佐野元春の46年を松尾潔が読み解く評伝、11月27日発売

評伝の発売 | 開催日:11月27日

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評伝の発売
『佐野元春 歌い続ける理由』はいつ発売?
2026年11月27日(金)に発売されます。著者は松尾潔で、定価は税込2,860円。46版・並製、240ページの評伝です。ISBNは978-4-309-25855-3です。
本書ではどんな内容が読める?
佐野元春へのロングインタビューや楽曲分析、著作・過去の報道・映像、作品が生まれた時代背景を通じて、創作や社会との関わり、歌い続ける理由を掘り下げます。

佐野元春が歌い続ける理由を、松尾潔が問い直す

河出書房新社から、松尾潔著『佐野元春 歌い続ける理由』が2026年11月27日(金)に発売されます。税込定価は2,860円。1980年のデビューから46年にわたり、日本のポップミュージックの領域を切り拓いてきた佐野元春の軌跡と現在地を、本人へのロングインタビューや作品分析を通じてたどる評伝です。

本書の出発点にあるのは、「なぜ歌を書くのか」「なぜ歌い続けるのか」という問いです。佐野は「アンジェリーナ」「SOMEDAY」「YOUNG BLOODS」「約束の橋」など、時代を越えて聴き継がれる楽曲を発表してきました。1984年のアルバム『VISITORS』では、ニューヨークで出会ったヒップホップや新たなビートをいち早く作品へ取り入れ、その後も自らの表現を更新し続けています。

創作は現在も続いており、昨年開催された全国ツアー「佐野元春45TH ANNIVERSARY TOUR」には約7万人を動員。長年のファンに加え、楽曲発表当時をリアルタイムで知らない世代にも支持を広げています。本書は、そうした幅広い聴き手に向けて、楽曲だけでは捉えきれない佐野の表現を複数の角度から見つめます。

佐野元春へロングインタビューで迫る! その音楽と言葉へ、松尾潔が対峙する評伝『佐野元春 歌い続ける理由』11月刊行。 画像 2

スポークンワーズの舞台から始まる問い

佐野には、通常のコンサートとは異なる表現の場として、スポークンワーズ・ライブがあります。2001年から2026年にかけて5回開催されてきたこの公演では、大規模な会場ではなく限られた観客を前に、自由詩と音楽、そして声によって空間を立ち上げます。本書は、最新公演「In Motion 2026 空気」を客席から見つめていた松尾の問いから始まります。

なぜ佐野は、歌ではなく声と詩だけで立つ夜を必要とするのか。なぜ過去の作品を手放さず、同じ形に固定することもないのか。自由を語り、都市を歩き、時代の空気を測り続けるのはなぜなのか。松尾は「インタビュアー」「作家」「作詞家」「音楽をつくる人」という複数の立場から、佐野の言葉と表現に向き合います。

佐野元春へロングインタビューで迫る! その音楽と言葉へ、松尾潔が対峙する評伝『佐野元春 歌い続ける理由』11月刊行。 画像 3

資料と対話から読み解く、楽曲と時代の背景

松尾は、本人への取材に加え、佐野の著作、過去のインタビューや報道、テレビ映像、作品が生まれた時代の社会背景まで幅広く参照。膨大な資料をひもときながら、音楽と言葉を分析していきます。少年時代に佐野の音楽やラジオを通して都市の空気や海外の世界を想像し、のちに同じ音楽業界で活動するようになった松尾だからこその視点や、佐野と関係者をめぐるエピソードも本書の読みどころです。

本書で紹介される対話の一つが、1985年発表の「CHRISTMAS TIME IN BLUE」をめぐるものです。松尾は、歌詞に並ぶ「平和な街も/闘ってる街も」という対照的な言葉について、単に多様な人生を示すだけではなく、平和な場所と闘いの続く場所の非対称性が、40年を経た現在、より重く響くと語ります。そして、1985年当時に込められた時代背景と佐野の心情を尋ねます。

佐野は、レコードが出た1985〜86年にも世界各地で大小さまざまな国際紛争があったと振り返ります。歴史を「紛争、戦争の歴史」と見るとき、佐野が願ったのは子どもたちの平安でした。戦争は大人たちの理屈で起き、最も被害を受けるのは子どもたちであるため、少なくともクリスマスの時期には、世界中の子どもたちが安心して自由に朗らかに過ごしてほしい。その願いを「世界中の子どもたちがバラの花をつむいで輪にする」というイメージや、「Ring-a-ring-a-Roses!」というフレーズに託したと説明しています。

