ロブロックスがモバイル制作『Build』を7月28日公開
ベストカレンダー編集部
2026年7月21日 12:16
Buildアルファ開始
開催日:7月28日
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モバイルで「入力して作る」時代へ:Robloxが示した制作フローの変化
2026年7月21日正午、カリフォルニア州サンマテオ発の発表として、オンラインプラットフォームRoblox(NYSE:RBLX、世界で1億3,200万人以上が利用)が新たな制作タブ「Build(ビルド)」を公開すると発表しました。Buildはロブロックスのメインアプリ内に搭載されるモバイル向けの制作タブで、アプリ上でテキストプロンプトを入力することでゲームのベースを直接生成できる点を大きな特徴としています。
具体的には、クリエイターが「環境的な障害物のある深い森を舞台にした、のんびりした感じのアドベンチャーゲームを作ろう」といった自然言語でのプロンプトを入力すると、Buildがプレイ可能なゲームのベースを生成します。生成されたベースはそのままイテレーション(反復改善)やプレイテスト、友人との共有、ロブロックス上での公開に利用できます。これにより、従来の開発フローに比べて初期制作のハードルが大きく下がることが想定されます。
Buildのコアとなる生成能力と応用例
Buildは複数のAIモデルを内部に搭載しており、ゲームプレイのメカニクス、環境、キャラクター、ビジュアルスタイル、サウンドといった制作要素をアプリから離れずに処理できます。これにより、テキストプロンプトだけで基礎的なゲーム体験を生成し、必要に応じて編集・調整していくことが可能です。
ロブロックスは既にテキストや画像からパラメトリックな3Dアセットを生成するプロシージャルモデルの提供を開始しており、Buildではこれを活用して以下のような生成例が挙げられます。
- 簡単な小道具から運転可能な車両までを生成するロブロックス独自の3D基本モデルCube
- プロンプトに基づいて編集可能・プレイ可能な3Dシーン全体を構築する、間もなくローンチ予定のシーン生成モデル
- ガイドラインを設定することで手作業によるモデリングや再生成を不要にする、再構築や調整機能
Roblox Studioとの連携設計
ロブロックスはこれまで無料の開発ツールとしてRoblox Studio(ロブロックススタジオ)を提供してきました。BuildはStudioの拡張機能をメインアプリに実装するかたちで、アプリ内制作と従来のデスクトップ中心のワークフローの橋渡しを行います。
具体的には、共有のバックエンド、モデル、チャット履歴を利用してクリエイターはまずBuildで作業を開始し、後からStudioのより高度な機能で作品を進化させることができます。逆にStudio上から自律エージェント(後述)を起動し、モバイルデバイスで進捗を確認するといった連携も可能です。
自律エージェント型ツールの導入と、提供予定の具体的機能
ロブロックスは自律エージェント型ツールのテストも進めており、これによりクリエイターが常に手をかけ続けることなく、開発作業の一部をエージェントに委任できるようになります。発表では、BuildとStudioにおいて今後数ヶ月内に以下の機能提供を開始すると明言されています。
ここでは公開された3種類のエージェントについて、それぞれの役割と想定される運用イメージを整理します。
プレイテストエージェント
このエージェントはリリース前に自動でゲームをプレイし、バグや設計上の欠陥を検出することを目的としています。実際のプレイヤーが遭遇しやすい状態をシミュレーションすることで、初期段階での品質向上を支援します。
プレイテストエージェントは、ユーザーの体験を模倣するテストシナリオを通じて問題を洗い出し、開発側にフィードバックを返すことで、修正の優先順位付けや効率的な改善を促します。
アナリティクスエージェント
アナリティクスエージェントは、クリエイターが自然言語でゲームに関するあらゆる質問を行うと回答を返す仕組みです。ダッシュボードを探し回ることなくインサイトを得られるため、分析結果の利活用が容易になります。
たとえば「過去7日で離脱が増えている箇所はどこか」「特定のアイテム購入率に影響するシーンはどれか」といった問いに対して、該当する指標やその解釈、改善のための提案を自然言語で受け取れることが想定されています。
実験エージェント(エンゲージメント/リテンション/マネタイズ向け)
このエージェントは、エンゲージメント、リテンション(継続率)、マネタイズの向上を目的として、実行すべきテスト(A/Bテスト等)を特定します。どの要素を変えると指標が改善されるかを提示し、実験の計画や実行補助を行います。
実験エージェントは、既存のデータや生成モデルの知見を基にした仮説提示だけでなく、優先度の高いテストの推奨や期待効果の推定も可能にすることで、限られたリソースで効率的に改善を図るための支援を行います。
