会社員のまま年商10億円を実現、久保なつ美の新刊が発売
ベストカレンダー編集部
2026年10月7日 09:18
書籍発売 | 開催日:10月7日
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会社を辞める前に、働く環境を使い直す
久保なつ美さんの新刊『会社を辞めずに「自由」を手に入れるズルい仕事術』(KADOKAWA)が、2026年10月7日に発売されました。会社員のまま社内起業で日本デザインスクール、通称「デザスク」を立ち上げ、年商10億円を超える事業へ育てた著者が、「会社を辞めるか、我慢して残るか」という二択から離れるための考え方と実践策を全5章で紹介します。
本書の中心にあるのは、会社を「使われる場所」とだけ捉えず、成長に役立つ資源を活用できる環境として見直す視点です。独立後に時間やお金をかけて築くことになる人材、設備、資金、情報、ブランド、顧客基盤などを、会社員は仕事を通して利用できる場合があります。著者は、自身の成功だけでなく失敗談も交えながら、会社にいる立場を生かして、仕事の裁量や報酬、事業づくりに働きかける方法をまとめました。
本書がまず投げかける問いは、「会社を辞めたい」という気持ちは本当に会社員という働き方そのものへのものなのか、という点です。人間関係や評価への不満が、特定の上司、部署、制度、あるいは自分の伝え方に関わるなら、働き方全体を変える前に問題のある部分を動かせないか考える余地があります。「辞めるか、残るか」を決める前に、何に困っているのかを切り分けることが、選択肢を増やす出発点として示されています。
社内交渉を「お願い」ではなく提案にする
本書第3章では、評価や給料、異動などをめぐる社内交渉を扱います。プレスリリースが紹介するリクルートワークス研究所の調査では、転職時の賃金について「会社から提示された額で合意した」と答えた人は日本で58%。一方、他国ではこの回答が3割に届かず、「自分から希望額を伝えた」「提示後に希望を伝えた」を合わせると7割前後となり、給料交渉の違いが示されています。調査は2020年4月の「5カ国リレーション調査」で、転職者を集計し、日本、アメリカ、フランス、デンマーク、中国を対象としています。
著者は給料交渉を、単に金額を「ねだる」ことではなく、自分の価値を客観的な根拠とともに伝える行為と説明します。準備するポイントは、成果を数字や事実で示せること、その成果が会社にもたらした価値を説明できること、同じ職種や市場の相場と比べた自分の位置を把握することの三つです。これらを踏まえれば、交渉は「お願い」から、会社に価値を提示する「提案」へ変わるという考え方です。
著者自身も、入社当初は代表の業務委託アシスタントのような立場で、給料が低かったと振り返ります。約2年後に昇給を交渉したものの、代表から返ってきたのは「まだ、教えることがこんなにあるのに、どうして給料を上げるの」という言葉でした。その経験を経て、給料を上げてもらうには、まず上司に「ヘルプしてもらうこと」を減らす必要があると気づいたといいます。失敗談を通し、相手に価値を伝える準備や、仕事上の自立が交渉にどう関わるかを伝えます。
一対一のレッスンから年商10億円のスクールへ
久保さんは会社員とフリーランスの双方を経験し、一度は自由を求めて会社を離れた後、再び会社員となって、やりたいことを形にする道を選びました。社内起業として始めたデザスクの初期は、マンションの一室にあった会社の部屋を使った一対一のレッスン。会社で担当する制作の仕事を終えた後の時間に、家庭教師のような形で教えていました。
集客にはクーポンサイトとオンライン講座サイトを利用し、申し込みが入った分だけ報酬を支払う成果報酬型だったため、初期費用はほぼゼロでした。一対一で経験を積み、一対二へ、さらにオンラインレッスンへと段階的に広げ、現在は毎月およそ100名が新たに学び始めるスクールに成長しています。著者プロフィールによると、デザスクは2015年に立ち上げた日本初の完全オンライン型Webデザインスクールで、未経験者を45日でプロに育てるメソッドを確立。卒業生は2026年9月末時点で5,000名を超えています。
成長の過程にはつまずきもありました。社内起業から約1年後、セミナーの成約率は約10%でした。外部コンサルタントに「成約率が低すぎます。驚くほど低いです」と指摘され、内容を一つずつ見直した結果、40〜50%にまで引き上げたといいます。また、起業家が集まるコミュニティでは、年に1億円を売り上げる相手に数字で及ばず、その差は本気度だったと振り返ります。給料という安心は甘えにつながることもある一方、考え方を経営者に切り替えれば、大きな支えにもなるという実感が語られています。
本書では、会社を低リスクで成長できる場として捉え直し、研修や会社のお金を活用する方法、上司と向き合う「戦略的イエスマン」の考え方なども取り上げます。社内起業は最小単位から小さく始める手順を紹介。さらに、会社を辞めずに沖縄移住を実現した社員や、フリーランスを経て会社員を選んだ社員のコラムも収録しています。
AI時代に求められる判断と、本書の内容
AIについて本書は、AIが奪うのは「仕事」ではなく「処理」であり、消えるのは「会社員」ではなく「作業員」だと指摘します。資料づくりやリサーチ、議事録などの作業がAIに置き換わる中でも、難しい交渉をまとめること、意見の異なる人を動かすこと、失敗の責任を引き受けることは、人が担う力として挙げられています。そうした力は会社という場で磨かれるというのが、著者の見立てです。
