10月31日から富山で「フィンランド スピリット」サウナ展開催
ベストカレンダー編集部
2026年10月14日 13:49
フィンランド・スピリット巡回展 | 開催期間:10月31日〜1月24日
カレンダーに追加:Google|iPhone/Outlook
アアルト建築が世界遺産に、ヘルシンキの文化施設も変化
ヘルシンキのデザインと建築のシーンが、新たな段階を迎えています。フィンランド全土に点在する13の建築からなる「Aalto Works(アアルト作品群)」は、アイノ、エリッサ、アルヴァ・アアルトによる建築作品群として、2026年7月にユネスコ世界遺産に登録されました。人間を中心に据えた建築の考え方が国際的な建築思想に影響を与え、ウェルビーイングや平等、コミュニティの暮らしを支えるデザインが評価されています。
13作品のうち5作品はフィンランドの首都ヘルシンキにあり、作品群の中で最も多く集まっています。アアルト建築をたどる際の拠点としても注目される同市では、自邸やスタジオ・アアルトをガイド付きツアーで見学できます。ムンッキニエミにあるアアルト自邸は、アイノとアルヴァが自宅兼オフィスとして設計し、1936年に完成。アルヴァ・アアルト建築事務所の仕事場として建てられたスタジオ・アアルトは、1955年に完成しました。二つの建物を通して、アアルト一家の日常や創作の過程、建築とデザインへの考え方に触れられます。
フィンランディアホールで建築、展示、食、滞在を体験
トーロ湾沿いに位置するフィンランディアホールは、アルヴァ・アアルトの代表的な仕事の一つで、アアルト作品群の世界遺産登録作品にも含まれます。象徴的な大理石のファサードだけでなく、家具や照明、内装に至るまで、建物の細部がアアルトによってデザインされています。建築を鑑賞するだけでなく、フィンランドの文化やライフスタイルを知る場としても紹介されています。
大規模改修を経た現在は、誰もが利用できる文化的なデスティネーションとして展開。アルヴァ、アイノ、エリッサを中心にした展示のほか、Finlandia Café&WineやFinlandia Bistroでの食事、フィンランドデザインの買い物、建物内のFinlandia Homesでの宿泊が案内されています。国際会議やコンサート、カルチャーイベント、お祝いなどの会場としても利用され、建築、自然、文化を一つの場所で体験できる施設です。
博物館の再開と新施設の計画が進む
フィンランド国立博物館は、歴史上最大規模の変革を経て2027年春に再オープンする予定です。フィンランドで来館者数が最も多い国立博物館は、19世紀に国家やフィンランド人のアイデンティティを伝える場所として建てられました。リニューアル後は、フィンランドがどのように現在の姿になったのかという問いを、過去・現在・未来にまたがって探る場になります。
ヘルマン・ゲセリウス、アルマス・リンドグレン、エリエル・サーリネンが設計したナショナル・ロマンティシズム様式の建物を修復し、JKMMアーキテクツによる現代的な増築部と融合させます。展示に加え、建築、イベント、市民生活が集まる公共空間として構想されており、展示やイベント、公開討論を通じて学びや対話を促します。増築部には地下の展示場とイベント空間が設けられ、2027年のオープンが予定されています。
建築・デザインミュージアム ヘルシンキは、南港に2030年完成予定の新館に向けた準備を進めています。それに先立ち、現在のKorkeavuorenkatu(コルケアヴォオレンカトゥ)通りの施設では「Designed & Loved」という新コンセプトを展開。来春から、展示、イベント、サービスを一体的に体験できるようにします。ミュージアム全体を使ったコレクション展では、フィンランドの建築とデザインの歴史を多角的に紹介し、所蔵品数百点を展示。一般公開されていなかった作品も含まれます。
1階は無料で誰もが出入りできるウェルカムフロアとなり、休憩やインスピレーションの場として整えられます。再デザインされたフロアには、拡大するデザインショップ、新しいブックギャラリー、新カフェ「Café Nolita」が登場します。ミュージアムは2027年1月7日から一時閉館し、3月5日に再オープンする予定です。
JKMMアーキテクツが手がける、人のためのミュージアム
ヘルシンキを拠点とするJKMMアーキテクツは、新しい建築・デザインミュージアムの国際建築コンペで選ばれました。コンペには624作品が提出されています。同事務所は、2018年にオープンしたAmos Rex(アモス・レックス)も設計。地下のギャラリーと、特徴的なドーム型の屋根が公共広場に現れる構成によって、アート、建築、都市生活を結びつけています。
国立博物館の増築部と南港の新ミュージアムにも携わるJKMMは、ミュージアムを展示会場だけでなく、文化や学び、交流、日々の都市生活を支える場所として捉えています。フィンランド国立博物館の増築部は通年で楽しめる施設として計画され、新しい建築・デザインミュージアムは2030年の完成を目指します。
日本で出会えるフィンランドのデザインと味
ヘルシンキの文化は、日本でも展示、コンサート、ショップを通じて紹介されています。マリメッコやカレワラ、アルヴァ・アアルト、エクベリなどを通じて、フィンランドのデザイン、建築、職人技、音楽、食に触れられます。東京をはじめ国内各地で展開する取り組みには、期間限定の展覧会や、フィンランド発ブランドの店舗も含まれています。
