SCAJ 2026、コーヒー競技5部門の頂点と新製品アワード決定
ベストカレンダー編集部
2026年10月17日 20:44
SCAJ 2026 | 開催期間:10月14日〜10月17日
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競技会と新製品アワードがSCAJ 2026で決定
一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)は、2026年10月14日(水)から17日(土)まで、東京ビッグサイト南展示棟1〜4ホールで「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション2026(SCAJ 2026)」を開催しています。アジア最大規模を誇るスペシャルティコーヒーイベントで、テーマは「Brew the Future(コーヒーの未来を、共に創ろう)」です。
会期中にはコーヒーの技術を競う大会が行われ、10月14日から16日までの3日間で5つの競技会の順位が決定しました。エスプレッソ、カップテイスティング、ハンドドリップ、サイフォン、焙煎など、異なる分野の技を競う大会に加え、出展各社がエントリーした20の新製品・新商品を対象とする「NEW PRODUCTS AWARD 2026」も選出されています。一般来場者の投票部門と、SCAJコンファレンス委員会による審査部門が設けられました。
イベントの開催概要は以下の通りです。南1・2ホールは10月14日(水)〜16日(金)、南3・4ホールは10月14日(水)〜17日(土)の開催で、いずれも開場時間は10:00~17:00です。南1・2ホールは最終日のみ16:00までとなります。入場料は事前登録が税込2,000円、当日が税込3,000円で、招待状持参者は無料。料金は4日間共通です。
- 会場:東京ビッグサイト 南展示棟1-4ホール
- 公式サイト:https://scajconference.jp/
5つの競技会で決まった各部門の優勝者
ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)2026は、予選を勝ち上がった14人が世界への切符を懸けて競いました。準決勝は10月14日(水)、決勝は10月15日(木)に開催。競技者は15分間で、エスプレッソ、ミルクビバレッジ、自由な発想でつくるシグネチャービバレッジをそれぞれ4杯提供し、味わいに加えて所作の正確さと一貫性も評価されました。
JBCの優勝は伊藤大貴さん(猿田彦珈琲株式会社)、2位は石谷貴之さん(TAKA ISHITANI)、3位は安部潤さん(猿田彦珈琲株式会社)です。4位は南條裕乃さん(Unir・ウニール京都店)、5位は野澤隆成さん(猿田彦珈琲株式会社)、6位は衛藤匠吾さん(Direct Coffee Kyoto)でした。
10月16日(金)に行われたジャパン カップテイスターズ チャンピオンシップ(JCTC)2026は、3杯1組のカップを8セット用意し、味が異なる1杯を当てる競技です。制限時間は8分。7月の予選に参加した224人から勝ち上がった16人が、日本一の味覚を競いました。正答数と競技時間で順位が決まるため、風味を見分ける正確さと判断の速さの両方が試されます。優勝は森明美穂さん(Villa Clara)、2位は若狭彩さん(SHRUB COFFEE)、3位は新田博章さん(uki)、4位は片岡良介さん(Single O Japan)です。
ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ(JHDC)2026は、家庭でも親しまれているハンドドリップに特化した日本独自の競技会です。2012年に誕生し、「香味」「質感」といった日本ならではの表現を審査に取り入れています。決勝では共通の焙煎豆と大会指定器具を使い、各地方予選を勝ち抜いた14人が競いました。同じ豆と器具を使いながら、淹れ手によって異なる味わいを生み出す技術が見どころです。
JHDCの順位は、1位が新田千香子さん(有限会社新田珈琲)、2位が保手濱沙緒里さん(Knot COFFEE)、3位が永吉彩乃さん(Green・earth株式会社 /ISLAND STONE COFFEE ROASTERS)、4位が安武輝明さん(COFFEE COUNTY Kurume)、5位が山田航平さん(27 COFFEE ROASTERS)、6位が水谷一義さん(有限会社ペギー / ペギー珈琲店)、7位が大樫信二さん(REGREEN COFFEE)、8位が佃慎ノ介さん(有限会社BANZAI CREATIVE /THE COFFEESHOP)でした。
10月14日(水)に決勝が行われたジャパン サイフォニスト チャンピオンシップ(JSC)2026は、日本のコーヒーショップや家庭で親しまれてきたサイフォンの日本一決定戦です。2003年にJBCのサイフォン部門として始まり、2007年に独立。5月の予選を勝ち抜いた6人が決勝に進み、優勝者には世界大会WSCへの日本代表出場権が与えられました。優勝は清水兼聖さん(株式会社嗜好品研究所)、2位は近藤寛之さん(Kondo Coffee Stand)、3位は萩原明東さん(マーメイドコーヒーロースターズ)、4位は曽田朋希さん(有限会社 とむとむ)、5位は田澤李梨さん(マーメイドコーヒーロースターズ 札幌店)、6位は山﨑睦子さん(マーメイドコーヒーロースターズ 池袋本店)です。
10月15日(木)には、世界大会のワールド サイフォニスト チャンピオンシップ(WSC)2026が開催されました。日本のサイフォン競技を起点に2009年に誕生した世界初のサイフォン競技の国際大会で、今回が14回目。日本、香港、台湾、シンガポールなどから世界王者が誕生してきた大会です。選手はハロゲン式サイフォンを使い、15分間でブレンドコーヒーと創作ドリンクを各3杯提供。各国・地域の代表が個性豊かなプレゼンテーションを披露しました。優勝は中国のFu Yaさん、2位は台湾のLing Chieh Chenさん、3位は日本のYosuke Chidaさん、4位はマカオのLok Mokさん、5位は香港のBryan Loさんです。
