サイバーステップ、信華信らと日本向けAIコールセンターを10月に実証開始
ベストカレンダー編集部
2026年8月19日 17:16
AIコールセンター実証開始
開催日:10月1日
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日中企業が結んだ基本合意——日本市場向けAIコールセンターを共同で構築
サイバーステップホールディングス株式会社(以下、当社)は、2026年8月17日に中国の信華信技術股份有限公司(Hi-Think Technology, Corp.、以下「信華信」)およびDIRECT CHINA株式会社(以下「DIRECT CHINA」)と、日本市場向けAIコールセンターサービスの共同開発および商用展開を目的とする戦略的業務提携に関する基本合意書(MOU)を締結しました。本リリースは当該合意に関する2026年8月19日12時10分付の公表内容に基づいています。
本合意は、日本市場で実用に耐えるAIコールセンターサービスを共同で検討・開発し、実証実験(PoC)を経て商用化の可否を判断することを主眼に置いています。実証実験は当社により実施され、2026年10月に開始する予定です。
合意の目的と立ち位置
目的は、信華信が保有するAIコールセンター基盤と当社グループの日本語音声関連技術、及びDIRECT CHINAの日本での展開支援力を組み合わせ、日本企業が安心して利用できるAIコールセンターサービスの開発・商用化を図ることにあります。
このMOUは業務提携の基本的な枠組みを定めるものであり、今後の協議や実証実験の結果により本契約の締結や商用サービスの開始に至らない可能性がある点も明記されています。業績への影響については現在精査中で、必要に応じて追加開示が行われます。
各社の技術と役割分担——強みを持ち寄る体制
今回の提携における主要な技術・役割分担は明確に整理されています。信華信はAIコールセンター用の基盤およびAI音声合成・ナレーション等の開発力を提供し、当社グループは日本語音声品質の最適化とコールセンター運用のノウハウを担います。DIRECT CHINAは日本市場でのサービス展開支援と営業支援を担当します。
当社は東証スタンダード上場(証券コード:3810)で、連結子会社NAXA株式会社を通じてAI音声・ナレーション技術を保有しています。NAXAはテレビ・エンタメ業界に特化したAI・DX事業を展開しており、日本語音声の品質最適化を担う位置づけです。
具体的な役割分担
- 信華信(Hi-Think Technology, Corp.):AIコールセンター基盤、AI音声合成・ナレーション技術および関連システムの提供・開発。
- サイバーステップホールディングス(当社):NAXAのAI音声・ナレーション技術により日本語音声品質の最適化、当社グループの通信関連事業におけるコールセンター運用実績を活用した実装・検証。
- DIRECT CHINA:日本市場におけるサービス展開支援、営業支援および共同事業の運営支援。
これらの役割分担により、技術基盤、現場運用経験、営業チャネルという3つの要素を補完し合いながら、導入企業の要件に沿ったサービスづくりを目指します。
実証実験の計画と評価項目——10月開始、検証する観点
実証実験(PoC)は当社が実施し、2026年10月に開始予定です。実証では実際のコールセンター運営環境において、AI機能と日本語音声品質の有効性を検証します。検証結果を踏まえ、商用化の可否や事業展開方針を判断します。
実証で重視される検証項目は技術的・運用的観点双方に及びます。以下に主要な検証項目を整理します。
- AIによる架電機能の実効性(自動架電の成功率や応答率など)。
- 顧客意向の判定精度(意向判定アルゴリズムの正確性、誤判定率)。
- オペレーター連携機能の運用適合性(エスカレーション、ハンドオーバーの円滑さ)。
- 日本語の音声認識・音声合成品質(NAXAによる最適化の効果検証)。
- 国内クラウドおよびインフラ環境への適合性(遅延、可用性、データ保護対応)。
対象分野と事業展開の方向性
実証結果に基づき、営業・カスタマーサポート、自治体、金融、通信といった幅広い分野への展開を想定しています。また、当社グループが保有するオンラインゲームなどデジタルエンターテインメント領域での顧客接点やIP、技術基盤との相互活用(グループシナジー)も視野に入れ、AIコールセンターを起点とした事業機会の拡大を検討します。
ただし、本MOUはあくまで基本合意であり、今後の協議や実証実験の結果によっては本契約の締結や商用サービス開始に至らない可能性がある点が明確に示されています。
提携の背景、経緯および提携先の概要
提携に至る背景としては、生成AIや音声認識技術の進展に伴うコールセンター業界のニーズの高まりが挙げられます。日本市場向けに実用化するためには、日本語の音声認識・合成品質、国内インフラへの対応、個人情報保護対応などの要件が不可欠です。
今回の提携は、2026年4月頃に琉球経済戦略研究会(沖縄県那覇市)での交流を契機に始まりました。当社と信華信グループの日本側拠点である株式会社沖縄ハイシンク(沖縄県うるま市)が同研究会の会員であり、そこでの情報交換からコールセンター業務へのAI活用に関する議論が始まりました。その後、3社で日本市場向けサービスの実現可能性、提供可能な経営資源、役割分担、実証・事業化に向けた進め方について意見交換を重ね、本基本合意に至っています。
提携先の主要情報(要点)
- 信華信技術股份有限公司(Hi-Think Technology, Corp.)
