10月15日開催、ロンジェビティ国際会議と中之島クロスの未来医療
ベストカレンダー編集部
2026年10月3日 20:56
ロンジェビティ グローバル会議 | 開催期間:10月15日〜10月16日
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健康長寿の知見を未来医療の社会実装へ
一般財団法人未来医療推進機構は、未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross(中之島クロス)」を中心に進める取り組みを公表しました。大阪市北区に所在する同機構は、理事長を澤芳樹氏が務めます。創薬クラスターキャンパス整備事業に昨年度に続いて採択されたことを受け、未来医療の実装・産業化とグローバル展開をさらに進める方針です。
掲げるのは、「サイエンスが人類に貢献するための社会実装エコシステム(大阪モデル)の確立」と、「最長寿国を最強のエビデンスとして、究極のサイエンスによるLongevity Medicineを創造し、健康人生100年の実現と世界貢献」。日本の健康長寿の実績を根拠に、科学や医療の成果を社会で活用する仕組みを築き、世界の健康長寿にも貢献することを目指します。
その取り組みの一つが、ロンジェビティ(Longevity)を軸にした医療の創出です。国内外の医師、研究者、企業、投資家をつなぎ、最先端の科学・医療を結集してLongevity Medicineを生み出し、社会実装につなげる構想です。健康長寿をめぐる研究や事業の関係者が連携することで、「健康人生100年」の実現を目指します。
10月の国際会議と2027年の連携機会
この取り組みに関連し、2026年10月15日(木)から16日(金)まで「ロンジェビティ グローバルカンファレンス」を開催します。また、WHX Osaka 2027を通じて世界のLongevity分野のステークホルダーとの連携を加速させる計画です。機構は、これらの機会を通じて健康長寿に関する取り組みを進め、世界への貢献につなげるとしています。
発表では、カンファレンスやWHX Osaka 2027を、世界の関係者との連携を深める場として位置づけています。日本が培ってきた健康長寿の実績をエビデンスとして活用し、医療・科学の知見を結びつけるという点が、Nakanoshima Qrossのロンジェビティ構想の特徴です。
創薬・再生医療スタートアップ7社を採択
創薬クラスターキャンパス整備事業では、創薬・再生医療分野のスタートアップによる海外展開を支援する「Global Startup Support」を実施します。「Expand Stage」には14社が応募し、審査を経て7社が採択されました。Nakanoshima Qrossは、令和8・9年度の同事業にも昨年度に続き採択されています。
支援内容は、スタートアップの海外展開ニーズに応じた欧米の主要ライフサイエンス関連イベントへの渡航機会、現地でのビジネスマッチング、国内でのビジネス開発支援、事業メンタリングです。参加を予定するグローバルイベントには、BIO-Europe、London Life Sciences Week、J.P. Morgan Healthcare Conferenceがあります。機構が連携する各国のバイオクラスターのネットワークも活用し、現地の製薬企業、投資家、研究機関などとの接点づくりを通じて、採択企業のグローバルな事業展開を後押しします。
採択された7社と、それぞれが取り組む研究・事業は次の通りです。各社の説明は発表資料の内容に基づいています。
- (株)イクスフォレストセラピューティクス:京都大学CiRA発のRNA標的低分子創薬企業です。標的選択性を定量できる独自のHTS基盤を用いて「創薬困難」疾患に挑み、国内トップ製薬6社と提携。自社パイプラインの創出・導出も進めています。
- エディットフォース(株):独自のRNA標的PPRプラットフォームを基盤とし、DM1治療薬候補EF-210を中心に遺伝子治療薬を開発しています。
- オリヅルセラピューティクス(株):iPS細胞由来の膵島細胞による1型糖尿病の細胞治療と、心筋細胞による重症心不全の細胞治療の社会実装に取り組む研究開発型ベンチャーです。
- クオリプス(株):iPS細胞由来心筋細胞シートの開発・実用化を通じ、世界中の心不全患者に再生医療を届けることを目指すバイオベンチャーです。
- トレジェムバイオファーマ(株):先天性無歯症や歯の欠損に対し、抗体医薬による世界初の歯の再生治療の実現を目指しています。
- (株)FerroptoCure:がんの抗酸化システムを標的とする新規経口抗がん剤を開発し、治療抵抗性がんの克服を目指す臨床開発段階の創薬ベンチャーです。
