7月24日始動:岐阜の80歳職人が作る着やすい服BEMO
ベストカレンダー編集部
2026年7月22日 08:10
BEMO本格始動
開催日:7月24日
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岐阜で育まれた服づくり:生まれた背景と関係者
原体験から始まったブランド構想
岐阜市長良に店舗を構えるQQ 実験所は、代表の父親が入院した際に「痛くて腕が上がらず服を着られない」という実体験に直面したことをきっかけに、新しい洋服ブランドを立ち上げました。ブランド名は「BEMO(ベモ)」。“誰もが平等に歳を重ねる未来へ同じバス(BEMO)に乗り合おう”という想いが込められています。
この構想には、地元岐阜の技術者や職人たちが賛同しました。パタンナーはHUKINの井藤氏、縫製設備や協力には白木ミシン、そして「かつて岐阜の繊維産業を支えた平均年齢80歳以上の元縫製職人たち」が制作に関わり、オール岐阜でバトンリレーのように服づくりを進めています。
- ブランド名:BEMO(ベモ)
- 発案者:QQ 実験所(岐阜市長良)代表(父親の入院体験が発案の契機)
- 連携団体:特定非営利活動法人 ひだまり創(岐阜県笠松町、理事長:古澤由加里)
- 主要協力:HUKIN(井藤氏)、白木ミシン、平均年齢80歳以上の元縫製職人
完成したシャツを着用してメンバー全員での記念撮影や、高齢者自宅での制作風景、制作したシャツ完成品の着用写真などの素材があり、ブランドの誕生過程を可視化できる点も特徴です。
報道発表日は2026年7月21日10時05分。本ブランドは2026年7月24日(金)より本格始動します。
設計思想と製作プロセス:誰もが脱ぎ着しやすい服をどうつくるか
デザインの目的と機能性
BEMOが追求するのは、年齢や性別、身体の障がいにかかわらず「誰もが脱ぎ着しやすく動きやすい」服です。単に見た目を整えるだけでなく、日常生活の中で実際に着用する際の困りごとを解消することを重視しています。
具体的な仕様や構造については、プロのパタンナーによる設計が基盤になっています。HUKINの井藤氏が担うパターン設計では、可動域や着脱のしやすさ、縫製しやすい構造を踏まえた設計が行われています。これは病院や介護現場での実体験にもとづく要件と整合しています。
- 設計で重視するポイント
- ・腕が上がりにくい人でも着脱しやすい前開きやファスナー配置、ボタンの配置設計
- ・身体の動きに追随するパターン設計による可動性の確保
- ・小ロット生産に向く縫製工程の簡略化と耐久性
製作の連携体制と工程
製作は地元岐阜の産業資源と人材を活用する体制で進められています。白木ミシンなど地域の設備と技術者が協力し、かつて繊維産業を支えた元縫製職人たちが、自宅や地域の拠点で一着ずつ丁寧に仕上げています。
小ロットで「想いのこもった服」を作るため、工程は量産を前提としない分、各工程で職人の技術を活かす仕組みになっています。制作現場の写真には、高齢者自宅でのシャツ制作風景や完成品を着用した様子が含まれており、実際の作業環境や出来上がりを確認できます。
- デザイン発案(QQ 実験所の現場体験に基づく要件整理)
- パターン設計(HUKIN・井藤氏)
- 縫製・仕上げ(白木ミシンと元縫製職人による制作)
- 検品・展示(QQ 実験所店舗での完成品展示)
地域共生と福祉的価値:社会課題への対応と評価
解決しようとする社会課題
超高齢社会において、介護される側の高齢者が「役割」を失い自己否定につながる事例が問題視されています。プレスリリースでは、80代で閉じこもりが約2.4倍に急増するという国立社会保障・人口問題研究所(2023)「2022年生活と支え合いに関する調査(第3回)報告書」の調査結果を参照し、この課題を指摘しています。
BEMOの取り組みは、高齢者が技術や経験を生かして「出番(役割)」を得ることで、自己否定や閉じこもりの解消に寄与することを目指す地域共生モデルです。服づくりを通して生まれる社会的な役割や対価、コミュニケーションが福祉的価値を生む仕組みになっています。
外部評価と支援
この取り組みは地域外からも注目されています。2026年には赤い羽根福祉基金の助成を受け、また日本認知症ケア学会の実践ケア賞なども受賞するなど、福祉やケアの分野での評価・支援を得ています。
小ロットで想いのこもったものづくりと、高齢者に対する「出番」をつなぐモデルは、地域の産業と福祉を横断して持続可能にする可能性がある点で注目されています。
| 評価・支援 | 内容 |
|---|---|
| 赤い羽根福祉基金(2026年) | 助成を受けたプロジェクトとして運営支援を受領 |
| 日本認知症ケア学会 | 実践ケア賞受賞(取り組みの実践性・福祉貢献が評価) |
公開初日・取材案内と要点整理
公開初日の情報と取材機会
BEMOの本格始動は2026年7月24日(金)です。初日の取材機会として、同日11時~12時にQQ 実験所店舗で実際の商品を手に取って確認できる時間が設けられています。店舗所在地は岐阜市長良福光2621-1です。
当日は制作に参加したNPO法人ひだまり創のメンバーも店頭に立ち、制作背景や高齢者職人の役割、制作過程について直接話が聞ける場になります。繊維の街・岐阜で生まれたオール岐阜ブランドの立ち上がりを現場で確認できる機会です。
- 日時:2026年7月24日(金)11:00~12:00
- 場所:QQ 実験所 店舗(岐阜市長良福光2621-1)
- 参加者:QQ 実験所、NPO法人ひだまり創のメンバー、協力職人(パタンナー、白木ミシン等)
記事要点のまとめ(下の表を参照ください)
以下の表は本記事で取り上げた主要な事実や日時、関係者、受賞・助成情報などを整理したものです。プレスリリースの内容を端的にまとめていますので、取材や報道に際しての参照資料としてご利用ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド名 | BEMO(ベモ) |
| 本格始動日 | 2026年7月24日(金) |
| 発表日 | 2026年7月21日 10:05 |
| 発案の契機 | QQ 実験所代表の父親が入院時に服の着脱に困難を抱えた体験 |
| 連携団体 | 特定非営利活動法人 ひだまり創(岐阜県笠松町、理事長:古澤由加里) |
| 主要協力者 | HUKIN(井藤氏、パタンナー)、白木ミシン、平均年齢80歳以上の元縫製職人たち |
| 取材・公開初日 | 2026年7月24日(金)11:00~12:00(QQ 実験所店舗) |
| 店舗所在地 | 岐阜市長良福光2621-1 |
| 社会的意義 | 高齢者の「出番(役割)」創出による自己肯定感の喚起と地域共生モデルの提示 |
| 外部評価・支援 | 2026年 赤い羽根福祉基金 助成、日本認知症ケア学会 実践ケア賞 受賞 |
| 参考データ | 国立社会保障・人口問題研究所(2023)「2022年生活と支え合いに関する調査(第3回)報告書」:80代で閉じこもりが約2.4倍に増加 |
本稿ではプレスリリースの情報をもとに、BEMO誕生の経緯、設計と製作の流れ、地域福祉との関わり、公開初日の取材機会および支援・受賞状況までを網羅的に整理しました。取材や報道にあたっては、上記の日時・場所・関係者情報を確認してください。