生成AIで保険のWeb面談を即時支援、実証実験開始
ベストカレンダー編集部
2026年9月9日 15:47
Web面談AI実証実験
開催日:9月9日
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Web面談中に発言をその場で修正可能にする生成AI支援の狙い
株式会社Finatext(以下「Finatext」)とスマートプラス少額短期保険株式会社(以下「スマートプラスSSI」)は、2026年9月9日14時00分に、Web面談中の保険募集人の発言を生成AIがリアルタイムに解析し、コンプライアンスに抵触し得る発言をその場で注意喚起・言い換え表示するシステムの実証実験開始を発表しました。検証はスマートプラスSSIの乗合代理店業務における生命保険募集のオンライン面談で行われます。
背景には、録音データを事後に解析して違反を検出する従来の方法では、既に顧客に不適切な説明が伝わってしまう点があり、事後検知だけでなく面談の進行中に違反を抑止する仕組みが求められているという課題認識があります。本システムは、募集人が面談を中断せずに即座に発言を修正できる点を重視して設計されています。
システムの仕組み — ブラウザ拡張と生成AIによるリアルタイム解析
本システムはWebブラウザの拡張機能として動作し、オンラインで行われる面談中の募集人の発言をリアルタイムで取得して生成AIが解析します。解析の目的は、面談において保険業法の観点から問題となる可能性がある表現を検出することです。
検出対象は具体的に保険業法第300条が禁じる行為に該当し得る表現を想定しており、検出時には募集人側の画面に注意喚起と推奨される言い直し例を即時表示します。表示は面談の進行を妨げないように設計され、募集人は提示された言い換え例を参考にして説明を続けられます。
主な機能と動作フロー
以下はシステムの主要な機能と典型的な動作フローです。動作は面談をオンラインで実施する際の一般的なブラウザ操作の延長線上に組み込まれます。
- 面談中の募集人の発言を生成AIがリアルタイムで解析する。
- 解析結果に基づき、保険業法第300条が禁じる行為に触れる可能性のある表現を検知する(例:断定的判断の提供、不利益となる事実の不告知、特別の利益の提供の申し出など)。
- 検知した場合、募集人側画面に注意喚起と推奨される言い直し方を表示する。
- 募集人は面談を止めることなく、その場で適切な説明に切り替えられる。
これらの機能は内部ログとして保存され、後続の解析や管理者によるモニタリングに活用できます。表示デザインや言い換え例の品質は実証実験で重点的に検証されます。
実証実験の範囲と検証ポイント、無償提供の案内
実証実験はスマートプラスSSIの乗合代理店業務における生命保険募集のオンライン面談に導入して行われます。検証の主な項目は動作確認、検知精度、画面表示のあり方、募集人の使用感、募集人管理者側の機能要件などです。
検証では、検知した誤検出・未検出の分析、言い換え例の受容性、面談の進行への影響度合いを定量的・定性的に評価します。募集人の作業負荷や心理的負担の観察も含め、実務導入に耐え得るかどうかを多角的に検証します。
無償提供の対象と申込み方法
本システムに関心のある保険事業者に対して、検証用システムを無償で提供することが明示されています。検証用の提供を希望する事業者は、以下のリンクから問い合わせを行えます。
- 問い合わせフォーム:https://finatext.com/contact
無償提供の範囲や導入条件についての詳細は、問い合わせ後の個別説明で提示される想定です。実証実験への参加によって、現場の要望に沿った改良点の抽出と機能改善が図られます。
関係企業の役割と会社概要
本プロジェクトでは、Finatextがシステムの開発・提供を担当し、スマートプラスSSIが乗合代理店業務における生命保険募集での実務導入・有効性検証を担います。両社とも東京都千代田区に本社を置いています。
以下に、プレスリリースで提供されている各社の主要情報を整理します。所在地、代表者、設立年月といった基本情報が明記されています。
| 会社 | 代表者 | 設立 | 所在地 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社Finatext | 代表取締役CEO 木下 あかね | 2018年12月 | 東京都千代田区九段北一丁目8番10号 住友不動産九段ビル 9階 | https://finatext.com/fn |
| スマートプラス少額短期保険株式会社 | 代表取締役 小山 宏人 | 2019年4月 | 東京都千代田区九段北一丁目8番10号 住友不動産九段ビル 9階 | https://www.smartplus-insurance.com/ |
Finatextグループについては、グループ内に複数の事業会社を擁し、金融インフラ提供やオルタナティブデータ解析、証券・保険プラットフォームの提供などを通じて「金融がもっと暮らしに寄り添う世の中」を目指している点が説明されています。具体的事業例として、三菱UFJ銀行の『Money Canvas』や三井住友海上プライマリー生命の『AHARA』などが挙げられています。
要点整理(本記事で取り上げた内容の一覧)
以下の表は、本記事で紹介した実証実験の主要情報を分かりやすく整理したものです。発表日時、システムの目的と機能、実証実験の対象、無償提供の案内、問い合わせ先および関係企業の基本情報を網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日時 | 2026年9月9日 14時00分 |
| 発表者 | 株式会社Finatext、スマートプラス少額短期保険株式会社 |
| システムの目的 | Web面談中に生成AIで発言をリアルタイム解析し、保険業法第300条が禁じる行為に触れ得る発言をその場で注意喚起・言い換え表示して違反の抑止を図る |
| 主な検出対象 | 断定的判断の提供、不利益となる事実の不告知、特別の利益の提供の申し出等(保険業法第300条関連) |
| 実証実験の範囲 | スマートプラスSSIの乗合代理店業務における生命保険募集のオンライン面談で導入し、動作確認、検知精度、表示設計、使用感、管理者機能等を検証 |
| 検証用システムの提供 | 関心のある保険事業者に対して検証用システムを無償提供(要問い合わせ) |
| 問い合わせ先 | 株式会社Finatext お問い合わせフォーム:https://finatext.com/contact |
| 関連リンク | https://finatext.com/solution/insurance |
| Finatext 代表 | 代表取締役CEO 木下 あかね(設立:2018年12月) |
| スマートプラスSSI 代表 | 代表取締役 小山 宏人(設立:2019年4月) |
以上がプレスリリースの要点と実証実験の内容の整理です。今回の取り組みは、面談中に生じ得るコンプライアンスリスクをリアルタイムで補助する仕組みを検証するものであり、検証用システムの無償提供により他の保険事業者も実務環境での有効性を確認できる点が特徴です。