11月27日開始 第16回オールジャパンケアコンテストの注目点
ベストカレンダー編集部
2026年7月8日 15:57
第16回AJCC大会
開催期間:11月27日〜11月28日
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公開の場で技能を可視化する場としてのオールジャパンケアコンテスト
オールジャパンケアコンテスト(AJCC)は、介護の専門性を実技で示し、その価値を社会に伝えることを目的に2010年に創設された全国規模の介護技術評価コンテストです。順位争いを主目的とせず参加者の自己研鑽や相互理解を促進する場として位置づけられており、これまでに累計1,500名以上の選手が出場しています。
大会は介護現場の技術や判断力を公開の場で評価・共有する機会を提供することで、個々の技能向上のみならず組織的な人材育成、地域との連携強化につながることを目指しています。2026年11月28日(土)に東京ビッグサイト西3ホールで開催される第16回大会でも同様の趣旨のもと、現場の多様性を反映した競技区分と学びの場が整備されます。
創設の背景と社会的意義
介護業界は依然として人材不足が深刻であり、厚生労働省の推計では2026年に約25万人、2040年には約57万人の介護職員が必要になるとされています。このような状況下で、介護に関わる専門性や技能の社会的理解を高めることは、職域の魅力向上や人材定着に寄与すると期待されています。
AJCCは技術の可視化を通じて介護職の仕事の重要性を社会に広く示す役割を担います。技能を公開することで職場内外の学びが促進され、現場の教育機会やキャリアパスの明確化、専門資格の周知といった効果が見込まれます。
競技構成と本大会での見直し点
会場実技は「認知症」「看取り」「口腔ケア」「入浴」「食事」「排泄」「外国人介護職員」の各分野に分かれて実施されます。現役の介護従事者が高齢者役を相手に約10分間の実技を行い、アドバイザーが評価・講評を行う形式です。養成校の学生は動画投稿による評価で参加します。
第16回大会からは外国人介護職員の区分を見直し、一部の区分を日本人職員と統合して国籍を問わず同じ舞台で技術を高め合う形式に改めます。また、公益社団法人日本介護福祉士会の全面的な協力のもと、上位資格である認定介護福祉士がアドバイザーを務め、評価の専門性を高める体制が整備されます。
前回大会の実績と調査が示す具体的な効果
第15回大会(昨年度)には全国69法人から148名の選手が出場し、動画投稿部門には35名の学生が参加しました。大会を通じた職場と個人への波及効果は、厚生労働省が実施した調査研究(老人保健健康増進等事業、令和7年度報告書)で定量的に示されています。
この調査は、コンテストへの参加が参加者本人および所属法人にどのような効果をもたらしたかを分析したもので、参加体験が職員の意欲や技能向上、組織学習へつながることを示唆しています。以下は調査で明らかになった主な数値です。
調査で示された主な数値
令和7年度の報告書によると、参加者および所属法人に対する主要な評価指標は次のとおりです。これらの数値は、参加後のアンケートや職場での変化を基に算出されたものです。
主な調査結果(第15回大会に基づく)
- 参加選手のモチベーション向上:94.3%
- 法人・事業所における新たな視点や知見の獲得:94.3%
- 法人・事業所としての満足度:91.5%
- 参加選手の介護技術・技能の向上:88.6%
- 他職員への学びの波及:85.7%
これらの高い数値は、実践演習やケース分析、実技後のアドバイザーによる講評が、現場職員の意欲向上と組織的な人材育成に寄与していることを示しています。コンテストは単なる競技の場ではなく、教育的な機能を持つ学習のプラットフォームとしての役割を果たしています。
効果の解釈と現場への影響
高いモチベーション向上率や満足度は、出場を契機とした自己研鑽や職場内での共有・改善活動の活性化を示唆します。参加者が学んだことを職場に持ち帰り、後輩や同僚への指導や日常業務の改善につなげることで、組織全体の技能底上げが期待されます。
また、外部に向けて技能を可視化することは、介護職の専門性を社会に理解してもらうための重要な施策であり、職の魅力や専門職としてのアイデンティティ向上にも資する可能性があります。厚生労働省の事業の一環として得られたこれらの知見は、今後の大会運営や職場教育に活かされます。
第16回大会の開催詳細と参加案内
第16回オールジャパンケアコンテストは、前夜祭を含めて2日間のプログラムで実施されます。会場実技は西3ホール、前夜祭はホテル会場での交流を予定しており、選手とアドバイザー、参加者間の意見交換や学び合いの場が設けられます。
大会は2026年7月から選手募集を開始し、申し込みは公式ホームページ(https://ajcc.info/)で受け付けます。応募締切は2026年9月30日(水)です。会場実技見学は入場無料で、実務経験のある介護従事者や外国人介護職員、介護福祉士養成校の学生・生徒が参加対象となります。
開催日時・会場・スケジュール
