第21回難民映画祭2026、11月5日開幕 日本初公開含む8作品
ベストカレンダー編集部
2026年10月14日 13:56
第21回難民映画祭 | 開催期間:11月5日〜12月6日
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8作品を通じて、難民となった人々の生きる力に触れる
特定非営利活動法人 国連UNHCR協会は、「第21回難民映画祭2026」を2026年11月5日(木)から12月6日(日)まで開催します。オンライン鑑賞に加え、東京での劇場上映も実施。申込受付は2026年10月14日(水)10時に始まりました。世界各地から選ばれた8作品のうち5作品は日本初公開です。対象年齢は中学生以上です。
同映画祭は2006年、日本で初めて「難民」に焦点をあてた映画祭としてスタートしました。これまでに279作品を上映し、累計10万人以上が参加しています。映像を通じて、難民となった人々が困難を生き抜く力強さを伝え、日本社会で難民問題への理解と共感を広げることを目的に、毎年開催されています。今回も、紛争や迫害、避難生活、気候変動などに直面する人々の経験を描いた作品がそろいます。
オンライン開催は期間中に鑑賞でき、劇場上映は東京の2会場で行われます。映画の背景にある難民問題や社会について学べるオンラインセミナーも、開催期間中に全6回実施予定です。セミナーは参加無料で、申し込みが必要です。
オンライン・劇場で上映される8作品
作品は、ドキュメンタリーを中心に、異なる地域や境遇で生きる人々の姿を追います。日本初公開作品には、ガザの漁師たちや気候変動による移動を扱った作品などが含まれます。
- 『私の武器、それはコメディー』(日本初公開/オンライン):原題は「Coexistence, My Ass!」。2025年製作のドキュメンタリーで95分。ユダヤ人とパレスチナ人が共に暮らす「平和のオアシス」で育ったノアム・シュスター=エリアシは、国連で平和構築に携わった後、スタンダップコメディアンに転身。ユーモアと風刺を通じ、分断の中で「対等な権利なくして真の共存はない」と訴え、平和と共生の意味を問いかけます。
- 『アライズ・イン・エグザイル/故郷を追われた盟友たち』(オンライン・11月5日劇場上映):原題「Allies in Exile」、2026年製作のドキュメンタリー、40分。シリアの紛争を14年間記録した映像制作者ハサンとファディが、故郷を離れ英国で難民申請を行い、待機と不安の中でもカメラを手放さず、友情と創作を支えに暮らす姿を描きます。監督ハサン・カッタンは、株式会社ユニクロが創設パートナーとして支援する難民映画基金/Displacement Film Fundのサポートを受けて制作しました。
- 『FREE FISH ― ガザの漁師たち』(日本初公開/オンライン・11月5日劇場上映):原題「FREE FISH」、2025年製作のドキュメンタリー、22分。包囲下のガザで漁を続ける兄弟モハンマドとアフマドは、南部へ避難した兄と北部に残された弟として、監視や攻撃の危険の中で家族を支えます。双子の兄弟を失い一人で漁を続ける若者ラミの姿も交え、喪失を抱えながら尊厳やつながり、記憶を守ろうとする人々を描きます。
- 『故郷へ続く青空の下で』(日本初公開/オンライン・11月30日劇場上映):原題「The Blue Above and the Gold Within」、2025年製作のドキュメンタリー、52分。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、9歳のヴァレリアは母と弟とイタリアへ避難し、父と離れます。学校での友情と新体操に支えられ、元ルーマニア代表の指導者アンカ・ゴイアと出会い成長する少女が、新しい場所で希望を見いだし未来を切り拓こうとする姿を追います。
- 『極寒の森に取り残された人々』(日本初公開/オンライン):原題「December」、2025年製作のドキュメンタリー、62分。2021年以降の国境危機を背景に、冬のベラルーシとポーランドの国境で、越境も引き返すこともできず森に取り残された人々を見つめます。中東やアフリカから来た家族や若者、支える市民の姿を通じ、「国境」や「安全」の意味を問いかけます。
- 『死刑宣告の女性弁護士 アフガンからの脱出』(オンライン):TBS制作、2026年のドキュメンタリー、80分。アフガニスタンで17年間弁護士として活動したファティマ(仮名)は、家庭内暴力に苦しむ女性たちの離婚を成立させてきたことから、2021年8月のタリバン掌握後に“死刑宣告”を受けます。夫と4人の子どもと潜伏し、日本の支援者を頼って脱出を試みる家族を描きます。
- 『気候変動に揺れる世界』(日本初公開/オンライン):原題「Climate Refugees: A Global Challenge」、2025年製作のドキュメンタリー、52分。洪水、干ばつ、海面上昇などで世界では毎年3,000万人以上が故郷を追われています。バングラデシュ、フィジー、コロンビアを舞台に、暮らしを失う人々や土地とのつながりを守ろうとする人々、各地で模索される支援や制度を取り上げます。
- 『LOST LAND/ロストランド』(劇場・11月30日上映):原題「HARA WATAN」、2025年製作のドラマ、99分。ロヒンギャ難民キャンプで暮らす5歳のシャフィと9歳の姉ソミーラは、叔母とマレーシアを目指します。国籍やパスポートを持たない姉弟が密航業者の手引きで漁船に乗り、荒れる海や人身売買、搾取、暴力の危険に直面しながら家族との再会を願う物語です。実話をもとに、ロヒンギャ難民の現実、人間の尊厳、希望を描きます。
映画祭で上映される作品の表現は、開催に関わる企業、団体、その他の個人・団体の意見を代表または反映するものではないとされています。
申込方法と鑑賞費用、東京の劇場上映
申し込みは「第21回難民映画祭2026」公式ウェブページで受け付けています。対象は日本在住の人です。劇場開催は先着順で、定員に達した時点で締め切られます。オンライン鑑賞、劇場鑑賞ともに、寄付つき鑑賞または無料鑑賞から選んで申し込みます。
