慶應チームがINID2026で世界準優勝、10/15報告会
ベストカレンダー編集部
2026年9月7日 09:34
世界大会準優勝
開催日:8月21日
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シンガポールでの舞台裏と国際順位 — 学生アイデアが世界第2位に輝く
2026年8月21日、シンガポールの南洋理工大学(NTU)ナンヤン・ビジネススクールで開催された「The GAIP Insurance Innovation Competition 2026」において、学生向け保険アイデアコンペティション『INID2026』日本代表チーム(慶應義塾大学大学院)が世界第2位(1st Runner-up)を獲得した。主催は南洋理工大学とGlobal Asia Insurance Partnership(GAIP)であり、今年はアジア太平洋9カ国・地域から過去最大となる1,800名超の学生が参加した大会である。
決勝には各地域の予選を勝ち抜いた9チームが集い、英語での12分間プレゼンテーションおよび8分間の質疑応答を通じて、保険業界が直面する課題やテクノロジーを活用した次世代の保険エコシステムに関するアイデアを競った。参加国・地域はオーストラリア、中国、香港、インドネシア、日本、シンガポール、韓国、台湾、ベトナムの9つである。
大会の規模と競技形式
本大会は、大学生・大学院生を対象に技術や社会課題の視点から保険イノベーションを競う国際コンペティションで、今年は過去最大となる参加者規模を記録した。予選を勝ち抜いた9チームが決勝に出場し、英語でのステージ発表と審査員からの質疑応答という形式で審査が行われた。
審査は提案の社会実装可能性、技術的妥当性、数理モデルの精緻さ、プレゼンテーションの説得力など多角的な観点から実施され、全体を通じて保険業界の未来を見据えた議論が交わされた。
| 部門 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年8月21日(金) |
| 開催地 | シンガポール・南洋理工大学(NTU)ナンヤン・ビジネススクール |
| 主催 | 南洋理工大学(NTU)/Global Asia Insurance Partnership(GAIP) |
| 参加規模 | 9カ国・地域、1,800名超 |
最終結果と各国チームの提案
決勝の最終順位は以下の通り発表された。提案アイデアは大会の審査資料に基づく記載である。
順位と提案は審査結果の要点を示しており、各チームともに保険の適用領域を拡大する工夫や、顧客ニーズに合わせた保険設計の柔軟性を重視している点が共通していた。
| 順位 | チーム | 提案アイデア |
|---|---|---|
| 第1位(Champion) | Team Hong Kong/香港科技大学(HKUST) | 『UniShield』学生の生活実態に合わせて必要な補償を選べるマイクロ保険プラットフォーム |
| 第2位(1st Runner-up) | Team Japan/慶應義塾大学 | 『UniShield』学生の生活実態に合わせて必要な補償を選べるマイクロ保険プラットフォーム |
| 第3位(2nd Runner-up) | Team South Korea/嘉泉大学校・韓国放送通信大学校・梨花女子大学校 | 『Senior MASIL Zone Rider』高齢ドライバーのリスクをより公平に評価する新しい仕組み |
順位に関する補足
大会全体を通じ、マイクロ保険や個人データを生かしたリスク評価、特定層向けの新しい補償スキームなど、幅広いアイデアが提示された。上位入賞チームは、学内決勝からさらに磨き上げたビジネスモデルとプレゼンテーションにより高い評価を得ている。
各チームの提案は審査員による質疑応答で実務面や実装面の懸念点も指摘されており、特に市場投入に向けたビジネスケースの精緻化やパートナーシップ構築、コスト・運用面の実現可能性が今後の重要テーマとして浮き彫りになった。
日本代表チームの提案「REST」と審査員の評価
今回の日本代表チームは「REST — Next-Generation Insurance Model Enabled by Mental Digital Twins」というコンセプトで出場した。チームメンバーは慶應義塾大学大学院 理工学研究科の保坂 真吾さん、佐藤 聞世さん、赤城 希美さんの3名である。
提案の要点は、ウェアラブル端末から得られる心拍変動や睡眠データ等をAIで解析し、各従業員の「メンタルデジタルツイン」を構築する点にある。これにより、ストレスや精神的不調が深刻化する前に検知・介入を行い、事後補償から事前予防へと保険の機能を転換する企業向けの次世代保険モデルを提案した。
提案の技術的・実務的アプローチ
チームは三田キャンパスで行われたINID2026決勝大会(国内)以降、提案内容をさらに磨き上げた。特に緻密な数理モデルの構築と、社会実装性に関する検討を強化して審査員に提示した点が評価を受けた。
提案では、AI解析による生体データの指標化、閾値の設定、介入フローの設計、企業と保険会社の役割分担などを整理。プレゼンテーションは明快で説得力があり、審査員・観客に強い印象を与えた。
