8月5日開始|JFFが歌舞伎7作を119国で無料配信
ベストカレンダー編集部
2026年7月22日 15:02
JFF歌舞伎巡回配信
開催日:8月5日
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7か国で展開するシネマ歌舞伎上映と体験型ワークショップの全体像
国際交流基金(JF)は、松竹株式会社の協力を得て、シネマ歌舞伎の巡回上映と体験型ワークショップを組み合わせた事業「JFF Discover Kabuki Tour & Online」を実施すると発表しました。発表日時は2026年7月22日11時00分で、実施期間は現地巡回が2026年10月から11月、オンライン配信は2026年8月5日から開始されます。
巡回対象国はフィリピン、ペルー、チリ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、エジプトの7か国です。これらの国々では、シネマ歌舞伎の上映に加え、歌舞伎の舞台表現や装いに直接触れることができるワークショップを実施します。フィリピンでは日・フィリピン国交正常化70周年の記念事業として、アルゼンチンでは日本人アルゼンチン移住140周年記念事業の一環として行われます。
事業の目的と組合せ
本事業は、現地での巡回上映とワークショップ、さらにオンライン配信(JFF Theater)を組み合わせることで、歌舞伎を初めて体験する層にもわかりやすく紹介することを目的としています。現地体験で直感的な理解を促し、オンライン配信でアクセスの幅を広げるハイブリッド型の取り組みです。
松竹の協力により選定された作品群は、古典から新作歌舞伎まで幅広く、海外の観客に歌舞伎の多様な魅力を示す構成になっています。ワークショップでは、舞台で用いられる衣裳の着付け体験や、隈取(くまどり)をモチーフにしたボディペイント体験を行います。
各国の実施スケジュールとワークショップの詳細
巡回上映・ワークショップの具体的な国別スケジュールと上映作品、ワークショップ内容は以下の通りです。表形式で整理し、各開催で何が行われるかを明確に示します。
各国の開催期間は現地での企画調整により変更の可能性がありますが、現時点で示された予定は以下のとおりです。
| 国名 | 開催期間(予定) | 上映作品 | ワークショップ |
|---|---|---|---|
| フィリピン | ①2026年10月上旬 ②2026年11月後半 | ①シネマ歌舞伎『連獅子』 ②『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』前編・後編 | ①隈取ボディペイント+歌舞伎衣裳着付け体験 ②実施なし(上映のみ) |
| ペルー | 2026年10月上旬 | シネマ歌舞伎『二人藤娘/日本振袖始』 | 歌舞伎衣裳着付け体験 |
| チリ | 2026年10月中旬 | シネマ歌舞伎『二人藤娘/日本振袖始』 | 歌舞伎衣裳着付け体験 |
| アルゼンチン | 2026年10月中旬 | シネマ歌舞伎『二人藤娘/日本振袖始』 | 歌舞伎衣裳着付け体験 |
| ブラジル | 2026年10月下旬~11月上旬 | ①シネマ歌舞伎『連獅子』 ②シネマ歌舞伎『身替座禅』 | 隈取ボディペイント |
| メキシコ | 2026年11月上旬 | シネマ歌舞伎『連獅子』 | 隈取ボディペイント |
| エジプト | 2026年11月中下旬 | シネマ歌舞伎『二人藤娘/日本振袖始』 | 歌舞伎衣裳着付け体験 |
ワークショップの内容補足
ワークショップでは、隈取をモチーフにしたボディペイント体験を行うほか、実際の舞台で使用される歌舞伎衣裳を用いた着付け体験を実施します。隈取体験は主に『連獅子』にちなむプログラムで、舞台表現の視覚的特質に焦点を当てます。
着付け体験は伝統衣裳の重みや仕立て、着付けの工程を直接体験することで、演技や立ち居振る舞いとの関連性を理解できるよう企画されています。各国の会場では企画に応じた説明を日本語と現地語または英語で行う想定です。
JFF Theaterによる無料配信:対象地域・字幕・配信スケジュール
現地巡回と並行して、オンライン配信プログラム「JFF Discover Kabuki Online」をJFF Theaterで展開します。配信開始は2026年8月5日で、対象地域は東南アジア、南西アジア、中南米、中東、アフリカを中心にした世界119か国です。
視聴は無料ですが、視聴にはユーザー登録が必要です。字幕は9言語(英語、アラビア語、フランス語、インドネシア語、ミャンマー語、ポルトガル語、中南米スペイン語、タイ語、ベトナム語)に対応しています。配信開始および終了時刻はすべて日本時間午前11時です。
配信作品と配信期間(JFF Theater)
配信作品は複数の歌舞伎映像を含み、配信期間は作品ごとに設定されています。配信中の作品と配信期間、上演年や主な出演者の情報は以下の通りです。
| 配信作品 | 配信期間(日本時間 午前11時基準) | 主な出演者 | 上演年月/劇場 |
|---|---|---|---|
| 『ようこそ歌舞伎座へ』 | 2026/8/5 – 2027/5/12 | 中村虎之介 | 2024年11月/歌舞伎座 |
| 『石橋』 | 2026/8/5 – 2026/11/4 | 尾上松緑、中村萬太郎、中村種之助、中村福之助、中村虎之介 | 2024年11月/歌舞伎座 |
