関西初、駅で借りる日傘登場 アイカサ1,130本展開
ベストカレンダー編集部
2026年7月2日 15:45
COOL MOVE OSAKA
開催日:7月2日
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大阪で始まる「日傘シェア」――『COOL MOVE OSAKA』とは何か
2026年7月2日、傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する株式会社Nature Innovation Groupと、TISI株式会社が中心となったイノベーションクラスター「TRIP」は、関西の鉄道事業者8社と連携する熱中症対策プロジェクト『COOL MOVE OSAKA』を始動しました。本プロジェクトは、関西圏で初めて提供される日傘シェアリングサービスであり、猛暑対策として駅を中心に日傘を設置し、利用者の熱中症リスク軽減を図ることを目的としています。
プロジェクトは2026年7月2日から順次展開を開始し、関西圏約270駅へ晴雨兼用折りたたみ傘『アイカサ mini』を配備します。導入本数は合計で1,130本を予定しており、設置場所の詳細は「アイカサ」公式アプリで確認できます。
参加主体と連携の枠組み
本取り組みは、鉄道事業者とスタートアップ支援の知見を持つTISI、そして傘のシェアリングサービスを提供するアイカサが協働して実施します。鉄道各社が日常的に持つ駅施設というアセットを活用することで、幅広い利用者へ日傘を届ける仕組みを構築します。
連携先の鉄道事業者は以下の8社です。各社の駅に順次『アイカサ mini』を展開し、設置スポットはスマートフォンのアプリで確認可能です。
- Osaka Metro
- 大阪モノレール株式会社
- 北大阪急行電鉄株式会社
- 近畿日本鉄道株式会社
- 京阪電気鉄道株式会社
- 南海電気鉄道株式会社
- 阪急電鉄株式会社
- 阪神電気鉄道株式会社
背景:大阪の暑さと熱中症リスクの深刻化
近年の猛暑化は記録的であり、気象庁は2026年から最高気温40℃以上の日を表す新たな呼称として「酷暑日」を導入しました。暑さは一過性の現象ではなく、日常の移動や外出に関わる社会課題へと位置づけられています。
具体的な数値としては、総務省消防庁がまとめた2025年(5〜9月)の熱中症による救急搬送状況(確定値)では、全国の搬送者数において大阪府は7,202人となり、東京都に次いで全国2位となりました。さらに2026年5月1日〜6月7日の速報値では、大阪府内の搬送者数は306人で、前年同期比で約1.7倍のペースで推移しています(総務省消防庁「熱中症による救急搬送状況(週次速報)」)。
こうした統計は、屋外移動中の体感温度上昇や紫外線被曝による健康リスクの増加を示しており、駅を拠点とした日傘配備は移動中の短時間の避暑・紫外線対策として有効です。『COOL MOVE OSAKA』は、鉄道網を活用することで実効的な暑さ対策を図ろうとする試みです。
- 出典
- 総務省消防庁「令和7年(5月〜9月)の熱中症による救急搬送状況(確定値)」および「熱中症による救急搬送状況(週次速報)」大阪府分(2026年5月1日〜6月7日)
『アイカサ mini』の機能と展開詳細
今回導入される『アイカサ mini』は、晴雨兼用の折りたたみ和傘をベースとした製品で、コンパクトかつ軽量に設計されています。日傘としての性能はJIS試験に基づく高い遮蔽性を備えており、日常の移動で利用しやすいスペックが特徴です。
製品・展開に関する主要なポイントを以下に整理します。設置は連携鉄道各社の駅で実施し、2026年7月2日から順次展開されます。大阪オリジナルデザインの晴雨兼用折りたたみ和傘は30本限定の展開で、7月下旬より各スポットにて順次投入予定です。
『アイカサ mini』の製品概要
- 商品名:アイカサ mini
- 重さ:約250g
- 色:ブラック、スカイグレー、ベージュ(初期展開色)
- サイズ:親骨60cm/折りたたみ時:長さ31cm、幅5cm、高さ6cm
- 機能・スペック:UVカット率99.9%以上(JIS L 1925試験値)、遮光率99.99%以上(JIS L 1055 A法試験値/1級遮光生地使用)、耐風構造(グラスファイバー骨使用)、記憶形状生地
これらの数値はJIS規格に準拠した試験結果に基づくものであり、強い日差しや紫外線から利用者を守る設計となっています。耐風性能や記憶形状生地の採用により、風が強い環境下でも扱いやすい仕様です。
