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ERPCがx402対応Solana RPCを公開 AIが即支払い

x402対応Solana RPC公開

開催日:7月5日

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x402対応Solana RPC公開
AIエージェントが勝手に支払ったりしないの?
いいえ。x402は支払い条件を提示する仕組みで、実際の支払いは所有者が設定した予算や権限(spending limit)内で行われ、USDCで決済・領収書が記録されます。
実際に使うにはどうすればいい?
通常のSolana JSON-RPCボディをPOST。X-Paymentがなければ402で支払い条件が返るので、提示に従いUSDCの支払いpayloadを付与して同じリクエストを再送すると結果とreceiptが返ります。

Solana RPC を「その場で支払って使う」仕組みを公開 — ERPC と x402 の結合

2026年7月5日、ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)と Validators DAO が運営する ERPC は、x402 決済に対応した Solana mainnet JSON-RPC proxy を公開した。公開されたエンドポイントは https://x402.erpc.global/v1/solana-mainnet で、AI エージェントやアプリケーションが HTTP リクエストを送信し、支払いが必要な場合にその場で USDC による決済を行って RPC を利用できる仕組みを提供する。

この取り組みは、API 利用における従来の「事前契約・API キー配布」というフローから脱却し、AI や bot、IoT、エージェント間での Agent-to-Agent 決済や pay-per-use 的な利用を実現する実装例として位置づけられている。ERPC が公開したサービスは実運用可能な x402 対応 Solana RPC であり、Cloudflare Workers 上で動作する proxy、Coinbase CDP の x402 facilitator による支払い検証・決済を組み合わせている。

ERPC、x402 決済対応の Solana RPC を公開 — AI エージェントが必要な API にその場で支払う時代の幕開け 画像 2

x402 の概念と ERPC による実装の全体像

x402 は HTTP の 402 Payment Required を活用し、Web や API のリクエストに支払い条件を組み込むオープンな決済プロトコルである。クライアントが有料リソースへアクセスしようとすると、サーバーはまず 402 を返し、いくら、どのネットワーク、どの資産で支払えばよいかを含む支払い条件を提示する。クライアントは提示された条件に従って支払い payload を作成し、同一リクエストを支払い証明付きで再送することで、支払い検証後に要求した API 結果を受け取る。

ERPC の実装では、Solana mainnet 上の USDC ステーブルコインを支払い手段として採用し、/.well-known/x402 で x402 version 2、facilitator URL、Solana mainnet、USDC、POST endpoint(/v1/solana-mainnet)を公開している。最初のリクエストに X-Payment がないときは 402 Payment Required を返し、x402 challenge、RPC メソッドの weight、USD 建ての価格情報を応答する。クライアントはこれを受けて支払い payload を作成し、X-Payment header を付与して再送する流れだ。

技術的な検証・決済フロー

ERPC の x402 対応 Solana RPC は以下の主要要素で構成される。Cloudflare Workers 上の proxy、Coinbase CDP x402 facilitator を用いた支払い検証・決済、Solana mainnet 上での USDC 決済処理、そして上流 Solana RPC への proxy 要請と結果返却である。支払いが適切に検証されると、server は上流 RPC へリクエストを中継して JSON-RPC 結果と X-Payment-Response receipt を返す。

互換性のために legacy header として Payment-Signature も受け付ける。重複署名の再利用は 409 duplicate_payment として扱われ、支払いが不正または金額不足の場合は 402 payment_invalid や payment_amount_too_low として返る設計になっている。デバッグや料金確認のために GET /health、GET /pricing、GET /.well-known/x402 などの公開 endpoint も用意されている。

価格モデル、メソッドの weight とマイクロペイメント設計

ERPC は canonical token model に基づき、メソッドごとの raw weight に 0.000001 USD(=1 token の価値)を掛けて価格を算出する。現行のエンドポイントでは facilitator 側の最小決済額に合わせてリクエスト全体に対し 0.001 USD(=1000 tokens)の minimum charge が適用されるため、実務上は最低請求額 floor が存在する。

具体的な raw weight の例は次の通りである。標準的な JSON-RPC メソッドは 42 tokens、getProgramAccounts は 4200 tokens、getTokenLargestAccounts は 2400 tokens、getMultipleAccounts は pubkey 数に応じて 420 tokens ずつ加算される。たとえば getSlot の raw weight は 42 tokens だが、minimum charge によって請求 weight は 1000 tokens、請求額は 0.001 USD になる。

価格単位の定義
1 token = 0.000001 USD(raw weight × 0.000001 USD が基礎単価)
minimum charge(floor)
リクエスト全体に対して 0.001 USD(1000 tokens)を適用
代表的なメソッド weight
standard: 42 tokens、getProgramAccounts: 4200 tokens、getTokenLargestAccounts: 2400 tokens、getMultipleAccounts: pubkey × 420 tokens

