秋葉原の木造9階建て「KiGi AKIHABARA」がウッドデザイン賞2026受賞

上位賞発表 | 開催日:11月10日

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上位賞発表
KiGi AKIHABARAはどんな建物?
東京都千代田区東神田にある地上9階建てのオフィスビルです。鉄骨造の中央コアと木造フレームを組み合わせ、87.31㎥の木材には国産のカラマツとスギを100%使用しています。
ウッドデザイン賞の上位賞はいつ発表される?
上位賞は2026年11月10日に発表されます。KiGi AKIHABARAは、株式会社サンケイビル、株式会社熊谷組、住友林業株式会社が事業・設計・施工に携わり、ウッドデザイン賞2026を受賞しました。

国産材100%の9階建てオフィスがウッドデザイン賞を受賞

株式会社サンケイビル、株式会社熊谷組、住友林業株式会社の3社が事業・設計・施工に携わったオフィスビル「KiGi AKIHABARA」が、一般社団法人日本ウッドデザイン協会主催の「ウッドデザイン賞2026」を受賞しました。東京都千代田区東神田の限られた敷地に建つ、木造と鉄骨造を組み合わせた地上9階建てのハイブリッド構造の建物です。

受賞対象となったのは、木材を用いた都市型オフィスとしての建築と、木質耐火・耐震技術を活用した構造です。都市の中高層建築に求められる安全性を確保しながら、木の質感を生かし、将来の分別解体にも配慮した点が特徴です。木材利用を建物の構造にとどめず、開業後の活動を通じて人と木、都市と森との接点をつくる計画も盛り込まれています。

「ウッドデザイン賞2026」の上位賞は、2026年11月10日に発表される予定です。今回の受賞対象であるKiGi AKIHABARAは、サンケイビル、熊谷組、住友林業の共同受賞となりました。

都心の9階建て木造ハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA」が「ウッドデザイン賞2026」を受賞 画像 2

鉄骨コアと木造フレームを組み合わせた都市木造

都心の9階建て木造ハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA」が「ウッドデザイン賞2026」を受賞 画像 3

限られた敷地で木材の活用と建物性能を両立

KiGi AKIHABARAは、鉄骨造の中央コアと木造フレームを組み合わせた構造を採用しています。都心の狭小地に建てられた地上9階建てのオフィスビルで、木材を使いながら、中高層オフィスに求められる性能にも対応する計画です。木造と鉄骨造を一体的に用いることで、都市部での木材利用の可能性を示しています。

建物に使用した木材は87.31㎥で、樹種はカラマツとスギです。いずれも国産材で、木材使用量の100%を国産材が占めます。木を仕上げとして見せるだけではなく、建物を構成する材料として取り入れた点が、プロジェクトの大きな特徴です。

構造体のCO₂排出量については、同規模の建物をすべて鉄骨造にした場合と比べ、約112.3t、約19%削減できると試算されています。これは発表資料に示された試算値であり、国産材の活用とハイブリッド構造による環境面の効果を数値で示したものです。

都心の9階建て木造ハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA」が「ウッドデザイン賞2026」を受賞 画像 4

複数の木質耐火・耐震技術を適材適所に採用

安全性と木の活用を両立するため、建物には複数の木質耐火・耐震技術が取り入れられました。具体的には「環境配慮型λ-WOODⅡ®」「ドレスウッド®」「KS木質座屈拘束ブレース」「木ぐるみHB(有孔梁)」を、建物の各部に応じて採用しています。

これらの技術により、都市の中高層オフィスに必要な安全性に配慮しながら、木の質感を生かすことを目指しています。また、将来の分別解体性も考慮されています。建物の構造・性能だけでなく、建物を使い終えた後の扱いまで視野に入れている点も、今回の計画の要素です。

都心の9階建て木造ハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA」が「ウッドデザイン賞2026」を受賞 画像 5

カフェやラウンジを通じて木と森に触れる場へ

KiGi AKIHABARAは、「木でつながる。人がかがやく。」をブランドスローガンに掲げています。木を媒介として人と人、都市と森をつなぐ場を目指し、建物の完成をゴールとはせず、開業後の活動や情報発信を通じて関係性や価値を育てていく考えです。

建物の1階にはカフェ、2階にはラウンジを設けています。これらの場所では「木育」やサステナビリティイベントなどを通じ、都市の中で木や森に触れる機会をつくるとしています。オフィスとしての機能に加え、利用者が木に親しみ、サステナビリティについて考えるきっかけを設ける構成です。

建物内にはセットアップオフィスや屋上テラスもあります。発表資料では、2階ラウンジ、セットアップオフィス、屋上テラス、1階カフェ、館銘板の写真が紹介されています。木材を活用した建築と、そこで生まれる交流や共創の活動まで含めて価値をつくることが、プロジェクトの特徴として説明されています。

サンケイビルは、KiGi AKIHABARAを通じて、木を生かした都市型オフィスのあり方を社会に発信し、建物だけでなく、そこで生まれる交流や共創の活動も含めた価値創出に取り組むとしています。

都心の9階建て木造ハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA」が「ウッドデザイン賞2026」を受賞 画像 6

所在地や建物規模、アクセスを整理

KiGi AKIHABARAの所在地は東京都千代田区東神田二丁目8-16です。敷地面積は169.27㎡、延床面積は1072.04㎡、総貸室面積は711.57㎡。木造・鉄骨造の地上9階建てで、2026年5月29日に竣工しました。

設計は株式会社熊谷組一級建築士事務所が担当し、施工は株式会社熊谷組と住友林業株式会社が担いました。受賞概要に記載された共同受賞者は、株式会社サンケイビル、株式会社熊谷組、住友林業株式会社です。建物の基本情報と交通アクセスをまとめると、次の通りです。

項目 内容
物件名 KiGi AKIHABARA
受賞 ウッドデザイン賞2026
主催 一般社団法人日本ウッドデザイン協会
所在地 東京都千代田区東神田二丁目8-16
構造・規模 木造・鉄骨造/地上9階建
敷地面積・延床面積 169.27㎡/1072.04㎡
総貸室面積 711.57㎡
設計 株式会社熊谷組一級建築士事務所
施工 株式会社熊谷組・住友林業株式会社
竣工 2026年5月29日
上位賞発表 2026年11月10日
アクセス 東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」徒歩6分、都営新宿線「岩本町駅」徒歩6分、JR山手線・京浜東北線・中央線・総武線、つくばエクスプレス線「秋葉原」駅徒歩9分、JR総武線「浅草橋」駅徒歩6分

事業に携わったサンケイビルは、1951年の創立以来70年以上にわたり、ビル、住宅、ホテルリゾート、シニア、物流、海外の6領域で不動産事業を展開しています。現在は「カルチャーデベロッパー」として、建物づくりに加えて、その場所ならではの過ごし方や体験を提案し、新たなカルチャーを育むことを掲げています。堅実な事業基盤と耐久性の高い組織づくりを進め、新しいビジネスチャンスにも挑戦しながら、サステナブルな社会の実現と持続的成長を目指す方針です。

KiGi AKIHABARAの公式WEBサイトと公式noteも案内されています。発表資料では、同施設を千代田区秋葉原に新築でオープンした木造ハイブリッド構造のサステナブルなオフィスビルと紹介し、木を生かして都市と森がともに歩む関係を築き、人々がいきいきと輝く空間を提供するとしています。国産材の利用、構造技術、開業後の活動を組み合わせた都市木造の取り組みが、今回の受賞につながりました。

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