9月29日発売 カルトムービーズ ポスター集288頁
ベストカレンダー編集部
2026年8月18日 15:01
カルトムービーズ刊行
開催日:9月29日
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熱気と狂気を伝えるビジュアル・アーカイブ
株式会社トゥーヴァージンズは、2026年9月29日(火)に『カルトムービーズ ポスター・コレクション』を刊行すると発表しました。本書は1965年から1984年にかけて生まれたカルト映画群に焦点を当て、世界24カ国から収集したポスターをオールカラー、288ページにわたって収録しています。総掲載点数は550点を超え、カウンター・カルチャー以降に生まれた多彩なビジュアルの数々を一冊にまとめたヴィジュアル・アーカイブです。
対象期間を「狂乱とフリーダムの20年間」と位置づける本書は、単に作品を列挙するだけでなく、各国版ポスターが示す図像、タイポグラフィ、イラストレーションの差異を通じて、その時代と地域の空気を再現しようとする編集的志向が貫かれています。映画ファンはもちろん、グラフィックデザインに関心のある読者にも訴求する構成になっています。
収集の背景と編集方針
編著の井上由一氏は長年にわたり映画配給の現場に携わる一方で、ポスター収集を続けてきた人物です。本書はそのネットワークを活かして米欧を中心に各国のディーラーやコレクターから原物ポスターを蒐集し、希少性の高いビジュアルをできる限り忠実に紹介することを目的としています。
編集方針としては、いわゆるメジャー作品のみを扱うのではなく、アヴァンギャルド、ドラッグ・ムービー、インディペンデント作、そして後にカルト化した商業作品まで幅広いラインナップを並列させることで、ジャンル横断的な「カルト映画」という概念を提示しています。国や版ごとの比較やポスターのコラージュ表現も巻頭に収録され、視覚的に楽しめる構成です。
収録作品と頁構成──多彩な330作品以上
本書には330作品以上が掲載されています。具体的な収録作品は、初期アヴァンギャルドから70年代、80年代の社会的反響を伴う作品に至るまで幅広く網羅されており、ジャンル的にはドラッグ映画、カウンター・カルチャー、ホラー、サイコロジカルな作品群、青春映画など多岐にわたります。
巻頭のポスターコラージュには『エル・トポ』(1970)や『イレイザーヘッド』(1977)、『ファスター・プシィキャット!キル!キル!』(1965)など象徴的なビジュアルが配され、本文では各国版の差異やデザイナーの作風にも触れながらページが進行します。
主な掲載作品一覧(本文に掲載の全タイトル)
以下は本書の本文で紹介されている主要作品の一覧です。収録数は330作品以上で、書籍にはさらに多くのポスターが誌面で展開されています。
- ファスター・プシィキャット!キル!キル!
- 黄金の七人
- 死霊の盆踊り
- 欲望
- まぼろしの市街戦
- ひなぎく
- 白昼の幻想
- ジョアンナ
- キャンディ
- バーバレラ
- 黄金の眼
- ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
- イージー★ライダー
- エル・トポ
- ワイルド・パーティー
- 砂丘
- 小さな悪の華
- ハロルドとモード/少年は虹を渡る
- 断絶
- 時計じかけのオレンジ
- ピンク・フラミンゴ
- アギーレ/神の怒り
- フォロー・ミー
- ホーリー・マウンテン
- ウィッカーマン
- 悪魔のいけにえ
- 処女の生血
- ファントム・オブ・パラダイス
- ロッキー・ホラー・ショー
- ソドムの市
- タクシードライバー
- イレイザーヘッド
- アタック・オブ・ザ・キラートマト
- ウォリアーズ
- さらば青春の光
- ディーバ
- ポゼッション
- ミッドナイトクロス
- ブレードランナー
- スカーフェイス
- ヴィデオドローム
- スパイナル・タップ
- ストリート・オブ・ファイヤー
- ストップ・メイキング・センス
上記は主要作品の抜粋ですが、本書では掲載総数が550点を超えるポスター群を通覧できます。各作品ごとに国別のデザイン差やキャッチコピーの翻訳差なども読み取れるため、ポスター比較の観点からも資料性が高い構成です。
巻頭のポスターコラージュとして以下の作品が収録されています。
- 『エル・トポ』(1970)
- 『ピンク・フラミンゴ』『ルシファー・ライジング』(1972)
- 『欲望』(1966)
- 『ハネムーン・キラーズ』『小人の饗宴』(1970)
- 『イレイザーヘッド』(1977)
- 『ファスター・プシィキャット!キル!キル!』(1965)
- 『あの胸にもういちど』『女性上位時代』(1968)
- 『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』(1971)
- 『ウォリアーズ』『ワンダラーズ』(1979)
編著者プロフィールと書誌情報、流通情報
編著は井上由一(いのうえ・よしかず)。1973年生まれ。大学時代から映画業界に入り、映画配給会社や広告代理店勤務を経て、現在も外国映画の配給事業に携わっています。ポスター収集家としても知られ、日本版だけでなく海外のオリジナル版収集にも取り組み、各国ディーラーやコレクターとのネットワークを築いてきました。
