Facilo、シリーズBで64億円調達 AI共創を加速

シリーズB資金調達

開催日:9月17日

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シリーズB資金調達
Faciloは今回の64億円を何に使うの?
AI駆動化のための開発投資や新規AIプロダクトの実装、人材採用の強化、M&Aによるプロダクト拡充が主な使途。コラビットのグループ化で査定AIも連携し営業現場の業務一連化を目指す狙いです。
オンラインイベントにはどうやって参加できるの?
イベントは2026年10月1日14:00開始のオンライン(参加無料)。特設サイトやプレス内の申込URLから事前登録すれば参加可能。申込ページにアクセスして必要事項を入力してください。

Facilo、シリーズBで総額64億円を調達――累計調達額は約83億円に

不動産DXを手がける株式会社Facilo(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:市川 紘)は、2026年9月17日付の発表で、シリーズBラウンドにおいて総額64億円の資金調達を実施したと公表しました。発表日時は「2026年9月17日 09時00分」で、既存投資家のグロービス・キャピタル・パートナーズがリード投資家を務め、既存株主と新規投資家を引受先とする第三者割当増資および金融機関からの融資を組み合わせた形での実行です。

資金調達の内訳は、エクイティ39億円、デット(借入)18億円、融資枠7億円となっており、今回の調達により累計調達額は約83億円に達しました。Faciloは「住みかえを軽やかに、人生を鮮やかに。」を掲げ、サービス「Facilo」を通じて不動産仲介のDXを推進してきました。サービス開始は2023年2月で、2026年9月時点の導入数は2,300店舗、利用する営業担当者数は13,000名超に達しています。

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調達の背景と目的

Faciloは従来の「不動産コミュニケーションクラウド」から、AIを取り込み「AI共創エコシステム」へとフェーズを進める計画を掲げています。営業担当者と顧客の連携を支えるコミュニケーションプラットフォームに、AIによる業務支援を組み合わせることで、業務の分断を解消し、顧客体験を高める狙いです。

今回の調達は、同社のAI駆動化を加速させるとともに、外部のAIプロダクトをグループ化することでプロダクトラインナップを拡充し、営業現場の業務を一連で完結させる土台をつくることを目的としています。

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コラビットのグループ会社化と新プロダクト群

今回の一連の施策の一環として、Faciloは株式会社コラビット(本社:東京都港区、代表取締役CEO:浅海 剛)をグループ会社化しました。コラビットは不動産価格査定AIアルゴリズムを中核とするプロダクト群を有しており、代表的なサービスに不動産AI査定サービス「HowMa」および査定書作成ツール「AI査定プロ」があります。

グループ会社化により、両社のプロダクト連携を進め、売り仲介業務を共通のプラットフォーム上で完結させることを目指します。これにより画面切り替えやデータ連携不足による「SaaS疲れ」の解消を図るとしています。

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新規リリースされるAI駆動プロダクトシリーズ

Faciloは今回、以下のAI駆動プロダクトシリーズを新規リリースすると発表しました。各プロダクトは不動産仲介の各業務にシームレスに伴走することを想定しています。

  • AI駆動CRM
  • AI駆動コンバーター
  • 簡易調査AIエージェント

これらは情報分断や入力負荷、システム連携の課題を解消することを目的に設計され、営業担当者が「人ならではの価値」に集中できる環境作りの一助と位置づけられています。

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資金使途と組織・M&A戦略

Faciloが公表した資金使途は大きく3つに分けられます。第一に、開発プロセスとプロダクトのAI駆動化への投資です。具体的には新たにリリースするAIプロダクト群への投資を中心に、AI研究開発とプロダクト実装を進めます。

第二に、人材と組織基盤への投資です。エンジニア、PdM、事業開発、セールス、カスタマーサクセスなど各分野の採用を強化し、複数プロダクトの同時開発を支える組織基盤を整備します。

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M&Aを活用したプロダクト拡充

第三の資金使途はM&Aによる迅速なプロダクト拡充です。自社開発に時間を要する領域では外部パートナーや買収を活用して補完する戦略を明示しています。第一弾として今回のコラビットのグループ会社化を挙げ、今後もシナジーが見込める領域でM&Aを積極的に検討する方針です。

