カンヌ監督週間 in Tokio 2026、12月5日から渋谷で5作品上映
ベストカレンダー編集部
2026年10月15日 13:46
カンヌ監督週間上映会 | 開催日:12月5日
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カンヌ監督週間の作品が12月5日から渋谷に集結
特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)と、カンヌ国際映画祭の「監督週間(Quinzaine des Cinéastes/Directors’ Fortnight)」主催による「カンヌ監督週間 in Tokio 2026」が、2026年12月5日(土)からヒューマントラストシネマ渋谷で開催されます。会期は約2週間。世界の映画の最前線に触れる機会として、上映ラインナップ第一弾となる5作品が発表されました。
監督週間は、カンヌ国際映画祭の中で、尖った視点や革新的な才能を紹介してきた部門です。今回の第1弾では、カンヌやベルリンで注目を集めてきた監督の作品と、新しい感性を持つ作り手による作品が並びます。長編4本に加えて、矢野ほなみ監督の短編アニメーションも上映作品として紹介されています。
発表された5作品は、社会の格差や人間のモラルを見つめるドラマから、現実の仕組みを疑う3Dアニメーション、手描きの短編まで幅広い内容です。各作品の上映時間は12分から105分で、製作国もフランスや日本、ノルウェーなど複数の国にまたがります。
鬼才たちが描く、揺らぐ現実と社会のゆがみ
子どもたちの抗争を異質な美学で描く『レッド・ロックス』
ブリュノ・デュモン監督の『レッド・ロックス』(英題:Red Rocks)は、2026年製作、91分の作品です。出演はケイロン・ランセル、ケルシー・ヴェルデイユ、ルイーズ・ポドルスキ、モハメド・コリ。製作国はポルトガル、フランス、イタリア、スペイン、カタールです。
物語の舞台は南仏のリゾート地。5歳にも満たない子どもたちが赤い崖から地中海へ次々と飛び込み、公道を四輪バギーで走り回ります。ジェオ少年は敵対するグループの少女に恋心を抱き、ライバルとの衝突が激化。幼い登場人物たちは善悪の判断も定まらないまま、自由に動き回ります。
カンヌ国際映画祭の常連で、グランプリを2度受賞したフランスの鬼才デュモン監督は、リゾート地をシュールなゴーストタウンのように描写。極端なロングショットとクローズアップを用い、無垢さと悪意がぶつかる子どもたちの世界を独自の映像表現で捉えています。
シミュレーションの世界に気づく『ル・ヴェルティージュ』
カンタン・デュピュー監督の『ル・ヴェルティージュ』(原題:Le Vertige)は、2026年製作、67分のフランス映画です。出演はアラン・シャバ、ジョナタン・コエン、アナイス・ドゥムースティエ、ジャン=マリー・ヴァンラン。本年度のカンヌ監督週間ではクロージング作品を務めました。
ある中年男性が、この世は現実ではなく「シミュレーション」だと突然気づきます。知人の青年に証拠を見せると、目の前の現象にバグが起きているように見えるという展開です。シュールレアリスムに接近するデュピュー監督は、メタな視点と新しい発想を3Dアニメーションで表現しました。
映像には「あえてのヘタウマ」をアートの手法として採用し、アラン・シャバやジョナタン・コエンら常連俳優の姿もデフォルメされています。レトロゲームを思わせる異質な質感を持ち、映画の常識を心地よく裏切る作品として紹介されています。
『小間使の日記』を現代ルーマニアの視点で翻案
ラドゥ・ジューデ監督の『ザ・ダイアリー・オブ・ア・チャンバーメイド』(英題:The Diary of a Chambermaid)は、2026年製作、94分。フランスとルーマニアの作品で、アナ・ドゥミトラシュク、マリー・リヴィエール、メラニー・ティエリー、ヴァンサン・マケーニュが出演します。ジューデ監督は第71回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した監督です。
主人公ジャニーナは、フランスのボルドーにあるブルジョワ家庭で家政婦として働くルーマニア人です。空き時間にはアマチュア劇団による『小間使の日記』の稽古に参加し、故郷に残した娘を恋しく思いながら、良心と偽善の境界が曖昧な世界を生きています。
ミルボーの原作は過去にも複数回映画化されています。本作はその精神を現代ルーマニアへ移し、映画と作中の演劇という二重構造を通じて、欧州内の格差や複雑化する現代のモラルを描きます。
新鋭の視点がひらく再生と愛の物語
音楽活動でも知られるマリー・ウルヴェン主演作
エイヴィン・ランズヴィーク監督の初長編『ロウ・エクスペクテーション』(英題:Low Expectations)は、2026年製作、105分のノルウェー・デンマーク作品です。出演はマリー・ウルヴェン、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、トーネ・モストローム、エムブラ・バーンセン。主演のマリー・ウルヴェンは、音楽プロジェクト「girl in red」として世界中で知られるミュージシャンです。
