卵殻膜を発酵で再定義、独自原料を2027年3月提供へ
ベストカレンダー編集部
2026年9月11日 16:44
独自原料提供開始
開催日:3月1日
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卵殻膜を“発酵”で再定義した新原料 — ガラクトミセス/卵殻膜発酵液(開発名)の中身
株式会社ベイコスメティックスは、研究開発拠点「東京ラボ」において、食品製造工程で廃棄されてきた卵殻膜を原料とし、酵母の一種であるガラクトミセスで発酵させた独自原料「ガラクトミセス/卵殻膜発酵液(開発名)」を開発したと発表しました(プレスリリース発表日時:2026年9月11日 13時01分)。同社は、この組成の原料を化粧品成分名称であるINCIの観点で確認したところ、ガラクトミセスにより卵殻膜を発酵させた化粧品原料の登録が見られなかったため、世界初(※当社調べ、2026年9月時点)の取り組みとしています。
卵殻膜は卵の殻と卵白の間にある薄い膜で、マヨネーズなどの卵加工品の工程で卵殻とともに廃棄されることが多い未利用資源です。本原料はその未利用部位を原料としてアップサイクルする点が特徴で、発酵をかけることで原料の分子量が細分化されるだけでなく、発酵由来のアミノ酸、有機酸、各種代謝物が付与され、単一抽出物とは異なる複合的な性質を持つ点が開発の狙いとなっています。
- 製品(開発名)
- ガラクトミセス/卵殻膜発酵液(開発名)
- 原料由来
- 食品工場で廃棄される卵殻膜のアップサイクル
- 加工法
- 酵母(ガラクトミセス)による発酵処理
- 想定用途
- スキンケア、ヘアケア(卵殻膜はシスチン等のアミノ酸を含むためヘアケア処方展開も想定)
開発状況としては、INCI名は申請中であり(取得見込み:2026年12月〜2027年1月)、国内の成分表示名称はINCI取得後に申請する計画です。安全性確認のための所定の試験は提供開始までに実施され、有用性に関するデータは現在取得中で、まとまり次第公表される予定です。ブランドへの提供開始は2027年春以降を予定しています。
「1ブランド1原料」構想の意図とブランドへの提供方法
化粧品市場ではSNSを起点に成分が語られる機会が増え、成分そのものがブランド選びの重要な要素になっています。しかし独自原料の開発には多額の費用や長期の期間、最低製造ロットなどのハードルがあり、これまで独自原料は体力のある大手ブランドに限られる傾向がありました。ベイコスメティックスはこの課題に対し、原料開発の負担をOEM事業者である同社側が引き受け、開発した独自原料を取引先ブランドに開放する方針を打ち出しました。今回の原料はその第1号です。
この構想により、ブランド側は原料開発投資や長期の開発期間を負担せずに、自社の資産として打ち出せる独自原料を採用できることになります。原料の背景(アップサイクル、発酵工程、世界初の製法)をそのままブランドストーリーとして使用できる点も提供の特徴です。
- ブランド側の負担軽減:原料開発費・期間の負担が不要
- 差別化要素の提供:独自原料を商品訴求に利用可能
- 配合設計支援:東京ラボが商品カテゴリ・ターゲットに応じて個別に配合を設計
提供にあたっては、安全性確認試験の実施とINCI名の取得(申請中)を前提とし、順次OEM・ODMで同社が製造するブランドに対して採用の案内が行われます。提供開始時期は前述の通り2027年春以降を予定し、会社側は有用性データの取得を年内を目途に進めています。
東京ラボの役割と研究開発体制 — 原料開発を支える現場
本原料の開発を担ったのは、2025年8月に設立が公表され、同年11月に稼働を開始した研究開発拠点「東京ラボ」です。2026年7月には東京都港区新橋の現拠点へ移転し、機能を拡張しています。化粧品OEMの研究開発機能は一般的に製造に近い工場に併設されることが多いなか、東京にラボを置いた理由は、営業やブランド担当者と研究者の距離を近づけ、受け渡しの遅延や齟齬を減らすためです。
同ラボが担う機能は大きく三つに分けられます。以下に各機能について見出しを設けて説明します。
処方開発 — ペア担当制で早期から関与
東京ラボではお客様ごとに営業担当と研究担当をペアで配置し、研究員が商談や企画ミーティングに同席します。仕様確定後ではなく「何を売りたいか」を決める段階から研究が関与する体制です。
