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マイナビ、企業×博士対話でキャリアを可視化(第1回富士通)

企業×博士の対話開始

開催日:6月24日

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企業×博士の対話開始
このプロジェクトって何をするの?
企業と博士学生が少人数で直接対話する意見交換会を複数回実施し、議論を「マイナビキャリアリサーチLab」でレポート化。博士の研究開発以外の活躍領域を可視化し、採用やキャリア設計の材料を提供する取り組みです。
誰が参加できるの?
当面はマイナビとgrubioが主催し、企業側(第1回は富士通)と博士課程在籍の学生が各回参加。今後は参加企業・学生の裾野を広げ、企業や教育機関、学生ら幅広い関係者に示唆を共有していく予定です。

企業と博士学生が向き合う――対話で可視化するキャリアの選択肢

2026年6月24日11時、株式会社マイナビは株式会社grubioおよび東京科学大学田町キャンパス土地活用事業 産学官連携コンソーシアム準備会と共同で、企業と博士学生が直接対話する「対話型研究プロジェクト」の開始を発表しました。本プロジェクトは博士人材の多様なキャリア形成を支援する取り組みであり、企業と学生の相互理解を促進することを目的としています。

主催は株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)と株式会社grubio(本社:東京都渋谷区、代表取締役:佐藤龍飛)、実施は東京科学大学田町キャンパスの土地活用事業等を推進するコンソーシアムの協力を得て行われます。プロジェクトでは、博士学生のキャリアの選択肢を可視化し、企業側にとっても博士人材の採用や活用の可能性を検討するための材料を提供することが狙いです。

マイナビ、博士人材の多様なキャリア形成を支援。企業×博士学生による対話型研究プロジェクトを開始 画像 2

狙いと運営体制

本プロジェクトは複数回の意見交換会を軸に運営され、各回で企業1社と博士学生数名が少人数で対話を行います。学生が事前に設定したテーマをベースに議論を進め、発言内容や示唆はマイナビが運営する調査研究メディア「マイナビキャリアリサーチLab」でレポートとして発信されます。

この取り組みにより、研究開発職に限定されがちな博士人材の活躍領域を広げ、学生と企業双方にとって有用な情報共有の場を作ることが目指されています。複数回の開催を通じて参加企業および学生の裾野を広げる計画です。

マイナビ、博士人材の多様なキャリア形成を支援。企業×博士学生による対話型研究プロジェクトを開始 画像 3

博士人材を取り巻く現状と今回の課題意識

日本における博士人材の状況にはいくつかの課題が存在します。博士号取得者数は諸外国と比較して低い水準にあり、民間企業への就職割合も限定的です。また、卒業後の進路が明確でないケースが約3割存在するというデータも示されています(出典は後述)。このような背景の下で、多様なキャリア選択肢の整備が求められています。

文部科学省は2024年に「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」を公表し、博士課程に進学しやすい環境づくりと博士人材の活躍促進を進めています。一方で企業側には博士人材の採用や活用の場の整備に課題が残ることがあり、企業と学生双方の相互理解を深める場の創出が喫緊の課題とされています。

マイナビ、博士人材の多様なキャリア形成を支援。企業×博士学生による対話型研究プロジェクトを開始 画像 4

参照データと政策動向

本プロジェクトの背景には、学術・行政・産業それぞれの課題認識が重なっています。博士人材の量的・質的確保、キャリアの多様化、そして産業側の受け皿整備が並行して必要とされている点が指摘されています。

以下に本プロジェクトが参照する主要資料を示します。これらはプロジェクトの設計や目的を理解する上での根拠資料です。

※1
経済産業省、文部科学省「博士人材ファクトブック」
※2
文部科学省「学校基本調査」(令和6年)
※3
文部科学省「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」
※4
東京科学大学と民間事業者4社(NTT都市開発、鹿島建設、東日本旅客鉄道、東急不動産)を中心に、約80の企業・大学・団体(2026年5月末時点)と連携している産学官連携コンソーシアム。田町キャンパス敷地に事務所、ホテル、商業施設、産学官連携施設等を開発予定で、勉強会やアントレプレナーシップ育成プログラム等を開催している。

意見交換会の中身――第1回の実施報告と論点

第1回意見交換会には富士通株式会社の採用担当者2名と研究員1名、博士課程在籍の学生3名が参加しました。事前に学生と企業が設定したテーマをもとにディスカッションが行われ、参加者間で率直な意見交換が行われました。