提供スケジュール、利用条件、安全審査、料金体系
公開スケジュールと利用対象に関する主要な情報は次のとおりです。ロブロックスは一部の機能を2026年7月28日よりニュージーランドのユーザー向けにパブリックアルファ版として提供開始します。テスト期間中、Buildは年齢確認が完了している9歳以上のユーザーが利用可能です(対象年齢および利用可能性は地域によって異なる場合があります)。
一方、ロブロックスの厳格な安全審査を通過し公開されたゲームは、年齢確認済みの16歳以上のユーザー向けにグローバルで提供可能になります。Buildで制作されたゲームは「Roblox Kids」や「Roblox Select」のカタログに追加される前に、ロブロックスの全ゲームに適用される拡張審査プロセスを受けます。その後、既存の候補プールに加わり、同様のリテンションベースディスカバリーシステムでランク付けされます。
機能提供と料金体系については、Buildの基本バージョンはクリエイターに対して無料で提供され、より高度な編集や生成能力を求めるパワーユーザー向けには追加の有料オプションが用意される予定です。ロブロックスは機能の改善と拡充を進めつつ、今後数ヶ月にわたってより多くのクリエイターや地域へBuildを展開していく計画です。
関連リソースと企業情報
ロブロックスは発表資料で関連リソースとしてNewsroomや「Robloxで「Build Without Limits」をプレイ」といった案内を示しています。詳しい情報は公式サイトへ掲載されています。
以下はプレスリリースで明示された企業説明と記載事項です。公表された情報は公式のリリースに基づきます。
- 公式サイト
- http://corp.roblox.com
- 企業説明(抄)
- ロブロックスは、誰もが夢中になれる遊びと創造の広場であり、何百万もの体験を通じて世界中の仲間と遊んだり自分の世界を作って共有する場を提供している。
- 商標・著作権
- ROBLOXおよびRobloxのロゴは、米国およびその他の国におけるRoblox Corporationの登録商標または未登録商標です。© 2026 Roblox Corporation. All rights reserved.
主要ポイントの整理と情報一覧
ここまでに取り上げたBuildに関する発表内容を、関係者や開発者が確認しやすいように表形式で整理します。表は発表日時、提供機能、対象、エージェントの種類、利用開始日や審査基準などを網羅しています。
下の表で概要を確認してください。その後に本記事のまとめとして短く要点を補足します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年7月21日 12時00分(カリフォルニア州サンマテオ発) |
| サービス名 | Build(ロブロックスのアプリ内モバイル向け制作タブ) |
| 主な機能 | テキストプロンプトからプレイ可能なゲームのベース生成、環境・キャラクター・メカニクス・ビジュアル・サウンドの生成 |
| AI関連技術 | プロシージャルモデル、3D基本モデルCube、シーン生成モデル(ローンチ予定)、各種AIモデルによるアセット生成 |
| 導入予定の自律エージェント | プレイテストエージェント、アナリティクスエージェント、実験エージェント |
| ローンチ計画 | 一部機能を2026年7月28日よりニュージーランドでパブリックアルファ開始。以降数ヶ月で地域拡大 |
| 利用対象(テスト期間) | 年齢確認が完了した9歳以上のユーザー(地域により異なる) |
| 公開基準 | ロブロックスの厳格な安全審査に合格したゲームは年齢確認済み16歳以上向けにグローバル提供、Build作品は拡張審査プロセスを受ける |
| ディスカバリー | 既存の候補プールに加わり、リテンションベースディスカバリーシステムでランク付け |
| 料金 | 基本バージョンは無料、パワーユーザー向けに有料オプションあり |
| 関連リンク | http://corp.roblox.com(Newsroom等の関連リソースに案内) |
| 会社情報 | Roblox Corporation:遊びと創造のプラットフォームを提供する企業(詳細は公式サイト参照) |
| 商標/著作権 | ROBLOXおよびRobloxロゴは同社の登録商標または未登録商標。© 2026 Roblox Corporation. All rights reserved. |
以上が今回の発表の主要な情報とその整理です。Buildはモバイルアプリ内での制作体験を大きく変える設計であり、AIによる生成や自律エージェントの導入、Studioとの連携、厳格な安全審査といった要素により、クリエイターのワークフローと公開プロセスの両面に影響を与えることが想定されます。詳細は公式のNewsroomおよび法人サイト(http://corp.roblox.com)で確認できます。