10月17・18日 超吟醸祭2026と日本酒の費用倒れ
ベストカレンダー編集部
2026年7月30日 07:52
超吟醸祭2026
開催期間:10月17日〜10月18日
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出展頻度は高いが目的は認知・新規獲得が中心
日本酒専門メディア「SIPORY(シポリー)」が実施した「全国酒蔵イベント出展実態調査2026」(有効回答141蔵/39都道府県、2026年7月時点・継続中)によると、酒蔵のイベント出展頻度は非常に高いものの、出展の主目的は主に認知向上や新規ファン獲得に偏っており、直接的な売上向上を第一目的にしている蔵は少数にとどまることが明らかになりました。
調査では、過去1年間の出展回数について「10回以上」が56.0%、「5〜9回」が27.0%で、合計すると83.0%が年5回以上出展しています。出展イベントの種類も多岐にわたり、日本酒専門イベントが83.0%、地域イベント・祭りが73.0%、酒販店イベントが71.6%、飲食店イベントが70.9%と、ほぼ並行的に複数イベントに参加している現状が読み取れます。
出展目的の内訳と示唆
出展の主な目的(最大3つ選択可)では、「認知向上」85.8%、「新規ファン獲得」78.7%が突出しており、これらが上位を占めています。一方で、「売上向上」は48.9%にとどまるという結果でした。
この傾向は、酒蔵がイベント参加をブランドや認知戦略の一環として位置づけつつも、短期的な収益性は必ずしも期待していない構図を示しています。結果として、出展は継続的な投資を要する施策となり、費用対効果や事後の消費動向把握が重要な課題となります。
「費用倒れ」の実態と蔵元の声
SIPORYの調査では、出展に伴う課題として最も多く挙がったのは「出展費用」72.3%でした。次いで「売上につながらない」56.7%、さらに「人員不足」41.8%、「効果測定が難しい」41.8%、「商談につながらない」31.9%と続きます。
この結果は、イベント自体は盛況でも、蔵元の収支が合わない、あるいは投資に見合った売上や商談につながらないという「費用倒れ」の構造が広く存在することを示しています。出展先を選ぶ際に重視する点でも「出展費用」58.2%、「来場者数」48.2%が上位に挙がっており、コスト感度が高いことがうかがえます。
自由記述に表れた現場の実感
調査の自由記述からは、現場の切実な声が複数寄せられています。原文ママの抜粋として、
- 「イベント単体でみたとき、ほとんどの場合は蔵の収支はマイナスを強いられている。」
- 「イベントそのもので蔵元が赤字になるものには、基本的には参加できません。イベントを広報として考えることは、もうできない時代になっています。」
- 「前向きな感想はいただくが、その後の消費にどう繋がっているのか、そもそも繋がっているのかが分からない。」
- 「イベントを継続するほど来場者が固定客になり、新規来場者の獲得が難しい。特に若年層に響くイベントが難しい。」
これらの声は、短期的な販売の不足だけでなく、イベント後の持続的な消費や新規層の獲得といった長期的な課題も含んでいる点で重要です。
酒蔵が求める場とSIPORYの施策
酒蔵が今後参加したいイベント形式の上位には、「酒販店向け商談会」53.9%、「飲食店向け商談会」50.4%が挙がっており、商談や流通につながる場への期待が高いことが示されています。消費者向けイベントに期待することとしては「新たな客層の開拓」67.4%、「ブランド認知向上」63.1%、「若年層との接点」41.8%が上位となっています。
また、今後強化したい取り組みとしては「酒販店開拓」55.3%、「海外展開」54.6%、「飲食店開拓」46.8%が挙げられており、販路拡大や海外市場への関心が高まっていることがわかります。
SIPORYが提示する「三方良し」の設計
SIPORYは今回の調査結果を受けて、酒蔵・来場者(ユーザー)・主催運営の三者がともに持続可能な関係を築けるイベント設計の必要性を訴えています。調査からは、盛り上がりはあるものの日常的な消費につながらない点が課題の根幹にあると分析しています。
こうした観点から、SIPORYは実践的な取り組みとして独自イベントと連動した施策を打ち出しています。以下にSIPORYが公表している主な取り組みと関連情報を整理します。
SIPORYの具体的取り組みと提供サービス