NEW PRODUCTS AWARD 2026、4製品を選出
一般投票部門のGood Product賞は、展示会場での来場者投票で最も得票した製品に贈られます。受賞したのは、ジオパック株式会社(ブースNo. 2102)の「TG-X3 / “FEEL”」です。カテゴリーはパッケージ・容器。紙そのものの豊かな質感と高いバリア性能の両立を掲げ、袋の重量の約62%を紙が占める自然由来素材主体の構成を採用しました。
“FEEL”には、独特の凹凸とやわらかな手触りがある晒クレープ紙を使用。コーヒーの品質を守る酸素・水蒸気バリア性を備えながら、アルミ箔やアルミ蒸着に頼らずにその性能を実現したとしています。ラインナップには、滑らかで繊細な紙の表情を持つ「TG-X3 / “SMOOTH”」、クラフト感のある力強く自然な風合いの「TG-X3 / “ROUGH”」、型抜きによる自由なシルエットの「TG-X3 / “SHAPE”」もあります。コーヒーやブランドの個性に合わせてパッケージを選べる提案です。
SCAJコンファレンス委員会による審査部門では、3製品が各賞に選ばれました。Good Product賞は、Acaia(ブースNo.1710)のコーヒー関連器具・アクセサリ「Acaia Horizon」です。抽出後、一口目を迎えるまでの数分間に着目した「世界初のポストブリューモジュレーター」として紹介されています。抽出直後のコーヒーは脱気や酸化で香りや味わいが変わるため、カップ内を制御された低圧環境に導き、その変化をコントロールするという発想です。抽出工程には手を加えず、抽出後の仕上げを担い、繊細な香りを保ちながら、滑らかな口当たり、丸みのある酸味、自然な甘さと透明感を引き出すことを目指します。
Sustainable Product賞は、株式会社ナサ(ブースNo. 3604)の「tomte.(トムテ)DB1 卓上ドリップバッグ包装機」。コーヒー粉の計量と封入を自動化する卓上機で、サイズはW700×D415×H590mmです。タッチパネルで操作し、電源ひとつで店舗内に設置できるため、大規模な工場設備を必要としません。必要な時に必要な数だけ製造でき、大ロット発注や長い納品期間、過剰在庫、手詰め作業にかかる人件費や時間といった課題への対応を提案しています。
自家焙煎店、スペシャルティコーヒー店、ホテル・宿泊施設、飲食店などが、店舗オリジナルのドリップバッグやギフト、土産商品を展開する用途を想定。小ロット・多品種への対応で在庫リスクを抑えながら、自社ブランドならではの鮮度や個性、商品としての付加価値と差別化につなげる製品です。
Good Design Product賞は、株式会社日本イトミック(ブースNo.2404)の「EHWDU:ホットウォーターディスペンサー カフェエディション アンダーカウンタータイプ」です。給湯器本体をカウンター下に収納し、カウンター上には専用スパウトだけを設置する設計で、限られたスペースを活用しながら店舗デザインになじむ給湯環境を目指しています。湯温は70~99℃の範囲で1℃刻みで設定でき、特許取得の「ステップボイル」で連続使用時の湯温低下を抑制。設定した湯量をワンプッシュで繰り返し出湯でき、抽出時の湯温・湯量を安定させる仕様です。
開催概要と協会への感謝状
SCAJは設立から23年目を迎え、21回目となる展示会を開催しました。主催者によると、本年の来場者数は10万人に届く勢いです。設立当初から三代にわたり会長を歴任し、協会の発展に長年尽力した3人には感謝状が贈られました。
- UCCジャパン株式会社 代表取締役会長 上島 達司 様
- 林コーヒー研究所 代表 林 秀豪 様
- 株式会社バッハコーヒー 代表取締役 田口 護 様
日本スペシャルティコーヒー協会は、スペシャルティコーヒーについて、日本の消費者と世界のコーヒー生産者の認識を高め、理解を深めることを目的とする団体です。栽培からカップに至るまでの体系的な知識や技術の普及・啓蒙、消費の拡大を目指しています。さらに、日本のコーヒー文化の醸成、世界のスペシャルティコーヒー運動への貢献、コーヒー生産国の自然環境や生活レベルの向上を活動の基本構想に掲げています。
| イベント名 | SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション2026(SCAJ 2026) |
|---|---|
| テーマ | Brew the Future(コーヒーの未来を、共に創ろう) |
| 会場・会期 | 東京ビッグサイト 南展示棟1-4ホール。南1-2ホール:2026年10月14日(水)〜16日(金)10:00~17:00(最終日は16:00まで)。南3-4ホール:2026年10月14日(水)〜17日(土)10:00~17:00 |
| 入場料 | 事前登録 税込2,000円/当日 税込3,000円、招待状持参者 無料(4日間共通) |
| 主催 | 一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会 |
| 協会所在地 | 東京都港区赤坂8-5-26 住友不動産青山ビル西館7階 |
| 公式サイト | https://scajconference.jp/ |
| 協会URL | https://scaj.org/ |
| 設立 | 2003年 |
5つの競技会では、抽出技術や味覚、プレゼンテーションなど、それぞれ異なる専門性を持つ選手が頂点を競いました。新製品アワードでは、紙素材の包装、抽出後の味わいの制御、店舗内製造を支える機械、カフェ空間に溶け込む給湯機器が選ばれ、競技と製品の両面からスペシャルティコーヒーの広がりを伝える内容となっています。
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