内定後も36.3%が再就活、納得を追う27卒の実態
ベストカレンダー編集部
2026年8月24日 15:53
就活リトライ調査 | 開催日:8月24日
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内定を持ちながら再始動する「就活リトライ層」の実像
株式会社ABABAが2026年8月24日に公表した調査では、2027年3月卒業予定の内定獲得者812人を対象に、「内定獲得後の意識とキャリア選択に関する実態調査」が実施されました。回答者のうち36.3%(295人)が、内定を保持したまま進路を検討中、あるいは内定を辞退して再度就活を行っている層、すなわち本稿で「就活リトライ層」と呼ぶグループに該当します。
このセクションでは、就活リトライ層が感じている不安や行動の方向性、そして短期間での決着を目指す傾向など、調査の主要なポイントを整理します。以下は調査結果の要約であり、データは調査期間(2026年7月31日〜8月4日)にインターネットで収集されたものです。
- 就活リトライ層の規模:812人中295人(36.3%)がリトライ層。
- 主な理由:「今の内定先が自分に合っているか不安・納得感がない」が74.2%(219人)。
- 終了目標:83.7%が内定式(10月1日頃)までに就活を終えたいと回答。
- 重視条件の変化:「福利厚生・待遇」50.8%が最多。実質的な働きやすさを重視する傾向。
調査概要と母集団の構成
本調査はABABAに登録する2027年3月卒業予定の大学4年生および修士課程2年生のうち、内定を獲得した学生を対象に実施されました。調査機関は株式会社ABABA(ABABA総研)で、調査方法はインターネット調査です。調査期間は2026年7月31日から8月4日まででした。
有効回答数は812人で、内訳は就職活動終了が517人、内定保持しつつ進路検討中が220人、内定辞退のうえやり直し中が75人です。内定保持しつつ進路検討中と内定辞退のうえやり直し中を合算した295人が本文で言う「就活リトライ層」に当たります。
- 調査名
- 内定獲得後の意識とキャリア選択に関する実態調査(27卒対象)
- 調査対象
- ABABAに登録している2027年3月卒業予定の大学4年生、修士課程2年生(内定を獲得した学生)
- 有効回答数
- 812人(就職活動終了:517人 / 内定保持しつつ進路検討中:220人 / 内定辞退のうえやり直し中:75人)
- 調査期間
- 2026年7月31日〜8月4日
- 調査方法
- インターネット調査
- 調査機関
- 株式会社ABABA(ABABA総研)
リトライ層の心理・行動の詳細:データで読む意思決定の背景
ここでは、調査で得られた各設問(Q1〜Q11)の結果を詳述します。設問ごとに該当数・割合を示し、リトライの動機、きっかけ、反省点、今後の志向、重視する条件、活用ツール、選考で企業に期待することなどを網羅的に提示します。
Q1からQ11までの設問は、就活リトライ層295人を中心に集計された結果や、全体812人の内訳などを含んでいます。以下に設問別の結果を具体的数値で示します。
Q1:現在の就活の状況(n=812/単一回答)
内定獲得経験のある27卒学生812人のうち、63.7%(517人)が「就職活動終了」と回答し、36.3%(295人)が就活リトライ層(内定保持しつつ検討中:27.1%・220人/内定辞退のうえやり直し中:9.2%・75人)でした。
この割合は、内定を得ても進路への確信が得られない学生が相当数いることを示しており、採用側にとっては内定辞退リスクや入社の確度に関する注意点になります。
Q2:就活リトライを考える最大の理由(n=295/単一回答)
最も多かった回答は「今の内定先が自分に合っているか不安・納得感がない」で、74.2%(219人)にのぼります。次いで「やりたいことや就活の軸が変わったため」9.8%(29人)、「志望企業の選考が一巡し、視野を広げたいため」9.2%(27人)でした。
この結果からは、内定そのものよりも、その先にある「納得感」が意思決定の中心になっていることが分かります。早期内定が安心をもたらす一方で、納得に欠けると再検討に至る構造が示されています。
