公開質問状で追及|紅麹問題と大阪市の検証不足
ベストカレンダー編集部
2026年8月11日 20:57
公開質問状提出
開催日:8月11日
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公開質問状提出の背景と狙い
株式会社薫製倶楽部は、令和8年(2026年)8月11日午前9時40分付けで、大阪維新の会を経由して大阪市長・横山英幸氏宛に「公開質問状」を提出したと発表した。本件は、同社が既に令和8年8月9日付で内閣総理大臣および消費者及び食品安全担当大臣並びに横山市長宛に送付した「プベルル酸」公表に係る謝罪および補償を求める要求書に続くものである。
公開質問状の提出は、大阪市が保有する文書や同市からの回答書の記載内容を踏まえて行われた。薫製倶楽部は、紅麹(べにこうじ)関連の事象について、大阪市の判断過程に疑義があるとして、同市の説明責任を問い、検証の有無や手続きの透明化を求めている。
提出の経緯
同社はまず令和8年8月9日に政府関係者と横山市長宛に要求書を送付し、その後に大阪維新の会を通じて横山市長宛に公開質問状を提出した。公開質問状は公開を前提としており、回答(あるいは回答がない旨)も追って公開する予定である。
提出された日時は令和8年8月11日、同リリース版は同日午前9時40分に配信された。薫製倶楽部は自社サイト等で紅麹に関する情報を公開しており、関連リンクを含めた経緯の説明も行っている。
大阪市文書から指摘された「事実」と具体的な問題点
薫製倶楽部が提示する大阪市関連文書(開示資料)から抽出された主要な事実は複数ある。これらは同社の主張の根拠として公開質問状の前提となっている。
以下は、同社がリリース内で列挙した大阪市文書に基づく指摘項目である。文書番号や日付が特定されている点にも注意が必要である。
- 「プベルル酸」は小林製薬が命名した物質名であり、その出所は令和6年3月27日付の小林製薬提出資料である。大阪市が保有するプベルル酸関連の資料は小林製薬提出資料のみ(大大保第8202号)である点を指摘している。
- 大阪市側が「プベルル酸の妥当性を認めた」ことを示す独自判断の記録は存在しない(大大保第8220号・不存在)。
- 原因とされた紅麹原料の菌株について、食品衛生法第28条に基づく収去(回収・除去等)を大阪市が実施していない(大大保第8562号)。
- 工場内で確認された青かびについては、小林製薬(中央研究所)が任意に提供したものである(検査依頼書・令和6年7月17日起案)。
- プベルル酸の毒性情報も小林製薬提出資料に記載されたものであり、大阪市が独自に毒性情報を検証した記録は開示資料中にない。
これらの点を踏まえ、薫製倶楽部は「大阪市は疑いの対象である小林製薬の提出資料に依拠し、独自の検証を十分に行わずに追認したのではないか」との疑念を示している。
同時に、同社は回収命令に関連する書面についても触れており、厚生労働省から大阪市健康局長宛の通知(健生食監発0326第6号、令和6年3月26日付)が存在することを明示している。ただし、「国と大阪市の間に一切連絡がなかった」という趣旨ではないとし、欠落しているのは原因物質の科学的妥当性に関する判断・協議の記録であると説明している。
公開質問状の全文(3問)と回答期限
公開質問状は全3問で構成されている。質問は具体的かつ手続き的な事項に集中しており、大阪市の行政判断過程の透明化を求める内容となっている。
以下に公開質問状の3問を記載する。回答期限は令和8年8月25日(火)を目途としており、同社は回答の有無を含めて追って公開するとしている。
- 質問1
- 大阪市は、原因物質・原因菌・毒性のすべてについて、疑いの対象である小林製薬の提出資料を、独自の検証なく追認したのか。検証したのであれば、その記録を示されたい。
- 質問2
- 収去の権限を持ちながら、なぜ疑いの対象である企業からの任意提供に依拠したのか。
- 質問3
- 公表内容(食中毒詳報を含む)の再検証・再総括を行うか。誤りがあった場合、影響を受けた事業者・市民への説明責任をどう果たすのか。
回答がない場合もその事実を公開することを明記しており、期限後に公開資料として取りまとめる意図が示されている。
