東京初のナイト・ダブルヘッダー:TDK E‑Prixが夜を照らす
ベストカレンダー編集部
2026年7月25日 20:52
TDK Tokyo E-Prix
開催期間:7月25日〜7月26日
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夜の東京を照らす初のナイト・ダブルヘッダー:コースとスケジュールの全容
ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2025/26シーズン第14戦・第15戦にあたる2026 TDK Tokyo E-Prixが、2026年7月25日・26日に東京市街地サーキットで開催されます。本大会は東京での開催が3回目となり、フォーミュラE史上初の日本市街地ナイトレースとして、両日ともナイトセッション(本プレスリリースでは「両日とも日本時間20時にスタート」と記載)で行われます。
使用されるコースは東京ビッグサイトを囲む形で設定された全長2.58km、18コーナーのコンパクトかつテクニカルなレイアウトです。東京湾を望むロケーションとライトアップされた会場を背景に、GEN3 Evoマシンが夜の市街地を駆け抜けます。
- 開催日:2026年7月25日・26日
- コース長:2.58km、コーナー数:18
- マシン:GEN3 Evo(アジアラウンドでの最終出走)
- ナイトレース開始時間:プレスリリース本文では両日とも日本時間20時スタートと記載。一方、放送情報の項では「レースは日本時間20時05分にスタートします」との記述もあります
現地での演出や光環境の変化は、日中とは異なる路面温度や視認性の条件を生み出します。選手・チームは夜間のコンディション変化に対応する戦略を組み立てる必要があります。
グリッドでの追悼と式典
シトロエン・レーシング フォーミュラEチーム代表、シリル・ブレ氏の訃報を受け、東京大会ではフォーミュラEコミュニティ全体で功績を称える追悼が行われます。具体的には土曜日の第1レース開始前にグリッド上で1分間の黙祷が捧げられる予定です。
こうした式典はレースの競技性を保ちつつ、モータースポーツ界での人物の貢献を記憶する場となります。
順位争いとこれまでのシーズン経過:注目ドライバーとチームの動向
2025/26シーズンは残り4戦となり、ドライバーズランキングは首位パスカル・ウェーレインと2位ミッチ・エバンスの差がわずか9ポイント、チームランキングはジャガーが首位でポルシェに6ポイント差をつける接戦となっています。メーカーランキングではポルシェが384ポイントで首位、ジャガーは50ポイント差の2位です。
東京大会はシーズンの最終盤にあたり、タイトル争いに直接影響を与える重要な2戦になります。GEN3 Evoにとってアジアでの最後の戦いであり、各チームはポイント獲得と技術的な最適化を両立させる必要があります。
- 注目ドライバー
- パスカル・ウェーレイン:上海大会での勝利により首位に浮上。昨年の東京大会では2位表彰台。
- ミッチ・エバンス:ランキング2位。上海でDNSとなったレースのリベンジを狙う。
- オリバー・ローランド:日産フォーミュラEチーム。ホームレースに向けてコメントを発表。
- ルーカス・ディ・グラッシ:ローラ・ヤマハABT。中国でチームに初優勝をもたらし、東京へ期待。
シーズンハイライト(ここまでの勝者・出来事)
シーズン序盤から多彩な勝者が出ており、シリーズの競争力を示しています。以下は本シーズンの主要な勝敗と記録です。
- ブラジル:ジェイク・デニス(Andrettiに今季初優勝)
- メキシコシティ:ニック・キャシディ(13番グリッドから追い上げ優勝、Citroën Racingにシングルシーター初勝利)
- マイアミ:ミッチ・エバンス(キャリア15勝目、歴代最多勝の単独トップ)
- ジェッダ:パスカル・ウェーレイン(第1レース優勝)/アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(Jaguar TCS Racingで初優勝)
- マドリード:ダ・コスタ(2戦連続優勝)
- ベルリン:ニコ・ミュラー(初優勝、続く日にはミッチ・エバンスが逆転優勝)
- モナコ:ニック・デ・フリース(GEN3初勝利)、翌日オリバー・ローランドが優勝
- 三亜(サニヤ):ジェイク・デニス(ポールから完璧な勝利)
- 上海:パスカル・ウェーレイン(ポールから優勝)、翌日はルーカス・ディ・グラッシが最後尾スタートからローラ・ヤマハABTにチーム初優勝をもたらす
これらの結果が示す通り、選手権は勝者が分散する予測困難な展開が続いています。
サステナビリティと都市連携の具体施策:HVO導入、GX Action、地域プログラム