両社のプロダクト連携により、売り仲介業務を共通基盤上で完結させることで、複数プロダクト間の切り替え負荷を下げ、営業現場の効率改善を図る狙いです。

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投資家・導入企業からの評価と公開イベント情報

今回のシリーズBには多数のVCや投資家が参加しており、各社からのコメントが公表されています。コメントはFaciloのAI駆動化へのシフトやプロダクトの現場定着、組織力を高く評価する内容が中心です。

また、導入企業からも現場視点での支持や期待の声が多く寄せられています。特設サイトでは導入企業100社の声やVCやコラビット社との対談などが公開されているとしています(特設サイトURLは後述)。

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主な投資家からのコメント(全文の要旨)

以下は、プレスリリースで公表された投資家のコメントを所属と氏名とともに整理したものです。原文の趣旨を損なわないように記載します。

グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー 湯浅 エムレ 秀和 氏
Faciloは顧客に誠実に向き合い、いち早くAI駆動開発へシフト。購入・売却・賃貸・事業用へと展開する開発力と組織力に可能性を感じ、シリーズBでリード投資。AIカンパニーへ進化したFaciloが新たなスタンダードを築くことを期待する、というコメント。
Coral Capital 創業パートナー・CEO James Riney 氏
日本の不動産売買仲介はデジタル化が遅れている点を指摘。初回投資から4年ですべてのラウンドに参加しており、FaciloのAIでの組織進化とプロダクト拡大を評価。業務効率化を超えた共通基盤になる未来を期待する旨。
Angel Bridge パートナー 林 正栄 氏
不動産売買仲介領域のDX余地に注目し、Faciloの導入拡大やAIを駆使したマルチプロダクト化を高く評価。シリーズAに続きシリーズBでも出資した旨。
Spiral Innovation Partners ジェネラルパートナー 鎌田 和博 氏
新規投資家として参画。Faciloは仲介現場の「成約」に特化した独自のカテゴリーを切り拓き、業界大手の過半数への導入を実現。日米の不動産テックに精通する市川代表の下で業界OSへの飛躍を期待する旨。
DBJキャピタル 代表取締役社長 倉林 進 氏
属人的で煩雑な業務を解消するFaciloのプロダクトと導入実績、経営チームの現場理解と実行力を評価。AI駆動化による生産性と顧客体験の進化を期待する旨。
電通ベンチャーズ マネージングパートナー 笹本 康太郎 氏
人を起点に磨き上げた提供価値をAIでさらに高める点を評価。電通グループのリソースを活かしてFaciloの実現を支援する旨。
i-nest capital ジェネラルパートナー 塚本 繁男 氏
Faciloの「接客体験」をデジタルとAIで再定義するビジョンに共感。AIによるプロダクト拡張とロールアップ戦略に期待する旨。
三菱UFJキャピタル 執行役員 田口 順一 氏
「問い合わせ後から成約まで」のデジタル化による取引実務の改善を評価。将来の業界OS化を期待し、MUFGグループとして支援する旨。
フォースタートアップスキャピタル ジェネラルパートナー 清水 和彦 氏
Faciloのチームの現場理解と先進的AI技術の融合を高く評価。ハイブリッドキャピタルとして出資し、VISIONの実現に伴走する旨。
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導入企業の声(公表分)