議論の中心となったテーマは、インターンシップの実態と博士採用の評価軸、入社後の研究テーマ、働き方とライフデザイン、さらに企業側が博士を採用・活用する際に懸念する点や、研究開発職以外の職種を選択肢に入れるために必要な要素など、多角的な観点が取り上げられました。

学生側・企業側が提示した主要テーマ

学生側から提示されたテーマと、企業側から提示されたテーマは次の通りです。議論は両者の認識の差や期待値のすり合わせを中心に進み、具体的な仕事像や評価の仕組みについての情報が交換されました。

  • 学生側:「インターンシップの実態と博士採用の評価軸」「入社後の研究テーマ」「入社後の働き方とライフデザイン」
  • 企業側(富士通):「博士学生が企業の研究開発職を選ぶ際に不安なことや重視すること」「研究開発職以外の職種をキャリアの選択肢に入れるために必要な要素」

参加学生からは「企業が博士に求めていることを聞けて参考になった」という感想があり、富士通担当者からは「ご自身の経験をベースに語ってもらえてよかった」とのコメントが寄せられました。少人数で限定された環境であったことが、率直な本音交換を可能にしたことが報告されています。

レポート公開と情報発信

意見交換会の内容はマイナビの調査研究メディア「マイナビキャリアリサーチLab」にてレポートとして発信される予定であり、第1回の詳細レポートは2026年7月頃に公開されます。公開されたレポートは企業・教育機関・学生など幅広いステークホルダーに向けて共有されます。

本プロジェクトでは、議論の内容を可視化して公開することで、他の企業や教育機関が博士人材の採用・活用を検討する際の参考情報を提供する意図があります。複数回の開催を通じて蓄積されたデータや示唆は、博士人材支援の実務設計に資することが期待されます。

担当者の視点とプロジェクトの意義

株式会社マイナビ 産官学連携推進部企画推進課 首藤奨也のコメントでは、研究開発職の受け皿が限られる中でも博士人材が研究開発以外の分野で持つ経験やスキルを企業で活かせる可能性を探ることが本プロジェクトの重要な目的であると説明されています。博士学生が抱える不安と企業側の期待を直接すり合わせる機会の重要性が強調されました。

また、参加学生からは「専門分野以外の道に進むのは、積み重ねてきた経験や実績が崩れてしまうのではないかという懸念」が出され、これが博士人材支援における本質的な課題の一つであると指摘されています。一方で「自分のスキルがどう企業で活かせるのか具体的に示してもらえれば選択肢が広がる」「企業との接点が増えればキャリアのイメージが湧く」といった前向きな意見も多く、対話の継続が示唆されています。

本記事の要点まとめ

以下の表は、本プレスリリースの主要事実を整理したものです。プロジェクトの目的、実施主体、第1回の参加状況、参照資料、そして情報公開のスケジュールなどを網羅しています。

発表日 2026年6月24日 11時00分
主催・共催 株式会社マイナビ(代表:粟井俊介)、株式会社grubio(代表:佐藤龍飛)、東京科学大学田町キャンパス土地活用事業 産学官連携コンソーシアム準備会の協力
プロジェクトの目的 企業と博士学生の直接対話を通じて博士人材のキャリア選択肢を可視化し、多様な活躍機会を創出すること
実施方法 企業1社と博士学生数名による少人数の意見交換会を複数回開催し、議論をレポート化して公開
第1回参加企業・人数 富士通株式会社(採用担当2名・研究員1名)、博士課程在籍学生3名
主な議題 インターンシップの実態、博士採用の評価軸、入社後の研究テーマ、働き方とライフデザイン、研究開発職以外への展開など
情報公開 「マイナビキャリアリサーチLab」にて第1回の詳細レポートを2026年7月頃公開予定
参照資料 経済産業省・文部科学省「博士人材ファクトブック」、文部科学省「学校基本調査」(令和6年)、文部科学省「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」等
コンソーシアム概要 東京科学大学とNTT都市開発、鹿島建設、東日本旅客鉄道、東急不動産の4社等、約80の企業・大学・団体(2026年5月末時点)と連携し、田町キャンパス敷地に関連施設を開発予定

本プロジェクトは、博士人材のキャリア形成に関する具体的な情報と企業側の期待を対話によって可視化する点に意義があります。公開されるレポートを含め、議論の蓄積は博士人材の多様な活躍機会を検討する上での重要な参照資料となる見込みです。