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八代市で始動 MSFが避難所で始めた心のケア講座

八代市 心のケア活動

開催期間:8月23日〜9月22日

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八代市 心のケア活動
MSFは八代市で具体的に何をしてるの?
MSFは8月23日に八代市の避難所でストレッチやボールを使った体操、睡眠・不安対策のミニ講座と個別アンケートを実施。DPATやDMAT、県の心理士と連携し被災者と支援者双方の心理ケアを行っています。
相談や支援はどうやって受けられるの?
まず避難所で行う『けんこう講座』とアンケートでニーズを把握し、必要があれば心理士による個別支援につなぐ仕組み。自治体職員向けの支援も順次提供し、最終的には地域機関へ引き継ぎます。

熊本県八代市で始まった「心のケア」—地震発生からまもなく1カ月の対応

国境なき医師団(MSF)は、令和8年熊本地震の被災地の一つである熊本県八代市で、避難生活を送る被災者や支援にあたる関係者を対象とした心理ケア活動を開始しました。発表日は2026年8月24日で、同団体は被災者の心身の負担が増している現状を受けて、8月23日に避難所でのプログラムを実施しています。

地震発生からまもなく1カ月が経過する中、長引く避難生活や余震への不安、将来に対する見通しの立たなさなどにより心理的負担が高まっているとMSFは指摘しています。これを踏まえ、地域の関係機関と連携して、被災者と支援者双方へのきめ細かなサポートを行う体制を整えています。

令和8年熊本地震:八代市で「心のケア」の活動を開始──地震発生からまもなく1カ月、高まる心理ケアのニーズに応える 画像 2

調査から明らかになったニーズと連携の枠組み

MSFは8月2日から調査チームを派遣し、熊本県内の複数被災地域で医療および心理面のニーズ調査を実施しました。自治体、医療関係者、様々な年代の被災者から直接聞き取りを行った結果、直接医療のニーズは各機関の活動によって概ね満たされつつある一方で、避難生活に伴う慢性的なストレスや不眠、余震への不安など、心理的支援の必要性が明確になったと報告されています。

同時に、被災した地域で住民支援にあたる自治体職員や高齢者施設の職員らが、長時間にわたる対応のなかで高いストレスを抱え、十分なケアを受けられていない実態も確認されました。これらを受け、MSFは以下の機関と連携して活動を進めます。

  • 熊本県臨床心理士・公認心理師協会
  • 災害派遣精神医療チーム(DPAT)
  • 災害派遣医療チーム(DMAT)
令和8年熊本地震:八代市で「心のケア」の活動を開始──地震発生からまもなく1カ月、高まる心理ケアのニーズに応える 画像 3

避難所での「けんこう講座」:実施内容と参加者の反応

MSFは8月23日に八代市内の避難所2か所で「けんこう講座」を実施しました。本講座は心理士と理学療法士が協働し、ストレッチや体を使ったアクティビティ、さらに不眠や不安に関するミニ講座などを組み合わせて構成されています。

講座の目的は、避難生活で蓄積したストレスや疲労を和らげることと、参加者同士がリラックスして交流できる時間の提供です。また、心身に関するアンケートを実施し、個別の心理ケアニーズの把握と必要に応じた支援へのつなぎを行いました。

令和8年熊本地震:八代市で「心のケア」の活動を開始──地震発生からまもなく1カ月、高まる心理ケアのニーズに応える 画像 4

具体的なプログラム内容

実施されたプログラムは次の通りです。ストレッチやボールを使った軽い運動を通じて身体の緊張をほぐし、頭と体を使うアクティビティで注意や気分の切り替えを促す構成です。さらに、睡眠や不安の対処法、災害時の心の保ち方に関する知識提供を行いました。

  • ストレッチ教室(理学療法士による指導)
  • ボールを使ったアクティビティ(集団で行う簡易運動)
  • ミニ講座:不眠・不安への対処法、災害時の心の保ち方
  • 心身に関するアンケートの実施(個別支援へのつなぎ)

当日の参加者は計9人で、参加者からは「なかなか体を動かす機会がなかったので、皆で声を出しながら体を動かせて楽しかった」「不眠についてなど、知らなかったことを聞けてとても有意義だった」といった感想が寄せられています。講座の様子は2026年8月23日に撮影された写真とともに報告されています(写真キャプション:避難所で行った「けんこう講座」の様子。ストレッチでは「久しぶりに体を動かす機会になった」との声が聞かれた=2026年8月23日 Ⓒ MSF)。