この設計により、API や RPC をきめ細かい支払い単位で扱うことが可能になる。従来のクレジットカード決済では実現が難しかった極小額決済を、ステーブルコインと internet-native payment protocol によって実用化するのが狙いだ。また、batch JSON-RPC request を用いれば複数の read-only call を 1 件にまとめ、floor を 1 回だけ適用することで効率化できる。

AI エージェント決済の意義と市場の状況

AI エージェントは自律的に文章作成、調査、コード生成、監視、インフラ運用などを行う。これらの作業は外部 API、データセット、RPC、計算資源などを必要に応じて呼び出すため、従来の人間中心の契約フローでは非効率が生じる。x402 により、エージェントが提示された支払い条件を読み取り、所有者が定めた予算や権限の範囲で支払ってサービスを利用することが可能になる。

重要なのは、AI が無制限に支払うようにすることではなく、spending limit、利用目的、許可されたサービス範囲といったポリシーのもとで支払いを自動化・記録する点である。これにより、Agent-to-Agent や Machine-to-Machine の課金が現実的になり、監視システムが必要時だけ高精度分析へ支払う、あるエージェントが別のエージェントに報酬を支払って作業を依頼する、といったユースケースが想定される。

市場規模と既存のトラフィック指標

プレスリリースは McKinsey の試算を引用し、agentic commerce が 2030 年までに 3 兆ドルから 5 兆ドルを orchestrate する可能性に言及している。また、x402 の実績指標として Circle が x402 が初期数か月で 1 億ドルを超える支払いを処理した旨を指摘し、Chainalysis は x402 agentic payments が Base 上で 2026 年第1四半期までに 1 億件を超えるトランザクションに到達したと分析している。これらは x402 が単なる概念ではなく、既に高頻度な machine payment の実験・運用段階にあることを示す。

この流れの中で、Solana RPC はエージェントにとっての「目と手」としての役割を持ち、必要なときに必要な RPC メソッドを払って呼び出す設計はエージェント的ワークフローと相性が良い。ERPC の実装は、こうした agentic workflow を実際に検証するための実動環境を提供する。

利用方法、制約、関連リンクと要約表

実際に ERPC の x402 対応 Solana RPC を利用するには、POST に通常の Solana JSON-RPC body を送信する。支払いの要求がある場合は 402 が返り、提示された条件に従って Solana mainnet 上の USDC ステーブルコイン決済 payload を作成し、同一 body に X-Payment header を付けて再送する。成功すれば JSON-RPC 結果と X-Payment-Response receipt が返る。

利用範囲の注意点として、本 endpoint は ERPC の Solana RPC 利用料を x402 経由で支払うためのものであり、暗号資産の交換、仲介、カストディ、ウォレットサービスを提供するものではないと明示されている。問い合わせや管理、ダッシュボード利用は ERPC ダッシュボード経由で行う。

  • POST エンドポイント: https://x402.erpc.global/v1/solana-mainnet
  • 公開確認用: GET /health、GET /pricing、GET /.well-known/x402
  • サービス discovery: https://x402.erpc.global/.well-known/x402
  • pricing ページ: https://x402.erpc.global/pricing
  • OpenAPI ドキュメント: https://x402.erpc.global/doc
  • ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja
  • ダッシュボード: https://dashboard.erpc.global/ja
  • プレスリリース原文: https://labo.elsoul.nl/ja/news/2026/07/04/erpc-x402-agent-payments-20260704/
項目 内容
発表日 2026年7月5日 05:52(ELSOUL LABO B.V. 発表)
提供主体 ELSOUL LABO B.V.(代表:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC
公開エンドポイント(POST) https://x402.erpc.global/v1/solana-mainnet
支払い方式 Solana mainnet 上の USDC ステーブルコインを用いた x402 決済(Coinbase CDP x402 facilitator を利用)
動作基盤 Cloudflare Workers 上で動作する Solana JSON-RPC proxy
価格モデル 1 token = 0.000001 USD。raw weight × 0.000001 USD、minimum charge は 0.001 USD(1000 tokens)
代表的なメソッド weight standard: 42 tokens、getProgramAccounts: 4200 tokens、getTokenLargestAccounts: 2400 tokens、getMultipleAccounts: pubkey × 420 tokens
エラーハンドリング 重複署名: 409 duplicate_payment、不正: 402 payment_invalid、金額不足: 402 payment_amount_too_low
公開確認用 URL /health、/pricing、/.well-known/x402(それぞれ GET で確認可能)
利用上の制約 ERPC の Solana RPC 利用料の支払いを目的とした endpoint であり、暗号資産の交換やカストディ等のサービスは提供しない

以上の表は、本稿で取り上げた ERPC の x402 対応 Solana RPC に関する主要事項を整理したものである。公開されたエンドポイント、価格モデル、技術的なフロー、エラーハンドリング、利用上の制約、関連リンクを含め、プレスリリースに記載された情報を網羅的にまとめている。