樹脂(株) | E24-38 | 新潟県 | セラミックス射出成形でΦ0.12の超微細穴、0.1g〜約2.5kgの成形対応 |
| (株) MAENI | E40-9 | 神奈川県 | スクロウェーブスプリングの専門メーカー、省スペース化・軽量化に貢献 |
本記事は、プレスリリースの内容を基に、出展企業の技術的特徴、会期と取材案内の全容、関連する数値や連絡先を含めて整理した。展示会ではミクロン単位の精度を持つ製品・技術が多数紹介されるため、先端分野の部材・部品供給の現状を把握するうえで有益な機会となる。