1作品を申し込む場合の寄付額は2,000円、3,000円、5,000円、10,000円、20,000円。オンライン鑑賞で7作品をまとめて申し込む場合は、5,000円、8,000円、15,000円、30,000円、50,000円、100,000円から選べます。いずれも無料鑑賞の選択肢があります。若年層が参加しやすいよう無料鑑賞を設けており、映画祭は企業・団体・個人からの寄付や協力によって運営されています。寄付つき鑑賞による寄付は匿名寄付として、UNHCRの難民援助活動に役立てられます。
| 日時 | 会場・上映内容 |
|---|---|
| 2026年11月5日(木)18:30~20:30 | オープニング上映会。TOHOシネマズ 日比谷・〈別館〉スクリーン12(東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル B1)。『FREE FISH ― ガザの漁師たち』『アライズ・イン・エグザイル/故郷を追われた盟友たち』を上映。上映後、俳優・モデル・映画監督の岡本多緒さんと俳優の米本学仁さんによるトークイベントを開催します。岡本さんは今年の第79回カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞しました。 |
| 2026年11月30日(月)15:00~17:30 | イタリア文化会館・アニェッリホール(東京都千代田区九段南2-1-30)。『LOST LAND/ロストランド』を上映し、藤元明緒監督によるトークイベントを開催します。 |
| 2026年11月30日(月)18:30~20:15 | イタリア文化会館・アニェッリホール(東京都千代田区九段南2-1-30)。『故郷へ続く青空の下で』を上映し、Pepi Romagnoli監督と出演者のAncuta Elena Goia氏によるトークイベントを開催します。 |
申込受付は10月14日(水)10時からで、公式ページはhttps://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rffです。映画祭の予告編も公開されています。
MIYAVIのメッセージと映画祭を支える団体
UNHCR親善大使でアーティストのMIYAVIは、21回目を迎える映画祭に寄せて、紛争や迫害で故郷を追われる人々が今もいること、分断が広がる世界で不安を抱えながら日々を生きる人々がいることに触れています。映画を通じて、異なる環境や文化の中で紡がれる人生に心を寄せ、まだ知らない世界に触れる時間が難民支援にもつながると呼びかけました。
主催は特定非営利活動法人 国連UNHCR協会、協力は国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所、パートナーは独立行政法人 国際協力機構(JICA)、後援は一般財団法人 自治体国際化協会(CLAIR)です。特別協賛はキヤノン株式会社、株式会社MIYOSHI、株式会社ユニクロ。協賛は株式会社Ambee、ソニーグループ株式会社、東宝株式会社、TOHOシネマズ株式会社、TOHOマーケティング株式会社、日本映像翻訳アカデミー株式会社、株式会社富士メガネ、株式会社LIVE BOARDです。
字幕制作協力は日本映像翻訳アカデミー株式会社、プロジェクト協力はイタリア文化会館、オクノテ、Peatix Japan株式会社、株式会社フェイス(五十音順)です。作品選定や上映に加えて、会場・字幕・運営など複数の団体が映画祭を支えています。
難民映画祭のスピンオフ企画「難民映画祭パートナーズ」も全国に広がっています。学校が主催する「学校パートナーズ」は2015年に始まり、現在は企業、団体、自治体などにも展開。これまでに260を超えるパートナーズが上映会を開催し、2万人以上が参加しました。案内ページはhttps://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff-partnersです。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、難民、国内避難民、無国籍者などを国際的に保護・支援する国連機関で、世界122カ国で活動しています。1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞し、本部はスイス・ジュネーブにあります。ウェブサイトはhttps://www.unhcr.org/jp/です。
特定非営利活動法人 国連UNHCR協会は、日本におけるUNHCRの公式支援窓口として2000年に設立されました。UNHCR駐日事務所と連携し、企業・団体・個人を対象とした広報・募金活動を行っています。寄付に対して、寄付金控除(税制上の優遇措置)の領収証を発行できる認定NPO法人です。協会のウェブサイトはhttps://www.japanforunhcr.org/です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催期間 | 2026年11月5日(木)~12月6日(日) |
| 上映作品 | 全8作品(日本初公開5作品を含む)、対象年齢は中学生以上 |
| 開催形式 | オンライン開催、東京での劇場上映、オンラインセミナー全6回 |
| 申込ページ | https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff |
| 申込対象・劇場受付 | 日本在住者。劇場上映は先着順で定員に達し次第締め切り |
| 鑑賞方法・寄付額 | 寄付つき鑑賞または無料鑑賞。1作品は2,000円~20,000円、オンライン7作品一括は5,000円~100,000円の選択肢 |
| 主催 | 特定非営利活動法人 国連UNHCR協会 |
上映作品は、避難を強いられた人々の経験を、個人の暮らしや家族、仕事、希望に結びつけて描きます。鑑賞方法や劇場上映、セミナーを通じて、映画を入口に難民問題への理解を深める機会となります。
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