東京大会では環境負荷低減を重視した運営が計画されています。運営に必要な電力インフラには再生可能な燃料であるHVO(Hydrotreated Vegetable Oil:水素化脱揮発性植物油)を採用し、ライフサイクル全体でのCO₂排出量を最大で90%削減するとしています。また、HVOとサーキット内の蓄電池システムを組み合わせ、ピーク時の送電網負荷を軽減する設計となっています。
プレスリリースではが、2025年の東京E-PrixにおけるHVO使用で従来のディーゼル燃料と比べて21.3トンのCO₂排出削減を実現した実績も示され、今回の導入は拡大版の取り組みとして位置付けられます。
| 施策 | 内容 |
|---|---|
| 燃料 | HVOを使用した発電(ナイトレース照明含む)。ライフサイクルで最大90%のCO₂削減を目指す。 |
| 蓄電 | 会場内蓄電池と組み合わせて電力需要管理を実施。 |
| プラスチック削減 | 来場者向けエコカップ配布、給水ステーション設置、飲食出店はリサイクル可能包装義務化。 |
都市との連携と地域への波及
東京都とフォーミュラEのパートナーシップは、ゼロエミッション東京戦略およびZEV普及施策の重要施策となっています。東京大会はGX(グリーントランスフォーメーション)推進の一環として、東京ビッグサイトでのGX Actionと連携した特別イベントを実施します。来場者は両イベントを行き来でき、クリーンエネルギー技術や電動モビリティの未来を体験可能です。
また、東京都は大会期間中にデジタルスタンプラリーなどを通じてサステナブル・アーバンツーリズムを推進し、市内の関連スポットを巡る参加型プログラムを展開します。
地域交流・教育・社会貢献プログラム
・Better Futures FundとしてフォーミュラEは東京社会福祉協議会に対し25,000ユーロを寄付します。寄付金は児童養護施設で暮らす子どもたちへのインタラクティブなデザインワークショップやファンビレッジでの公式セレモニーなどに用いられます。
・Community Day:約4,000人の地域住民を招待するソフトオープンイベントを実施。ファンビレッジ特別入場、ピットレーンウォーク、フリー走行観戦、本格的な盆踊りの実施、TDK・ヤマハ・帝人提供の限定デザイン手ぬぐい配布などが行われます。
・FIA Girls on Track:12歳から25歳までの最大120名が参加する1日プログラム。KYOJO CupドライバーとのQ&A、eカート体験、レーシングシミュレーター、STEMワークショップ、フラッグマーシャル講習などを実施。グローバルパートナーのHankookと東京都GX Actionの支援で運営されます。
・金曜日のレースウィークには「Change. Accelerated. Live Tokyo presented by TDK & BloombergNEF」が開催され、産業界リーダーや政策立案者が持続可能なエネルギーと気候政策について議論します。
放送・配信情報、フォーミュラEの位置づけと大会まとめ
放送・配信については地域別の放送情報を公式サイトで案内していますが、主要な放送予定としてはJ SPORTSとBSフジでの放送、さらに英語系配信としてtalkSPORTでのライブ中継も予定されています。フリー走行からチェッカーフラッグまでをカバーするRace Centre(Infosys提供)では、AI実況、リアルタイム分析、詳細なトラッキングにより高度な観戦体験が提供されます。
また、フォーミュラE制作のドキュメンタリーシリーズ「Formula E:Driver」がAmazon Prime Videoで配信されており、シーズン10・11の各シーズン全4話構成でドライバーの姿を追う内容です。視聴リンクはプレスリリース内に示されています。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 大会名 | 2026 TDK Tokyo E-Prix(第14・15戦) |
| 開催日 | 2026年7月25日・26日 |
| 場所 | 東京ビッグサイト周辺(全長2.58km/18コーナー) |
| 開始時間 | プレスリリース本文:両日とも日本時間20時スタート/放送情報欄:20時05分スタート |
| 使用車両 | GEN3 Evo |
| 環境対策 | HVO採用(ライフサイクルで最大90%CO₂削減)、会場蓄電池、エコカップ、使い捨てプラスチック削減 |
| 社会貢献 | Better Futures Fund 25,000ユーロ寄付、Community Dayで地域参加、FIA Girls on Track開催 |
| 放送 | J SPORTS、BSフジ、talkSPORT、Infosys Race Centreなど |
以上がプレスリリースに含まれる主要項目と詳細の整理です。東京での初となる両日ナイト開催、サステナビリティを重視した運営、地域・教育・社会貢献プログラム、シーズン終盤の緊迫したランキング状況といった要素が重なり、2026 TDK Tokyo E-Prixは競技面と都市・環境施策の両面で注目される大会となります。