タロットの起源を描く全12話、10月18日に東京で第1話上映

第1話上映 | 開催日:10月18日

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第1話上映
どんな内容のドキュメンタリー?
イタリア制作の全12話シリーズで、専門家へのインタビューとドラマを交えながら、タロットの起源や図像を歴史・芸術・思想・文化の視点からたどります。第1話ではタロットの起源を扱います。
日本語字幕版はいつ、どこで見られる?
日本語字幕版はオンライン視聴できる形で展開予定です。販売開始時期と視聴方法は、東京タロット美術館の公式サイトやSNSなどで順次案内されます。

タロットの起源をたどるイタリア発の全12話

イタリア制作のドキュメンタリーシリーズ『タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―』が、日本語字幕版として日本で展開されます。東京タロット美術館が日本語字幕の監修を担当し、作品の専門性や文化的背景を大切にしながら、日本の視聴者に届けるための監修を進めています。

本作は、タロットの起源や図像を、歴史・芸術・思想・文化の視点からひもとく全12話、全312分のシリーズです。専門家へのインタビューとドラマパートを交差させる「ドキュフィクション」の形式で、カードがどのような時代背景の中で生まれ、そのイメージや意味が形づくられてきたのかを描きます。占いの道具としてだけでなく、美術や宗教、哲学、社会の歴史と結びついた文化としてタロットを見つめる内容です。

ドラマでは、異なる時代に生きる4人の人物が「時の部屋」に集められ、謎めいた案内人パルシファルとともにタロットの起源を探ります。そこにタロット史、美術史、象徴学などの専門家による解説が重なり、物語としての展開と学術的な視点の両面からテーマに迫ります。

第1話はシリーズ全体の導入にあたり、「タロットはどこから来たのか」という問いを出発点に、タロットの起源を扱います。第2話以降は「大アルカナ」と呼ばれる22枚のカードを2枚ずつ取り上げ、それぞれの歴史や図像を掘り下げていきます。

ドキュメンタリーシリーズ『タロットに隠された物語』日本展開へ 東京タロット美術館が日本語版字幕監修 画像 2

作品の基本情報

作品の原題は『Tarocchi e Racconti (Tales of Tarot)』。2025年完成のイタリア作品で、原案はSasha Ozornin(サーシャ・オゾルニン)、監督はLeonardo Rovani(レオナルド・ロヴァーニ)、撮影監督はLuca Ranzato(ルカ・ランザート)です。制作はCellini Art Fund S.p.A.(チェッリーニ・アート・ファンド)が担当しています。

  • 形式:全12話・全312分
  • ジャンル:ドキュフィクション(ドキュメンタリー+ドラマ)
  • 制作国:イタリア
  • 完成年:2025年
ドキュメンタリーシリーズ『タロットに隠された物語』日本展開へ 東京タロット美術館が日本語版字幕監修 画像 3

10月は第1話、11月は上映と館長講演

日本語字幕版の上映イベントは、東京タロット美術館の開館5周年イベントと、11月の特別上映会で予定されています。10月18日(日)は、2026年10月15日(木)から18日(日)まで開催される「ACROSS BORDERS」の最終日に第1話を上映。シリーズの導入となるエピソードを、イベントのプログラムとして鑑賞できます。

第1話では、ミラノの宮廷やボローニャの工房、ペトラルカの『凱旋』などをたどりながら、タロットの初期の歴史が描かれます。当日は上映に加えて、東京タロット美術館館長・佐藤元泰によるトークも実施予定です。また、作品を手がけたレオナルド・ロヴァーニ監督からのビデオメッセージも予定されています。

続く2026年11月22日(日)には、東京タロット美術館で第1話・第2話の特別上映会を開催します。午前はシリーズの第1話と第2話を上映し、午後は佐藤元泰館長が講演「イタリア・ルネサンスから現代へ――タロットの変遷をたどる」を行います。

講演では、宮廷で楽しまれた遊戯用カードから占いに用いられるカードへと移り変わり、さらに美術、思想、神秘学、心理学、自己探究とも結びついていくタロットの歩みを、時代ごとの文化とともにたどります。講演後には、参加者から寄せられた質問をもとに館長と語り合う「アフターダイアローグ」も実施。映像、講演、対話、館内展示を通して、歴史と図像を立体的に体験する構成です。

日程 内容
2026年10月15日(木)~18日(日) 東京タロット美術館 開館5周年イベント「ACROSS BORDERS」
2026年10月18日(日) イベント最終日に第1話を上映。佐藤元泰館長のトーク、レオナルド・ロヴァーニ監督のビデオメッセージも予定
2026年11月22日(日) 第1話・第2話の上映、佐藤元泰館長の講演、アフターダイアローグ

10月の上映の詳細は、東京タロット美術館の開館5周年イベント「ACROSS BORDERS」に関する案内で紹介されています。11月の企画は、第1話・第2話上映と館長講演『タロットに隠された物語』特別上映会として開催されます。