開催日は2026年11月28日(土)で、前夜祭は11月27日(金)に実施されます。会場は東京ビッグサイト西3ホール(東京都江東区)、前夜祭会場は東京ベイ有明ワシントンホテル3階アイリスです。会場実技は午前・午後の2部制で、設定課題を変更して相互見学・学習の機会を確保します。
コンテスト仕様として、1クール所要時間は20分(実技10分、フィードバック7分、準備3分)と定められています。動画投稿部門には撮影マニュアルが用意され、養成校学生の参加形態に対応します。
参加対象・募集要項・申し込み方法
会場実技の募集定員は合計150名で、設定分野は「認知症」「看取り」「口腔ケア」「入浴」「食事」「排泄」「外国人介護職員」です。外国人介護職員はEPA、技能実習、特定技能、在留資格「介護」等で介護業務に従事している方が対象で、経験年数に応じたグループ分けが行われます。
参加費は選手参加費15,000円/人、前夜祭参加費は選手5,000円・一般10,000円です。会場実技の見学は無料で、申し込みはAJCC公式サイト(https://ajcc.info/)より行います。応募の締め切りは2026年9月30日です。
- 募集開始:2026年7月(サイトで受付開始)
- 応募締切:2026年9月30日(水)
- 募集定員:計150名(会場実技)
- 参加費:選手15,000円、前夜祭(選手5,000円/一般10,000円)
- 見学:入場無料
大会の構成団体・展示・表彰と最後にまとめ
第16回大会は複数の主催・協力団体により運営されます。主管法人には社会福祉法人こうほうえん、公益社団法人日本介護福祉士会、SOMPOケア株式会社、株式会社やさしい手、東京ロイヤル株式会社、社会福祉法人長岡福祉協会などが名を連ねています(順不同)。公益社団法人日本介護福祉士会の全面協力により、認定介護福祉士がアドバイザーとして関与します。
会場内には日本介護福祉士会による情報展示や、動画投稿の実技上映ブース、さらに株式会社やさしい手による「むすぼなAI」展示ブース(予定)が設置されるなど、技術展示や情報共有の場も用意されます。表彰は会場実技の各分野各グループで最優秀賞を選出し、動画投稿部門では優秀賞が選出されます。
展示・表彰の概要
会場では出場選手の実技を直接観覧できるほか、関連団体や企業による情報展示が行われます。展示ブースや上映ブースを通じて、現場に役立つツールや実践事例を得ることが可能です。
各分野ごとの審査を経て、会場実技は各グループで最優秀賞を選出します。動画投稿部門においては優秀賞が選出され、学生の学習成果や実践力を評価する仕組みも整備されています。
主催・主管および参考情報
主管法人・協力団体(順不同):社会福祉法人こうほうえん、公益社団法人日本介護福祉士会、SOMPOケア株式会社、株式会社やさしい手、東京ロイヤル株式会社、社会福祉法人長岡福祉協会。
参考文献・調査研究:厚生労働省老人保健健康増進等事業「介護技能向上を目的としたコンテストの効果分析に関する調査研究事業報告書」。公式情報・申し込みはAJCC公式サイト(https://ajcc.info/)を参照してください。
以下の表は本記事で触れた第16回オールジャパンケアコンテストの主要事項を整理したものです。大会の開催日程、会場、参加対象、募集期間、参加費、展示・表彰等を一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 第16回オールジャパンケアコンテスト(AJCC) |
| 開催日 | 2026年11月28日(土) (前夜祭:2026年11月27日 金曜日) |
| 会場 | 東京ビッグサイト 西3ホール(大会)/東京ベイ有明ワシントンホテル 3階アイリス(前夜祭) |
| 募集開始 | 2026年7月(公式サイトより受付開始) |
| 応募締切 | 2026年9月30日(水) |
| 募集定員(会場実技) | 計150名 |
| 参加対象 | 実務経験のある介護従事者、EPA・技能実習・特定技能・在留資格「介護」等で従事する外国人介護職員、介護福祉士養成校の学生・生徒(動画投稿) |
| 競技区分 | 認知症、看取り、口腔ケア、入浴、食事、排泄、外国人介護職員(経験年数でグループ分け) |
| 実技仕様 | 1クール20分(実技10分、フィードバック7分、準備3分)。午前/午後で設定課題を変更。 |
| 参加費 | 選手15,000円/人、前夜祭:選手5,000円・一般10,000円、会場見学は無料 |
| 表彰 | 会場実技:各分野各グループで最優秀賞を選出。動画投稿:優秀賞を選出。 |
| 展示・上映 | 日本介護福祉士会情報展示、動画投稿実技上映ブース、(予定)株式会社やさしい手「むすぼなAI」展示ブース |
| 主管・協力 | 社会福祉法人こうほうえん、公益社団法人日本介護福祉士会、SOMPOケア株式会社、株式会社やさしい手、東京ロイヤル株式会社、社会福祉法人長岡福祉協会(順不同) |
| 公式サイト | https://ajcc.info/ |
本稿では第16回オールジャパンケアコンテストの目的、過去の実績と調査結果に基づく効果、開催概要ならびに参加要項を網羅的に整理しました。応募や見学を検討する場合は公式サイトにて詳細な応募要項や撮影マニュアル(動画投稿部門)を確認のうえ、応募締切(2026年9月30日)に注意して手続きを行ってください。