- 設立:1996年5月23日。所在地:中国遼寧省大連市(大連高新技術産業園区黄浦路977号)。代表者:董事長 劉軍。資本金:349,698,655人民元(約83億円、換算レート:1人民元=23.89円)。従業員数:1万人超。2025年12月期連結売上高:約31.48億元(約752億円※)。本提携ではAIコールセンター基盤、AI音声合成・ナレーション技術および関連システムの提供・開発を担う。
- DIRECT CHINA株式会社
- 設立:2011年4月25日(沖縄県)。所在地:沖縄県浦添市港川二丁目5番8号1階。代表者:代表取締役 方 徳輝。資本金:2,248万円。本提携では共同事業の運営支援ならびに日本市場におけるサービス展開および営業支援を担当。
- サイバーステップホールディングス株式会社
- 所在地:東京都杉並区和泉1-22-19 朝日生命代田橋ビル4F。代表者:代表取締役社長 湯浅 慎司。東証スタンダード:3810。連結子会社NAXA株式会社(所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目2‐7、代表取締役 中村 将也)がAI音声・ナレーション技術を提供し、日本語音声品質の最適化を担う。
(注)信華信の売上高および資本金の円換算はリリースで示された為替(1人民元=23.89円)を用いた表示です。
問い合わせ先と情報ソース
本件に関する問い合わせ先は以下のとおりです。サイバーステップホールディングス株式会社 広報・IR担当。TEL:03-5355-2085、Email:info@cyberstep.com。
公式情報は当社の適時開示資料「信華信技術股份有限公司及びDIRECT CHINA株式会社とのAI分野における共同事業に関する基本合意書締結のお知らせ(2026年8月17日付)」に基づき公表されています。併せてコーポレートサイトや公式X(IR)アカウントにも情報が掲載されています。
主要事項の整理(要点表)
以下に本記事で取り上げた合意の主要事項を表形式で整理します。表の後に簡潔なまとめを付しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| MOU締結日(合意日) | 2026年8月17日(公表:2026年8月19日 12:10) |
| 参加企業 | サイバーステップホールディングス株式会社、信華信技術股份有限公司(Hi-Think)、DIRECT CHINA株式会社 |
| 共同の目的 | 日本市場向けAIコールセンターサービスの共同開発・実証・商用化検討 |
| 実証実験開始時期 | 当社実施、2026年10月開始予定 |
| 主な検証項目 | AI架電、顧客意向判定、オペレーター連携、日本語音声品質、国内インフラ対応、個人情報保護 |
| 各社の主な役割 | 信華信:AI基盤・音声合成等提供。サイバーステップ:日本語音声最適化(NAXA)、コールセンター運用。DIRECT CHINA:日本での営業・展開支援 |
| 提携の性質 | 基本合意(MOU)。本契約・商用化は実証結果や協議の結果次第で未確定。業績影響は現時点で精査中。 |
| 主要データ(信華信) | 設立:1996年5月23日。従業員数:1万人超。2025年12月期連結売上高:約31.48億元(約752億円、1元=23.89円換算)。資本金:349,698,655人民元(約83億円) |
| 問い合わせ先 | サイバーステップホールディングス(広報・IR) TEL:03-5355-2085 Email:info@cyberstep.com |
本表は、本リリースの要点を整理したものです。実証実験は2026年10月に開始の予定であり、その結果を踏まえて商用化や本契約締結の可能性が検討されます。一方で、実証の結果次第では商用サービス化に至らない場合もあり得る点があらためて示されています。
上記のとおり、今回の基本合意はAIと音声技術、及び運用ノウハウと国内展開力を組み合わせることで、日本市場特有の要件に対応したAIコールセンターサービスの実現を図るものです。実証の進捗や今後の協議内容に関しては、関係各社からの追加開示がある場合に速やかに公表されます。