Q3:リトライを検討・開始するきっかけ(n=295/複数回答可・最大2つまで)
行動のきっかけとして最も多かったのは「自分自身でじっくり考え直した結果(外部影響なし)」で55.6%(164票)でした。外部要因では「友人の就活状況・内定先を知って焦り・比較した」21.7%(64票)、「親や家族からのアドバイス」20.7%(61票)が続きます。
また「SNSでの就活情報」が11.2%(33票)、「生成AIへの相談・壁打ち」が8.5%(25票)と報告されており、SNSや生成AIが意思決定に影響を与える新たなチャネルとして機能している点が確認できます。
Q4:納得のいく就活にならなかった最大の要因(n=295/単一回答)
最多の回答は「焦りによる企業選びの妥協」で30.2%(89人)でした。次いで「企業研究不足」15.6%(46人)、「就活スタートの遅れ」14.6%(43人)です。
早期内定を得たいという焦りが、ミスマッチや満足度低下の原因として働いている点が示されており、学生側のスピード感と熟考のバランスが課題であることが読み取れます。
Q5・Q6:今後のスタンスと就活終了の目標(n=295/単一回答)
今後の意思決定に関しては「焦らず、自分にマッチする企業を見極めたい」が52.2%(154人)で過半数を占めました。次いで「幅広く多くの企業にアプローチしたい」19.0%(56人)、「自分のペースで納得いくまで続けたい」18.3%(54人)となっています。
終了目標については「夏休み中(8〜9月中)」が40.7%(120人)で最多、続いて「できるだけ早く」23.4%(69人)、「内定式(10月1日頃)まで」19.7%(58人)でした。これらを合計すると83.7%が内定式までに決着を図りたいと回答しています。
Q7・Q8:企業選びの軸の変化と重視条件(n=295)
企業選びの軸に変化があったかという問いには、「少し変化した」63.7%(188人)と「大きく変化した」13.2%(39人)を合わせて76.9%(227人)となり、多くの学生が選択基準を見直していることが分かりました。
今後重視したい条件(複数回答可・最大2つ)では、「福利厚生・待遇」50.8%(150票)が最多で、次いで「やりたい仕事・事業内容とのマッチ」34.6%(102票)、「業績・経営基盤の安定性」28.1%(83票)でした。知名度やブランドよりも、実質的な働きやすさや安定性を重視する傾向が明確です。
Q9・Q10:活用したい就活ツールと選考で期待すること(n=295)
今後メインで活用したいツールは「大手就職情報サイト」が46.1%(136人)で最多、これに次いで「逆求人・スカウト型サイト」が30.5%(90人)を占めました。スカウト型のニーズが約3割まで高まっている点は、実績を評価してくれる企業からのアプローチを望む学生が多いことを示しています。
選考において学生が企業に最も期待するのは「面接での丁寧な相互コミュニケーション」36.9%(109人)で、続いて「スピーディーな選考プロセス」26.8%(79人)、「働く環境や社風が分かる機会」17.3%(51人)でした。対話を通じた相互理解を重視する傾向が浮かび上がります。
Q11:自由回答に見られるリトライ層の本音(n=295)
自由記述からは、内定を保持しながらも「本当にこの選択でいいのか」といった納得感への葛藤や、周囲との比較から生じる焦りと孤独感、時期による企業募集の減少に対する不安、選考でのネガティブな印象への懸念などが繰り返し見られました。
抜粋された自由回答の例としては次のような声が挙がっています。これらはリトライ層の心情を具体的に示すものです。
- 「早期に内定はもらったが、本当にこの会社でいいのかモヤモヤしている。後悔しないようもっと納得して進路を決めたい。」
- 「周りの友人が就活を終えていく中で孤独感や焦りが強いが、周囲に流されず自分のペースで最後までやり切りたい。」
- 「この時期になると募集企業や選択肢が減ってきていて、エントリー以前に自分に合う企業を見つけること自体が大変。」
- 「面接で『なぜこの時期まで就活を続けているの?』とネガティブに捉えられないか不安。」
企業にとっての示唆とABABAのサービス構成