支援者支援と現地スタッフの声:自治体職員などへの心理サポート

MSFは、住民支援に従事する自治体職員や高齢者施設の職員など、エッセンシャルワーカーに対する支援(「支援者支援」)も重要な活動項目として位置づけています。被災の当事者でありながら地域住民を支え続ける職員らは、心のケアを受ける機会が限られているケースが多く、継続したサポートの必要性が指摘されました。

現地で活動にあたる心理士の福島正樹は、「自らも被災しながら住民を支えるエッセンシャルワーカーの方々が、心に傷を抱えたまま働いています。『支援者支援』のニーズは非常に高いと感じます」と述べています。MSFは今後、自治体や高齢者施設の職員を対象に心理士によるサポートを実施する予定です。

支援の期間と引き継ぎ

MSFは八代市で当面1か月をめどに「けんこう講座」や「支援者支援」の活動を行う計画です。活動期間終了後は、地域の臨床心理士や関係機関に活動を段階的に引き継ぎ、継続的な支援体制の確保を図る方針です。

現場では、MSFのスタッフが『ONE PIECE』の人気キャラクター、トニートニー・チョッパーがプリントされたTシャツを着用して活動する様子も確認されています(写真キャプション:MSF公認サポーターである『ONE PIECE』(尾田栄一郎・著/集英社刊)の人気キャラクター、トニートニー・チョッパーがプリントされたTシャツを着用して活動するスタッフ=2026年8月23日 Ⓒ MSF)。

資金調達の方針とこれまでの国内活動の経緯

今回の熊本地震におけるMSFの活動資金は、これまでに寄せられた一般の寄付から充当されています。MSFは本活動に限定した寄付の受付は行っておらず、寄付を検討する場合はMSFの活動全体に活用される使途を限定しない寄付を呼びかけています。

MSF日本事務局長の村田慎二郎は、今回の緊急活動が「これまでの寄付により実現している」として感謝の言葉を述べています。寄付の取り扱いと透明性については、組織全体の運営資金として活用される旨が明記されています。

国内での過去の活動

MSFは日本国内においても過去に複数の自然災害で援助活動を行ってきました。今回の熊本地震に対する活動は、緊急医療・人道ニーズが存在し、既存の支援だけでは補完が必要と判断された場合に実施されるものです。

過去に活動した主な国内災害
阪神・淡路大震災
東日本大震災
平成28年熊本地震
西日本豪雨
能登半島地震

これらの事例を踏まえ、MSFは現地のニーズ調査と他機関との連携を重ねながら、必要な医療・心理支援を補完的に提供しています。

本文の要点を整理したまとめ

以下の表は、本記事で触れたMSFの八代市での活動内容や日付、関係機関、参加者数、資金の扱いなど主要事項を整理したものです。続く段落では表の内容を簡潔に補足します。

項目 内容
発表団体 国境なき医師団(MSF)
発表日 2026年8月24日 15時40分
活動開始日(避難所講座) 2026年8月23日(八代市内の避難所2か所で実施)
事前調査派遣 2026年8月2日から調査チームを派遣
主要活動 ・避難所での「けんこう講座」 ・支援者支援(自治体・施設職員への心理サポート)
連携機関 熊本県臨床心理士・公認心理師協会、DPAT、DMAT
参加者数(8/23) 計9人
活動期間(予定) 当面1か月をめどに実施、その後地域機関に引き継ぎ
資金 既存の寄付金から充当。活動限定の寄付受付は行っていない。使途を限定しない寄付を呼び掛け
過去の国内活動例 阪神・淡路大震災、東日本大震災、平成28年熊本地震、西日本豪雨、能登半島地震
現地職員の装い 『ONE PIECE』トニートニー・チョッパーがプリントされたTシャツを着用して活動(報告写真あり)

表に示した通り、MSFは調査に基づき心理的な支援ニーズの高まりを確認したことから、避難所での講座や支援者への心理サポートを実施しています。資金は既存寄付を充当し、特定の活動に限定した寄付の募集は行わない方針です。現地での活動は当面1か月を目安とし、その後は地域の関係機関へと引き継ぐ計画になっています。

本記事では、MSFが報告した調査の経緯、実施したプログラム内容、参加者の反応、支援対象の幅(被災者と支援者)および資金の取り扱いと国内での過去の活動実績を網羅的に伝えました。報告書の内容は現地での聞き取りと当団体の発表に基づくもので、写真キャプションや関係者の発言も含めて整理しています。