NAKOH「92GX」発売 中判対応の5群5枚アポクロマート望遠鏡
ベストカレンダー編集部
2026年10月9日 20:49
92GX発売 | 開催日:10月9日
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中判まで視野に入れた「92GX」が発売
株式会社サイトロンジャパンは、奈光株式会社の天体望遠鏡ブランド「NAKOH(ナコー)」から、アポクロマート屈折望遠鏡「92GX」を2026年10月9日に発売しました。口径92mm、焦点距離598mm、口径比F6.5の鏡筒で、希望小売価格は352,000円(税込)です。取り扱いは天体望遠鏡専門店およびサイトロンジャパン直営店に限られます。
92GXは天体撮影を意識した5群5枚のペッツバール式光学系を採用。日本製SDガラスとEDガラスをそれぞれ1枚使用し、画面中心だけでなく周辺まで均一でシャープな星像を目指した設計です。中判カメラに対応するφ55mmのイメージサークルを備え、広い写野を一度に撮影できます。撮影だけでなく、眼視観望やCMOSカメラを使った電視観望にも対応します。
製品名はNAKOH「92GX」。発売元は株式会社サイトロンジャパンで、NAKOHは奈光株式会社が設計・製造する天体望遠鏡ブランドです。製品写真に写る赤道儀やカメラなど、92GX本体以外の機材は別売です。
収差を補正し、画面周辺まで整った星像に
ペッツバール式は中心像のシャープさと明るいF値を得やすい一方、像面湾曲やコマ収差が残りやすく、天体写真で画面全域にわたる均一な星像を得るには光学設計上の工夫が必要です。92GXではこの方式を天体撮影向けに発展させ、前群を分離式の3枚、後群を分離式の2枚とする5群5枚構成を採用。すべてのレンズをスペーサーで分離し、前群と後群が異なる収差をそれぞれ補正します。
その結果、像面中心からイメージサークルφ55mmの周辺にかけて、平坦な像面と均一でシャープな星像を実現するとしています。5枚のレンズのうち1枚には日本製SDガラス、もう1枚にはEDガラスを使用。波長による屈折率の差を大幅に低減し、パープルフリンジやグリーンフリンジなどの色収差を抑えて、コントラストの高い像につなげます。各レンズ面には全面多層膜コーティングを施し、反射損失と迷光を抑制。周辺光量はφ55mmの最周辺までほとんど低下しないとしています。
スポット半径の数値は、中心部で約1.2μm、フルサイズの最周辺に相当する像高22mmで約1.9μm、中判センサーに対応する像高27.5mmで約2.7μmです。中心から隅まで円形でシャープな星像を結ぶ設計で、大型の星雲や星野をゆとりのある構図で写野に収められます。作例として、Dan Conover氏による「Leo Triplet(Arp 317)」と「NGC 4565」が掲載されており、いずれもNAKOH 92GXとPlayer One Poseidon-C Proを組み合わせた写真です。
撮影にも観望にも対応する鏡筒と接眼部
鏡筒の全長はフード収納時502mm、展開時588mmで、鏡筒重量は約5.24kg。鏡筒バンドとドブテイルバーを含めた総重量は約6.88kgです。伸縮式の遮光フードは、使用時に迷光を遮ってコントラストを高め、収納時には短くまとめられます。口径92mmの集光力とF6.5の口径比により、月面のクレーターから自然の風景の細部まで観望でき、高倍率でも色収差を抑えたフラットでシャープな視野を保つとしています。
接眼部には、繰り出し量43mmのラックアンドピニオン式デュアルスピードフォーカサーを搭載。大径ドローチューブに刻印した目盛りでピント位置を把握・再現しやすく、低摩擦の高分子素材によって滑らかな作動感と強力な保持力を両立します。ZWO社製EAFをはじめとするサードパーティ製電動フォーカサーの取り付けにも対応。側面にはファインダー台座用のM4ネジ穴があり、フォーカスノブには輸送時や保管時の接触による破損・誤操作を防ぐ保護キャップが付属します。
鏡筒後端には360°の視野回転装置を備え、目盛りで角度を確認・再現できます。ローレット加工の固定ネジで設定角度を保持する仕組みです。接眼アダプターは31.7mmと50.8mmが付属し、各種アイピースやアクセサリーを装着できます。CMOSカメラを取り付けた電視観望にも対応しています。
