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8/12放送|上賀茂神社の古文書が語る戦国の実像

上賀茂神社特集放送

開催日:8月12日

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上賀茂神社特集放送
この番組で何がわかるの?
上賀茂神社が保管する1万4千点超の古文書を通じ、信長・秀吉・家康との具体的な関係や神社の“生き残り外交”が神社視点で読み解かれる。一次史料を基に儀礼や実務の裏側まで明らかにする番組構成です。
放送はいつどこで見られるの?
放送は2026年8月12日(水)よる9時〜9時54分、BS日テレでオンエア。磯田道史と田中道子が第205代宮司の案内で史料を解説します。

上賀茂神社の古文書が描く、戦国という時代の別の側面

BS日テレで放送中の歴史同行取材番組「磯田道史の歴史をゆく」は、2026年8月12日(水)よる9時から放送される回で、世界遺産・上賀茂神社(賀茂別雷神社)に眠る古文書群を取り上げる。BS日テレが公表したプレスリリース(2026年8月11日12時00分)によれば、上賀茂神社には1万4千点以上の古文書が保存されており、そこから織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と神社との具体的な関係が浮かび上がるという。

番組は歴史学者・磯田道史(国際日本文化研究センター 教授)と田中道子が、第205代宮司・髙井俊光氏の案内を受けつつ、従来の武将中心の史観ではなく「神社視点」で史料を読み解くことを特徴としている。古文書の保存状況、史料の性格、読み解き方の工夫などを交えつつ、戦国期の政治的・文化的な相互作用を明らかにする構成だ。

【BS日テレ】信長は上加茂神社が好きだった⁈『磯田道史の歴史をゆく』なぜ天下人たちと渡り合えたのか――戦国時代の生き証人・上賀茂神社 8月12日(水)よる9時放送 画像 2

1万4千点超の古文書が語る「日常」と「緊急時」の記録

保存されている古文書は日常的な寄進記録や祭事の費用帳から、戦乱や政変に伴う緊急対応を示す文書まで幅がある。今回、番組で取り上げる資料の中には本能寺の変の直前・直後に記されたとされる算用状(収支報告書)も含まれている。

これらの一次史料は、単に大名の動きや軍事行動を示すものではなく、神社がどのように周囲の権力者と折り合いをつけ、生き残りを図ったかを示す記録である点が重要だ。番組はこれらを丁寧に読み解き、神社が取った外交的・実務的な対応を明らかにしていく。

信長と上賀茂――幻の参拝準備と本能寺後の即応

上賀茂神社と織田信長との関係を示す記録からは、信長が神社と親密な関係にあったことがうかがえる。神社側史料には、競馬の原点ともされる「くらべうま」に名馬を寄進された記録が残るなど、信長側の積極的な関与が見てとれる。

とりわけ注目されるのは、本能寺の変の前月に神社が信長の来訪に備えて鱧(はも)やカラスミなどの豪華食材を準備していた記録と、本能寺の変発生後に神社が即座に行動を起こしたことを示す算用状や関連文書である。これらは戦乱のただ中で神社が迅速に情報を処理し、対応策を実行していたことを示している。

神社側の「タスクフォース」的対応の実態

番組では、神社がどのような手順で事態対応を行ったのか、具体的な支出記録や指示文書を基に検証する。記録には食材や人員の手配、状況報告の経路、各地への連絡などが細かく残されており、儀礼的な側面だけでなく実務的な作業の痕跡が認められる。

こうした対応は単なる受動的なものではなく、変化を察知して積極的に生き残りの道を模索する「生き残り外交」とも言える実務の積み重ねであり、戦国期の非武家的主体が果たした役割を再評価する材料となる。

秀吉の祈願と贈与、そして「なんばん餅」の復活

番組は豊臣秀吉にまつわる古文書の記録も掘り下げる。母・大政所の病気平癒を祈願して秀吉が上賀茂神社に寄進した、プレスリリースで「驚愕の金額」と評された寄進の記録が残されている点が紹介される。

古文書には秀吉側と神社側の急がれるやり取りや対応の痕跡が残り、神社が祈願や寄進に際してどのような手順で対応したかが読み取れる。番組はこれらを材料に、戦国期の権力者と宗教施設の相互依存関係を描き出す。

和菓子「なんばん餅」がつなぐ関係性

上賀茂神社から信長へ贈られたとされる秘伝の和菓子「なんばん餅」が番組制作の過程で現代に復活する様子も取り上げられる。番組はその復元過程を通じて、贈答文化に込められた工夫や狙いを解説する。

「なんばん餅」は単なる菓子ではなく、贈答による関係構築や信頼形成の手段として機能したことが示される。記録からは、相手を喜ばせるための工夫や、時には政治的意味合いを備えた文化的実践が読み取れる。

葵使が記す江戸幕府との200年の結びつき

徳川家との関係を示す史料群の中でも、特に注目されるのが「葵使(あおいつかい)」に関する記録である。上賀茂神社の神紋である「二葉葵」と徳川家の「三つ葉葵」は結びつきが指摘されるが、神社側から江戸城将軍へ二葉葵を献上する役割を担った葵使の詳細な日記が残されている。

その日記には、単に献上するだけでなく、強風雨の中を登城した記録や事前のリハーサル、将軍謁見のための入念な準備などが克明に記されており、葵使の行程が如何に過酷かつ慎重に遂行されていたかが分かる。

葵使の旅程と式次第の実務

番組では葵使の日記を手がかりに、実際の旅路や準備の様子、儀礼の形式とその変遷を読み解く。用意周到な準備は単なる形式主義に留まらず、将軍との関係を維持するための継続的な努力の記録であった。

この記録群は、江戸期における神社と幕府の関係性が長期的・制度的に支えられていたことを示し、現代に形を変えて受け継がれている慣行の源流を示すものとして重要である。

放送情報と本稿の要点整理

番組名は「磯田道史の歴史をゆく 戦国時代の生き証人・上賀茂神社」。出演は磯田道史(国際日本文化研究センター 教授)と田中道子、案内役として第205代宮司・髙井俊光氏が登場する。放送日時は2026年8月12日(水)よる9時~9時54分、放送局はBS日テレである。

以下の表は、本稿で取り上げた主要事項を整理したものである。番組で紹介される史料やテーマを一目で確認できる。

項目 内容
番組名 磯田道史の歴史をゆく 戦国時代の生き証人・上賀茂神社
放送日時 2026年8月12日(水)よる9時~9時54分
放送局 BS日テレ
出演 磯田道史(国際日本文化研究センター 教授)、田中道子、案内:第205代宮司・髙井俊光
主要史料 上賀茂神社所蔵の古文書群(1万4千点以上)、本能寺の変前後の算用状、葵使の日記ほか一次史料
主な見どころ
  • 信長の幻の参拝準備と本能寺の変直後の神社の即応記録
  • 秀吉の寄進記録(母・大政所の病気平癒祈願)と「なんばん餅」の復元
  • 葵使の日記に見る江戸幕府との200年にわたる絆と過酷な旅路
関連リンク https://www.bs4.jp/rekishiwoyuku/

本稿はBS日テレのプレスリリース(2026年8月11日付)に基づき、番組の内容と取り上げる史料の要点を整理したものである。番組は神社視点の史料読み解きにより、戦国から江戸へと続く政治・文化の関係性を改めて浮かび上がらせる構成となっている。