目次は、はじめに「会社を辞めたい」は、本当にあなたの気持ちですか、第1章「会社員はなぜ『低リスク』で最速成長できるのか」、第2章「なぜあの人ばかり選ばれる? 働きながら『市場価値』を上げる方法」、第3章「『頑張っても報われない人』が知らない社内交渉」、第4章「会社員のまま『経営者の視点』を手に入れる方法」、第5章「AI時代に消えるのは『会社員』ではなく『作業員』」、おわりに、で構成されます。
著者の久保なつ美さんは東京都出身。20歳でWeb業界を目指したものの一次選考で15社に落ち、24歳でWebデザイナーになった後も「センスがない」と言われた経験があります。26歳で日本デザイン創業者の大坪拓摩さんと出会い、ビジネスメソッドを学んだことで、才能ではなく環境が自分を変えたと気づいたとしています。日本デザインスクール校長、株式会社日本デザインNo.2を務め、Webデザイナー、社内起業家として活動。著書に『根性なしがWEBデザイナーに憧れて』(幻冬舎)、『バナーデザイン図鑑630[完全保存版]』(ソシム)があります。
デザスクは、東京商工リサーチの調査で、卒業率と掲載ポートフォリオ数の2部門で1位を獲得。調査期間は2024年1〜12月、2025年1〜12月で、国内主要オンラインデザインスクール7社を対象に、受講者の卒業率(最終課題のプロ認定合格率)と卒業者の事例作品のWeb掲載数を調べ、いずれの期間も1位となりました。日本デザインスクール単体のSNS登録者は20万人、グループ全体では100万人以上(2026年9月現在)です。
書籍の定価は1,980円(本体1,800円+税)、四六判、224ページ、ISBNは978-4-04-607982-4です。書籍詳細はhttps://www.kadokawa.co.jp/product/322510001237/、Amazonの商品ページはhttps://amzn.asia/d/0dtkFX2aです。
著者および本書に登場する社員への取材テーマとして、「辞めずに自由になる」という働き方、給料交渉、AI時代に求められる判断力が挙げられています。沖縄移住を実現した社員や、フリーランスを経て会社員を選んだ社員への取材にも対応可能としています。
刊行元の株式会社日本デザインは、2013年2月に「日本の教育を変える」をミッションとして設立されました。デザイン、コピーライティング、映像、広告、マーケティングなどのクリエイティブ支援と、未経験者をプロへ育てるオンライン完結型スクールを展開。スクール受講生は累計5万人を超え、同業他社への指導・研修にも取り組んでいます。会社のパーパスは「日本人の生き方・働き方をより幸せに変え、より良い日本をデザインする」です。
会社概要は、所在地が東京都豊島区東池袋1-35-3 池袋センタービル2F、設立が2013年2月18日、代表取締役が大坪拓摩さん、従業員数が23名。事業内容はWEBマーケティング、WEBプロデュース、コンサルティングです。関連する各サイトは次の通りです。
- WEBデザインスクール:https://japan-design.jp/design-school
- フリーランス向け記事サイト:https://furi-ten.com/
- WEBライティングスクール:https://writer-college.jp/
- 映像編集スクール:https://movie-academy.jp/
- 飲食事業「麒麟」:https://www.instagram.com/chukasoba.kirin/
- 整体事業 女性向け「美容整体ラボ HANA 池袋店」:https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000733190/
記事内で紹介した調査の出典は、フリーランス人口についてがランサーズ株式会社「フリーランス実態調査2024年」(2025年3月、https://www.lancers.jp/research_news/2024)、転職時の賃金についてがリクルートワークス研究所「5カ国リレーション調査」(2020年4月)です。卒業生数は2026年9月末時点の累計で、全カリキュラムを修了し最終課題のプロ認定に合格した受講者を指します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 会社を辞めずに「自由」を手に入れるズルい仕事術 |
| 著者・出版社 | 久保なつ美・株式会社KADOKAWA |
| 発売日 | 2026年10月7日 |
| 価格・仕様 | 1,980円(本体1,800円+税)/四六判/224ページ |
| ISBN | 978-4-04-607982-4 |
| 書籍詳細 | https://www.kadokawa.co.jp/product/322510001237/ |
| Amazon | https://amzn.asia/d/0dtkFX2a |
| 主なテーマ | 会社員としての成長、社内交渉、社内起業、AI時代の働き方 |
会社員を続けることと、自分の望む働き方に近づくことを対立させず、今いる環境の使い方から考えるのが本書の軸です。久保さんの実体験と具体的な交渉・事業づくりの例を通じて、退職以外の選択肢を探るための視点を提示する一冊です。
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