井上氏の主な編著書には『スティーブ・マックイーン オリジナル映画ポスター・アーカイブ』『SF映画ポスター・コレクション ’60s – ’80s』『サム・ペキンパー&セルジオ・レオーネ オリジナル映画ポスターの世界』『Independent Cinema Posters 時代を挑発した映画作家15人のデザインワーク』『黒澤明 オリジナル映画ポスター・コレクション』『アラン・ドロン オリジナル映画ポスターの世界』(トゥーヴァージンズ)などがあり、ポスター研究の実績が豊富です。
書誌情報と発売・販売について
書籍情報は以下の通りです。定価は4,950円(本体4,500円+税)、仕様はB5変型、並製、288頁、オールカラー。ISBNは978-4-86791-103-7、発売日は2026年9月29日(火)ですが、地域によって発売日が異なる場合があることも明記されています。
発行元は株式会社トゥーヴァージンズ。Amazonでの予約ページは公開されており(https://amzn.asia/d/01RRFsG6)、トゥーヴァージンズの公式オンラインストア「OTONARI」でも書籍や関連グッズが販売される予定です。公式SNSはX(@twovirginspb)とInstagram(@two_virgins)です。
書店員コメントと刊行の意義
本書の刊行にあたり、書店員からのコメントが寄せられています。以下に寄せられたコメントを掲載します。肩書きと所属を明記したうえで、原文の趣旨を保持しつつ紹介します。
以下の記載は各書店員のコメント内容をまとめたものであり、本書の収録ポスター群が持つ視覚的衝撃や選書の確かさを示しています。
- 櫛田耕太(紀伊國屋書店 新宿本店)
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ボブ・ピークやミルトン・グレイザーら大御所のアートワークから、B級ポルノの王ラス・メイヤー監督の各国版までが並列される本書は、まさに混沌と狂乱のビジュアルショック集であると評されています。観たあとには元には戻れないような強い印象を残すカルト映画群が網羅されている点を評価しています。
櫛田氏は特に『バニシング・ポイント』にまつわる記憶を引用し、ビジュアルが心に開けた穴のように残ることを挙げています。
- 長谷川朗(ヴィレッジヴァンガード 下北沢店)
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デヴィッド・リンチ、アレハンドロ・ホドロフスキー、ジョン・ウォーターズなどのメジャーなカルト監督作品から、配信やリバイバルでも鑑賞機会が限られる真のカルト作まで網羅されている点が重要視されています。SNSのない時代に一部の観客を熱狂させたポスターは、現在ではメジャー作では許されない強い表現を持つことが多く、その画面の力が読者の感性を揺さぶるだろうと評しています。
長谷川氏は、本書を通じてかつての観客の熱狂やポスター単体のアート性を再認識する機会になると述べています。
- 吉川明利(代官山 蔦屋書店 シネマコンシェルジュ)
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吉川氏は「カルト」という名称がいつの間にかジャンルとして定着したことに触れ、本書が示すセレクションには責任編集者のセンスと映画への想いが詰まっていると述べています。カルトがインディ作品だけに限られない点を強調し、読者各自が「これはカルトだ」と思う対象があり得ることを示しています。
このコメントからは、選書の広がりと編集者の視点が評価されていることが読み取れます。
書籍の要点を整理した表と締めの文章
ここまで述べてきた刊行情報、書誌データ、収録内容、編集者と出版社に関する基本情報を下表にまとめ、最後に本書の位置づけを簡潔にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | カルトムービーズ ポスター・コレクション |
| 編著 | 井上由一 |
| 定価 | 4,950円(本体4,500円+税) |
| 仕様 | B5変型/並製/288頁/オールカラー |
| ISBN | 978-4-86791-103-7 |
| 発売日 | 2026年9月29日(火)※地域により異なる場合あり |
| 掲載点数 | 総掲載数550点超、収録作品330作品以上 |
| 収集国 | 世界24カ国から蒐集 |
| 出版社 | 株式会社トゥーヴァージンズ |
| 予約・購入 | Amazon予約ページ: https://amzn.asia/d/01RRFsG6 トゥーヴァージンズ公式オンラインストア「OTONARI」ほか |
| 公式情報 | 公式サイト: https://www.twovirgins.jp/ / X: @twovirginspb / Instagram: @two_virgins |
『カルトムービーズ ポスター・コレクション』は、特定の時期に生まれた映画とその周辺文化を視覚的に再構成する資料性の高い一冊です。ポスターという媒体が持つ表現の強さと、国や時代によるデザインの差異をまとめて参照できることは、映画史研究やデザインの参照資料としての価値を高めます。また書店員からの評価にもあるように、収録作品とポスター群は単なる懐古ではなく、今日の感性に強く訴えかける内容を含んでいます。