10月7日から東京ビッグサイトに登場、6輪車いす「レジェンド」
ベストカレンダー編集部
2026年10月5日 11:41
レジェンド出展 | 開催期間:10月7日〜10月9日
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自分で動かしやすく、介助の負担にも配慮した6輪車いす
日建リース工業株式会社は、屋外でも使える自走式の6輪車いす「レジェンド」を2026年10月に発売します。手で回す駆動輪を前方に配置し、車軸が利用者の重心の真下に来る構造を採用。一般的な4輪車いすに比べて少ない力で車輪を回せるようにし、利用者自身が動きやすいことと、介助者が押す際の負担を抑えることを目指しています。
前後に小さなキャスターを備える6輪構造によって小回りが利き、方向転換しやすいのも特徴です。さらに、特殊機構で駆動輪を浮かせ、前後のキャスターだけを接地させる状態にすると、真横への移動も可能になります。狭い居室や通路での取り回しに配慮した設計です。
もう一つの特徴は、座る角度と背もたれの角度を利用者自身で変えられることです。同社によると、この構造は日本初で、現在特許を出願中です。製品名の「レジェンド」には、車いすの歴史に残る存在を目指し、これまでの常識を変えていきたいという思いが込められています。
介護を取り巻く変化と、屋外移動の課題
日本では、後ろから介助者が押す形式の車いすが長く標準的に使われてきました。一方、介護する人も介護を受ける人も65歳以上の世帯は61.9%を占め、そのうち75歳以上同士の世帯は37.1%です(2025年 国民生活基礎調査)。介護の担い手不足について、厚生労働省は必要数に対し2026年度に約25万人、2040年度には約57万人が不足すると推計しています。
こうした状況のなかで、利用者が自分で操作することを想定した車いすであっても、操作しにくさが介助者の負担につながる場合があります。レジェンドは、駆動輪の位置を見直して利用者自身が動かしやすくするとともに、介助者も無理なく押せることを狙って開発されました。
踏切や傾斜のある歩道を想定した構造
屋外では、踏切のレールの溝に小さな前輪キャスターが落ち、動けなくなる危険があります。前輪キャスターが溝にはまると自力で脱出するのは容易ではなく、内閣府の資料でも、踏切内での落輪や停滞は事故の主な原因の一つとされています。2025年には国会でも車いすの踏切事故対策が議論されましたが、踏切内で動けなくなり命を落とす事故は後を絶たないと、リリースは課題を伝えています。
レジェンドは前輪キャスターを浮かせて走行できるため、前輪が溝に落ちる状況を避ける構造です。接地するのは駆動輪と後輪キャスターで、駆動輪が溝をまたいで進みます。前輪を浮かせたまま道路の段差を越えることもできます。日本の道路には雨水を流すためにかまぼこ状に傾いた歩道が多く、車いすが片側へ流れやすいという課題にも配慮しています。一体構造で剛性を高め、駆動輪を体の中心軸の真下に置くことで、段差を少ない力で越えやすくし、傾いた歩道で片側に流れにくく、道路脇の排水溝の細い溝にもはまりづらい構造としています。
駆動輪の配置と角度調整が生む操作性
一般的な車いすでは、駆動輪が利用者の体より後ろ寄りにあります。体重が駆動輪より前にかかるため、車輪を回すには上半身を前に倒し、腕を後方へ大きく引く動きが必要です。腕の力が入りにくかったり、動かせる範囲が限られていたりする人には負担となります。
レジェンドでは駆動輪を前方に移し、体幹が車軸の上に来る配置にしました。腕を自然に下ろした位置で駆動輪をつかめるため、上半身を前に倒す必要がなく、腕を後ろへ引く距離も短くなります。通常の4輪車いすより少ない力で駆動輪を回せるとし、足だけで進む操作や、片手と片足を使う操作も少ない力で行えるとしています。6輪構造によるその場での方向転換に加え、駆動輪を浮かせる特殊機構で真横にも移動できます。
座面は0〜10度、背もたれは左右別々に調整
座面の角度は0度から10度の範囲で変更できます。背もたれには2カ所のクランクがあり、左右を個別に調整してさまざまな姿勢に対応します。この角度調整機能は同社調べで日本初とされ、特許出願中です。
座面と背もたれを細かく調整することで、背中が丸い人、背骨が曲がっている人、体の片側が動きにくい人も無理のない姿勢を保ちやすくする設計です。前かがみや横倒れが起きにくくなり、座ってから1時間後に姿勢が整った事例も紹介されています。体に合わない車いすを使い続けることで日常の姿勢まで傾いたままになる人がいることを踏まえ、姿勢を整えやすくすることも製品の狙いです。
価格・仕様と東京ビッグサイトでの展示
日建リース工業は、2026年10月7日から9日まで東京ビッグサイトで開催される第53回国際福祉機器展にレジェンドを出展します。会場では実物に触れ、実際に動かすことができます。発売は2026年10月と案内されており、展示会は発売月に実機の構造や操作を確かめられる機会となります。
製品名は「Legend(レジェンド)」で、種類は自走式6輪車いすです。希望小売価格は220,000円(非課税)、想定単位数は800単位。全幅59.8cm、座幅38cm、座面高40cmです。製品ページはhttps://wwws.nrg.co.jp/Livingood/ItemDetail?itemid=310W007です。
開発元の日建リース工業株式会社は、東京都千代田区に本社を置き、代表者は代表取締役社長の関山 正都氏です。設立は1967年11月。建設用仮設資材、ユニットハウス、運搬器材、介護福祉用具のレンタルおよび販売を事業としています。本社所在地は〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2丁目7番8号 住友水道橋ビル3階です。会社URLはhttps://www.nrg.co.jp/nikkenlease/です。
同社は介護の仕事を題材にしたWEB小説も制作しています。主人公はケアマネジャーの葉月美咲。「介護」という考え方がまだない異世界で、現場で身につけた知識と目の前の一人を思う気持ちを武器に、人々の暮らしを変えていく物語です。介護職を目指す人や現場で働く人に、仕事の面白さと誇りを伝えたいという意図で制作され、無料で読めます。URLはhttps://wwws.nrg.co.jp/cm-hazuki/です。
製品の構造、サイズ、価格、展示日程を整理すると次の通りです。自分で動かす操作性と姿勢調整、屋外での溝や傾斜への対応を一つの車いすに盛り込んだ点が、レジェンドの特徴といえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名・種類 | Legend(レジェンド)/自走式6輪車いす |
| 発売時期 | 2026年10月 |
| 価格・想定単位数 | 希望小売価格220,000円(非課税)/800単位 |
| 寸法 | 全幅59.8cm・座幅38cm・座面高40cm |
| 主な機能 | 重心の真下に駆動輪を配置、6輪構造、横移動、座面角度0〜10度、背もたれ左右別調整、前輪キャスターを浮かせた走行 |
| 展示 | 第53回国際福祉機器展/2026年10月7日〜9日/東京ビッグサイト |
| 製品ページ | https://wwws.nrg.co.jp/Livingood/ItemDetail?itemid=310W007 |
自走のしやすさに加え、姿勢に合わせた調整や屋外の路面への対応を重視する人にとって、レジェンドは車いす選びの新たな選択肢として注目されそうです。
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