代表取締役社長の久保駿貴氏は調査総括で、早期化が進む採用環境の中で「焦り」に起因する妥協がリトライの背景にあると指摘しました。採用企業の側には、入社後のミスマッチを防ぐために選考過程での誠実な情報開示と対話がより重要になるという示唆が示されています。
ABABAが提供する新卒スカウトサービス『ABABA』は、学生の「最終面接まで進んだ」という実績を評価軸として企業からスカウトを受け取れるプラットフォームで、既存の学歴や自己PRに頼らないマッチングを可能にするサービスです。導入実績や利用者数などの主要指標も合わせて提示します。
- 『ABABA』登録者数:累計20万人(2026年6月末時点)
- 導入企業数:3,500社(2026年6月末時点)
- サービスの特長:最終面接までの実績を評価し、企業が直接アプローチするダイレクトリクルーティング
加えて、調査結果を踏まえると採用側は面接での相互コミュニケーション強化、選考スピードの最適化、働く環境や社風の具体的提示などにより重点を置くことで、納得感あるマッチングにつながると考えられます。
会社概要と問い合わせ先(公表情報)
以下はプレスリリースに記載された会社情報です。採用担当者や調査の引用を行う際は、原典の情報を参照してください。
| 会社名 | 株式会社ABABA |
|---|---|
| 所在地 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿一丁目19番19号 恵比寿ビジネスタワー8階 |
| 従業員数 | 100名(インターン・アルバイトを含む) |
| 設立 | 2020年10月19日 |
| 資本金 | 1億円 |
| URL | https://hr.ababa.co.jp/ababa |
代表取締役社長:久保駿貴(1997年生まれ、兵庫県明石市出身)。創業者としての経歴や受賞歴、メディア出演歴もプレスリリースで紹介されています。
調査結果の要点まとめと一覧表
ここまで紹介してきた調査の主要データを表にまとめることで、要点を一目で確認できます。以下の表は調査の核となる数値を整理したものです。
| 項目 | 数値・割合 | 補足 |
|---|---|---|
| 調査期間 | 2026年7月31日〜8月4日 | インターネット調査 |
| 有効回答数 | 812人 | 就職活動終了:517人 / リトライ層:295人(内訳:内定保持検討中220人、内定辞退再スタート75人) |
| 就活リトライ層の割合 | 36.3% | 295人/812人 |
| リトライ最大の理由 | 74.2%(219人) | 「内定先が自分に合っているか不安・納得感がない」 |
| リトライのきっかけ(最多) | 55.6%(164票) | 「自分自身でじっくり考え直した結果」 |
| 納得のいかない要因(最多) | 30.2%(89人) | 「焦りによる企業選びの妥協」 |
| 終了時期の目標(内定式まで含む) | 83.7% | 「夏休み中(8〜9月)」「できるだけ早く」「内定式まで」の合計 |
| 重視する企業条件(最多) | 50.8%(150票) | 「福利厚生・待遇」 |
| 活用したいツール(上位2種) | 大手就職情報サイト 46.1% / 逆求人・スカウト型サイト 30.5% | スカウト型が約3割 |
| 選考で期待すること(最多) | 36.9%(109人) | 「面接での丁寧な相互コミュニケーション」 |
| ABABAサービス指標(公表値) | 登録者累計20万人 / 導入企業3,500社(2026年6月末) | 最終面接までの実績を評価するスカウトサービス |
表で示したように、調査は内定獲得後の学生の心理や行動変容、企業選びの基準のシフトを多面的に示しています。数値は具体的な意思決定や採用施策の検討に利用可能であり、学生側・企業側の双方が現状を理解するための基礎資料となります。
出典:株式会社ABABA「内定獲得後の意識とキャリア選択に関する実態調査(27卒対象)」(調査期間:2026年7月31日〜8月4日、実施:ABABA総研)。詳細やサービスの紹介は以下の公式ページを参照してください:https://hr.ababa.co.jp/ababa
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