マリー・ウルヴェンが演じるマヤは、人気ミュージシャンだった29歳。メンタルを崩したことをきっかけに実家へ戻り、母が理事長を務める学校で臨時教員の仕事を得ます。ぼんやりと日々を過ごす中、ファンだという生徒との交流が生まれ、マヤの心が前向きになりそうな兆しが見えてきます。
失意から回復していく可能性を、暖かなタッチで見守るヒューマンドラマです。新鋭監督の初長編として、揺れ動く若さと、少しずつ変化していく主人公の姿を描きます。
セル画にアクリル絵の具を重ねた短編『エリ』
矢野ほなみ監督の『エリ』(英題:Eri)は、2026年製作、12分の短編です。フランスと日本の作品で、モトーラ世理奈、南琴奈が出演します。原作は朝倉かすみの小説。カンヌでワールドプレミアを迎え、作品紹介では圧巻の映像美も特徴として挙げられています。
黒白模様の乳牛エリは、牧場にやって来た茶色の乳牛サワを見て、運命的な恋に落ちます。エリの想いは野を駆け、天へ舞い上がり、星へと至ります。その想いがいつか相手に届くのかを描く、愛の物語です。
アニメーション映画作家でもある矢野監督は、セル画にアクリル絵の具を直接塗り重ねる手法で作品を制作しました。全編を一枚ずつ手描きで作り上げ、色彩と融け合う愛の感情を躍動的に表現した、普遍的で崇高な愛の讃歌として紹介されています。
会場・主催者と公式情報
「カンヌ監督週間 in Tokio 2026」は、2026年12月5日(土)からヒューマントラストシネマ渋谷で開催されます。日程は約2週間と案内されています。主催は監督週間(Quinzaine des Cinéastes/Directors’ Fortnight)と特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)、共催は東京テアトル株式会社です。
特別協力は三菱UFJフィナンシャル・グループ、株式会社ティー ワイ リミテッド。協力は一期一会、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、金延宏明(ノブ・ピクチャーズ)、東京彼女FILMSです。作品紹介文は矢田部吉彦が執筆しています。
公式HPは https://www.cannes-df-in-tokio.com/ 、公式Xは https://x.com/cannes_tokio 、公式Instagramは https://www.instagram.com/cannes_tokio/ です。問い合わせ先は特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)「カンヌ監督週間 in Tokio」事務局、e-mail: cannes_tokio@vipo.or.jp です。
発表元は特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)。同機構は理事長・松谷孝征、所在地は東京都中央区とされています。今回公表された第一弾では、世界的な監督の新作から短編アニメーションまで、作風も題材も異なる5本がそろいました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | カンヌ監督週間 in Tokio 2026 |
| 開催開始日・会期 | 2026年12月5日(土)から、約2週間 |
| 会場 | ヒューマントラストシネマ渋谷 |
| 第1弾作品 | 『レッド・ロックス』『ル・ヴェルティージュ』『ザ・ダイアリー・オブ・ア・チャンバーメイド』『ロウ・エクスペクテーション』『エリ』 |
| 主催 | 監督週間(Quinzaine des Cinéastes/Directors’ Fortnight)、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO) |
| 共催 | 東京テアトル株式会社 |
| 特別協力 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ、株式会社ティー ワイ リミテッド |
| 協力 | 一期一会、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、金延宏明(ノブ・ピクチャーズ)、東京彼女FILMS |
| 公式情報 | https://www.cannes-df-in-tokio.com/ / https://x.com/cannes_tokio / https://www.instagram.com/cannes_tokio/ |
| 問い合わせ | 特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)「カンヌ監督週間 in Tokio」事務局/e-mail: cannes_tokio@vipo.or.jp |
開催初日は2026年12月5日(土)。世界の映画祭で注目された作品や、手作業による独自の映像表現に関心がある人にとって、5作品それぞれの違いをスクリーンで味わえる上映企画です。
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