松尾はこの願いを、曲の中心に置かれた「童謡」として捉え直します。一方で、その歌を包むのはレゲエ/ダブのサウンドです。バハマ・ナッソーのコンパス・ポイント・スタジオで、スティーヴン・スタンリーと作り上げた音響は、当時の日本のポップスとして異例なほどダビーだったと振り返ります。レゲエが持つ「レベル=反抗」という歴史的背景を踏まえた音作りと、子どもたちの平安を願う素朴な歌。その二つが矛盾せず同居することを、松尾は作品の魅力として読み解いています。

過去の曲を現在から読み直す対話と論考を通して、本書は佐野元春という表現者の姿だけでなく、日本のポップミュージックが歩んできた道のりも記録します。40年前の歌が2026年の世界にどう響くのかを考えることは、作品の背景を知ると同時に、歌が時代を越えて受け取られる過程を見つめることにもつながります。

全7章でたどる表現の軌跡と新刊の仕様

目次は序章から終章までの全7章で構成されています。創作の理由、自由とデモクラシー、過去の作品を歌い直すこと、都市とポップミュージック、表現者と社会の関係などを扱い、各章のテーマを通じて佐野の表現を掘り下げます。

  • 序章「時代の空気を測る夜」――スポークンワーズ・ライブ「In Motion 2026 空気」
  • 第1章「なぜ歌を書くのか」――創作をめぐる、なかにし礼との対峙
  • 第2章「私小説の国のポップミュージック」――「自由とデモクラシー」をどう歌うか?
  • 第3章「再定義とビートニクス」――過去を歌い直す誠意について
  • 第4章「都市はなぜ歌を必要とするのか」――ポップミュージックが生まれる場所
  • 第5章「君に手渡す自由」――表現者は社会とどう関わるのか
  • 終章「佐野元春と時代の霊性」――世界を知ろうとした者から手渡された歌

佐野元春は1956年、東京生まれ。1980年にレコーディング・アーティストとして活動を始め、1983〜84年のニューヨーク生活を経て、DJや雑誌編集など多岐にわたる表現活動を展開しました。1992年にはアルバム『スウィート16』で日本レコード大賞アルバム部門を受賞。2004年に独立レーベル「DaisyMusic」を始動し、2022年には第72回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しています。

代表作品には『サムデイ』(1982)、『ビジターズ』(1984)、『スウィート16』(1992)、『フルーツ』(1996)、『ザ・サン』(2004)、『コヨーテ』(2007)、『ZOOEY』(2013)、『BLOOD MOON』(2015)、『MANIJU』(2017)、『今、何処』(2022)があります。佐野元春のオフィシャル・ファンサイトは「Moto’s Web Server」、動画関連として「DaisyMusic」公式YouTubeチャンネル「佐野元春 – DaisyMusic – YouTube」が案内されています。

著者の松尾潔は1968年、福岡生まれの音楽プロデューサー・作家です。早稲田大学在学中から音楽ジャーナリストとして活動し、海外取材を重ねました。20代でアメリカの業界誌『BLACK RADIO EXCLUSIVE』に「日本のR&B市場に最も影響力をもつ人物」と紹介され、1990年代初頭から海外の音楽文化を日本に伝えてきました。1990年代半ばから音楽制作に携わり、SPEED、MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。平井堅、CHEMISTRY、東方神起、JUJUらに楽曲を提供しています。

松尾はEXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で日本レコード大賞、天童よしみ「帰郷」で日本作詩大賞、JUJU『DELICIOUS 2』(アルバムプロデュース)で日本ゴールドディスク大賞〈ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー〉を受賞。著書には小説『永遠の仮眠』(新潮社)、社会時評集『おれの歌を止めるな』(講談社)などがあります。音楽ジャーナリストとしての取材経験、制作現場での経験、執筆活動や社会・人権をテーマにした発言と行動が、本書で佐野の表現に迫る視点を形作っています。

新刊の仕様は46版、並製、240ページ。装丁は鈴木成一、ISBNは978-4-309-25855-3です。発売日は2026年11月27日、定価は税込2,860円(本体2,600円)。書誌情報は河出書房新社のページで案内されています。

書名 佐野元春 歌い続ける理由
著者 松尾潔
発売日 2026年11月27日(金)
定価・仕様 税込2,860円(本体2,600円)/46版・並製・240ページ
装丁・ISBN 鈴木成一/978-4-309-25855-3
書誌情報 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309258553/

長いキャリアを振り返るだけでなく、過去の歌を現在の視点から問い直し、作品が生まれた時代や社会との関係まで掘り下げる一冊です。佐野元春の音楽と言葉、そして松尾潔の取材と分析を通じて、歌い続けることの意味を多角的にたどれます。

出典:PR TIMES の発表

この記事は、元の発表をもとに AI を用いて下書きし、点検を通して 2026年10月5日 に公開しました(記事の作り方)。

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