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カスハラ保険で企業支援へ、日新火災と提携

業務提携発表

開催日:8月20日

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業務提携発表
これって何がカバーされるの?
保険自体はカスハラ発生時の費用補償が中心ですが、付帯の「カスハラおまもりパッケージ」で初期の実務支援、従業員研修、相談窓口、対応代行、帳票提供や補助金相談まで一貫して支援します。
うちの会社も準備しなきゃ?いつまでに何をすればいい?
はい。改正労働施策総合推進法が2026年10月に施行され、企業は体制整備が必要です。マニュアル整備、相談窓口設置、従業員研修や外部支援の導入検討を早めに進めるべきです。

カスハラ対策を保険と実務支援でつなぐ業務提携の背景

2026年8月20日11時、近隣トラブル解決支援サービスを展開する株式会社ヴァンガードスミス(本社:東京都港区、代表取締役:田中慶太)は、日新火災海上保険株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:織山 晋)と業務提携契約を締結したと発表しました。本提携は、日新火災が提供開始する新商品「カスハラから従業員をまもる保険(※1)」の付帯サービスにおいて、ヴァンガードスミスが初期対応の実務支援および従業員向け研修を提供するものです。

背景には、カスタマーハラスメント(以下「カスハラ」)による従業員のメンタル不調や離職の増加という企業課題の深刻化があります。さらに、2026年10月に施行される改正労働施策総合推進法により、企業はカスハラ防止に向けた体制整備が義務付けられます。日新火災の調査では、カスハラ対応ルールが明確に定められていない、あるいは定められているか不明な企業が約74%に上ることが示されており、多くの企業で法改正に向けた準備不足が顕在化している点が今回の提携の直接的な要因となっています。

ヴァンガードスミス、日新火災とカスハラ対策で業務提携 画像 2

商品構成とヴァンガードスミスの役割 ― 「カスハラおまもりパッケージ」

日新火災が提供する新商品は、正式名称を「カスハラ費用補償特約条項付帯業務災害総合保険」(※1)といい、保険による費用補償に加えて、事前対策から事案発生時の対応までを包括的に支援する付帯サービス群として「カスハラおまもりパッケージ」が用意されています。

ヴァンガードスミスは本パッケージにおいて、現場の初期対応における実務支援および従業員向け研修の提供を担います。付帯サービスは日新火災と当社の分担で構成され、実務面での支援を当社が担うことで、企業が実際に発生した事案に対応できる体制を補完します。

付帯サービスの全体像(担当分担含む)

以下の表は、カスハラおまもりパッケージに含まれる付帯サービスの名称、概要、提供主体を整理したものです。表中の(※)印は、事案発生時に必要に応じて利用するサービスであることを示します。

各サービス名 概要 提供主体
従業員向け研修(有償) 元警察官の専門相談員による実践的な研修で、現場の対応力を強化 株式会社ヴァンガードスミス
カスハラ相談窓口(※) カスハラ行為者に対する適切な対応方法を助言 株式会社ヴァンガードスミス
カスハラ対応支援(※) カスハラ行為者に対する電話連絡等を行い、現場の負担を軽減 株式会社ヴァンガードスミス
帳票類提供サービス カスハラ対策マニュアルおよび啓発ポスターのひな形を提供 日新火災海上保険株式会社
補助金・助成金活用コンシェルジュ 補助金・助成金の相談および士業への取次ぎを実施 日新火災海上保険株式会社

表のうち、「カスハラ相談窓口」および「カスハラ対応支援」は、事案発生時に必要に応じて利用するサービスです。従業員研修は有償サービスとして提供され、受講により現場の初期対応力を高めることを目的としています。

ヴァンガードスミスの実務支援と既存サービス

ヴァンガードスミスはこれまで、元警察官の専門相談員による近隣トラブル解決支援事業を提供してきました。具体的には「騒音」「迷惑行為」「嫌がらせ」等のいわゆる“事件未満のトラブル”に対して、相談者の問題が収束するまで支援することを事業の骨子としています。