日本・韓国ツアーと東京のショップ
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団は、首席指揮者ユッカ=ペッカ・サラステの指揮で、2026年10月9日から18日まで日本と韓国を巡るツアーを実施します。日本では高崎、大阪、川口、東京、浜松、上田(長野県)、横浜で8公演を開催。ピアノの角野隼斗、ヴァイオリンの東亮汰がソリストとして出演します。日本ツアー後の韓国公演は3公演で、ヴァイオリンのヤン・インモをソリストに迎えます。東京公演は10月13日にサントリーホール、10月14日に東京オペラシティで行われます。
1935年にヘルシンキで創業したArtek(アルテック)は、日本初の直営店をオープンしています。約200平方メートルの店内では、アルヴァ・アアルトをはじめとするフィンランドデザインの巨匠による家具、照明、テキスタイルと、現在グローバルに活動するデザイナーの作品を扱います。特別商品のほか、アルテックと価値観を共有するブランドや製品も取り扱っています。所在地は「アルテック 東京 東京都渋谷区神宮前 5 – 9 – 20, 1F ・B1」です。
1852年創業のEkberg(エクベリ)は、フィンランド最古のベーカリー、パティスリー、カフェです。家族経営のヘルシンキの老舗は、2026年7月に海外初出店として新宿伊勢丹に出店しました。フィンランドで親しまれているシナモンロールkorvapuusti(コルヴァプースティ)やvoisilmäpulla(ヴォイシルマプッラ)などを提供しています。所在地は「東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 本館地下1階」です。
ヘルシンキを拠点とするジュエリーブランドKalevala(カレワラ)は、2026年9月に日本初のコンセプトストアをオープンしました。ニュウマン高輪の店舗では、定番コレクションから最新作までを展開。ヘルシンキの自社工房で受け継がれてきた職人技と、北欧の自然や文化を感じられる空間を紹介しています。所在地は「東京都港区高輪2-21ー1 ニュウマン高輪 North 2F」です。
富山と東京で楽しむフィンランド文化の展覧会
巡回展「フィンランド スピリット サウナ―自然と生きる温もりの文化―」は、フィンランドのサウナ文化や歴史、日常生活における役割を探ります。写真、動画、オブジェクトに加え、実寸大のサウナ内装再現模型を展示し、アルヴァ・アアルトにも焦点を当てます。東京での展示に続き、富山市ガラス美術館で2026年10月31日(土)から2027年1月24日(日)まで開催されます。
「模様のちからMarimekko: Art of Printmaking – Beauty, Dream, Love」は、ヘルシンキ生まれのデザインハウス、Marimekko(マリメッコ)のプリントメイキングや色使い、日常生活への特徴的なアプローチを紹介する巡回展です。京都での開催に続いて東京で展示され、その後は広島など全国各地を巡回します。東京会場は東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9)で、会期は2026年10月3日(土)から12月20日(日)までです。
フィンランド政府観光局Visit Finlandは、旅行先としてのフィンランドブランドを発展させ、海外旅行者へのプロモーションや、旅行業界企業のグローバル化を支援しています。旅行先や地域、旅行産業の事業者、輸出関連企業、大使館と協力するBusiness Finlandのグループ機関です。公式サイトはhttps://www.visitfinland.com/です。
ヘルシンキの建築やミュージアムの変化を知ることは、現地の文化に触れる入り口になります。日本ではコンサート、ショップ、展覧会と、異なるかたちでフィンランドのデザインや暮らしを体験できます。主な施設・日程を以下にまとめました。
| 内容 | 日程・所在地 |
|---|---|
| フィンランド スピリット サウナ展 | 2026年10月31日~2027年1月24日/富山市ガラス美術館 |
| マリメッコ展 | 2026年10月3日~12月20日/東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9) |
| ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団ツアー | 2026年10月9日~18日/日本・韓国。東京公演は10月13日、14日 |
| 建築・デザインミュージアム | 2027年1月7日一時閉館、3月5日再オープン予定。新館は2030年完成予定 |
| Artek 東京 | 東京都渋谷区神宮前 5 – 9 – 20, 1F ・B1 |
| Ekberg 新宿伊勢丹店 | 東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 本館地下1階 |
| Kalevala ニュウマン高輪店 | 東京都港区高輪2-21ー1 ニュウマン高輪 North 2F |
世界遺産となったアアルト作品群から、刷新を迎える博物館、日本各地の展覧会や店舗まで、フィンランドの建築・デザイン文化は多彩な接点を通じて広がっています。
PRAmazonアソシエイトのリンクです