配備数と設置場所
本プロジェクトでは、関西圏の主要駅を中心に約270駅にわたって『アイカサ mini』を展開し、導入本数は合計1,130本です。これにより、利用者は駅構内や駅周辺で短時間に傘を借り、用が済めば最寄りのアイカサスポットに返却できる仕組みが整備されます。
また、2025年6月に開始した大阪での本格展開(旭化成ホームプロダクツ、Osaka Metro、阪急電鉄、阪神電気鉄道、JR西日本との連携)は、当時約150駅と梅田駅周辺のスポットを含め250か所以上に設置を行い、2026年6月時点では関西エリア全体で約270駅、商業施設・オフィスビル・大学等を含む合計500か所以上のスポット数を突破しています。
設置場所の最新情報や利用方法は、アイカサ公式アプリ(https://www.i-kasa.com/)にて確認できます。
TRIPの役割とアイカサのこれまでの展開
イノベーションクラスター「TRIP」は、TISI株式会社と鉄道事業者が協働して構成する組織で、スタートアップ支援や鉄道事業者が持つアセットを活用した社会課題解決を目指しています。TRIPは鉄道・交通を主軸に、ウェルビーイングやクライメートテック、ネイチャーテックなどの領域での技術活用を進めることを旨としています。
TRIPの体制では、参加する鉄道・交通事業者や支援パートナーを広く募集し、資金調達やビジネスマッチング、プロモーション等の支援を通じてスタートアップと事業会社の接続を図ります。『COOL MOVE OSAKA』はこのようなクラスターの活動の一環として実施されます。
アイカサのこれまでの足跡
アイカサは2018年12月にサービスを開始し、「雨の日も晴れの日も快適にハッピーに」および「使い捨て傘をゼロに」をミッションに掲げています。突発的な雨やゲリラ豪雨などの際に都度ビニール傘を購入する代わりに、駅や街中で共用の丈夫な傘を借りられる仕組みを提供しています。
会員数は92万人を超え、東京駅や新宿駅をはじめ関東、関西、愛知、岡山、福岡、佐賀など12都道府県でサービスを展開中です。スポット数は2,500か所以上に設置されており、気候変動への対応や環境負荷低減を意図したサーキュラーエコノミーの実践例として紹介されています。
関連情報と参照リンク
プロジェクトやアイカサの詳細は公式サイトで案内されています。アプリの登録やスポット検索、最新の設置状況は以下の公式サイトで確認できます。
- https://www.i-kasa.com/
- (参考)傘シェアのアイカサと関西の鉄道各社による「傘のいらない街 大阪」発表:PR TIMES掲載記事
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト名 | COOL MOVE OSAKA |
| 開始日 | 2026年7月2日(順次展開) |
| 主催・運営 | 株式会社Nature Innovation Group(アイカサ)、TISI株式会社、イノベーションクラスター「TRIP」 |
| 連携鉄道事業者(8社) | Osaka Metro、⼤阪モノレール、北大阪急行電鉄、近畿日本鉄道、京阪電気鉄道、南海電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道 |
| 設置範囲 | 関西圏 約270駅、合計スポット数は500か所以上(関西エリア全体) |
| 導入本数 | 1,130本(『アイカサ mini』) |
| オリジナルデザイン | 大阪オリジナル晴雨兼用折りたたみ和傘(30本限定、7月下旬より順次展開) |
| 製品仕様(代表) | 重さ:約250g、親骨60cm、折りたたみ時:31×5×6cm、UV遮蔽率99.9%超、遮光率99.99%超、耐風(グラスファイバー骨) |
| アプリ会員数 | 約92万人(2026年時点) |
| 参照・出典 | 総務省消防庁「熱中症による救急搬送状況(確定値・速報)」、アイカサ公式サイト(https://www.i-kasa.com/) |
以上を整理すると、『COOL MOVE OSAKA』は猛暑・酷暑と呼ばれる気象環境のもとで、駅を中心とした日傘配備によって移動中の熱中症リスク低減を目指す取り組みです。関西の主要鉄道事業者8社との連携により、1,130本の『アイカサ mini』が関西圏約270駅に展開され、利用者は公式アプリで設置場所を確認の上、必要時に日傘を借りて返却することで利便性と安全性を確保できます。