同社はトラブルの芽を摘むために「気になる」段階から何度でも相談できる定額制を採用しており、成功報酬や追加請求は一切発生しないことを明示しています。一次ヒアリングから収束まで電話で対応する仕組みを持ち、法人向けにはカスハラ対策特化サービスや防犯体制構築支援を提供しています。

主な提供サービス名と内容

ヴァンガードスミスが提供している主要サービス名とその概要は以下のとおりです。これらのノウハウをカスハラ対応に応用する点が今回の提携で重視されています。

  • mamorocca:住まいに直結する不動産業界向けの近隣トラブル対応サービス。
  • Pサポ:その他業界向けのトラブル解決支援サービス。
  • Pサポ+ for Business:カスハラ対策に特化した法人向けサービス。
  • 防犯トータルサポート:企業の防犯体制構築から運用までを一貫して支援するサービス。

元警察官の相談員による実践的ノウハウを、研修や相談対応、現場代行といった形で法人に提供するのが同社の特徴です。今回の業務提携ではこれらの強みが保険付帯サービスに直接組み込まれます。

発生時の対応フローと導入にあたっての留意点

カスハラ発生時の典型的な対応フローは、企業が予め体制を整えた上で発生時に速やかに初期対応を行い、必要に応じて外部支援につなぐことです。ヴァンガードスミスは初期対応の実務支援および従業員向け研修を通じて、その“つなぎ”を担います。

以下は、事案発生時に想定される具体的なフローとヴァンガードスミスが関与するポイントです。

  1. 社内での一次対応:被害従業員の安全確保や記録の取得を実施。
  2. 社内ルール確認と初期判断:社内マニュアルや相談窓口を確認し、対応方針を決定。
  3. ヴァンガードスミスへの相談(カスハラ相談窓口の利用)※事案発生時利用:対応方法の助言を受ける。
  4. 必要に応じた現場支援(カスハラ対応支援)※事案発生時利用:電話連絡等で加害者と接触し、現場負担を軽減。
  5. 事後対応:研修や帳票類による教育・記録整備、補助金・助成金の検討や士業への取次ぎ。

導入にあたっては、従業員向け研修が有償である点、帳票や啓発物は日新火災が提供する点、また補助金・助成金に関するコンシェルジュサービスが利用可能である点に留意する必要があります。事案発生時に利用するサービスは、必要時にオンデマンドで呼び出せる設計です。

要点整理(まとめ表)

以下の表に、本記事で示した提携の主要事項を整理しました。日付、提供サービス、提供主体、各社の概要などを網羅しています。

項目 内容
発表日 2026年8月20日 11時00分
提携当事者 株式会社ヴァンガードスミス(代表:田中慶太)/日新火災海上保険株式会社(取締役社長:織山 晋)
提供商品(正式名称) カスハラ費用補償特約条項付帯業務災害総合保険(通称:カスハラから従業員をまもる保険)
付帯パッケージ名 カスハラおまもりパッケージ(事前対策から事案発生時対応までを含む)
ヴァンガードスミスの提供内容 現場実務支援、従業員向け研修(有償)、カスハラ相談窓口(事案時利用)、カスハラ対応支援(事案時利用)
日新火災の提供内容 帳票類提供サービス(マニュアル・啓発ポスター等)、補助金・助成金活用コンシェルジュ
ヴァンガードスミス会社概要 代表:田中慶太/設立:2015年10月/所在地:東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー10階/事業:トラブル解決支援事業/URL:https://v-smith.co.jp/
日新火災会社概要 代表:取締役社長 織山 晋/設立:1908年6月/所在地:東京都千代田区神田駿河台2-3/事業:損害保険事業/URL:https://www.nisshinfire.co.jp/
留意点 従業員研修は有償、カスハラ相談窓口・対応支援は事案発生時の利用、2026年10月施行の法改正に関連し企業の体制整備が求められる

本提携により、保険による費用補償と現場での実務支援が連携され、企業はカスハラ発生時に外部の専門的支援を受けながら対応できる体制を整えやすくなります。今後の法改正や企業の体制整備の動きと併せて、導入や運用の検討が進むことが想定されます。