SIPORYは、課題解決の試みとして日本酒イベント「超吟醸祭2026」を主催します。開催は2026年10月17日・18日、東京ポートシティ竹芝で、主な特徴として酒蔵に出展料を求めない運営や、当日の販売機会を用意するなど、蔵元負担を軽減しつつ来場者との接点を強化する設計を採用しています。全国42蔵・162銘柄以上が集う予定です。
また、イベントでの出会いを「その日限りで終わらせない」ための施策として、SIPORYは毎月3銘柄の日本酒(各100ml)を届けるサブスクリプションを準備しており、現在事前登録を受け付けています。サブスク事前登録者には、超吟醸祭のチケット先行販売・割引などの特典が提供される予定です。
- 超吟醸祭2026(公式)
- https://sipory.jp/event/superginjo-fes/2026
- SIPORYサブスク(事前登録)
- https://sipory.jp/sub
- 調査記事(全文・無料)
- https://sipory.jp/blog/sake-brewery-event-survey-2026
- 詳細版レポート(会員・回答蔵限定)
- https://sipory.jp/survey/2026/report
調査概要と引用・問い合わせ先、まとめ表
調査の基本事項は以下のとおりです。調査はメール配信によるWebアンケート(無記名)で実施され、調査期間は2026年7月2日から継続実施中です。今回の集計時点は2026年7月15日、有効回答数は141蔵(39都道府県)、回答率は約12%です。本調査は継続中で、本リリースは上記時点での集計にもとづきます。
引用・転載については、本調査がSIPORYの一次調査であることを明記し、出典として「SIPORY『全国酒蔵イベント出展実態調査2026』」と本記事(https://sipory.jp/blog/sake-brewery-event-survey-2026)へのリンクを付すよう案内しています。報道機関による図版や詳細データの希望は問い合わせフォームを通じて受け付けられています。
- 調査名
- 全国酒蔵イベント出展実態調査2026
- 調査主体
- SIPORY(シポリー/日本酒専門メディア・日本酒イベント企画)
- 調査対象
- 全国の酒蔵(蔵元・蔵人)
- 調査方法
- メール配信によるWebアンケート(無記名で集計)
- 調査期間
- 2026年7月2日〜(継続実施中)
- 有効回答数
- 141蔵(39都道府県/回答率 約12%)
- 集計時点
- 2026年7月15日
以下に、本記事で扱った主要な数値と事案を表に整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 有効回答数(集計時点) | 141蔵(39都道府県) |
| 調査期間 | 2026年7月2日〜(継続中、集計時点 7月15日) |
| 回答率(概算) | 約12% |
| 過去1年間の出展回数 | 10回以上 56.0%/5〜9回 27.0%(合計 83.0%が年5回以上) |
| 出展目的(上位) | 認知向上 85.8%/新規ファン獲得 78.7%/売上向上 48.9% |
| 出展の課題(上位) | 出展費用 72.3%/売上につながらない 56.7%/人員不足 41.8%/効果測定が難しい 41.8% |
| 出展イベントの種類(上位) | 日本酒専門イベント 83.0%/地域イベント・祭り 73.0%/酒販店イベント 71.6%/飲食店イベント 70.9% |
| 今後参加したい形式 | 酒販店向け商談会 53.9%/飲食店向け商談会 50.4% |
| 消費者向けイベントに期待すること | 新たな客層の開拓 67.4%/ブランド認知向上 63.1%/若年層との接点 41.8% |
| SIPORYの関連施策 | 超吟醸祭2026(2026/10/17-18 東京ポートシティ竹芝、42蔵・162銘柄以上予定)/サブスク事前登録(毎月3銘柄×100ml) |
| 主催・運営 | 合同会社Doosin(SIPORY)/所在地:東京都豊島区/公式サイト https://sipory.jp |
本表は本記事で示した主要事項を整理したものです。調査の詳細なグラフや設問別の分析、自由記述の要約はSIPORYの調査記事および会員・回答酒蔵向けの詳細版レポートで閲覧できます。報道機関の方は図版や詳細データのご希望について、SIPORYの問い合わせフォーム(https://sipory.jp/contact)から連絡するよう案内されています。