導入企業からのコメントも多数公表されており、いずれも顧客体験や業務効率の向上を評価する内容です。主なコメントは以下の通りです。

三井不動産リアルティ株式会社 執行役員 梅光 伸行 氏
インターネットにより情報格差が解消された現状で、事業者は顧客が安心して意思決定できるよう支える存在へ進化する必要があり、Faciloには業界の生産性・透明性向上を牽引することを期待する旨。
野村不動産ソリューションズ株式会社 取締役専務執行役員 大野 伸二 氏
不動産取引は重要な意思決定であり、安心感と納得感ある顧客体験の提供が重要。Faciloの取り組みが業界発展に繋がることを期待する旨。
三菱地所ハウスネット株式会社 代表取締役社長執行役員 平川 清士 氏
Faciloはお客様が必要な情報へ分かりやすくアクセスできる環境を提供し、顧客体験と業務効率化を両立している点を高く評価する旨。
三菱UFJ不動産販売株式会社 代表取締役社長 西村 真也 氏
Faciloは担当者の経験差を補い、分かりやすい情報提供を可能にする点が高評価。人とデジタルの強みを融合する取り組みを評価する旨。
株式会社大京穴吹不動産 取締役 荒井 正敏 氏
Faciloは営業活動において基盤サービスになりつつあり、現場と顧客をつなぐサービスとして期待する旨。
東洋不動産株式会社 代表取締役社長 宮田 敦 氏
人の専門性とテクノロジーの融合が不動産業界の未来を切り拓くと考え、Faciloのプラットフォームの重要性を評価する旨。
リストインターナショナルリアルティ株式会社 常務取締役 西宮 正人 氏
Facilo導入により情報の偏りが解消され、商談の質が変わったと実感している旨。
東京建物不動産販売株式会社 代表取締役 菅谷 健二 氏
透明性の高い分かりやすい情報提供が重要で、Faciloがその一助になっていると評価する旨。
株式会社長谷工リアルエステート 代表取締役社長 岩﨑 雄一郎 氏
顧客に寄り添ったサービスを目指す中で、Faciloのプラットフォームが顧客体験の向上と業務効率化に寄与していると評価する旨。
小田急不動産株式会社 常務取締役 佐藤 敏晴 氏
テクノロジーが進化する中で「人」の価値が問われる点を指摘し、Faciloには人の力を引き出す役割を期待する旨。

※導入企業の掲載順は『住宅新報』2026年5月26日号の調査掲載順に準じ、掲載されていない企業は五十音順で掲載した旨が注記されています。シリーズB特設サイトには導入企業100社の声を掲載しています。

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公開イベントと特設サイト

FaciloはシリーズB資金調達に関する特設サイトを立ち上げ、「不動産の未来を、みんなでひらく」をテーマに導入企業100社の声や対談を公開しています。特設サイトURLは以下です。

また、近日開催のオンラインイベントも案内されています。イベントは無料で参加可能です。

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経営陣のコメントとまとめ

コラビット代表取締役CEOの浅海 剛氏は、自社プロダクトの導入企業からFaciloへの評価が高まっていることに触れ、Faciloとコラビットは競合せず互いを補完し合う理想的な関係であると述べています。今回のM&Aを機に双方の強みを融合させ、住宅流通の活性化とFaciloのビジョン実現に邁進する意向を示しています。

Facilo代表取締役CEOの市川 紘氏は、新築から中古へのシフトが進む社会環境において不動産流通の活性化が重要なテーマであるとし、営業担当者・AI・顧客の共創により分断された業務をつなぐ「AI共創エコシステム」を構築していくとコメントしています。調達と体制強化を可能にしたのは導入企業、投資家、そしてコラビット社の協力によるものであり、noteに振り返りをまとめている旨を案内しています。

本記事の要点一覧
項目 内容
発表会社 株式会社Facilo(代表取締役CEO:市川 紘)
発表日 2026年9月17日 09:00
調達総額 64億円(エクイティ39億円・デット18億円・融資枠7億円)
累計調達額 約83億円
リード投資家 グロービス・キャピタル・パートナーズ(既存投資家)
主な資金使途 (1)開発プロセスとプロダクトのAI駆動化(2)人材・組織への投資(3)M&Aによるプロダクト拡充
グループ化した企業 株式会社コラビット(代表取締役CEO:浅海 剛)— サービス:HowMa、AI査定プロ
新規リリース AI駆動CRM、AI駆動コンバーター、簡易調査AIエージェント
導入実績(2026年9月時点) 導入店舗数:2,300店舗、利用営業担当者数:13,000名超
特設サイト https://campaign.facilo.jp/series-b/
関連イベント 「AI査定から売却活動まで一気通貫で変わる仲介DX」2026年10月1日 14:00~15:00(オンライン、参加費無料)
申込:https://attendee.bizibl.tv/sessions/seuWSLnLAgHg

本稿では、Faciloが発表した資金調達の規模と内訳、コラビットのグループ会社化、AI駆動プロダクトの新規リリース、資金使途、投資家および導入企業のコメントといったプレスリリースの全情報を整理して報告しました。Faciloは今回の調達をもとにAIを中心としたプロダクトと組織の強化を進め、複数プロダクト間の連携による業務効率化と顧客体験の向上を図っていく計画です。