旭化成グループ、再エネで現場の熱中症対策を本格化
ベストカレンダー編集部
2026年8月4日 17:01
再エネ熱中症対策開始
開催日:7月1日
📅 カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
再エネ電力を熱中症対策に直結させる取り組みの全体像
旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大和久 裕二)、旭化成住工株式会社(本社:滋賀県東近江市、代表取締役社長:櫻井 直樹)、中央ビルト工業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:阿部 俊一)は、2026年8月4日14時に、同グループの建設現場および工場において、2026年7月から再生可能エネルギー由来の電力を活用した熱中症対策の運用を開始したことを公表しました。
この取り組みは、現場で稼働する大型冷却器や休憩用のパネルボックス、作業者が身体を冷やして休息できるクールゾーンなどの設備を、再エネ電力で運用することで、夏季の高温環境下で働く技能者の安全確保と快適な作業環境づくりを目指すものです。加えて、環境配慮の取り組みを現場で「見える化」することで、協力会社を含む技能者の環境意識の向上につなげる方針が示されています。
導入された設備の詳細と設置場所
発表文に示された具体的な設備は主に三つに分かれます。それぞれの設備は、設置場所や目的、運用方法が異なりながらも共通して再生可能エネルギー由来の電力で稼働する点が特徴です。
以下では各設備の仕様・設置場所・運用趣旨を整理し、現場でどのように活用されるかを具体的に解説します。
大型パネルボックスの設置
比較的工期の長い建設現場では、大型の休憩用パネルボックスを設置しています。内部には冷却設備が備えられており、作業中の休憩時間に適切な温熱環境を確保する目的で運用されています。
これらの冷却設備は再エネ電力で稼働しており、作業現場における熱中症リスク低減と同時に、再生可能エネルギーが日常の安全対策に直接寄与していることを現場で示す役割も担います。
- 設置箇所:建設現場(比較的長期工期の現場)
- 目的:休憩中の体温管理、熱中症対策
- 電力:再生可能エネルギー由来の電力で稼働
発表資料では、(左)建設現場におけるパネルボックスという記載と写真説明があり、視覚的にも現場での設置状況を示しています。
大型冷却設備およびクールゾーンの整備
資源循環センターやグループ工場では、高温になりやすい作業エリアに大型の冷却設備を導入し、身体を冷やして休息できるクールゾーンの整備を進めています。これにより、作業エリアと休憩エリアの温熱環境を改善し、作業者全体の安全管理を強化します。
大型冷却設備は現場での冷却能力向上を目指し、クールゾーンは短時間で体温を下げられる休息環境として設計されています。これらも再エネ電力で運用され、環境価値と安全性を同時に実現する取り組みです。
- 設置箇所
- 資源循環センター・グループ工場
- 導入目的
- 作業環境の温度抑制、熱中症リスクの低減、休息中の体温管理
- 電力
- 再生可能エネルギー由来の電力で運用
発表写真の説明では、(右)資源循環センターの大型冷却器、(左)旭化成住工の大型冷却器、(右)中央ビルト社のクールゾーンといった表記があり、グループ各社での設置例が示されています。
自動販売機の設置とCO₂吸収機能
一部の建設現場および中央ビルト工業株式会社の設置箇所では、アサヒ飲料株式会社の自動販売機を導入しています。当社グループは、自動販売機の価格帯を水分補給が行いやすい水準に設定することで、技能者のこまめな水分補給を支援するとしています。
さらに、この自動販売機はアサヒ飲料による独自の環境取り組みである、CO₂吸収材を搭載した「CO₂を食べる自動販売機」です。大気中の二酸化炭素を吸収する機能を持つ機器を設置することで、健康管理と環境配慮の両面を現場で見える化しています。製品の詳細はアサヒ飲料の専用ページで確認できます(https://www.asahiinryo.co.jp/company/vending_machine/co2/)。
- 設置箇所:一部建設現場、中央ビルト社
- 機能:熱中症対策飲料の供給、CO₂吸収材搭載による環境貢献の可視化
- 運用上の配慮:飲料価格の配慮による水分補給促進
発表資料には、(左)建設現場に設置している自動販売機、(中)現場の自動販売機で取り組みを見える化、(右)中央ビルト社に設置している自動販売機、というキャプションが添えられています。
背景と取り組みの意義—気候変動対応と現場の安全確保を結び付ける
ここ数年、気候変動の影響により夏季の気温上昇が顕著となっており、建設現場や工場における熱中症対策の重要性は高まっています。技能者の安全確保は企業にとって最優先の課題であり、作業中だけでなく休憩時を含めた温熱環境の整備が求められています。
一方で、脱炭素社会の実現に向けた取り組みも企業に強く求められています。再生可能エネルギーの導入は進んできたものの、その効果や価値は日常業務の中で実感しにくいという課題がありました。本取り組みは、再エネ電力を現場の具体的な安全対策へと直結させることで、再エネ導入の価値を働く人々にとって身近なものにすることを目指しています。
発表文では、同グループがこれまで進めてきた建設現場や工場での電力の再エネ化の延長線上に、本取り組みが位置づけられていることが明示されています。再エネ電力を大型冷却器やクールゾーンなど熱中症対策設備に活用することで、脱炭素と安全確保の両立を図る意図が説明されています。
また、関連リリースとして以下の発表が挙げられており、継続的な取り組みの一環であることが示されています。
- https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20231108/index/
- https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20240731/index/
- https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20250905-02/index/
- グループ広報ページ:https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/index.html/
要点の整理と今後の位置付け
本稿では、旭化成ホームズグループが2026年7月から開始した、建設現場および工場における再生可能エネルギー由来電力を活用した熱中症対策について、導入設備とその意図を整理しました。取り組みは技能者の安全確保と環境価値の可視化を両立させることを目的としています。
最後に、この記事で取り上げた主要項目を表形式で整理します。以下の表は、導入設備・設置箇所・運用電力・主な目的および関連情報を簡潔にまとめたものです。
| 項目 | 内容 | 設置場所 | 運用電力 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 大型パネルボックス(休憩用) | 休憩時の冷却設備を備えた大型ボックス。熱中症リスク低減を目的。 | 比較的工期の長い建設現場 | 再生可能エネルギー由来電力 | 写真説明あり:(左)建設現場におけるパネルボックス |
| 大型冷却設備・クールゾーン | 作業エリアの温度抑制用大型冷却器、身体を冷やせる休息エリアの整備。 | 資源循環センター、グループ工場 | 再生可能エネルギー由来電力 | 写真説明あり:(右)資源循環センターの大型冷却器、(右)中央ビルト社のクールゾーン |
| 自動販売機(アサヒ飲料) | 熱中症対策飲料の提供。CO₂吸収材搭載の『CO₂を食べる自動販売機』を採用。 | 一部建設現場、中央ビルト社 | 該当なし(飲料設置) | 価格帯を配慮し水分補給を促進。詳細:https://www.asahiinryo.co.jp/company/vending_machine/co2/ |
以上の表は、本取り組みが現場で実際に稼働している設備とその目的、設置場所、及び再エネ電力の活用状況を整理したものです。発表には関連する追加リリースへのリンクも示されており、グループとしての継続的な取り組みがうかがえます。
本稿はプレスリリースに基づき事実関係を整理・解説したものであり、関係各社の発表内容を正確に伝えることを主眼としています。詳細は各社の公式リリースおよび上記リンク先を参照してください。