審査員のフィードバックと今後の課題
審査員からは本提案を「関連性が高く拡大しつつあるニーズに応える革新的な検知・予防のコンセプト」と評価し、テーマ選択と提案の野心を高く評価するコメントがあった。また「優れた分析と、明快で説得力のあるプレゼンテーション」「予防と保障のつながりが明確に伝わっていた」との講評も示された。
一方で、課題としては検知メカニズムの細部説明、実装に向けたパートナー候補、コスト試算、運用手順の具体化、さらに長期的な持続可能性を示すビジネスケースの強化が挙げられている。運営事務局は、こうしたビジネスケースの精緻化が決勝進出9チーム全てに共通する論点であり、市場投入に向けた最重要課題であると指摘している。
報告会の日程とINIDの趣旨、運営母体の概要
本結果を受けて、2026年10月15日(木)19:30開始〜20:30頃終了予定でオフラインの「世界大会参加報告会」が実施される。会場はFinGATE KAYABA 1F(東京都中央区日本橋茅場町1丁目8-1)。報告会には日本代表チーム3名および大会メンターが登壇予定で、アジェンダは世界大会の結果報告、日本代表チームの歩み、大会トレンドと審査ポイント、そしてINID2027のコンセプトビジョンの4項目が予定されている。
参加対象は学生・企業関係者を問わず参加可能とされており、詳細はイベントページで順次案内される。イベント詳細は以下のURLで確認できる。
https://inid.cien.group/event/world-championship-report
INIDの目的と運営
INID(Insurance Innovation Design)は、学生の自由な発想による次世代イノベーション創出と、その挑戦を保険業界全体で支援する文化の醸成を目的とする国内の大学生・大学院生対象の保険アイデアコンペティションである。国内予選・決勝を経て最優秀賞チームがシンガポールでの世界大会出場権を獲得する仕組みだ。
本大会の運営事務局としては株式会社CIENが参画しており、主催・支援企業群と連携して学生のアイデアを育てる体制が整えられている。
運営母体・関連企業の概要と本件の位置づけ
本コンペティションには株式会社Hokanグループ(本社:東京都中央区、代表取締役社長グループCEO:小坂直之)が関与しており、グループ会社である株式会社CIENを事務局として参画している。Hokanグループはテクノロジー、ソリューション、クリエイティビティを通じて保険業界への貢献を目指す純粋持株会社である。
グループの構成は、プロダクトを提供する株式会社hokan、ソリューションを提供する株式会社CIEN、P2P補償モデル等を提供するFrich株式会社からなり、各社の役割を通じ保険業界のアップデートとアップグレードを図っている。
- 株式会社Hokanグループ
- ミッションは「保険業界全体のアップデートとアップグレードを実現する」。コーポレートサイト: https://hkn-group.jp/
- 株式会社hokan
- 保険代理店向け顧客・契約管理サービス「hokan®︎」を提供。コーポレートサイト: https://www.corp.hkn.jp/
- 株式会社CIEN
- クラウド型保険代理店システム「hokan®︎」の知見を基にプロフェッショナルサービスを提供。コーポレートサイト: https://cien.group/
- Frich株式会社
- P2P型補償設計サービスや運営プラットフォームを提供。コーポレートサイト: https://frich.co.jp/
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース発行 | 株式会社Hokanグループ 発表日: 2026年9月7日 09:00 |
| 世界大会開催日 | 2026年8月21日(NTUナンヤン・ビジネススクール) |
| 大会名 | The GAIP Insurance Innovation Competition 2026(主催: NTU/GAIP) |
| 参加規模 | 9カ国・地域、1,800名超 |
| 日本代表チーム | 慶應義塾大学大学院チーム『REST』メンバー: 保坂 真吾、佐藤 聞世、赤城 希美(最終順位: 第2位) |
| 代表提案 | REST — Next-Generation Insurance Model Enabled by Mental Digital Twins(ウェアラブルデータによるメンタルデジタルツイン構築・予防重視の企業向け保険モデル) |
| 報告会 | 2026年10月15日(木)19:30〜20:30頃、FinGATE KAYABA 1F(日本橋茅場町)。詳細: https://inid.cien.group/event/world-championship-report |
| 関連企業 | 株式会社Hokanグループほか(hokan、CIEN、Frich)コーポレートサイト参照 |
本件は、学生発のアイデアが国際舞台で評価された事例として、保険領域におけるテクノロジー活用と社会実装の可能性を示すものとして注目される。大会で得られた審査員の指摘は、実サービス化に向けた重要な示唆を含んでおり、提案の更なる磨き上げと実務面の具体化が今後の課題である。