接続方式や架台に合わせて構成できる付属品
撮影用アダプターは4分割構成で標準付属し、末端はM48規格です。48mmフィルター用の取り付けネジを内蔵しているため、フィルターを直接装着できます。加えてM54撮影用アダプターも付属し、アダプターを交換しても合焦位置を変えずに、カメラに応じて接続方式を選べます。アダプター内面にはつや消し処理を施し、迷光を抑えてコントラストを高め、ゴーストやフレアの発生を低減します。接続機器の合焦範囲は眼視時73~116mm、撮影時37~80mmです。
金属製の鏡筒バンドは底部を肉抜きして軽量化し、高さを確保した設計で赤道儀や経緯台とのクリアランスを保ちます。大型固定ノブにより工具なしで開閉可能です。着脱式の金属製ハンドルには複数のM4/M6ネジ穴があり、アクセサリーを取り付けられます。長さ300mmの幅狭ドブテイルバーが標準装備され、同じく長さ300mmの幅広タイプも付属。使用するマウントに合わせて使い分けられます。
専用収納ケースには、鏡筒バンドとハンドルを取り付けた状態の鏡筒を収納できます。幅広ドブテイルバーや接眼アダプターなどの付属品もまとめて持ち運べます。標準付属品は、鏡筒本体、キャリングハンドル、鏡筒バンド、ドブテイルバー2本、31.7mm/50.8mm接眼アダプター、M48/M54撮影用アダプター、収納ケース、取扱説明書、保証書です。
92GXの仕様とブランド情報
主な仕様と発売情報を表にまとめました。製品の外観・仕様・付属品は予告なく変更される場合があります。また、記載されている会社名・商品名は各社の商標または登録商標です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド/商品名 | NAKOH(ナコー)/92GX |
| 発売日・価格 | 2026年10月9日/352,000円(税込) |
| 光学系 | 5群5枚ペッツバール式アポクロマート(日本製SDガラス1枚、EDガラス1枚) |
| 口径・焦点距離・口径比 | 92mm・598mm・F6.5 |
| イメージサークル | φ55mm(中判カメラ対応) |
| 全長・重量 | 502mm(フード収納時)/588mm(展開時)。鏡筒約5.24kg、鏡筒バンド・ドブテイルバー込み約6.88kg |
| 接眼部・フォーカサー | 31.7mm/50.8mm差し込み。ラックアンドピニオン式デュアルスピード、繰り出し量43mm |
| 撮影接続・合焦範囲 | M48・M54アダプター、48mmフィルターネジ内蔵。眼視時73~116mm/撮影時37~80mm |
| 視野回転装置・バー | 360°目盛り付き。幅狭・幅広ドブテイルバー各300mm |
| 販売・問い合わせ | 天体望遠鏡専門店および当社直営店限定。株式会社サイトロンジャパン お客様相談室 TEL:03-6908-3116 |
NAKOHは奈光株式会社(本社:大阪府)が設計・製造する天体望遠鏡ブランドです。SDレンズやEDレンズを用いて色収差を低減したアポクロマート設計の屈折望遠鏡を中心に、高性能・高品質な製品を展開。鏡筒の材質や仕上げなどの外装、ノブの回し心地や手触りを含む細部のつくり込みもブランドの特長として紹介されています。ブランド公式サイトは https://www.nakoh.co.jp/ です。
「NAKOH」製品総代理店の株式会社サイトロンジャパンは、1961年に双眼鏡などの光学製品を扱う専門商社として創業。現在は双眼鏡、天体望遠鏡、フィルターなどの光学機器の製造・販売のほか、海外製交換レンズブランドや世界トップクラスの天体望遠鏡メーカーの国内総代理業務を手がけ、企業・自治体主催の星空観望会やイベントにも協力しています。公式サイトは https://www.sightron.co.jp です。仕様や付属品、販売価格、問い合わせ先を確認すると、撮影・観望の用途に合わせて92GXの構成を把握しやすくなります。
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