この体制により、要望の受け渡しによる時間ロスや情報の欠落を減らし、結果として試作段階での手戻りを少なくすることを狙っています。
安定性の作り込み — 専任担当による週次チェック
試作品の安定性確認を専門に行う担当者を置き、全試作品を毎週試験にかけて週次でレポートを作成する運用をしています。時間経過や温度変化による分離・変色・においの変化を早期に検出することで、量産前の大きな手戻りを防ぐことが可能になります。
この仕組みは、発売スケジュールの遅延リスクを低減し、ブランド側の計画遵守に資する工程管理を目的としています。
原料開発 — 今回の発酵原料は第1号
従来のOEM研究は既存原料を組み合わせる処方設計が中心でしたが、東京ラボは原料そのものの開発を行う機能を新たに加えました。今回の「ガラクトミセス/卵殻膜発酵液(開発名)」がその第1号であり、原料開発に伴う費用と期間は同社が負担しています。
同社は第2・第3の独自原料の開発も並行して進めており、原料開発を戦略的に行うことがブランドの差別化に直結すると位置づけています。
| 研究員経験構成 | 試作改良サイクル | 納品スピード(製造面) |
|---|---|---|
| 在籍研究員の半数以上が化粧品R&D実務経験10年以上 | 改良品提出まで原則1週間(案件により異なる) | 2〜3カ月での高速納品を実現(自社工場保有により対応) |
会社概要、提供スケジュール、問合せ先の整理とまとめ
以下は、本リリースで示された会社情報、提供スケジュール、連絡先、関連リンクなどの一覧です。ブランドへの提供はINCI名取得および安全性確認を前提に、2027年春以降に順次開始される予定です。原料は食品工場由来の卵殻膜をアップサイクルしたもので、スキンケア・ヘアケア領域での処方展開が想定されています。
問い合わせや詳細確認は下記の連絡先・URLを通じて受け付けられており、同社はOEM/ODMを通じた製造だけでなく企画・販路支援、海外展開支援まで一貫した体制を掲げています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース発表日 | 2026年9月11日 13:01 |
| 開発原料(開発名) | ガラクトミセス/卵殻膜発酵液(開発名) |
| INCI名 | 申請中(取得見込み:2026年12月〜2027年1月) |
| 提供開始時期 | 2027年春以降(INCI取得・安全性確認後に順次提供) |
| 原料の特徴 | 食品工場廃棄の卵殻膜をアップサイクル/ガラクトミセス発酵による複合的な成分構成(アミノ酸・有機酸等) |
| 想定用途 | スキンケア、ヘアケア(処方設計はブランドごとに東京ラボが支援) |
| 東京ラボ所在地 | 東京都港区新橋6丁目9-4 新橋六丁目ビル 4階(2026年7月移転) |
| 本社工場 | 大阪府泉佐野市下瓦屋3-3-27 |
| 会社名 | 株式会社ベイコスメティックス(BAYCOSMETICS) |
| 代表者 | 社長執行役員CEO:早瀬 本基 |
| 設立 | 2023年12月 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 事業内容 | 化粧品OEM・ODM、サプリメントOEM・ODM、美容ガジェット事業 |
| 連絡先(広報) | TEL:03-6823-7543(受付時間 平日9:00〜18:00)/E-mail:info@baycosmetics.co.jp |
| ウェブサイト | https://baycosme.com(企業サイト)/https://supplement.baycosme.com/(サプリメントOEMサイト) |
| 関連カテゴリ・キーワード | スキンケア・化粧品・ヘア用品/ダイエット・健康食品・サプリメント/キーワード:化粧品OEM、独自原料、発酵、卵殻膜、ガラクトミセス 等 |
本稿では、ベイコスメティックスが発表した全ての主要情報を整理して伝えました。今回の「ガラクトミセス/卵殻膜発酵液(開発名)」は、未利用の卵殻膜を発酵という手法で化粧品原料に転換し、INCI申請を経てブランド向けに独自原料として提供するという一連の方針を示しています。原料の有用性データやINCI取得の進捗は、同社が順次公表する予定です。