| 『車引』 | 2026/11/4 – 2027/2/3 | 松本幸四郎、市川染五郎、尾上左近、大谷廣太郎、松本白鸚 | 2025年9月/歌舞伎座 |
| 『弁天娘女男白浪』 | 2026/11/4 – 2027/2/3 | 尾上右近、坂東巳之助、中村隼人、中村米吉、中村橋之助、中村福之助、坂東亀三郎、嵐橘太郎、坂東彦三郎、中村東蔵 | 2022年5月/歌舞伎座 |
| 『鷺娘』 | 2026/11/4 – 2027/2/3 | 中村七之助 | 2024年12月/歌舞伎座 |
| 『京鹿子娘道成寺』 | 2027/2/3 – 2027/5/12 | 中村壱太郎、大谷廣太郎、中村玉太郎 | 2024年1月/歌舞伎座 |
| 『棒しばり』 | 2027/2/3 – 2027/5/12 | 中村鷹之資、市川染五郎、中村橋之助 | 2025年1月/浅草公会堂 |
上映作品の詳細と制作クレジット
巡回上映および配信に含まれるシネマ歌舞伎作品の制作情報は、作品ごとの理解を深めるうえで重要です。ここでは各作品の主要な情報を整理します。
下記は各シネマ歌舞伎の作・監督・出演者・公開年などを網羅した一覧です。
- 『連獅子』
- 作:河竹黙阿弥/監督:山田洋次/主な出演:中村勘三郎、中村勘九郎、中村七之助、片岡亀蔵、坂東彌十郎/シネマ歌舞伎公開年:2008年
- 『二人藤娘/日本振袖始』
- 「二人藤娘」 主な出演:坂東玉三郎、中村七之助
「日本振袖始」 作:近松門左衛門/主な出演:坂東玉三郎、中村米吉、中村勘九郎
シネマ歌舞伎公開年:2015年 - 『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ(前編/後編)』
- 原作:宮崎駿(漫画『風の谷のナウシカ』)/脚本:丹羽圭子、戸部和久/演出:G2/協力:スタジオジブリ/主な出演:八代目 尾上菊五郎、中村七之助、尾上松也、坂東巳之助、尾上右近、中村米吉、市村萬次郎 他(声の出演:市川中車、後編では中村吉右衛門等)/シネマ歌舞伎公開年:2020年
- 『身替座禅』
- 作:岡村柿紅/主な出演:中村勘三郎、松本幸四郎、坂東巳之助、坂東新悟、坂東三津五郎/シネマ歌舞伎公開年:2010年
配信プラットフォームと国際交流基金の役割
配信媒体はJFF Theater(https://www.jff.jpf.go.jp/)。同プラットフォームは登録制で無料配信を行っており、字幕対応や地域制限により配信国・字幕言語が異なる場合があります。
国際交流基金(JF)は「日本の友人をふやし、世界との絆をはぐくむ。」をミッションとする独立行政法人で、海外に25か国・26か所の拠点を持ち、日本の文化芸術交流を推進しています。JFはこれまでに日本映画祭や上映会を世界各地で開催しており、2025年度には80か国・地域で約26.5万人の観客に日本映画を届けました。
要点の整理と参照情報(表形式)
ここまでに示した主要事項を、読者が素早く確認できるように表で整理します。配信・巡回の開始日、対象国、主要作品、ワークショップ、視聴条件などを網羅しています。
表の後に本記事で取り上げた情報の要約を自然な文章で締めくくります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表機関・発表日時 | 国際交流基金(JF)/2026年7月22日 11時00分 |
| 事業名 | JFF Discover Kabuki Tour & Online |
| 現地巡回実施国 | フィリピン、ペルー、チリ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、エジプト(7か国) |
| 現地巡回期間 | 2026年10月~11月(国別に開催時期あり。フィリピンは10月上旬/11月後半など) |
| ワークショップ内容 | 隈取ボディペイント、歌舞伎衣裳着付け体験(国別実施) |
| オンライン配信開始 | 2026年8月5日(JFF Theater) |
| 配信対象地域 | 東南アジア、南西アジア、中南米、中東、アフリカなど世界119か国 |
| 視聴料 | 無料(ただしユーザー登録が必要) |
| 字幕言語 | 英語、アラビア語、フランス語、インドネシア語、ミャンマー語、ポルトガル語、中南米スペイン語、タイ語、ベトナム語(9言語) |
| 配信作品(一部) | 『ようこそ歌舞伎座へ』『石橋』『車引』『弁天娘女男白浪』『鷺娘』『京鹿子娘道成寺』『棒しばり』等 |
| 関連リンク |
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この事業は、現地での体験型プログラムと多言語字幕によるオンライン配信を併用することで、歌舞伎を初めて目にする観客層に対しても表現の核心や文化的背景を理解しやすく届けることを目指しています。フィリピンとアルゼンチンでの開催はそれぞれ記念事業と連動しており、地域ごとの歴史的つながりも踏まえた実施となります。JFFおよび松竹の協力により、伝統芸能の映像化・海外発信の取り組みが一段と進む見通しです。
配信・巡回の詳細や最新情報はJFF Theaterの公式ウェブサイト(https://www.jff.jpf.go.jp/)および国際交流基金公式サイト(https://www.jpf.go.jp/)で確認できます。以上が、本事業の主な内容とスケジュールの整理です。