- ペリオセラピア(株):がん微小環境を標的とする新規抗体医薬PT0101を開発し、がん治療抵抗性の克服を目指しています。
「Global Startup Support」では、採択企業への支援に加え、第2弾となる「Connect Stage」の募集を2027年2月頃に開始する予定です。Expand Stageの採択企業支援とあわせ、スタートアップの成長段階や海外展開のニーズに応じた事業を進めます。
CDMO人材育成と再生医療の体制づくり
機構は、国際的な無菌医薬品分野の専門学会PDA(Parenteral Drug Association)の日本支部と連携し、2027年度からグローバル基準の実践型CDMO人材育成プログラムを本格的に展開します。CDMOは医薬品受託製造を指し、グローバルな規制・品質基準の高度化と市場の拡大を背景に、国際基準を理解した人材を育てる取り組みです。
研修は2027年9月と2028年2月に当機構で実施する予定です。国際基準について学ぶだけでなく、製造現場で即戦力として活躍できる人材の育成を掲げています。PDAは1946年に米国で設立された非営利学術団体で、無菌医薬品などの製造技術や品質管理(GMP)の向上、国際標準化を目指しています。
日本支部として1991年に設立された「一般社団法人 日本PDA製薬学会」は、厚生労働省、PMDA(医薬品医療機器総合機構)、大学、製薬企業と連携しています。PIC/S GMPなどの国際規制への適応や無菌製造技術に関する実践的な教育・研究活動を国内で牽引している団体です。機構はPDAと締結しているMoUに基づき、こうした専門性を人材育成に生かします。
また、大阪・関西万博のレガシー実装を推進する「未来創造会議」では、澤理事長が柱の一つである「再生医療等」のプロジェクトリーダーを務めています。同会議は経済界、国、関西広域連合、大阪府、大阪市の連携によるものです。機構は会議体を通じ、再生医療などの社会実装に向けた中長期の体制づくりを進めます。
Global Startup EXPO 2026と関連情報
2026年10月5日(月)には、Nakanoshima Qrossで「Global Startup EXPO 2026」が開催されます。発表では、同イベントにおける機構の主な取り組みについて知らせるとしています。関連情報として、Nakanoshima Qrossのニュースページが案内されています。また、発表資料には「本内容は、2026年10月19日に発表した内容の再掲です」との記載があります。
発表に掲載された関連URLは、https://www.nakanoshima-qross.jp/news/3467/ および https://www.nakanoshima-qross.jp/news/3487/ です。記事で取り上げた事業は、健康長寿医療の創出、創薬・再生医療スタートアップの海外展開、CDMO人材育成、再生医療の社会実装という複数の領域にまたがっています。
発表された取り組みの要点
未来医療推進機構の発表では、Nakanoshima Qrossを拠点に、医療研究の成果を社会へ届けるための連携や人材育成が進められています。日程が示された催しや研修、採択企業への支援内容を整理すると、次の通りです。
| 項目 | 内容・日程 |
|---|---|
| ロンジェビティ グローバルカンファレンス | 2026年10月15日(木)~16日(金)開催。Longevity分野の世界の関係者との連携を目指す |
| Global Startup EXPO 2026 | 2026年10月5日(月)、Nakanoshima Qrossで開催 |
| Global Startup Support・Expand Stage | 14社の応募から7社を採択。海外イベント参加、現地マッチング、国内ビジネス開発、事業メンタリングを支援 |
| Global Startup Support・Connect Stage | 第2弾の募集を2027年2月頃に開始予定 |
| CDMO人材育成 | 2027年度から本格展開。研修は2027年9月、2028年2月に機構で実施予定 |
| 関連ページ | https://www.nakanoshima-qross.jp/news/3467/ / https://www.nakanoshima-qross.jp/news/3487/ |
健康長寿の実績を未来医療のエビデンスとして生かす構想と、創薬・再生医療のスタートアップや製造人材を支える具体策が、Nakanoshima Qrossの取り組みとして示されました。
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