ドキュメンタリーシリーズ『タロットに隠された物語』日本展開へ 東京タロット美術館が日本語版字幕監修 画像 4

美術館が字幕監修を担う背景

東京タロット美術館は2021年に開館し、タロットを芸術・哲学・象徴をつなぐ文化として捉えてきました。歴史的・芸術的・思想的な広がりを紹介する美術館の姿勢と、タロットを美術や思想、宗教、歴史の中で育まれてきた文化として描く本作の視点が重なることが、字幕監修を担当する理由のひとつです。

監修では、作品の専門性や文化的背景を損なわずに日本の視聴者へ伝えることを目指しています。日本語字幕版は、今後オンラインで視聴できる形で展開予定です。販売開始時期と視聴方法は、東京タロット美術館の公式サイトやSNSなどで順次案内されます。

監督のレオナルド・ロヴァーニは、タロットは広く知られている一方で、その歴史的な起源や、もともとどのような存在だったかはあまり知られていないとして、「史料は実際に何を語っているのか」という問いから企画を始めたと語っています。調査を進める中で、タロットがルネサンス絵画や中世の図像、当時の人々が運命や秩序をどう考えていたかという世界全体と結びついていることに気づいたといいます。

監督が作品に込めたのは、よく知っていると思っていたものの中に、まだ知らない世界を発見する喜びです。鑑賞後に、以前とは少し違う目でタロットを見てもらいたいという思いも示しています。ロヴァーニはローマを拠点とする映像作家で、文化史を題材に物語性を取り入れたドキュメンタリーを制作。ローマ・インターナショナル・フィルム・スクールで演出・撮影を学び、現在はCellini Art Fund S.p.A.のディレクターを務めています。本作は初のシリーズ作品で、2026年にオーストリアのHISTORY International Film Festivalに選出されました。

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研究者や専門家が作品に参加

出演者には、文化協会「Le Tarot(ル・タロ)」会長で象徴史研究者のアンドレア・ヴィターリ(Andrea Vitali)、秘教美術史研究者のジョルダーノ・ベルティ(Giordano Berti)、インターナショナル・タロット・ミュージアム共同館長のモレナ・ポルトロニエリ(Morena Poltronieri)、エルネスト・ファツィオーリ(Ernesto Fazioli)、美術史家シルヴァーノ・ヴィンチェティ(Silvano Vinceti)らが名を連ねます。

専門家へのインタビューは、ファエンツァのマンフレディ宮殿、スカンディアーノのサンタ・マリア・アッスンタ教会、リオラのインターナショナル・タロット・ミュージアムなど、作品のテーマと歴史的・文化的に深く関わる場所で撮影されています。専門家の知見と撮影地の背景を組み合わせ、カードの図像を取り巻く文化的な文脈を伝えます。

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東京タロット美術館と運営会社

東京タロット美術館は、東京・浅草橋に2021年に開館したタロット専門の美術館です。「自己との対話」「世界との対話」をテーマに、芸術・哲学・象徴をつなぐ文化としてタロットを紹介しています。約5,000種類のコレクションをもとに、館内では常時約500種類のタロットカードを展示販売。実際にカードに触れられるスペースと、関連書籍を揃えたライブラリースペースも設けています。

国内外の研究者、作家、講師を招いた講演やワークショップ、イベントを通して、タロットの歴史的・芸術的・思想的な広がりを伝えています。所在地は東京都台東区柳橋2-4-2 6階で、来館は事前予約制です。公式ウェブサイトは https://www.tokyo-tarot-museum.art/ です。

運営会社のニチユー株式会社は、1946年に日本遊戯玩具株式会社として創業し、2026年に創業80周年を迎えます。1974年には日本で初めてタロットカードの本格的な輸入販売を開始。現在はタロット約5,000種、トランプ約5,000種を保有し、書店でカードの展示販売フェア「タロット・オラクルの世界展」「トランプの世界展」を随時開催しています。

同社は直営オンラインショップ「PENTACLE(ペンタクル)」を運営し、タロットカードやオラクルカードなどのオリジナルカードの企画・制作にも取り組んでいます。アーティストや作家の紹介・支援を通してカード文化の魅力と価値を伝える活動も行っており、2021年に東京タロット美術館を設立、2022年にはミュージアムカフェ「CAFÉ Tarot(カフェタロー)」をオープンしました。カードの販売・制作だけでなく、展示、学び、交流の場づくりも手がけています。

美術館 東京タロット美術館
所在地 東京都台東区柳橋2-4-2 6階
公式ウェブサイト https://www.tokyo-tarot-museum.art/
来館 事前予約制
運営会社 ニチユー株式会社
会社所在地 東京都台東区柳橋2-4-2 5階
代表者・創業 佐藤元泰・1946年
事業内容 施設運営、企画・出版、輸出入、卸売、小売、コンサルティング事業
会社公式サイト https://www.nichiyu.net/

秋の上映では、シリーズの導入となる第1話から、タロットの起源や図像を歴史・芸術・思想の流れの中でたどれます。10月の上映と11月の特別上映会、そしてオンライン展開に向けた日本語字幕版を通して、カードに込められた文化的背景に触れる機会となりそうです。

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