公開質問状は大阪維新の会経由での提出である点が強調されており、対象となるのは大阪市長の行政対応である。質問の性格上、技術的・科学的な判断過程の記録提示を求めるものになっている。
リリースに含まれる注意事項、会社概要、関連情報
薫製倶楽部のリリースは、公開質問状の提出事実および大阪市開示文書の記載内容を紹介することを主目的としている。リリース本文では、科学的知見の有無や健康被害の原因について断定するものではないと明示している。
また、回収命令に関しては厚生労働省通知(健生食監発0326第6号、令和6年3月26日付)が存在するが、本リリースで指摘しているのは「原因物質の科学的妥当性に関する判断・協議の記録」が開示資料に見られない点であるとしている。
会社概要と連絡先
リリースに記載された薫製倶楽部の会社情報は以下の通りである。
- 会社名: 株式会社薫製倶楽部
- 所在地: 岡山県都窪郡早島町前潟611-1
- 代表者: 代表取締役・薬剤師 森 雅昭
- 事業内容: 薫製食品の製造・販売(ブランド: 倉敷ソーセージ)
- お問い合わせ: TEL 086-483-0602 / sales@kunsei.co.jp
関連リンク・キーワード・ダウンロード
同社は紅麹関連の情報を自社サイトでまとめており、関連連載・資料は次のリンクに集約されている。
関連リンク: https://kunsei.com/archives/category/benikoji
リリースはまた、使用している画像ファイルのダウンロード(プレスリリース素材)が可能であるとしている。キーワードとしては「紅麹」「紅麹サプリメント」「紅麹文化」「冤罪」「大阪市保健所」「大阪維新の会」「厚生労働省」「消費者庁」「農林水産省」「国立医薬品食品衛生研究所」等が挙げられている。
この記事で整理した主要項目の表
以下は本記事で取り上げた主要な事実・日付・当事者等を整理した表である。公開質問状提出の経緯、文書番号、質問内容、回答期限、会社情報などを一目で確認できるようにまとめている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開質問状提出日 | 令和8年8月11日(2026年8月11日) |
| 提出先(経由) | 横山英幸 大阪市長(大阪維新の会経由) |
| 提出者 | 株式会社薫製倶楽部(代表 森雅昭) |
| 関連の既往手続 | 令和8年8月9日付で内閣総理大臣・消費者及び食品安全担当大臣宛に謝罪及び補償を求める要求書を送付 |
| 大阪市文書に関する主な指摘 | ・「プベルル酸」は小林製薬提出資料が出所(大大保第8202号)・市の独自検証記録は不存在(大大保第8220号)・食品衛生法第28条に基づく収去未実施(大大保第8562号)・工場の青かびは小林製薬が任意提供・毒性情報は小林製薬資料に依存 |
| 公開質問状の3問 | 1) 小林製薬資料を独自検証なく追認したか。検証があれば記録を示せ。 2) 収去権限を有する中でなぜ任意提供に依拠したか。 3) 公表内容の再検証・再総括を行うか。誤りがあれば説明責任をどう果たすか。 |
| 回答期限 | 令和8年8月25日(火)を目途(回答や無回答の事実も含め公開予定) |
| 関連通知・文書番号 | 大大保第8202号/大大保第8220号(不存在)/大大保第8562号/厚生労働省通知 健生食監発0326第6号(令和6年3月26日付) |
| 会社情報 | 株式会社薫製倶楽部(所在地: 岡山県都窪郡早島町前潟611-1、代表: 森 雅昭、事業: 薫製食品製造・販売、TEL 086-483-0602、sales@kunsei.co.jp) |
| 関連リンク・資料 | https://kunsei.com/archives/category/benikoji(紅麹関連情報)、プレスリリース素材(画像ダウンロード可) |
| 注意事項(リリース表記) | 本リリースは大阪市の決定通知書・回答書等の記載を紹介するものであり、科学的因果関係や健康被害の原因を断定するものではないと明示 |
上表は本件の主要情報を整理したものである。公開質問状の要点は大阪市の行政判断とその記録の有無を明らかにする点にある。今後、8月25日を目途に大阪市からの回答(あるいは回答がない旨)が公開されれば、両者の主張と市の文書の内容を照合したさらなる検証が可能となる。