文京区が中学校で闇バイト追体験『レイの失踪』導入
ベストカレンダー編集部
2026年7月21日 12:28
中学向け『レイの失踪』導入
開催期間:6月1日〜3月31日
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文京区とClassroom Adventureが中学生向け「レイの失踪」を区内へ導入
2026年7月21日付で発表されたプレスリリースによれば、慶應義塾大学発のEdTechスタートアップである株式会社Classroom Adventure(代表取締役:今井善太郎)は、文京区(区長:成澤廣修)と連携し、闇バイトの危険から中学生を守る追体験型対策プログラム「レイの失踪」の区内導入を2026年6月より開始しました。対象は区立中学校のうち1校を除く9校で、今年度末までに順次出張授業の形で実施されます。
本取り組みは、インターネット上で低年齢化・巧妙化する犯罪勧誘に対して、ゲーミフィケーションを活用した体験型学習を通じて生徒が危険を自分ごととして捉え、実践的な回避力を身につけることを目的としています。文京区の防災危機管理課とClassroom Adventureは昨年度より協働してきた関係を基盤に、若年層向けの教育を強化するため今回の本格導入に至りました。
体験内容と学習の3ステップ ― SNS再現で“追体験”する学び
「レイの失踪」は、失踪した友人「レイ」のSNSを探索するという設定の下、闇バイト勧誘に巻き込まれ、個人情報を奪われ、抜け出せなくなる過程を追体験するプログラムです。実際に再現されたSNS環境での謎解きや選択肢を通じ、ただ知識を伝えるだけでは得られにくい当事者意識と具体的な回避スキルを育てます。
プログラムはゲーミフィケーション的な要素と専門家による対話を組み合わせたワークショップ形式で行われます。Classroom Adventureの講師が各校へ出向き、教員の座学だけでは届きにくい体験的な学びを提供する点が特徴です。生徒は能動的に情報を判断し、実際のSNS画面に類似した環境で選択を通じた学習を進めます。
学習で扱う3つのステップとねらい
プログラムは、闇バイトに関する理解と回避力を育むために以下の3つのステップで構成されています。各ステップは体験と対話、振り返りを通じて実践的な技能へと結びつけられます。
- 狙われない:どのような投稿が犯罪グループの標的になるのかを理解し、自らの情報発信を見直す。
- 騙されない:巧妙な勧誘手口や隠語を見抜くリテラシーを養う。
- ハマらない:一度関わると抜け出せなくなる仕組みを理解し、自分や友人を守る方法を学ぶ。
それぞれのステップは、疑似SNS上でのやり取りや証拠の解析、グループディスカッションを組み合わせて進行します。座学的な説明だけで終わらせず、選択の結果に応じた帰結を体験することで、リスク認識の深化と行動変容を促します。
授業の実施形式と対象校の範囲
授業は2026年6月から年度末にかけて順次実施され、対象は文京区内の区立中学校のうち1校を除く9校です。Classroom Adventureの専門講師が出張して行うワークショップ形式で、各校に合わせた時間配分や学年ごとの調整が行われます。
出張授業の形態は、校内での短期間ワークショップとして完結するものから、複数時間にまたがる集中型の実施まで幅があります。教員と連携した事前準備や事後の振り返り支援も含め、教育現場の実情に沿った実施計画が組まれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 導入開始 | 2026年6月(順次実施、今年度末まで) |
| 対象 | 文京区立中学校(1校を除く9校) |
| 実施形式 | Classroom Adventureによる出張ワークショップ(外部講師) |
| 目的 | 闇バイトのリスク理解と回避能力の育成 |
背景にある社会課題と文京区長の見解
近年、SNSを通じた犯罪勧誘や闇バイトへの関与が若年層に広がり、警察庁の統計では逮捕者の多くが10代・20代で占められていると示されています。報告には中学生が含まれるケースもあり、若年層が被疑者や加担者になってしまう深刻な傾向が指摘されています。
調査によると、高校生の約8割がネット上の危険な求人情報を正しく判断できないとされるなど、手口の巧妙化に対して若者の判断力は追いついていません。匿名性の高いSNS上での勧誘は日常生活に潜んでおり、早期段階での情報リテラシー教育と実践的な対策が求められています。
- 文京区長 成澤廣修 のコメント
- 「闇バイトに『関わらない』『近づかない』という意識を、若い世代に伝えられる非常に効果的な取組です。体験型だからこそ、『自分ごと』として危険性を理解することができます。引き続き防犯意識を高める取組を行ってまいります。」
区と民間の連携により、単なる説明では伝わりにくい危険性を体験を通じて伝えることが期待されています。今回の導入は、学校現場での実効性の高い教育手法を模索する一例となります。
Classroom Adventureの活動実績と今後の展開
株式会社Classroom Adventureは、慶應義塾大学の現役学生が設立したEdTechスタートアップで、ミッションは「Make maenomeri(前のめりをつくる)」。ゲーミフィケーションを活用した学びを提供しており、誤情報・偽情報をテーマにした主力プログラム「レイのブログ」は世界14カ国以上で50,000人以上が体験しています。
「レイの失踪」も東京都、兵庫県、鳥取県など全国の自治体や教育機関に導入が進んでおり、今回の文京区での本格導入はその一環です。教育機関や自治体向けにデモや説明会を実施しており、関係者向けの情報提供が継続されています。関連の情報は同社の公式サイトにも掲載されています(https://classroom-adventure.com/ja/rays-gone)。
- 代表プログラムの実績:「レイのブログ」世界14カ国以上・50,000人以上が体験
- 国際活動:2025年よりUNESCOのネットワーク「Media and Information Literacy Alliance」に加入
- 大会運営:ファクトチェックの国際大会「Youth Verification Challenge(現 GenAsia Challenge)」を引き継ぎ主催
受賞歴としては、朝日新聞社大学SDGs Action! Awards 2024 グランプリや、Tokyo Startup Gateway 2024 最優秀賞など複数の評価を受けています。これらの実績が、自治体との連携で提供するプログラムの信頼性を支えています。
| 項目 | 要約 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年7月21日 09時10分 |
| 提供団体 | 株式会社Classroom Adventure(代表:今井善太郎) |
| 連携先 | 文京区(区長:成澤廣修、文京区防災危機管理課) |
| プログラム名 | レイの失踪(闇バイト追体験型ネットリテラシープログラム) |
| 対象 | 文京区立中学校(1校を除く9校)、中学生 |
| 実施期間 | 2026年6月開始、今年度末まで順次実施 |
| 実施形式 | Classroom Adventureの講師による出張ワークショップ(体験型・ゲーミフィケーション) |
| 学習の3ステップ | 狙われない/騙されない/ハマらない |
| 関連リンク | https://classroom-adventure.com/ja/rays-gone |
| 主な受賞歴・国際活動 | 朝日新聞社大学SDGs Action! Awards 2024 グランプリ等、UNESCOネットワーク加入(2025年) |
以上がプレスリリースの要点と背景の整理です。文京区での導入は、若年層を対象とした実践的な情報リテラシー教育を自治体と民間が協働して進める事例として位置づけられます。関連の詳細や導入に関する情報は、提供元の公式ページにて確認できます。
プレスリリース内で提供されている画像や資料はダウンロード可能となっており、イベントや授業の様子、プログラム詳細は同社のプレス素材で閲覧できます。