ENEOS清水油槽所に109.7MWh蓄電所、2027年1月着工

清水蓄電所建設

開催日:1月1日

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工事っていつ始まるの?
着工は2027年1月(予定)、運転開始は2028年度内を見込んでいる。静岡・清水油槽所内にパワーエックス製20ft蓄電コンテナ40台を設置し、大和エネルギーがEPCを担当する計画だ。
どれくらいの規模で何に役立つの?
総容量は公称109.7MWh、PCS出力50MWで一般世帯約10,300世帯の1日分に相当。LFP電池採用で安全性・長寿命性を確保し、再エネの出力変動吸収や系統の周波数・電圧安定化に寄与する。

静岡・清水油槽所に並ぶ大型蓄電コンテナ──受注の全体像

2026年9月18日10時00分、株式会社パワーエックス(本社:岡山県玉野市、取締役 代表執行役社長CEO:伊藤 正裕、証券コード:485A)は、ENEOS Power株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小野田 泰)が静岡県静岡市に整備する特別高圧系統用蓄電所向けに、蓄電システム「Mega Power 2700A」40台(合計容量:109.7 MWh)を大和エネルギー株式会社より受注したことを公表しました。

設置場所はENEOSグループの清水油槽所の敷地内で、今回新設される蓄電所は中部エリアの電力系統に接続して充放電を行い、電力需給バランスの安定化に寄与することが予定されています。運転開始は2028年度内を見込んでおり、着工は2027年1月(予定)です。

発表の位置づけと開示に関する注意点

本件の受注は、2026年8月14日開示の決算説明資料における2027年度の正式受注に含まれていることが明記されています。加えて、プレスリリースは顧客との公表の合意が得られた段階で発表しており、適時開示の要否および時期とは必ずしも一致しない旨も併記されています。

本稿では、受注内容、製品仕様、関係企業の役割、スケジュールおよび地域・系統への影響を整理して報告します。報道・投資判断の参考となるよう、各項目の数値や事実は原文の表記どおり掲載しています。

製品「Mega Power 2700A」の仕様と生産体制

受注したパワーエックス製の系統用蓄電システムは、モデル名「Mega Power 2700A」です。サイズは20フィートコンテナ(ISO規格)で、現場搬入や設置が比較的容易な規格サイズを採用しています。

電池にはリン酸鉄リチウムイオン(LFP)を使用しており、安全性・長寿命性を重視した選定がなされています。1台あたりの蓄電容量は公称2,742 kWh、定格2,468 kWhと明示されています。生産拠点は岡山県玉野市で、国内での開発・製造体制で供給されることがアナウンスされています。

  • コンテナ規格:20フィートコンテナ(ISO規格)
  • 電池種類:リン酸鉄リチウムイオン(LFP)
  • 蓄電容量(1台):公称 2,742 kWh / 定格 2,468 kWh
  • 生産地:岡山県玉野市

性能面では、LFPを用いた大容量蓄電によって、系統の急変動に対する即応性や長期的な劣化耐性が期待されます。これにより、再生可能エネルギー主力化に伴う出力変動を吸収・平滑化する用途に適合する仕様となっています。

プロジェクトの規模、スケジュール、関係者の役割

本プロジェクトでは合計40台の蓄電コンテナが設置され、総蓄電容量は109.7 MWh、PCS(パワーコンディショナ)出力は50 MWという規模です。公表値では合計容量は「一般世帯約10,300世帯の1日分の電力消費に相当」として示されています。

プロジェクトに関わる主要な事業者と役割は下記のとおりです。EPC(設計・調達・建設)は大和エネルギー株式会社が担当します。本案件は同社が蓄電所向けEPC事業に本格参入し、着工する初の案件になる点も注目されます。

事業者(オーナー)
ENEOS Power株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小野田 泰)
供給メーカー
株式会社パワーエックス(本社:岡山県玉野市、取締役 代表執行役社長CEO:伊藤 正裕)
EPC(設計・調達・建設)
大和エネルギー株式会社(本社:大阪府大阪市阿倍野区、代表取締役社長:東 武)

スケジュールは以下のとおり発表されています。着工は2027年1月(予定)、運転開始は2028年度内(予定)となっています。これらは実際の工事進捗や各種認可手続きの状況により変更される可能性があります。

  1. 着工時期:2027年1月(予定)
  2. 運転開始時期:2028年度内(予定)

系統への貢献と地域的な意義

設置される蓄電設備は中部エリアの電力系統に接続され、系統運用上の充放電を通じて電力需給バランスの安定化に寄与することが期待されています。とくに再生可能エネルギーの導入拡大に伴う出力変動を平準化する役割が重要視されています。

合計容量109.7 MWhおよびPCS出力50 MWの組み合わせにより、短時間での出力調整や需要ピーク時の給電支援、系統周波数や電圧の安定化といった多様な運用が可能となります。これにより、中部エリアでの再エネ導入のさらなる拡大を後押しする効果が見込まれます。

  • 需給バランスの安定化:系統の変動に対する迅速な充放電を実施
  • 再生可能エネルギー導入支援:出力変動の吸収による導入余地の拡大
  • 系統運用の柔軟性向上:短時間から中長期の電力調整に対応

このプロジェクトは、大容量の定置型蓄電を活用した系統安定化の一例として、地域のエネルギー供給の信頼性向上に直接つながる点が重要です。加えて、EPCを担う大和エネルギーの本格参入により、蓄電所建設の国内体制が拡充される意義もあります。

要点の整理(本件の主な数値と事実)

以下の表は、本件で示された主要項目を整理したものです。プロジェクトの概要を俯瞰するために、所在地、製品、数量、容量、スケジュール、関係者などを網羅しています。

項目 内容
受注製品 系統用蓄電システム「Mega Power 2700A」合計40台
設置拠点 静岡県静岡市清水区(ENEOSグループ 清水油槽所内)
蓄電コンテナ数 40台
合計蓄電容量(公称) 109.7 MWh(一般世帯約10,300世帯の1日分に相当)
PCS出力 50 MW
着工時期 2027年1月(予定)
運転開始時期 2028年度内(予定)
事業者 ENEOS Power株式会社(代表取締役社長:小野田 泰)
EPC 大和エネルギー株式会社(代表取締役社長:東 武)
電池種類 リン酸鉄リチウムイオン(LFP)
1台あたり蓄電容量 公称 2,742 kWh / 定格 2,468 kWh
生産地 岡山県玉野市(パワーエックス製)
開示に関する注記 本案件に係る売上は、2026年8月14日開示の決算説明資料における2027年度の正式受注に含まれている。プレスリリースは顧客との公表の合意に基づき発表されており、適時開示の要否および時期とは必ずしも一致しない。

本稿では、発表資料に示されたすべての主要情報を網羅して整理しました。導入される蓄電システムは、地域の電力系統に対する安定化機能と再生可能エネルギー導入の支援という二つの役割を担うことが期待され、設置・運用における各社の役割分担やスケジュールも明確に示されています。